レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2012/12訪問 2016/05/09
[2015.7.]
価格変更につき採点変更。
[2012.12.]
今年3月に“半紹介制”板前焼肉店として「やまがた屋」が復活。カウンターのみ限定6席で店主自ら肉を焼いてくれます。今回は休み明けで肉の在庫整わぬ月曜ゆえ、来店予約の際に諌止してくる良心的な?店主。でも筆者も翌日帰京するので無理に店開けてもらいました。
意外に隠れ家っぽい店の作りです。 タンしゃぶとタンステーキ。後者は表面がカリッと硬めで、中はトロリと肉の赤色が残った焼き加減。最近の米国でもこういう“Black & Blue”と呼ばれる肉の焼き方が人気あるそうです。
「チェッ、あんまり良いタンじゃねぇなぁ」とドンドン切り落としては捨てていきます。さすが【焼肉店の「すきやばし次郎」】と思わせる思い切りの良さながら、貧困層出身の筆者は横目に嗚呼もったいない~と“マアタイ目線”。でも店主は「ったく、ただでさえ月曜はモノがないから、ベストな仕事ができねえよ」と愚痴。
話をしながらも店主は仕事を進め、テールステーキや赤センマイの燻製炭火焼などを仕上げていきます。この夜の白眉は、最後の皿となったシャトーブリアンのステーキでしょうか。こんなに肉厚のシャトーブリアン、「焼肉ジャンボ」辺りで食べたら“諭吉越え”は免れないでしょう。
この夜は、肉も「仕事」も店主が納得いかなかったらしく、少々割引。もちろん、この店は「店主のパフォーマンスもウリ」と「食べログ」に書かれていますが、確かにコースが高いのも事実。肉は店主の見立てでベストな部位を厳選しますし、なんせ“半紹介制”でカウンターのみ数席の店ですから、店主との相性次第では満足できないかも。でもそれはどの店にも言えること。運良く料理や店主との相性が合えば、店から100km以内エリアに入った時には食べに寄らずにはいられない店ととして自然と通うことになるでしょう。
2位
1回
2012/11訪問 2012/11/26
今年に入ってから毎月通っています。予約を取るのが大変ですが、そこは“神の黄金の左指”で(笑)毎月取れています。
内容的にはもう定着したパターンで展開。時間に急かされながらわんこそばのように肉を次から次へと食べ込んで行きます。かくて毎回、先に注文した黒毛和牛稀少部位20皿近くに加えて、その時の参会者や気分により追加する他種の皿を10皿程度完食、会計は毎回一人5000円弱に達しました。皆年とってきたのか(笑)最近ではタレ系がちょっともたれてきたので、店員に「たれをお薦めしています」と言われても塩系を増やしています。黒毛和牛の稀少部位を破格の安値で食べられるこの店でのオフ会は、最近こそやや綻びが出てきたとはいえ毎回募集から数時間以内に満席という涙もの。肉質が維持され需要が落ちない限り、今後も毎月通うことでしょう。
3位
2回
2019/05訪問 2019/06/06
もともと海亀とジビエで繋がり珍獣で通うようになったこのフレンチ。て過去には弊主宰オフ会で参加者最多の海亀オフ会も開かれ、また筆者の誕生日当日祝賀オフ会会場に何度も選ばれています。あまたの珍獣や珍食材の中で、ホワイトアスパラガスも「500円玉並みの太さ」がウリとなって初めて所望したのは6年前。この時は500玉の太さには僅か及ばなかったけど、翌年は優に達しました。でも、続く4年前には500円玉の太さに達せず、その後はこのレベルの太さでの入荷が叶わず、フレンチ人気の下火も加わって、来店自体が途絶えていました。そんな昨年、久々の来店で過去最高に太いホワイトアスパラガスを賞味、今年への期待を繋ぎました。
今年はfacebook上のやり取りだったか?入荷が期待できそうだと言われて4月に連絡すると、5月末では遅いと(^_^;) また今年も入荷量が乏しく「お一人でいらして下さい」とのメール。で食事優先で一人来店となりました。
昨年は入店してまず驚かされた、
店に客がいる!(xx;)☆\(-_-#)))
今回は全くの「おまかせ」で、食べたい食材を選んでシェフがその場で作る形式に。前からアドリブには強いシェフです。昨年から店で扱っているキャビアが、ホワイトアスパラガスに盛られてやってきます。
今年は、500円玉大の太さながら自らの重みを支えきれずフニャってしまい、500円玉より太くは見えません。いわば、女子ウケしない
ブッといけど、柔らかめ
だったのが惜しかった (^▽^;☆\(▼▼#)))
そんなホワイトアスパラガス、今回は切断されての配膳。従来はまる一本だったのに、、、と出された瞬間はイラっとしたけど、よく考えれば、切断してある方が食べやすい。分解されてもまる一本であることは写真から分かるし、アスパラガスは筋が強くて切るのが意外と手間なので、これはこれで、旨い!
