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夜の点数:3.9
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¥3,000~¥3,999 / 1人
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料理・味 3.7
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|サービス 3.7
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|雰囲気 5.0
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|CP 3.7
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|酒・ドリンク 3.0
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[ 料理・味3.7
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| サービス3.7
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| 雰囲気5.0
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| CP3.7
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| 酒・ドリンク3.0 ]
再訪 天賞酒造のアンテナショップ 炉ばた
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炉ばた看板と稲荷小路
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2015/06/08 更新
4月になって寒い日が続く。寒い日=熱燗、条件反射的に相方と二人、熱燗を求め炉ばたにお邪魔した。相方は初めての訪問だ。
5時半頃暖簾をくぐったが、外はまだ明るかった。近頃、だいぶ日が長くなった。もう少し暖かくなってくれ。
引き戸のガラス戸を開け、訪いを告げると姿は見えないが奥からお母さんの元気な声がした。先客は1組2人で東京からの客らしい。
【食べたもの】
●お通し三品(煮しめ、浅葱とアサリの和え物、茹でひいか(2ハイ))
●蓮根まんじゅう
お通しの三品が素晴らしい。
本日の煮しめ(野菜の煮付け)は、ふき、凍み豆腐(高野豆腐)、さつま揚げ、人参&ワラビなどの野菜を炊いたもの。たくさんの食材から出た旨みが美味し、優しい。
浅葱とアサリを白味噌の酢味噌で和える。酢の加減が好い塩梅だ。被災した生まれ故郷の名取市ゆりあげでは、アサリより味が濃い平貝(「シャッケ」と発音する:しじみを平らにしたような貝)を使う。私自身、シャッケを何十年と食していないし、今後私が生きている間に食する機会はあるのだろうか。食べたい。
ヒイカは全長10cm位のヤリイカだが、二つに切ってあるので下足からパクッと一口でいけた。茹で加減が絶妙で柔らかく、美味しかった。
【飲んだもの】
●天賞(本醸造)2合徳利 熱燗で
●独眼流政宗(本醸造) 温燗で
●天賞(本醸造)2合徳利 冷で
天賞酒造は1804年創業の老舗の蔵元だが、震災の影響などにより営業を休止したそうだ。その後、天賞や獨眼龍政宗などの銘柄は加美町の中勇酒造で引継いだ。中勇酒造は「天上夢幻」という素晴らしい酒の蔵だ。仙台の飲兵衛としては寂しいが、これからも天賞という銘柄を応援していくつもりだ。
また、天賞酒造といったら「天江勘兵衛」。「天江勘兵衛」は跡取りが継ぐ名前。炉ばたの初代店主は天江富弥さんで、天賞酒造の次男坊。天賞の酒を世の中に広めたくて炉ばたを開いたそうだ。炉ばたは、いわゆる、アンテナショップ。
郷土を愛する博学の富弥さんは、仙台市民から親しみを持って「おんちゃん」と呼ばれた。私の記憶ではTVにもよく出ていたと思う。「おんちゃん」は地元愛と、酒と勘定書き等を出す際に使う柄の長い「しゃぐす」を置いて昭和60年に亡くなったが、これらは二代目店主加藤さんにしっかりと受け継がれている。仙台の宝だ。