レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
2回
2017/08訪問 2017/09/12
京都で一番好きな店。
久しぶりでした。まずは大将にご挨拶とご無沙汰のお詫びを、、。
病欠しておりましたと。
遅ればせながらの鱧の焼き霜づくり。
落しよりこちらの方が好き。カンテキで皮だけ炙ってもらって。
めいたカレイは薄造りで、骨皮は揚げ煎餅にしてくれますよ。
京都に帰省したら1回は行きたい店です。
2013年再訪
京都に帰省、東京から同僚を迎えて久しぶりに焼き鱧、鱧しゃぶ+初物の松茸を
堪能いたしました。美味しかった。やましたの大将、ごちそうさまでした。
2011.10再訪
三連休前に関西支社への出張を半ば強引にセット。
堂島での仕事を終えて、新快速に飛び乗りいそいそと向かったその先は、
もちろんやましたさん。
大将はじめずらりと並んだ板さんたち、懐かしい面々です。
なんと大きな水槽の中ではクエや大きな鯛、
まだまだ美味しそうな鱧も元気に泳ぎ回って出迎えてくれました。
大将にお勧めをたずねると、虎のいいのが入っているとのこと。
早速、てっさにしていただきました。今シーズンお初でした。
はやる心を押さえきれず、写真を撮り忘れてしまいました。
大将に生け簀のクエを指差して、旨そうな奴泳いでいますねと、
水を向けると、切身があるから煮物が美味しいとのレコメンド。
いただきました。鋭い骨の間にある弾力のあるプリプリの身の美味しいこと。
クエという魚は本当にうまいです。
目の前には松茸の篭があってチラチラ目線。
大将に何が美味しいかたずねたら、天婦羅もいいと仰るので、
おねがいしました。焼きや土瓶蒸しも素敵ですが、
天婦羅もサクサク感とほわんとかもす松茸の香りが堪らないです。
閉めには若狭の鯖寿司とお椀を作ってもらい、いただきました。
店を出るときは、何時ものように大将自ら通りまで出て見送っていただきました。
京都に帰ってくるとまずやましたの料理が食べたくなる。
これって、郷愁ですね。
2011.7再訪
大阪で仕事を終えて京都へ、もう9時も回っていたので、もしかしたら山下もピークを過ぎて
空いているかもと淡い期待を込めて電話をしてみました。
ラッキーなことに1席あるとのこと。急ぎ足で駆け付けました。
いつもながら、大将始め笑顔で迎えていただき、心地よいですね。
鱧は前回いただいていたので、お勧めをうかがうとトリ貝の良いのと、鱸の良いものが入っている
ということで、両方いただくことに。トリ貝はお刺身で、、。スズキは洗いでいただくことに。
新鮮で肉厚のトリ貝に舌鼓を打つことしきりです。
鱸の洗い、これも三杯酢でいただきましたが美味しいのなんの。(写真撮り忘れ)
隣の御仁が頼んだ賀茂茄子の味噌田楽が美味しそうだったので、それも所望。
赤味噌と白味噌の2トーンでやってきました。これも美味しいです。梅錦がすすみます。
ここで大将に何か美味しいものをとお願いしたら、サザエのガーリック炒めを作ってくれました。
新鮮なサザエ丸ごと1個使った豪快なもの。割烹なのに大将の技はイタリア料理人も
青ざめるほどの腕前です。いやー、今晩もごちそうさまでした。
これだからやました通いは止められません。
2011.6再訪
鱧の季節です。この日のやましたは鱧をいただくのがコンセプト。
昨年暮れ、東京に移ってからは初めての訪問。6カ月のブランクがあるのに暖かく迎えていただきました。
なんといっても鱧の焼き霜、これを食べないと京都の夏はやってきません。
いつもながらカンテキで皮目だけを炙ってミョウガと生姜と二杯酢でいただきます。
う~ん、たまりません。
そして鱧しゃぶ、実は鱧料理の中では一番美味しいと思っている料理です。
鱧の出汁に淡路の玉葱の甘みが重層してこの出汁をすするだけでなんという贅沢なんでしょう。
さすがやましたの料理は小生の生涯の割烹と位置付けただけのことはありました。
もちろん最後の雑炊が美味しいのなんの。
お刺身は大将お勧めの平らぎ貝をいただきました。何と貝丸ごと一個、
平らぎ貝の船に乗ってやってきました。帆立と違い独特の食感が楽しめます。
こういう豪放磊落なところがやましたの醍醐味なんですね。
また来月、祇園祭の頃に行けたらいいなあ。いつもいつもごちそう様です。
2010.12.23(木)は永観堂の叔母を伴ってお昼ご飯頂きました。
お昼は初めてでしたが、美味しいお刺身と鴨ロース、鰆の西京焼き、炊き合わせ
素晴らしい蜆の赤だし、ご飯とデザートをいただきました。
2010.12.25(土)は従姉妹と、今年最後のやましたです。
オコゼの刺身、身も美味しいですが、肝もまた美味いのなんの。久しぶりのオコゼ丸ごといただきました。
おなじみかぶら蒸しもこの店の大定番。
それからアワビの丸ごとバター焼き、バルサミコソースの香りがたまりません。
ふぐ白子のニンニク風味醤油焼き、表面香ばしくカリっと、中はトロトロトロ~リ。
もうこの世のものとは思えないほどの美味しさ。(完全に誇大表現制に引っ掛かりそうです)
鯖寿司、欠かせない美味しい一品。いつもいただくまでは帰りません。
2010.12.11(土)+2010.12.17(金)再訪
またもや東京より客人を迎えて。東京から客人が来るとなると同席しようがしまいが、
この店を紹介して文句を言われたためしがない。一様に感激し、リピーターとなってくれる。
11日はカワハギの刺し身、モロコ焼き、子が入って美味くなってきていました。
こしびの焼き霜、大根おろしをまいていただくおいしさといったら、、。
馬刺しもここならではのまるでボタンの花のような美しさでいただけるのが好いです。
それから定番の蕪蒸し、これだけでも酒がすすんでしまいます。
もちろん自家製の鯖寿司も美味いんだなあ。
大将の国の酒、手取川もいけるんです。
この日はやました仲間のともちゃんにも会いました。
17日、この日は仕事を終えてから接待、大きなオスの蟹を一杯丸ごといただきました。
なんと言う豪勢なことか。足も、身も、爪も、味噌も、もう沈黙です。
最後は甲羅酒とも思ったのですが、あまりの大きさにお勧めにしたがって
甲羅ご飯をいただきました。身と味噌とご飯を甲羅に詰めて焼きおにぎりのように