付け合わせが大ぶりのアワビなのにも好感。もちろん食べやすく切って分解。でもアワビの生気と柔らかさはしっかり残しており、これだけでも銀座で食べたら諭吉か?と思いながら「色々な意味でもアワビ好き」な筆者はしっかり堪能しました。
先立つコースのアミューズには、フォアグラとモリーヌのフラン。フォアグラの味が濃厚に引き出されていて美味しうございました。シェフも腕を上げたようです(xx;☆\(-_-X)))
シェフ提示の食材の中からブルーオマールのローストを選択したので、温前菜に。つくしの散らし方といい、オマール海老のソースの引き出し具合といい、いつもながら満足。ブルーオマールもこの店では因縁の食材ですが、料理のデキは安定的に成長していると言えました。身は大振りではずし食べやすいように出してから入れ直す“香箱蟹手法”、何でも「作業」を厭う筆者の性格を熟知しています。食べるのが面倒だとたとえ料理のデキが良くても満足感に欠けますが、全てのバランスが整っており高評でした。
魚料理は、初耳の「ドーバーソール」を選択。ヒラメですね。この魚が13世紀から18世紀にかけて北海や大西洋で大豊作だったことがヨーロッパの食文化を変えたといういわくつきの魚。今回は「王道」(店主)のムニエルでまる1匹食べました。一人分はハーフだそうですが、営業上ハーフでは出せず、それに「おおはらさんなら、まる一匹イケますよ」という店主の勧めで“新たなる旅立ち”に挑戦。確かに食べ切れたけど、もう肉料理は無理でした。とはいえ肉の在庫は、青首鴨やウリボウや鹿といった
筆者的には「いつもの食材」。
初耳のドーバーソールを選んで正解でした。
デザートはおまかせでティラミスとガトーショコラ。六本木の2号店(ケーキ店)から気の利いたケーキ運ばせろよ、と思いつつも、量的には無理なので、これで良かったかも。これだけ、量も質もたっぷり食べてもリーズナブル。最後まで満足して皐月の通過儀礼を終えることができました。
今夜はマイミクさんからのリクエストで恵比寿「アーティショー」での自催ジビエオフ会でした。さる芸能人から聞いて昨秋初来店。この時に海亀とウリボー(仔猪)で筆者の度肝を抜いて以来1年、今年に入ってからは2月のカラス・ヒグマオフ会、5月の海亀づくしオフ会を自催で成功させ、“百獣を食らう”mixiグルメ達をすっかり魅了してきました。以後数回通いつつ、この夜は「普通のフレンチを」というマイミクさんのリクエスト、この「無理難題」(笑)をシェフがどう捌くのかが注目されました。
コースも揃える必要なし、食材も当日入荷なので事前予約なし、というゆるゆりな条件で来店。シェフからは事前に「雷鳥、うずら、鳩、蝦夷鹿、青首鴨はあります。リエーブルは分かりません」と不敵な?メール。日本では垂涎の貴重食材リエーブル(天然ウサギ)もこの店では年1羽は入れています。他の常連客がいつも食い尽くすそうで、「今年は筆者も」とリクエスト中。今夜は結局シェフのおまかせコース「セゾニエール」を選択。「シェフのおまかせ」のはずなのに、「メインは雷鳥、魚料理の代わりに蝦夷鹿レバーのムニエルに差し替えて」と【まかせてない】 さらに、マイミクさんがフォアグラ料理2種を両方食べたいと申し出ると、シェフは「じゃぁ、前菜でフォアグラのフランを載せましょう」とあっさり2皿出してきます。使い勝手良い居心地良い店ですね。あのグルメな芸能人が定期的に通うのも納得がいきます。
コースのアミューズ「海老のスープ」は濃厚。都内の某甲殻料理店も「初来店の時はこれくらい濃かったのに、先日はねえ」などと話題が飛びます。続く前菜はさすがに「おまかせ」したので、黒トリュフとフォアグラのフラン。黒トリュフが濃過ぎず良いアクセントとなって、美味しかったです。
