おざわたくやさんが投稿した花仙庵 仙仁温泉 岩の湯(長野/須坂)の口コミ詳細

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おざわたくや@静岡のレストランガイド

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おざわたくや (50代前半・男性・静岡県) 認証済

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花仙庵 仙仁温泉 岩の湯須坂/料理旅館、カフェ

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 2.5
      • |酒・ドリンク 3.0
1回目

2012/02 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP2.5
    • | 酒・ドリンク3.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

スペシャルな時を過ごすためのお宿です。

有名な仙仁温泉さんです。
何回か宿泊してるんですけど、コメントを残そうと思って泊まったのは今回が初でして…。

いい宿なのはもちろんなんですけど、仙仁温泉さんというと内心「高嶺の花」的な感覚があります。そして、「実際にその価値はあるんだろうか?」という点。今回週末に宿泊すれば3名1室の場合1人3万円弱と決して安いお値段ではありません。

結果から言えば支払った分の満足感は得られるだろう…と。
その満足感の大部分を占めてるのは人的なサービスが大きいと思われます。例えばそれは表情だったり、身のこなしだったり、応対の様子だったり。な~んとなく気分良くさせる接客を感じます。どのスタッフを見ても平均的に高いです。

お風呂は洞窟風呂が有名ですけど、内湯、大浴場を含めても雰囲気がいいのは確かですけど、他の温泉自慢のお風呂に比べてみれば特筆して褒めるほどのレベルではない。温泉宿として当たり前に満足できるお風呂ということです。普通のお安い宿は「当たり前に満足」も難しいですけどね。

料理に関しては宿泊代金がそれなりに高いので、食材も相当にいいものを使ってるんじゃないかなぁ。はっきり言って美味しいです。出てくるタイミングも完璧。食べ終わるかなぁ…って頃に温かいものは温かく。冷たいものは適度に冷えてる状態で運ばれてきます。
お造りも山の魚だけで見栄えも美しく提供してくれました。ここみたいに深い山里の旅館で新鮮な海の幸を出されるとガッカリですけど。ここは食事で徹底的に地のもので勝負をしてるんじゃないかなぁ。地元の当たり前の料理を美味しく食べさせてくれます。

ただ!料理で1つ「んっ?」って思ったのは最後の食事の時に出てきた「止め椀の吸い物」
吸い物なら最初に出して欲しかった。それだけ吸い物って料理では重要なんです。料理人であれば吸い物にかなり力を注ぎますから。その1杯で季節感を感じさせて、これからの料理に入っていく。言わば、料理人にとって名刺代わりのようなもんです。
さらに言えば「肉料理」の前に「鯉のすまし仕立て」を出しているので、肉料理を挟んで吸い物とすまし仕立てでかぶっちゃってるんですよね。
と、朝食を通していえることは料理はちょっと多い…かな。大食の自分でも夕食のお食事を残しちゃいましたから。
その原因は「箸休め」のキウイゼリー。甘いものを食べると満腹中枢を刺激されるので食欲が落ちるんです。だから肉料理の後に箸休めでキウイゼリーが来たのは面白い展開だと感心しました。お客に「口の中をさっぱりしてもらう」って意味で出しつつ、胃袋に「そろそろ料理は終盤ですよ!」と暗に伝えるわけですから。
だから、夕食のご飯は「茶碗」ってことで小さい茶碗にちょっと炊き込みご飯をいただければ完璧だったなぁと思います。
決して、こちらの料理が悪いって言ってるんじゃないんです。美味いし、展開も面白いし、トータルで評価が高いんですけど、それだけにあと1歩欲しかったなぁ…と。

朝食の時に温泉で炊いた「そばがゆ」をいただいたんですけどね。実は自分の手前には木のスプーンとレンゲがありまして…内心は「どっちを何の料理に使うんだろ…」って運ばれるまで悩んでました。そんなことってたまにあると思うんです。ナイフとフォークとかね。
間違って使ったのをさりげなく下げるのもサービスだと思いますけど、こちらの旅館さんのように「お客様の前にあります木のスプーンでお召し上がりください」って一言言ってくだされば、安心して食事もできますし、落ち着いた気持ちで食事をすれば、なおいっそう美味しさを感じることもできます。

そんな訳で、こちらのお宿がなぜ人気なのか?それは働いてるスタッフ1人1人のお客さんに対する姿勢がうむものなんだなぁと、つくづく感じました。
宿泊料金は確かに高いです。正直言えば、このレベルなら1万円台ではありえないけど2万円台前半を期待したい。とはいえ、あまり安くすると安い客が寄り付いて、宿のレベルが落ちるのも事実。なら、今の仙仁温泉さんの宿泊料金は高いけど適正かと思います。

ちなみに、写真をいっぱいUPしましたが、他に人がいない場所で撮るようにしています。ですから他のお客さんと一緒だった朝食の写真はありません。
宿に泊まる時に重要なのは、自分だけの宿じゃないってことです。要は自分も他のお客さんにとってみたら、宿の景色の一部分なんです。
だから、美味しい朝食を食べてる時に1品1品デジカメで写真と撮りまくるのは、いかがなものかなぁ…と。せっかくのいい旅館なのに、自分がその旅館の品位を下げちゃうことになりますから。

いい旅館に宿泊するときは、自分もいいお客さんでいる。それをみんながそうしていれな、宿の品格は保たれるんだと思います。

また、機会があったら宿泊したいお宿です。

  • 雪が降る前に訪れた時のものです。

  • 雪の入口も趣があります。

  • フロントへは橋を渡って…。

  • 普段はお食事処になっている「片栗」の部屋です。

  • 夜にお布団が敷かれるとこんな感じ。

  • 冷蔵庫の中には野沢菜の漬物が…これが嬉しい。

  • 部屋から外を眺めます。

  • 充実したアメニティ。

  • こんなようなスペースも館内に数ヶ所あります。

  • くつろげる場所があちこちに…冬は寒いですけどね。

  • 大浴場入口付近もゆったりとした空間。

  • 飲泉所もあります。

  • 仙人の湯 露天風呂です。

  • こちらが名物の「洞窟風呂」内部。

  • 洞窟風呂の奥には滝もあります。

  • お食事はお食事処にていただきます。

  • 今回宿泊した時の夕食メニュー。

  • 食前酒には地元ににごり酒を…。

  • 地のものを使った前菜。

  • 柿の白和え。

  • 山里のお造り。それぞれ色々な食べ方で…。

  • 山女と大根のソテー。サクサクの骨が美味しい。

  • 和牛杉の香り焼き。肉の柔らかさに感動!

  • 鯉のすまし仕立て。

  • 岩魚の炊き込みご飯と吸い物、漬物。

  • デザートはシンプルに。ほうじ茶のアイス。

  • お部屋に戻ったら夜食用のデザートが!

2012/02/06 更新

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