焼き上げていただきました。なんと言う贅沢、なんと言う香ばしさ。
はぎの薄作りの頭の身をお吸い物にしてくれたのでそれを伴にいただきました。
手取川、梅錦、酒に合う料理の数々、堪能しました。
2010.8.13(金)+2010.8.16(月)再訪
13日の金曜は東京からの客を迎えて
16日の月曜は京大に勤めている従姉妹を伴って五山送り火の後に伺いました。
鱧の焼き霜、この店以外では食べたくないほど美味しいです。
以前バーナーであぶって出した店がありましたが、論外です。
鱧饅頭と松茸のお椀、天にも昇る心地です。
美山の天然鮎の塩焼き、背越しにしてもおいしかったかも。
そして菜っ葉の炊いたのも絶品。いやはや、
13日の金曜はコシビの焼き霜もいただきましたし、
鱧しゃぶも、、。いつもながら感服です。
2010.06
夏の鱧をいだきに久しぶりにやましたに伺いました。
東京から客を迎えて奈良を散策した後、7時に再集合。
相変わらず最初にいただく突き出しの美味しいこと。
仲間を待ちながらこれだけでビール2杯お代わりをしてしまいました。
そして料理に。鱧の焼き霜、大将の包丁捌きを見るだけでも
期待感が脹らみます。そして皮目だけをさっと炙っていただき、
生姜と二杯酢でいただく鱧のほんのりと甘く、ふくよかな香りを堪能していると、
鱧って本当に魚辺に豊なんだなあと実感がわいてきます。
そして贅沢にも鱧しゃぶにも挑戦。
これはこれでなんとも良いお出汁が出て、美味さが口いっぱい広がります。
白随喜の炊いたのも歯ざわりと良い味わいといい、
こんな美味しい随喜はめったにいただけるものではあのません。
青海苔をまぶした小芋も、いつもながら絶品。
そして、桜海老の掻き揚げ、香りといい味わいといい、サクッ・しっとりとした
揚げ加減といい文句なしです。これで天茶をいただいたら、という誰かの発言に
強く共感した小生でした。
次は五山送り火の日を予約して、ほろ酔い気分で店を後にし、
寺町二条のお洒落なバーカルバドールにお邪魔しました。
【以前のレビュー】
09/11再訪
会社の同僚で美人マーケッターのTYさんとご一緒しました。彼女とは二度目
同じ京都在住なので、シーズンごとにあちこちで美味しいものいただくことにしています。。
やましたはもう秋の味覚から冬から春の味覚へと様変わりしていました。
今回いただいたのは
◆河豚のてっさ
美しい小振りの皿に透き通るような河豚の薄造り、そして真ん中には身と
そして皮の下のプリプリしたところが、、紅葉卸とあさつきでいただきます。
川之江の美味しい酒「梅錦」が進みます。
◆のどぐろの塩焼き
半身のもの頭からバリバリかぶり付いて目玉までじゅるじゅるしてしまいました。
のどぐろって何故にこんなに美味しいんだろう。いや贅沢。
◆烏賊のてっぱい
シャキシャキしたうどの歯ざわり、ねっとりとした烏賊の食感、青葱の彩、
それらを爽快にまとめる酢味噌の味わい、しかも酒のすすむこと。
◆蕪蒸し
蕪の美味しさと優しさ、それをじっくりと味あわせてくれる葛の滑らかさ。
これぞ京都にあることの幸せ。
◆モロコのかんてき炙り
もうモロコがでていました。こちらのは琵琶湖産の天然物。養殖ではありません。
これを丁寧に網焼きして一つ一つ供していただきます。これは生姜と二杯酢で、、。
モロコを網の上で頭から逆立ちさせて焼く姿がユーモラスです。
◆鯖鮨
鯖が分厚くて、油がのって美味しいです。〆のご飯は絶対これに限ります。
◆筍のお吸い物
鯖鮨のお供にはやさしいお吸い物を、、。
今回は鹿児島産の初物筍(もう新物を掘っているそうです)
香りがいいですね。刺し身で食べたいくらい。
◆柿とキーウィー
柿は酔い覚ましにいいし、キーウィーはさっぱり。
やっぱり結局この店に帰ってくるんだな~。
09/09再訪
今回はこの店のご常連で美しい女性Tさんと店内で待ち合わせ。ワクワクです。
相変わらず活気が良いですね。
大将を中心にずらっと並んで威勢よく仕事をされている
板前さんたちの姿を見るだけで元気が出ます。そして生簀には
元気よく泳ぎ回る鱧をはじめとする魚たち、
そしてカウンターの上には岩牡蠣や松茸や蟹などがうず高く盛られています。
これを見るだけでさあ何を食べようかと心が高鳴ります。
もちろんメニューから選ぶことも出来ますし、
おまかせのコース料理だってあるのですが
、ここの醍醐味はなんと言っても目の前の板さんと差しの真剣勝負で、
素材と料理の仕方を決める瞬間です。
この夏はずいぶん鱧も食べたし、なんていっていると
「初物の河豚が入っていますよ」なんて
心のつぼをぐっと捕まえるようなレコメンドが飛んできます。
ご一緒させていただいたTさんに目配せするとOKのサインなので
それを「テッ刺」にしていただくことにしました。
きれいな皿に並べられた透き通った河豚の身のきれいなこと。
それを浅葱に巻いてもみじおろしのポン酢でいただきます。
季節を先取りした贅沢です。皮のプリプリとしたところも美味しくて、
河豚ってなんて美味しいんだろうと、毎年の事ながら感嘆することしきりです。
グラスでお願いしたビールがなくなろうかというタイミングを見計らうように
、Tさんが「シャブリ」をオーダーしてくれました。
割烹で白ワインなど小生にはまったく思いもよらない発想だけに、
少しびっくりするとともに、さすが大人の女性は違うなと感心してしまいました。
寿司屋に行っていきなりカシスオレンジくださいという
TPOもわきまえないション便臭い(失礼)ジャルたちとは違い、
そこは心得ておられます。その前に岩牡蠣の炙りも頼んでいたので、
オイスターワインがいいにきまっています。
その岩牡蠣も磯の香りをたっぷりと発散させていて、ミルキーで美味しいんです。
シャブリを一口、岩牡蠣をフムフム、もうたまりません。
ちょっと前に舞鶴で岩牡蠣丼を食べ損ねていたので、
舞鶴の敵はやましたではたしてやりました。
「ちっと大ぶりですが、車海老の良いのが入っているんですが、、。」
もちろん相手にとって不足はありません。お造りでいただきました。
車えびは大きすぎると味が落ちるといわれますが、ぜんぜん。
身がプクプクしてやがて甘ねっとりしてそれは美味しいです。
「頭はどうします」と聞かれてすかさずTさん
「素揚げにしてフレッシュトマトソースでいただきます」。