前菜もう1皿が「穴子とじゃがいものタルト、めひかりのフリット」。出された瞬間に目を奪う盛り付け、タルトのじゃがいもの薄い層がミルフィーユのようで、味よりも「これほどの匠の技は!」と目で驚かせてくれます。
「北海道産蝦夷鹿レバーのムニエル」は焼きレバーだけでに良い意味でも悪い意味でも「レバー」です。でも鹿のレバーは初めて。若干の臭みがアクセントになって食が進みます。
むしろメインの「ヨーロッパ産雷鳥のロースト」は、臭みが“除染”されていて、ジビエで有名な世田谷区内の予約至難フレンチの方に軍配でしょうか。後者の方が臭みと足の爪を残していて“ジビエ感”があります。でもこの店は年々予約難化し、他方メニューもワンパターン化してきた感が否めません。今夜の「アーティショー」は、ジビエ店として比べた時に品揃えは勝るとも劣らず、総合的にはるかに高コスパかな?とも思えてきます。
今回はジビエの豊富さに力点を置いた店評になりましたが、実は鎌倉野菜を中心に野菜メニューにも力を入れています。「13種の鎌倉野菜のブレゼ」は上掲芸能人が来店のたびに必ず注文する一品。季節ごとに中の野菜が変わるため、いつ来店しても楽しめるとのこと。試したことはありませんが、「野菜だけ」のコースも注文すれば作ってくれそう。ジビエからベジまで守備範囲の広いフレンチを全てシェフ一人で切り盛りしている、「ミシュラン」にも掲載された今後ますます楽しみな店です。
4位
1回
2012/12訪問 2012/12/19
この夜は雪の中、自催オフ会のため神田『浜よし』へ。本当は先月終了の所を泣きついて、マガモの野鴨鍋をマイミクさん方と頂いて参りました。筆者だけ、マイミク主催オフ会以来2年ぶりの再訪です。懐かしいですね。
まずお通しのほうれん草のおひたしと刺身10種盛りで腹ごなし。この刺盛だけでもう、お酒とご飯をプラスすれば満腹という声も出る中、刺身を食べ終わった頃に鴨も捌き終わりました。
野鴨は合鴨より脂が少なくさっぱりしています。それを踏まえて、あとは好みですが、事前に鴨の骨とキジバトでダシを取り、明らかにエキスが鍋に出ているのに脂っこくなく食べられます。この間調理は女将が全て行い、鍋や雑炊を食べ終わるとまたついでくれました。やはり料理はプロ任せが一番ですね。 これだけの分量と高質な食材で、一人8000円はかなりCP高いと思います。
一昨年のmixi日記によると、筆者は雑炊まで行けずにギブアップしたようです。今夜は苦しいながらも鍋3杯・雑炊3杯完食。むしろ苦しかった理由として、一昨年は【食べ切れなかった】量だったと後から日記を読んで再認識しました。今夜食べきった同席の皆さんは凄い。もう「おお腹」を名乗れます。普通の人なら、4人前を5人で食べても食べ切れないかも。量を覚悟して(笑)食べに行きましょう。[2009.12.]
その後も毎年、12月と1月には必ず通っています。鴨鍋+刺身に、毛蟹を付けるか?が悩み所。美味しいけど量が多過ぎるんですよね。ガッツリたくさん食べられる人は毛蟹つきで、少食の人は毛蟹なしで、鍋を楽しみましょう。[2012.12.]
5位
1回
2012/12訪問 2012/12/06
その後2年近く通ううちに、メニューも量・質ともに増し、コースも新設、八戸せんべい汁や青森野菜のバーニャカウダなど青森料理も増えました。イベントも毎月複数回開かれ、正直初来店時には「どうなることか?」と思ったこの店も発展著しく、今では青森の自治体首長が上京の際には必ず立ち寄る店にまで成長しました。今では年数回ペースで来店するたびに、開店当時と隔世の感があります。[2012.11.]
