チョコレートの祭典も残すところあとわずか。
今週はセミナー3つに参加予定です。
まずはeskoyama、小山シェフのセミナーに。
昨年のインターナショナルチョコレートアワードに出品し受賞した
ボンボンショコラ4品とタブレット3品を小山さんの解説を聞きながら
テイスティングしました。
チョコレートの世界にはいろいろなアワードがあるそうですが、
審査会場によって審査員も変わります。
そのためどこで賞を狙うかによって戦略が変わってくるそうです。
ニューヨーク、ロンドン、パリ、各会場の特徴、などなどアワードの裏話もあったり、
素人には興味津々。
もちろん中心は、どんなところからチョコレート作りへのアイデアを
得るかとか、そのアイデアの源泉はなんであったかとか、
食への関心の話とか、でした。
このバレンタインの饗宴の中で、ボンボンショコラはセレクションボックス以外
買っていません。それもまだ食べていないので、本当に久しぶりのボンボンショコラを
こちらで食べました。 うん、おいしかったです。
解説を耳で聞きながら食べるというのは、とても美味しく感じますね。
例えば、ジェネシスといういちじくの葉&枝スモークをどうして作ろうと思ったか
パンフレットには書いてあるのですが、ご本人の口から話してもらって、
それを聞きながらタイミングを合わせて口に入れる、言葉と味覚が一致する
とでも言いましょうか、頭の理解がストレートに味わいを深めるとでも言いましょうか、
何となく解説を読んで食べるより、印象が強く浮かび上がって美味しさ倍増です。
それから、上記と正反対の体験になるのですが、
玄米茶というタブレットを口に入れた途端、私、涙があふれてきました。
美味しくて感激した、ではないんです。
おちついて考えれば、このチョコに使われているほうじ茶と玄米は私の食生活に
関わりの深いものではあるんです。
玄米茶は私の毎日の飲み物、お水代わりに一日1リットルぐらい、子供の頃から今も飲んでいます。
ほうじ茶は私が大好きだった母方の祖母がいつも私に作ってくれていた加賀棒茶の味。
でも自分のそんなことを振り返る前に、チョコを口に入れた途端、涙が浮かんできたんです。
こんな体験は初めてでした。
美味しいとはもちろん思いますが、なんだろう、最近の私が求めているチョコレートの
すばらしさとは全く対極にあるようなチョコレートなのですが、
とにかくなにかが私の食の琴線にふれたんですね。
と、1時間ほどのセミナーですが、非常におもしろい体験のできた時間でした。