むこれですよ、食を楽しむ心意気というのは。いや、
ひとつで二度美味しいというのはこのことです。
割烹でイタリアンテイストを味わう、こんなリクエストに応えてくれるのもやましたならではです。
カウンターの真ん中に松茸があって、それが気になっていたので、
Tさんに「土瓶蒸しにする」とたずねたら、焼がよいとおっしゃるので松茸焼をお願いしました。
そうですよね、王道を行かなくちゃあ。
それにしても今年は早々と唐橋に続いて松茸の当たり年です。
炭火で焼く松茸は香りが良いですね。
たまらず梅錦をいただき、松茸の香りの余韻を芳醇なお酒の香りに重ねて楽しみました。
良くぞ日本に生まれけりですね。
小生、仏蘭西帰りになって詠嘆の辞を唸るの巻きになってしまいました。
〆はいつもの鯖寿司。しっとりと美味しいのですよ、やましたの鯖寿司。
またしても大満足の夕餉でした。
2位
1回
2016/08訪問 2016/09/30
教えちゃ駄目と言われたけれど、教えちゃいます。京都の本当に美味しい隠れ家。
「だって、俺さそりなんだもの」って、アメリカ人が大好きな小話があるのをご存知ですか。
ある川のほとりで途方にくれている一匹のさそり。
そこへ通りかかった一匹のカメ。
カメ「どうしたのさそりさん」
さそり「どうしても向こうに行きたいんだ」
カメ「キミは泳げないから無理だよ」
さそり「そうだキミの背中に乗せてくれないか」
カメ「だめだよ、キミはすぐ刺すんだから」
さそり「絶対刺さないって、刺したら僕もおぼれて死んじゃうもの」
こうして優しいカメはさそりを背中に乗せて渡り始めました。
ところが川の中程に差し掛かった頃、カメはチクリと痛みを感じ
体が動かなくなって意識も遠のいていきました。
カメ「さそりさん、刺さないって言ったじゃない、どうして? キミも溺れて死ぬんだよ」
さそり「だ、だって、俺、さそりなんだもの・・・」
さそりの気持ちよく分かります。だって小生もさそりなんだもの。
許してください。教えちゃダメって言われたけれど、こんなおいしい店、
黙っているわけには行きません。
浮気のことなら墓場までしらを切って持って行きますが、(何でこんな喩えなん?)
こんな素敵な店、もう我慢できません。
我慢したら死んでしまいます。許してください。
と無理やり許しを請うたうえで。ええい。
(えっ? 許してないって、そんな生殺しなことー)
四条木屋町、綾小路まで行かない高瀬川の小橋を渡って西へ入ったところに
この店は楚々と佇んでいます。
店内は変形V字型のカウンターのみ。カウンターといっても窮屈さはなく、
むしろゆっくりと寛げるゆとりの広さ。
店のオーナーと、向かいの人と、お隣の席との垣根が一瞬にしてなくなるような
そんな親密な空気が漂っています。和やかな空気というのでしょうか。
客と店主ご夫妻の息がぴったり合っている。
店にいる人すべてが睦んでいるといっても過言じゃないかも。
だからこの和やかな場の空気を乱すかも知れない客には来てほしくない
というのが、この日「写真は撮っても紹介するな」と釘を刺したの同行者の気持ちなのだと思います。
それにもともと予約がとりにくいのに、ますます取れなくなるかも知れないという
危惧ももちろんあるのでしょう。
しかし、この店の和やかな空気というのは一朝一夕でできたものではなく、
オーナーの料理や感性や気遣いと、それに呼応できる客達によって
長いことかかって築き上げられてきたもので、そう簡単に波風が立つものではないと思います。
客に選ばれるように見せ掛けながら、客を選んでいる。
この店のしなやかさと、したたかさは、いかにも京都らしい、ともすれば排他的な
京都の伝統にも通じるものがあると感じます。
長い言い訳になってしまいました。要するに小生の駄文など、
この店にとっては木っ端にも等しいので、あしからずというわけです。
店の格を云々するのははなはだ失礼ですが、食堂おがわと銘打たれた
オーナーの気持ちどおり、この店は割烹ではない、ましてや料亭でもない。
食堂と言う格にふさわしく、楚々とした外観や内装でまとめられていますが、
その細部を見渡すとあらゆるところに神経が行き届いていて、
すばらしい緊張感をもたらしています。
しかもこういう場合、ともすれば緊張感がストレスにもなるものですが、それも感じさせない。
こういうデザインを取り入れたオーナーのセンスは只者じゃないと思います。
しかも料理にいたっては、食堂という言葉がまったく当てはまらない秀逸さが光り輝いています。
刺身にしても、グジの焼き物にしても、素材のよさ、料理の丁寧さ、見た目の美しさ、
すべてが格を上回り凌駕しています。
店の格というものをはるかに上回るクォリティの高い料理に驚かされたのは
大阪のながほりという居酒屋以来かもしれません。
牛一頭からほんの少ししか取れないイチボのローストなど惜しげもなく使われる
素材にもワクワクさせられます。
京都に帰ったら、この店の末席に余地を見つけて伺わせていただけたらと、
心のそこから願うばかりです。
京都の隠れ家ここにありですね。
【2016再訪】
久しぶりに気のおけない仲間4名と押し掛けました。
ぐじのパリパリ皮、本当に美味しい。相変わらず予約至難でした。
3位
1回
2011/04訪問 2013/04/30
再訪、シャンソン歌姫のSarahさんから教わった素敵なイタリアン
今回はワインが素敵でした。
この日は従妹を連れて京都の素敵なイタリアン「クレメンティア」へ。
料理を選んでワインをボトルで頼もうとしたら、同じくらいの値段でいろいろ飲み比べしませんかと言う嬉しい提案が、、。
まずは一杯目/EXTREME Brut 2009
フランス、スイスとの国境地帯にあるヨーロッパで一番標高の高いワイナリー(海抜1200メートル)Valle d'Aosta
で生産される発泡ワインです。柑橘系に林檎をプラスしたような香。青みがかったレモンイエローで勢いよく泡立ちます。
口に含むとしっかりした酸と旨味成分が強い辛口のワインです。。
次に二杯目/AZIENDA AGRICOLA COS 2009
イタリア シチリア島で生産される辛口の白ワイン。エキゾチックなフルーツの香りに強いミネラルのアタックを感じる
白ならではの醍醐味です。