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東京はミシュラン云々を抜きにしても、世界トップのグルメ都市です。世界各国・日本各地の料理が食べられます。青森料理店といえば、これまで新橋や湯島、神田などにもありましたが、「食の隠れスポット」として知る人ぞ知る四谷三丁目界隈にも、今回この店が新規開店しました。食材も料理も青森にこだわったその「郷土性」は、沖縄料理店以外の他の郷土料理店よりもはるかに高く、プチ観光案内所も兼ねた構造。新幹線も開通した時期だけに、青森に関心高い人には嬉しい店でしょう。
メニューも青森各地の料理を出していますが、皿ごとの量が少ないことと、居酒屋仕様のためかコースがなくアラカルトのみなので、食事量の判断が難しい。代表的青森料理というと、やっぱり「けの汁」「せんべい汁」などの汁物になるのか? 金沢の治部煮るのような「これぞ青森!」という料理がないのが店経営上辛そうだけど、肉や身も厚切りで食感よく食べやすい。中には「無いものねだり」の店評もあるみたいですが、現実に店を開いて運営してみれば、よもやモンゴル料理店『シリンゴル』が一軒家レストランで建物全体をパオの形にしているような、コテコテの青森色を出せない事情は、理解すべきでしょう。店の経営と存続が第一、そのためのバランスも必要だと鑑みれば、この店の営業形態は現時点でのベストを尽くしていると思えました。
四谷荒木町のはずれ、四谷三丁目駅と曙橋駅の中間という立地は、近所に「隠れた名店」が多いこの界隈では不利かもしれないが、日本中を覆う不況ももう20年を閲し特に地方経済が疲弊の限りを尽くしている現代、地方料理店は是非盛況であってほしい。今後の発展と盛況を期待しています。 [2011.1.]
6位
1回
2012/09訪問 2015/09/30
昨年4月に初来店した時にはそれで終わりつつ、11月に再訪して以来、すっかりはまって今年もう来店5回目、新店『レストラン間』も4回行ってます。
先月シェフの異動があった旨、店主から聞いてはいましたが、今回はコース量もガッツリ満腹、野菜のパフェやくずしなど従来の特長を生かしつつも主皿には新機軸が打ち出されてレベルアップ、ますます急成長を続ける店と料理に一同満足でした。
さて、全料理はこちらですが、まずはフォアグラのソフトクリーム。意外なウリメニューです。
この店のウリの一つ、野菜のパフェは今回、カリフラワとブロッコリーを主に秋野菜をテーマとしたもの。これは従来より少しレベルダウンした感じ。でもメインでびっくりでした。
先週登場し我々は今回が初めてとなるメインの「シェフのスペシャリテ」は、“シェフのスペシャリテ 仔羊のフォアグラ包み バジル香る菜園に見立てて”。仔羊とフォアグラを包むキャベツによる色彩の華やかさにまず驚き、ラム肉とフォアグラの相性に二重の驚き。この皿が今後暫くは店の定番メニューとして定着するようですが、毎回でも食べたい質と量です。
しかし「くずし」も負けてはいません。三種の胡椒を使った“福岡県糸島豚のローストと色々な芋ご飯”は、胡椒の香りと味が食欲をそそり、すっかり満腹満足でした。
デザートはいつも弱いながら栗を使って早秋の味わい。食事が3時間半と長時間に渡ったのが減点材料ながら、一同晩秋の再訪に言葉を発するまでもなく一致、次の予約も入れてしまいました。
帰りに恵比寿駅で、2号店「レストラン間」でオフ会を開催していたマイミクさん達に遭遇。さっそくメニューや手土産を見比べながら比較検討して電車内で盛り上がりました。周囲の食べ友たちの圧倒的多数が「レストラン間」好みですが、筆者はフォアグラのソフトクリームがある分、「ビストロ間」の方を選びます。人それぞれ好みの違いはありますが、この両店でのオフ会はいつも募集するとすぐ満席になることからも、両店での不動の人気がうかがえます。
7位
1回
2012/10訪問 2024/09/03
【2024.9.03 評価修正】
横浜野毛の『珍獣屋』は稀少獣肉を十種以上常備しているとはいえ遠い!と思っていたら、なんと職場近くに数種の獣肉を常備する店をマイミクさんに教えてもらい、2012年1月に初来店。店名の由来は聞きませんでしたが、たぶん古代ローマ帝国の「パンとサーパス」からでしょう。
この夜食べたのは、刺身では馬・鹿・山羊、ダチョウのたたき、鹿肉ローストステーキと鹿舌焼、熊の味噌焼き、ワニの天ぷらと鮪脳天刺を食べました。百獣を食べてきた筆者には、いずれも経験済の獣達でしたが、それでも鹿舌とかは初めて。鯨肉も数部位ありましたが、鯨は『一乃谷』ほどの品揃えではないので今夜は割愛。
