おおはらさんが投稿した祇園 さゝ木(京都/祇園四条)の口コミ詳細

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今夜もおお腹いっぱい

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おおはら (50代後半・男性・東京都) 認証済

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祇園 さゝ木祇園四条、清水五条、京都河原町/日本料理

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:5.0

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2012/09 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人
  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

「世界は舞台」料理と“公演”に高満足感

<H24.9.>
 初めて昼も行ったので採点書き込み&修正。
――――――――――――

<H23.8.>
 「定刻には、絶対遅刻したらあかんえ」 ――半年待ちとも言われる人気興行ですが、紹介者にキツく注意されていたので、かなり急いで行ったら開演30分前に到着しまだ開場前。仕方なく近くをブラブラ時間潰しでした。やっと開場したら、他の客は軒並みタクシーで乗り付けてます。

 この「公演」には珍しく、開演時間を過ぎてもカウンター内は準備中。でも意外ににこやかに仕事を楽しんでいる様子は、見ていて心地よい。 定刻10分遅れで主宰が登場し開演。食事つきの公演なのか?公演つきの食事なのか?よく分からないこの夜の興行。とりあえず、梅のジュースが出されました。
 結局この夜出されたメニューは以下の通り。どうしても食べる方に注意がいきます。

・先付:蓮の葉に載せた三重県産車海老と白ずいきと蓴菜
・なすと淡路沼島産鱧のお椀(花火のお椀)
・愛媛産鯛のお造り
・釧路産つぶ貝、明石産ごま鯖、境港産鮪のにぎり
・釧路産サンマの寿司に肝汁と大間産紫の寿司
・焼物:長崎産ぐじの若狭焼き、万願寺唐辛子、水茄子
・長崎産天然アワビ焼きを肝ソースで
・鶏もみじ肉のダシにトマトと白きくらげと牛ランプ芯肉のスープ
・大トロと赤身切身の鉄火巻
・鱧の子の玉締めご飯
・レモンのジュレとサワークリームに白桃・ネクタリン・巨峰・メロンのデザート

 わざわざ蓮の葉の上に載せて水滴も落とす先付は、見て圧巻。これを店主は店員たちに任せることなく客全員分を自分で仕上げていきます。だから時間がかかるのですが、その調理がすでにパフォーマンス。誰もが焦れることなく、店主のパフォーマンスに注目。
 お椀は、国産最高級品のひとつ淡路沼島産の鱧の地味をじっくり出したお椀。食材もさりながら、蓋の裏には花火の天金が。店主いわく、京には花火がないのでせめて料理中に花火が見たいと。「それって、自分の好みですかい?」とツッコミ入れる常連客に室内爆笑ですが、この天金がなかなかよくできています。お椀に手彫りで彫らせたそうで、写真に撮れないのが残念。
 「そんなん、当たり前やん!」と紹介者には後で言われましたが、東京では有名料理人の多くが店にいないのが「当たり前」な中、この店の店主は常に店にいるだけでなく、料理の大半を全て自分で作っています。それが「パフォーマンス」となり、液状化ではなく「劇場化」するのですが、自分の仕事を演じながらも常に客全員に対する目配りを忘れない点には、傍目に感服しました。
 「食べログ」には、常連客とは話し込んでばかりだけど一見客には見向きもしない云々と書かれていたけど、一見客の筆者にもしっかり挨拶し、気を使い、アルコール飲めない筆者のために奥から店ブランドのノンアルコールドリンクを「これ、わたくしからです。是非お試しください」と出してきたり。もちろん、永らくの常連と「今度×日に○○に食べ行こ」なんて個人的な話もしていますが、京都でも他地域でも、それはある意味ある程度は当然。永く通う常連と一見客とで待遇が全く同じでは、かえって悪平等でしょう。しかし、そんなに大差ない、だから傍目にイヤミには映らない。きっと「食べログ」で店主の「客差別」を非難しているレビュアーは、常に自分の知識をひけらかして自分が最高の待遇を受けないと気がすまない、「分相応」を弁えぬ独善的な食べ手なのでしょう。他方「存在の連鎖」を弁える筆者からすれば、一見客が相手にされなくても普通の祇園にあって、「他にどこ食べに行かれます?」「わては『賛否両論』やから、陰で非難も多いけど、色々聞いてはります?」などと笑えない話題ながらも適度に相手してくれながら、調理の手も休めず着々と仕事を進める店主の様子に魅入られました。
 優れた食材を選んでいることはもちろんですが、その捌き手の卓越した腕あってこそ、食材もより生かされるというもの。さらに「公演」(笑)となると、しめて22000円という金額が低コスパとは感じられません。「公演」と食材と調理の巧みのワザに、当初暖簾をくぐる時には「まぁ、一生に一度くらいは、こんな浪費してもいいな」と再訪なんて考えていなかった筆者に、通いを決意させたほどでした。 上記の記述は初来店のものですが、こうしてすでに来店も3回目のなろうとしております。感性が合い店との相性が良いのかもしれません。

2012/09/14 更新

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