いよいよ三杯目CATAVEL
エミリア・ロマーナ産の白ワイン。独特の甘い蜜のような、花のような香りが特徴です。軽ろやかない口当たりで
やさしくスルっと飲めてしまいました。
ついに四杯目LA CASTELLADA COLLIO 2003
素晴らしいクォリティ、たぶんその日飲んだ中で一番美味しかったかも。イタリア北東部のフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア産。
白桃やカリン、栗を思わせる香り。ミネラル感もしっかり。口に含むと、とろりとした果実味が広がります。余韻はあくまでドライ。
さらに五杯目ROSA DI FONTERENZA 2010
ラベルが語るようにこの日飲んだ白ワインの中では一番きらびやかで華やかなモノでした。
作り手が女性だということも関係があるかも。
ついに六杯目Terpin COLLO 2004
芳しい花の香りと、桃やアプリコット、南国フルーツの香り。スパイスとヴァニラも香ります。
酸味のバランスが非常に良く、複雑でクリーミーな感触を口内に残し、心地よい余韻が長く続く白ワインです。
まさかの七杯目VERDICCIO DI MATELICA 2010
ある意味この日の一番印象派です。何しろ塩を感じさせるミネラル分がふんだんで、果実実はマンゴーや
バナナと言った南国フルーツの香。重いぽティ゛に驚くほどの辛口の味わい。
当分付き合うのならこの子が良いみたいなワインです。
いやあ白づくしで楽しませていただきました。当然料理は魚中心になりますよね。
頂いた料理は次の通り、カンパリソーダのシャーベット、
フルーツトマトのマスカルポーネチーズ詰め、
前菜 イカの骨添え、
ホワイトアスパラガスのインパデッラ 玉子のソースとトレヴィス 黒トリュフ.、
浜松の生海苔を練り込んだタリエリーニ 三重の大浅蜊 葉わさびのソース.、
イベリコ豚のオーブン焼き 黒ビールのソース。
イベリコのオーブン焼きが何でこんなに美味しいのと言うくらい美味しかった。
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今回は鹿とうまずらハギが素晴らしかった。
すばらしい料理の虜こになってしまい、連休最初の休みに
再訪してきました。
この店はカップルや家族で行くならテーブル席も落ち着けますが、
気の置けない人とや一人のときは、断然カウンター席をお勧めします。
なんといっても目の前で繰り広げられている仕事振り、
料理が出来上がっていく姿が、様が、すべて驚きの連続で、
楽しいし、発見があって、好奇心が満たされて、ワクワクします。
それに素材について、調理法について、ワインについて、懇切丁寧な説明が
直接シェフから訊けるのもうれしい限りです。
それでは、いつものスプマンテから。
ん? アミューズは?
「大人のミルクセーキ」なんですって、、。
少しシェリー酒かな? 香りが爽やかです。
話はそれますが、昔銀座にUSAGIというバーがあって、
心無い女性誌の記者が「私のイメージにぴったりのカクテルを作ってください」
とオーダーするとダンディなマスターがあなたにぴったりの素敵なカクテルを作ってくれます。
なんて記事を書いたものだから、連日女の子達が訪れ、「私のイメ・・・」を連発。
ところがマスターが作っていたのは正真正銘の「ミルクセーキ」
お嬢様方にはこれで結構です、という落ちだったらしいですが、
こんなエピソードを思い出してしまいました。(いきなり脱線)
もとい。前回は魚を中心に白ワインをいただいたので、今回は肉を中心に
赤ワインをお願いしました。もちろんシェフにお任せ。
出していただいたのは
コスタ ダ・アマルフィ トラモンティ 07 サンフランチェスコ
その名のとおり南イタリアのリゾート地アマルフィ海岸の一帯で採れた葡萄を
ブレンドしているそうです。濃いガーネットの輝き、ちょっとタバコのピースを
思わせるスパイシーさとかすかに塩のようなミネラルがはつらつとした酸味に
乗ってくる個性的なワインです。
シングルモルトでたとえるならアイレイというところか、、ちょっと違いました。
さてこのワインのテイストに寄り添っていただいたものは、
小イカと季節野菜の奉書焼き。
小イカは丁寧に軟骨を抜き、目玉を落とし、臭みを落とすためにフランベ、
野菜も別のフライパンでソテーし、それらを奉書紙に包んでオーブンで焼き上げます。
小イカのワタが煮えてちょっとしたイタリアン印籠煮の様相といい香りが楽しめます。
実はこの料理、別のイカ料理を頼もうとしたら、シェフからの提案でこうなりました。
きっと選んだワインに合わせて、即興でメニューにないものを
作っていただけたのだと思います。
そしてパスタは自家製手打ち麺と季節の野菜のをあしらった春の香りたっぷりの
タッリアテッレ。前回いただいた黒あわび丸ごとのパスタほどの迫力はないものの
麺そのものの味わいを堪能するにはこちらのほうがよかったかもしれません。
出来立てに削って乗せてくれるたっぷりのチーズの香りも素敵でした。
そしてメインはイベリコ豚のロースト。なんと焼き上げる前の素材を見せていただきました。
きれいな色のこっくりとした豚肉の塊。期待感が高まります。
塩コショウをしただけでフライパンで焼き目をつけてオーブンへ。
焼きあがるまでの時間もご馳走です。
いよいよやってきましたよ。なんという香り、なんと言う味わい深さ、絶品です。
シェフの奥様がパテシエ担当なので、敬意を表していつもは頼まないドルチェもお願いしました。
そしてコーヒーは甘めに打ち勝つためにドッピオで、、。
放心状態で、余韻に浸っていると「スコッチはよく飲まれるのですか」という問いかけがシェフから。
うなずくと「フランス産の珍しいシングルモルトがあるんですが」とのこと。
Michel Couvreur Fleetingという若いモルトウィスキーでした。
ガツンと来る硬い表情との中にやわらかいシェリーの面影を重ねる面白いウィスキーです。
こんなものどこで手に入れたのでしょうか。
グラッパを出さずに、いきなりこういうものを勧めてくれるセンスにも驚きました。
お腹とともに好奇心をいつも満たしてくれる、素敵なシェフに敬意を表して乾杯!!
