1回
2018/12 訪問
ウニの食べ比べ!常時30種近い品揃えでウニの蘊奥を究められます
ウンブリア産白トリュフ、マルケ産白トリュフ、神奈川県産黒トリュフ
本鮪とウニとキャビア、キャロットソースとオリーブオイルパウダー
本鮪とウニとキャビア、キャロットソースとオリーブオイルパウダー
白子のフリットにマルケ産白トリュフと神奈川県産黒トリュフにサフランのスープ
ウニの食べ比べ12種
ウニの食べ比べ12種
ウニの食べ比べの産地説明(兼会員証)
ウニとキャビアとオマール海老のパスタ
パスタに白トリュフかけ
パスタにさらに黒トリュフかけ
生カラスミと昆布森産バフンウニ
(生カラスミの断面図)
「ウニココのロッシーニ越え」(牛ヒレ肉にウニ・キャビア・黒トリュフのせ)
ティラミス
ティラミス
ハーブティー
(在庫ウニ披露―撮影タイム♪)
(在庫ウニ披露―撮影タイム♪)
(在庫ウニ披露―撮影タイム♪)
(在庫ウニ披露―撮影タイム♪)
2019/01/01 更新
大晦日には、ウニ食べ比べでした。四谷荒木町「オステリアT」時代にもこっそりやっていたらしいウニの食べ比べスペシャルコースがウニ専門店「unico-co」として独立開業してから1ヶ月。年末の多忙な中を日程のやりくりがなかなかつかず困っていたところ、「おおはらさんがいらっしゃるなら、大晦日でも元日でも店を開けます!」とのオーナーの一声で、大晦日来店が決まりました。この5年余、迷う状況に直面するといつも臨機応変の即断力で道を切り開いてここまで事業を拡張したオーナーだけのことはあります。
大晦日の今夜、四ツ谷駅前は「草木も眠る丑三つ時~」的な閑散とした酉の刻、分かりやすい電光看板に導かれて入店すると、すでに外国人客たちが。オーナーが撮影したYoutubeのプロモーションビデオのお蔭で、海外からの来客も多いようです。
まずアミューズには、本鮪にウニとキャビアのせ、キャロットソースとオリーブオイルパウダー。鮪とウニやキャビアが良く合っているだけに、鮪肉がもう少し大きければ、と思ってみたり。この5倍くらいの大きさで出すアラカルトメニューがほしい(とここに書くと、オーナーは実現してくれるでしょうwww)
続いて、白子のフリットにマルケ産白トリュフと神奈川県産黒トリュフにサフランのスープ。白子が本当に揚げてある! 衣が薄くて分かりませんでした。こんなによく薄く揚げられるものよと感心。この白子を崩しながら、白い方♪黒い方♪に絡めて食べるのも美味しい。
さていよいよ、ウニ食べ比べ。今回は12種のウニが出されましたが、在庫は常に30種前後あるそうです。ホント?と疑ったわけではないけど、他の外国人客たちに乗せられたのか?食後にオーナーが全在庫ウニを並べさせて撮影タイム♪ 他の客達は、ウニとオーナーとシェフとで記念撮影して楽しんでいました。筆者はウニだけ撮影。ちゃんと説明カードが添えられ、これが会員カードになっており、ポイントが溜まると「ウニ検定」を受験、ブラインドテストなどで「合格」すると「ウニ・マイスター」となり、さらにランクアップとともに特典が増す仕組みだそうです。最近多いですね。でも射幸心をくすぐられます。札幌出張の折、各地の銘柄牛を食べ比べてブラインドテストで当てるというコンテストに、飛び入り参加して、松阪牛・米沢牛・飛騨牛・十勝牛を筆者が食べ当てて「肉のソムリエ」の称号を授かった十年ほど前を思い出します。さすがに今夜、ウニを食べ当てるのは難しかったけど、オーナー曰く、「何度か来店されて召し上がれば、分かるようになりますよ」 そうでしょうねwww
パスタには、ウニとキャビアとオマール海老のパスタ。オマール海老を三日ほど煮込んだ出汁を使って麺に味付け、ウニも絡めています。ウニを使ったパスタや肉は最近急増していますが、ウニ独特の酸味や苦味がパスタと合わないことが多く、他ではウニのパスタを自分から注文することは最近なくなりました。でも、今夜のウニのパスタは、ウニの持ち味の主張が弱くてかえてパスタとのバランスが取れている。添えられたオマール海老は低温調理だそうですが、身が大ぶりで柔らかく、ガッツリ味わえました。さらに、オーナーが来て、「今夜大晦日だし~ サービス!」と白トリュフと黒トリュフを交互に削る!削る!www パスタがトリュフにすっかり埋もれてしまいましたよ。他店でこんなにトリュフ削られたら、何万取られるんだろう?(^_^;)
メインには、ウニの「ロッシーニ越え」。牛ヒレ肉を独自のミディアムレアで仕上げて今回はウニ以外にキャビアや黒トリュフもふんだんに乗せた一品。肉の火入れが巧みなシェフだけに、レアに近い柔らかな肉とウニやキャビアを合わせて食べるのも、味が変わって食欲をそそります。
デザートはティラミス。シェフが来て、チョコの蓋の上からシロップをかけてくれました。イタリア人シェフの作だけあって、巷のティラミスとは全然違う落ち着いた味わい。ハーブティーが熱いので冷ましがてらにウニの写真を撮りまくって、すっかり満腹になりました。
ウニの食べ比べという独特のアプローチは客の支持を得ているようで、定期的に通う常連客も増えているそうです。季節ごと・月ごとに入荷するウニも変わって来るので、定期的な来店が望ましい。ただ、これだけの種類を揃えれば品質相応に価格が高くなるのも仕方ないので、懐が許す間隔で無理なく通ってみたいところです。