先週、会議に出席するために仙台に行ってきました。
今回の訪仙は私的な旅行ではありませんが、思いがけず美味しい
ご飯も頂けました。これらはゆっくりレビューしていきます。
ところで、言うまでもなく仙台は東北地方太平洋沖地震の被災地です。
地震発生から約7か月、東北の中心地仙台は一体どうなっているのだろう、
何を目の当たりにするのだろうと思って少し緊張していましたが、実際、
地震の痕はまだはっきりと残っていました。
仙台空港から仙台駅に向かう電車である仙台空港アクセス線は10月1日に
全線の運行が再開されたばかりで、それまでは一部区間でバスが代替
していました。車窓から外を眺めると、「手を付けていない空地」とは異なる
更地がたくさんあり、墓石などが倒れたままになっていたり、重機が何台も
置かれていました。また、ブルーシートで覆われた屋根も沢山みかけました。
中心部は整然としていましたが、外壁が剥がれた建物は少なくないようで、
シートで覆われているビルも見かけました。
会議の途中で時間があったので青葉城(仙台城)まで足を運びましたが、
石垣がブルーシートで覆われていたり、櫓の一部が倒壊していたり、道に
亀裂が入っていました。
しかし、このような外見上の痕は震災全体から考えれば表層の表層でしか
ないのでしょう。
仙台の繁華街のあるお店の方に「美味しいラーメン屋さんはありますか」と
尋ねた時、「あったんだけど震災でね…(今はしていないんだ)」という答えが
返ってきました。この言葉から推して知るべしなんだなと感じ、ひどく寂しく
なりました。
仙台だからと言って震災の側面ばかり書くのはフェアじゃないと思います。
ですが、このことにふれずして仙台のお店のレビューはとてもできない
(してはならない)と感じ、この日記を更新します。