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【数週間前のレビュー】
シャンソン歌姫のSarahさんから教わった店。
ワインバッカリさんも絶賛されているので、気になっていました。
オープンキッチンのカウンターで若いシェフの包丁さばきを見ながら
いただくことにしました。
まずは食前酒にスプマンテを、、。これでさっぱり気分。
はじまり、はじまりー。
お店からのアミューズ、バリバリの板パンをかぶせたラタトゥィユのような野菜、
香が良くてさっぱりとしていて美味しい。滑り出し絶好調。ここで閃きました。
そうだ今日はいつもと気分を変えて白ワインをお願いし、魚メインで行こう。
そう決めてワインリストを眺めていると、あるじゃないですか、
手頃だけれど美味しいビオワインが、、。MUNIR BIANCOというシチリア産の白ワインです。
柑橘系の華やかな香りの中にほろ苦さを添えた小生の好きなタイプのものです。
きりっと冷やすと料理の輪郭を引き立ててくれそうで、期待値はイヤ高まります。
そうしたらお店から2弾目のサービスが、、。
アチャー!!イノシシのハムの炙ったもの。でも香ばしくって美味しいなあ。
前菜のまずひと皿目(primo piatto)はシュークリームのシューに3種の詰め物を施したもの。
ひとつは牛筋を煮込んだもの、もうひとつは3種のチーズを和えたもの、
最後のひとつはロシア風の煮込み、手が込んでいて美味しい。
前菜の二皿目(secondo piatto)はホワイトアスパラガスとパンチェッタを卵ソースで和えたもの
ベルギー産の香りのいいホワイトアスパラガスの皮をむいて湯掻きます。
香もさることながらほろ苦さとシャキシャキとした食感も楽しい。
日ごろ缶詰のホワイトアスパラしか食べていないので、これは感激でした。
パスタは何と黒アワビを丸ごと1個使って菜の花と和えた手打ち生麺のタリエリーニ。
麺は青さ海苔を練り込んであります。そして香りづけにはアワビの肝とバターを合わせて、
海の香り満喫です。なんという贅沢。ほっぺが落ちちゃう~ってこういうとき言うの?
なんでも奥さんのご実家が三重県で漁師をされていて、新鮮な魚介が手に入るのだとか。
今日は魚にしようと決めた勘が的中しました。ちなみに奥さんはパティシエさんです。
そしてメインはチヌ(石鯛)のグリル季節の野菜添え。丁寧に丁寧に焼きあげられます。
野菜には鹿児島産の新筍も添えられていて、春を先取りさせていただきました。
はっきりいってこの店にほれ込みました。
丁寧な仕事ぶり、素材の良さ、センスの良さ、京都に帰る楽しみがまたひとつ増えてしまいました。
4位
1回
2011/08訪問 2011/09/07
大阪出張のついでに帰省した京都、やっぱり落ち着きますね。
さっそく気になっていたいくつかのお店にアプローチ、
2~3軒電話をかけた末にやっと予約が取れたのがこの店でした。
二条川端を東に少し入ったところにあります。
店構えも店内のしつらえも所狭しと書かれている品書きも居酒屋然としています。
しかし、素材は超一流、魚介類はすべて産地を表示しています。
この店、評判にたがわずただものじゃなかったです。
幸いなことに大将の目の前のカウンターに座る事が出来ました。
最初は気難しそうに見えましたが、食べっぷりを評価してくれたのか、
最後はあれこれと自慢の逸品をお勧めいただき、和やかな時間を過ごしました。
まずはは毛ガニ半杯、やまうどのぬた、茄子のとろろ掛け、
キンキの塩焼き(半身)などをお願いし、ビールでお疲れ様。
クーッ、渇いた喉にしみるー。
毛ガニをほじくりほじくり、無口になってます。
むっちりとした足、みっちりと入ったカニ肉、今年初めての毛ガニかも、、。
足を平らげ甲羅の部分に移るとカニ味噌もたっぷりと付いています。
ビールがちょっと生臭くなってきたので、お酒をお願いしました。
最初は田酒で。後半は大将が勧めてくれた獺祭(だっさい)、
山口県朝日酒造の美味しい酒です。
山うどのぬたも食感が小気味いいし、日本酒には合いますね。
茄子のとろろ掛けは初めていただく料理でした。揚げ茄子を煮浸しにして、
山芋のとろろと刻みのりが掛けられていて、山葵がのっています。
これをかき混ぜていただくのですが、美味いんですね、これが。
そこで女将さんから本日のタイムサービスのお勧めが、、。
本日限りの岩牡蠣、小振りですがレモンを振りかけていただくと
思わずうなり声をあげてしまいました。
次なるはキンキの塩焼き。蓼酢でいただきます。キンキとかカサゴとか、
何でこんなに美味しいんですかね。パリパリの皮もしっとりとした身も
軟骨もバリバリと噛み砕いていただきます。硬い骨は解体して、
しゃぶりつくします。残った骨の残骸は熱燗で骨酒にしたいくらい。
キンキは焼き魚の王様ですね。
そして秋を先取りした秋刀魚の塩焼きをお願いしたところ、
大将から塩焼きもいいけれど、日本一美味しい秋刀魚の刺身をという
お墨付きをいただいたので、刺身もいただきました。
何という美しい刺身でしょうか。きれいなだけではありません。
秋刀魚の刺身って水っぽい事が多いですが、ここのはむっちり。
土瓶蒸しも季節を大幅に先取りして登場。今年初めてです。
もう何も言うことはありません。
最後のとどめは秋をお腹いっぱいに詰めた秋刀魚の塩焼き。
秋刀魚苦いか塩っぱいかなんて代物ではなく、
秋刀魚美味いか天晴か、ぐらい美味しい秋刀魚でした。
もうこの辺りでと思っていたお酒を2杯もお代わりしてしまいました。
最後に気が付いた事、この店禁煙の表示はなかったですが、
誰一人としてたばこを吸っている姿を見ませんでした。
こんなに美味しい魚を食べるのですから、当然といえば当然ですが、
そのあたりも小生の中では高ポイントになりました。