その後も食べ仲間たちと鍋パーティー開いたり、仕事が遅くなって22時過ぎに独りメシしたり、勝手きままに使わせて貰っていました。表向き二人以上の鍋も、一人でも注文できます。できたばかりの店ゆえか、通うたびに品揃えが充実してくるし、リクエストすれば受け入れてもらえることも多く、職場近くに良い隠れ家店を見つけたと愛用して半年後に、実はこの店に創業者の一人が昔筆者の職場に在籍していたことを知り、浅からぬ縁があったことを知り驚きました。今では職場の仲間や若手にも、彼らの「先輩が開業した」この店を勧めています。
8位
1回
2012/12訪問 2012/12/26
ミシュランに掲載されたので知り行きました。隠れ家っぽい立地とカウンターのみ8席が基本の店内では、店員や他の客との距離が近く、適度な広さで打ち解けあいながら食事ができます。昼夜両方行ってみましたが、予約なく気軽に行かれる昼が多いですね。夜でも空いていれば予約なしで入れるようですが、来店数時間前にでも店に電話した方が良いでしょう。
昼はランチが3セット。ハンバーグ・タンシチューが1500円、ハラミ丼が2100円と、平均的庶民のランチとしては高い。どうしても観光客メインの客層になりますが、数ヶ月ぶりの来店なのに店員がよく客の顔を覚えています。顔と名前をなかなか覚えられない筆者には羨ましい。昼の食事時間は1時間ほどですが、京都の中心、四条河原町にありながらその喧騒からは離れて、ほっこりつかの間の安らぎを得られる店だけに、リピーターも多いです。
9位
1回
2012/08訪問 2012/12/27
「牛レバ刺し非合法化」直前の6月末、洛中の肉店の多くが満席orレバ刺し品切れの時に、この店には必ず大量のレバ刺しが常備、レバ刺しに飢えた多くの“肉食獣”たちの救いの場として機能していました。年末に一年を振り返る時、「牛レバ刺し非合法化」直前期にこの店が京都の肉食文化に果たした貢献を忘れることはできません。
この店は「千葉」チェーンの焼きそば部門。でも同系列なのでレバ・センマイ・タンの刺身は常備。なくなるとチェーン同士で回すようですが、他の「ホルモン」「肉なべ」が人気高くてなかなか席が取れない「三ッ星フレンチ『カンテサンス』並みの」予約至難店であるのに対し、隣のこの店は穴場でした。もちろん席数少ないので満席になることも多いけど、携帯番号を渡しておくと、席が空くと電話してくれます。一次会としてガッツリ食べる時にも、二次会以降利用でナマ肉だけを食べたい時にもと、用途が多いのは使えます。
「食べログ」に書くと満席が増えて入店できなくなりそうなのでこの一年書かなかったのですが、「牛レバ刺し非合法化」の年2012年の「マイ★ベストレストラン」にこの店をはずすわけにはいかない、と泣く泣く?“隠しておきたい店”を晒すことになりました。来年から満席で入店難化なんてことにならないことを祈っています。
10位
1回
2012/12訪問 2012/12/26
レバ刺し非合法化を前にマイミクさんに連れて行って貰って初来店。もっとも周囲にはすでに通っている人も多く、寡聞にして知らぬ筆者が遅れていました。しかし以後は、駆け込みレバ刺しで昼夜通い倒し、レバ刺し非合法化後はレバ焼きや金舌を求めてすっかり通いの店になりました。独りでもカウンターで注文できるし、コースも一人から注文できるのがうれしい。
意外なお気に入りは「ゆでたん」。大阪『やまがた屋』のたんしゃぶには及ばないとはいえ、東京でこれほどのたんしゃぶを食べられる店は他にないでしょう。そういう今夜もこれから鍋を食べに行きますが、常に新しいメニュー開発に取り組み、客を飽きさせない経営努力が、常連客に人気の秘訣なのでしょう。
震災から1年たち京都暮らしも減った今年、どうしても東京の店が「選別」されることになりました。今年の食べ歩き界の話題は「俺イタ/フレンチ旋風」と「牛レバ刺し非合法化」が二大横綱でしょう。特に後者がなければ行かなかったであろう多くの肉店と、今年は縁ができました。結果的に今年のランキングは、「野菜パフェ」など草食系フレンチで知られる「ビストロ間」以外の全店が肉食店となり、本人は「草食男子」なのに食生活が肉食という皮肉な結果に驚いています。
食べ歩きの進化の筋道として、徐々に新店開拓より常連店への定着に向かうものですが、今年は常連店追求が増えた気がします。
相変わらず不況な外食産業界ながら、今年も「よどみに浮かぶうたかた」のように多くの店が開店したり閉店したりしました。特に今年は例年以上に、開店後短期間で閉店する店が多かった気がします。筆者が店評を書いた店の中にも開店1ヶ月弱で閉店した店までありました。ただ客目線で見ると、不況ゆえに食材や会計をごまかす店も増えてきて遺憾なことです。高度情報化社会の現在では、そうした所業はすぐにネットや口コミで「噂千里を走」り、「天に唾する」結果となるでしょう。経営厳しくても、店側には真摯誠実な営業が望まれます。