5位
1回
2011/09訪問 2011/09/28
以前からブックマークしていてなかなか行けなかった鳥昭さんへやっと伺う事が出来ました。
ここを目標に行くには場所がちょっと微妙なんです。地下鉄日比谷線入谷の駅からは近いのですが、、。
秋風がめっきり涼しくなった暮れなずむ下町の一角にその店はひっそりと佇ずんでいました。
行燈のような看板がとてもいい情緒を醸し出しています。ジャズが流れていて、いい雰囲気です。
いただいたのは8本のコース。サラダ、大根おろし+香のもの+冷奴(塩で食べる)のお通し、鳥スープが
ついてきます。とてもコストパフォーマンスの良い内容です。
まずはビールをいただきつつ待っているとささ身からやってきます。お決まりですね。山葵でいただきます。
表面を炙っただけのレア。瑞々しくてジューシーで美味しいささ身です。
これで連想してしまったのですが、新橋の鳥九さんの味に通じるものがあります。
あそこほどワイルドではなくて、もっと繊細で上品ですが、、。
サラダとスープに関してはこちらの店のものが圧倒的に美味しかったです。
砂肝は薄くスライスしたものが串に打たれてやってきます。子の食感の良い事、驚きです。
こんな風になっているのは初めてでした。これ本当に素晴らしいです。
その後のレバ焼きもふっくらしっとり、いい香りですね。レバの美味しさを思う存分引き出しています。
せせりは鶏の首の筋肉の形状を残したもので、せせりの美味しさをまさにじっくりとかみしめる形
にしているところが、好印象でした。
さて、ここで店の方からレコメンドがありました。
「メニューに載せていないけれど、本日は白レバのたたきと、鶏白子のポン酢和えがありますが」
白レバのたたき、鶏白子と聞いて躊躇なんかしていられません。速効お願いしました。
白レバのたたき、もう絶句するるくらい美味いです。鶏白子のポン酢和え、プチっとしてホワンとする食感、
そして広がる美味しさとえもいわれぬ香の良さ、ワンツーパンチで気絶してしまいそうでした。
鶏白子は生涯初のものでした。こういう貴重な機会に巡り合えて、本当にラッキーでした。
その後はウズラが出てきたのですが、こいつがまた黄身がまだ半熟気味で美味いんですよ。
手羽先は小振りながら旨みたっぷり、ねぎまもいいですね。タレでも最高です。
そしてつくね、鳥九のようにケシの実は入っていませんが、粗挽きをまとめたジューシーな団子は
締めにはふさわしく、ボリウムもあって大満足にしてくれるものです。
その後単品で椎茸、葱、獅子唐をいただきました。
お酒もとても美味しいモノをいくつか取りそろえられています。
小生は辛口の純米酒をいくつかセレクトしていただきました。
6位
1回
2011/09訪問 2011/09/19
♪あなた あなた訪ねて行く旅は
夏から秋への能登半島。
演歌は聴かない小生ですが、石川さゆりのこのフレーズだけはなぜか知っています。
まさに季節もどんぴしゃり。前から行きたいと思っていた七尾、輪島へ関西出張のついでに足をのばしてきました。
長谷川等伯を見て、美味いものを食って、きれいな海を見て、命の洗濯です。
京都駅からクルマで北上。北陸道を金沢まで、能登道路に入り、途中千里浜なぎさドライブウェイを走行。
千里浜なぎさドライブウェイは5キロほど波打ち際の砂浜を走れる珍しいドライブウェイです。
一日目の宿は七尾、駅前のホテルアリヴィオに投宿し予約していたこの店へ。
まずはビールでのどを潤し、つまみをお願いしました。
お通しは赤イカの松前漬け。ねっとりとした烏賊が昆布のぬめりを纏って旨味も増しています。
お刺身はコハダの大葉詰め、ブリに出世する前のワラサ、そして蝦蛄
コハダは三枚におろして真中に大葉がはさんであります。さっぱりしていて美味しいです。
ワラサはたっぷりと脂がのって旨味や甘みもたっぷり。
蝦蛄は卵を抱いているのとそうでないものがミックスされていました。これも粉っぽさは微塵もなく、
しっとりとして美味しいです。子持ちの方が若干旨味も濃く食感も面白いです。
酒を日本酒に切り替え、お寿司の前にもう少しつまみを楽しみたかったのでお願いすると、
サザエの刺身と赤イカの耳のお造りが供されました。
コリコリねっとり、絶句するほど美味しいですね。
その後は怒涛の地魚づくし。能登の魚と江戸前握りの饗宴です。
シャリを少なめに握られた寿司はほとんど味付けが施されていて、醤油の出番は少ないです。
素材も贅沢なものばかり。東京で食べたら万札が何枚も飛んでいきそうな豪勢さですが、
さすがここは能登、値段はとうきょうの1/3くらいです。口にもうれしい財布にもうれしい
お寿司屋さんでした。
7位
1回
2011/02訪問 2012/03/15
画像を追加しました。
穴子の白焼き美味しかったです。
福岡の地酒、旭菊(純米酒)も素敵でした。
【2週間ぶりに再訪】
前回絶品の活き鯖刺しを頂いたときに品書きの隣に載っていた炙り鯖刺しが
気になっていたので、こちらを頂きに行ってまいりました。
ほんのかすかに表面を炙ってあるだけ。
皮目の油が燻されていて香りとコクが出ています。本当に美味い。
これ何名かで行って食べ比べられれば好いのになあ、、。
調子に乗って、そのお隣に記してあった穴子の刺しも行っちゃいました。
穴子って、刺身で食べられることすら知らなかったですから。
焼き穴子、煮穴子、天麩羅では食べたことはありますが、
あのにょろにょろが刺し身になるなんて、、。
こちらも活きアナゴ刺しと炙りアナゴ刺しの2種類があったのですが、
今回は炙りでお願いしました。これも表面をほんの軽く炙っているだけ。
しっとりとした身、ほんのりと香る爽やかさ、思わず頭を激しく上下させてしまいました。
ええ、究極の同意、賛嘆のポーズです。
美味い、美味すぎてやばいよ、これ~!!
今度東京の寿司屋で「穴子生で握って」と頼んで、驚かせてやろうっと。
あっ、いけない。酒のことをすっかり忘れていました。
トリビーはサントリーのプレミアムモルツの小瓶。サントリーの傑作ですね。
いつもそう思います。
その後は埼玉が誇る銘酒神亀を2杯お代わりしてから、
芋のロック、麦のロックといただきました。(銘柄は失念)
料理もまだまだ続きます。
たらの芽とふきのとうの天麩羅、ここ居酒屋料理ではないですね。
その域をはるかに超えています。
アスパラガスの酒盗炒め、こんなアイデア誰が考え付いたんでしょうか。
レシピを教えてくださいお願いします。
ニラ玉って、ああた、これニラ玉出汁巻ですよ。凄すぎる。
ダメだ、この店に通うために博多出張を作ってしまいそうで恐ろしい。
【2週間前】
鯖の活き腐れというくらい鮮度が急速に落ちるのがサバの特徴です。
ひと塩にしたり、酢でしめたり、人は美味しい鯖を食べるのにいろいろと
工夫を繰り返してきました。
でもね、やっぱり新鮮なサバは生で食べたい、という欲求は消えることはありません。
そういうニーズにドンピシャリと答えてくれるのがこの店、
五島列島でとれたての鯖を毎日その日のうちに持ってきて、美味しい刺身にしてくれます。
活きが良くて臭みが全くないので、臭み消しの生姜ではなく、わさびでいただきます。
一つ口に含むとしみじみ美味いなあと感動してしまいます。
ふた口目、旨みがどっと押し寄せてきて、圧倒されます。
こんな旨い鯖は久しぶりです。いやこれまでで一番かも、、。
ビール謎飲んでいる場合ではありません。お酒をいただき、じっくりと責めました。
次なるは五島の烏賊の一夜干し、これも旨みが凝縮されていて、美味いのなんの。
途中の蚕豆はまあよしとして、ピックラこいたのが新鮮な馬刺し。
みてくださいこの肉のつややかな事。噛み締めると爽やかさに旨みがかぶさって
正直ヤバいです。もうヤバい焼酎しかありません。高いのをいただくことにしました。
次も博多出張があれば、必ず寄ってみたい、馴染みになりたい店ですね。
8位
1回
2011/08訪問 2011/08/16
仙台出身のMIeeさんが仙台一と賞賛しておられたお寿司屋さん、
一度は行ってみたいと思ってBMしていたのですが、
仙台旅行の機会を思わず早く得たため、さっそく伺ってみました。
仙台駅にほど近い4号線から少し入ったところにこの店はありました。
ナビウォークでホテルからなんなく到着です。
「カウンターですか個室ですか」と聞かれたので、
迷わずカウンターをお願いしました。大将から向かって左側の好位置です。
まずはカラカラの喉を潤すのにビールをいただきました。
久しぶりの恵比寿ビール、くどさはあるものコクという意味では旨いビールです。
「おまかせでお願いします」と大将に頼むと、すかさず
「刺身メインですか、それともお寿司メインにしますか」と聞かれたので、
お寿司が美味しいとのMIeeさんのお勧めに従って、お寿司メインでお願いしました。
まずはお通しから、枝豆、焼き平らぎ貝、出汁巻き卵、サザエのつぼ焼き。
平らぎ貝は香がいいし、ブリブリとした歯ごたえの良さが痛快です。
それにもましてサザエのつぼ焼きは、もっと歯ごたえが楽しめる野趣あふれるもので、
大好きな磯の香り満点のわたの先までじっくりと味わい尽くしました。
サザエから出た美味しい出汁も、最後の一滴まで味わいつくしたのは
言うまでもありません。
次は大きな岩牡蠣が登場。
なんと3ピースにカットされ、ポン酢のジュレを纏って登場です。
近頃CMでよく見るあのジュレポン酢でしょうか。(そんな訳ないですよね)
一口頬ばる、でかいです、口いっぱいに濃厚な磯の香りとともに
牡蠣の美味しさが広がって行きます。いや~、旨いのなんのって、もう。
ビールなんて飲んでいる場合ではありません。東北の酒いただきましょう。
田酒をお願いし、じっくりと岩牡蠣の美味しさを堪能しました。
次に出てきたのは大きな丼にきれいに並べられたお刺身の盛り合わせ。
マグロ釜 マグロトロ アワビ ツブ貝 青柳 鯛という豪華版。
アレッ? お寿司メインじゃなくて、ひょっとして刺身メインじゃないの
というすごい陣容。マグロもツブガイも美味しいけれど、
なんといってもアワビの美味しいこと。ねっとりむっちり、そしてコリコリ。
アワビじゃなければ味わえない、独特の旨味と食感を味わい尽くしました。
酒は栗駒山に代わります。
なんとなんと目を疑ってしまいました。半身とはいえキンキの塩焼きが登場。
一体寿司はどうなっているのでしょうか。
このキンキ、皮はパリッとしていて、身はホクホクです。ただでさえ美味しい
高級魚を目の前にして小生の瞳はたぶん縦に割れていたと思います。
はっきり言います。むしゃぶりついていました。皮目はもちろんのこと
頭も鰭も尻尾も身という身はほじりつくし、
骨も噛み砕けるところは全部いただきました。
出来たら残った骨で骨酒にしていただきたかったほど愛おしかったです。
そしてやっとメインの握りが登場です。すべてに仕事が施されていて、
唯一醤油を使ったのは、雲丹の軍艦巻きくらい。ただしここは東北、
塩加減はちょっと強め、その辺はご愛嬌ということですね。
平目は塩で、淡白ながらむっちりフルボディ。
シンコはさらに小さいものを6枚握り。珍しいし、酢の塩梅も素敵です。
烏賊は切れ目をつけて塩味で。ねっとりむっちり、旨いです。
雲丹の軍艦巻き、見てくださいこの美しい佇まいを、、。
旨味も香も実に天晴です。
煮赤貝、良い仕事をしていますね。江戸前というか宮城前ですね。
(すいません、アホなこと口走ってしまいました)
ムニュムニュ美味しい。
焼きアナゴ、これも香ばしくて旨みが凝縮しています。
ツメを使わずとも十分に甘みが感じられます。
そして締めは炙りとろ、これも塩が施してあります。
怒涛の美味しい寿司三昧。いや~、恐れ入りました。
近年いただいた寿司の中では、間違いなく最高峰。
しかも銀座や新地ではあり得ないお手頃価格。もう何もかも脱帽です。
ごちそうさまでした。
9位
1回
2011/09訪問 2013/08/21
大阪市の南郊外、羽曳野市にある釜竹に伺ったのはかれこれ4年ほど前になるでしょうか。
質素な民間マンションの1階にある店舗はお世辞にも風情というものは感じられませんでした。
ただし頂いたうどんに関して言うと、めっぽう美味くて舌を巻いてしまうほどでした。
その系列店が東京の根津にあると知って訪ねてみました。
木を基調とした瀟洒な老人ホームの庭園を借景とし、レンガ造りの倉を配した風雅な店構えです。
大阪の店舗とは失礼ですが、雲泥の差という事になりますか。
11時30分開店という事でしたので11時10分には店の前に到着。
日曜日ということもあってか、もうすでに1組の先客が待っていました。
店の外の床几に座らせていただき、きれいな庭を愛でながら、品書きに目を通していると
先着順にオーダーを取ってくれます。なんだか期待感が膨らみます。
釜揚げにするかザルにするか、相当悩んだのですが、暑さに負けてザルを所望してしまいました。
それと麺前のお酒はビール、酒肴には喉黒の開きと季節野菜の天麩羅をいただきました。
喉黒は小さいですが生意気に美味しい。季節の天麩羅は、オクラ、ミョウガ、ごぼう、
カボチャ、茄子、ヤングコーンなど、、。塩でさっぱりと美味しいです。
そうそう、お通しに供されたちりめん葱、ちりめんじゃこと青ネギを混ぜていただくものですが、
これが意外と新しい風味と食感が楽しめました。
これを京都の人たちに教えてあげたら、喜ばれるかも、、。美味しい九条葱もある事だし。
ちょっと残念なのは麺前を楽しんでいる最中に、ざるうどんが運ばれてきてしまった事。
しかも目の前には「麺がくっつくので早く食べてください」という注意書きもありました。
ここらあたりのホスピタリティはもう少しきっちりとしていただきたいものです。
もし長っ尻が心配なら酒やビールは2本までと制限するとか、、。お願いします。
さすがに麺はというと瑞々しくて弾力のあるそれでいてふくよかさも失わない
素晴らしい麺です。男性的というよりは芯のしっかりとした女性的な麺と形容した方が
良いかもしれません。初めはツユだけに付けて、その後葱や生姜や揚げ玉などを加えて
いただきましたが、本当に喉が歌うほど美味しいですね。
いやあ、これは雰囲気においても味に置いても大阪の釜竹を凌駕しているかもしれません。
10位
1回
2011/06訪問 2011/07/04
夢基地/アールデコを基調にした落ち着いた空間でいただくワインと上品な料理
マイレビュアーのobesity_odysseyさんが大絶賛されていたので、機会をうかがっていました。
業界の大先輩を招いて慰労会をやろうということになってこの店ならと予約をしました。
その時は2階の席を用意していただきました。
ワインセラーを中心になかなか計算されつくした素敵な空間です。
美的センスにうるさい大先輩も至極ご満悦でした。
2回目は小生が京都在住だった頃よく訪ねて来てくれた同僚2名と1階のカウンターで、、。
3回目はSさんと賑やかに、、。これもカウンター席で。
2回目3回目ともトスカーナのビオワインCIACCI PICCOLOMINI d'ARAGONAを開けていただきました。
店長のマサミさん、ワインのサーブがかっこいいんです。和服の帯にはさんだソムリエナイフで一気に
抜栓し、コルクの匂いを嗅いでブショネじゃないかを確認。そして少量をテイスティングして、さらに確信してから
注いでくれます。この安心感があるかないかで全然違いますものね。
CIACCI PICCOLOMINI d'ARAGONAはサンジョヴェーゼ、カベルネ、メルローを組み合わせた
比較的若いワインですが、軽めのボディながら華やかな香とベリーやコーヒーさらにはミントもかすかに感じる
爽やかな味わいの飲みやすいものです。
まず席に着くと丸い漆器のお皿に3点盛りのお通しが供されます。
これが毎回変わっていて、楽しいです。
いただいたもの、ポークリエット、金山寺みそと大葉のピザ、夢吉いなり、
博多辛子めんたい、京都の奈良漬け、イカ塩辛入りぺペロンチーノ、
カマスゴ、ご近所のお豆腐+オリーブオイル+ミネラル塩、ミートソースとたくあんのピザ、
肝のソース漬け、珍味3種盛り、野菜のオーブン焼きなど
どれも上品で美味しいです。心地よい空間でいただくワインと美味しい料理、
和服姿の上品な店主との会話も楽しい大人の隠れ家です。
2011年は約6年半の長きにわたって遠征していた京都から東京に戻っての1年でした。
東京では新しい出会いや、新しい思い出づくりも沢山出来ました。
そういうシチュエーションの中に必ずあるのが綺羅星のように輝く
素敵なお店たちです。その一つ一つに感謝を、、。
出身地の京都や勤務をした大好きな大阪も大切にしつつ、
東京の美味しい店、地方の素敵な店をこれからも貪欲に
見つけて行きたいと思います。