assyassyさんが投稿したながほり(大阪/玉造)の口コミ詳細

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assyassy (男性・埼玉県) 認証済

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ながほり玉造(大阪メトロ)、玉造(JR)、谷町六丁目/居酒屋、創作料理、日本料理

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2009/03 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

志の高さがすべてに結実した素晴らしい居酒屋

立地、風情、インテリア、器、そして何よりも料理、サービス、
総合的にみてもこの店を「居酒屋」と称していいのか疑問は残りますが、
店主自らが居酒屋を標榜されているのですから、その視点で見てみました。

まずエピソードをひとつ、燗酒をお願いして待つことしばし、
大将がちょっと手の込んだ料理をこなしている際、
ほんの一呼吸湯煎から取り出すタイミングを逸してしまったらしく、
「申し訳ありません」の一言を添えて新しいお燗をつけ始めました。

実は先日もみなもという料理屋で頼んだノドグロ焼きが
なかなかでてこないなと思っていたら、
「すみません、ちょっと火を通しすぎまして、新しいものを今焼いています」
ということがあったばかりでした。
料理を失敗することがプロの技じゃないといえばそれまでですが、
満足のいかないものは客には出さないというプロ根性の発露ではないでしょうか。

さて始まりから遠回りしてしまいましたが、
昨日谷町四丁目にある大阪歴史博物館に用があって訪れた後、
時間が5時を過ぎていたので携帯で位置情報検索機能で
食べログ検索をすると真っ先に出てきたのがながほりでした。
ながほりは長堀にあるものと思っていたのですが移転されていたようです。
一度はうかがいたい店と思っていたので、
超ラッキーとばかり店の事情も知らずに予約もせず伺いました。
何と無謀なことかと後で分かりましたが、
土曜の早い時間と高をくくっていた小生がおろかでした。

引き戸を引いて中に入ると客はまだまばらで、「よしよしコレなら大丈夫」と踏んでいたら、
「御予約のお客さんですか」と聞かれました。
そうじゃない旨を伝えると、一瞬困った顔をされ、
「今晩はもう予約で満席なんです」という答。
あきらめかけて帰ろうとすると「補助椅子でもいいですか」と聞かれ、
小生1も2も無くOKと答えると、カウンターの中から
大きな切り株のようなスツールを出してくれました。
隅っこのせせこましい場所と覚悟したのですが、全然ゆったりとした席でした。
もっとゆとりをと席数を制限されているのでしょうね。
これも居酒屋以上のサービスだと思います。御迷惑をかけました。

ビールをお願いし、まずは鮪の造りと白和え、
それから鶏モモ肉の塩焼きをお願いしました。
ビールの器がきれいです。こんなところにも神経が行き届いています。

隣の若い客からの「タバコは吸えますか」という問いに対して
「全面禁煙にさせていただいています」の答え。
小生思わず膝を打ちそうになり、思いとどまりました。
どおりで女性同士の客も多いはずです。
美味しい料理にタバコは邪魔者でしかありません。

白和えの豆腐の香り、そこに混ざるそれぞれの食材を包み込む濃厚な旨味。
この一品を取ってみても居酒屋料理をはるかに凌駕していると思いました。

鮪、あえてトロではなく赤身をお願いしました。
下ろしたてのわさびと共にやってきた鮪は艶も良く、まさに見目麗しい赤身でした。
山葵と共にお醤油をちょっとつけていただくと、
香りが良く関西でこんなに美味しい鮪の赤身が食べられるのかと、感心してしまいました。

鶏モモ肉の塩焼き、皮はパリパリなのに焦げ目は無く狐色、
身のほうはというとジューシーで一体どういう焼き加減をすればこういうことになるのか
インタビューしたいほどでした。しかも塩加減をぎりぎりまで抑え、
鶏の本来の旨味を満喫できるようにしています。
これも居酒屋料理を超えた逸品でした。

お酒は錫の徳利できっちりと温度計を確認して供されます。
手抜きは一切なし。本当に良い燗のつかり具合です。

お酒が美味しいのでもうひと品、今度は季節野菜の山椒あんかけをいただきました。
これがまたまた絶品でした。
野菜のシャキシャキ感を損ねないぎりぎりのところまで火が通っていて、
野菜そのものの旨味を引き出すための最小の調理しか施されていません。
あんに絡んで山椒が引き立て役になって、野菜の美味しいことといったら。
特に葱はどういう種類を使っているのでしょう、関西では珍しい白葱ですが、
つんと来る苦味や辛さが全く無く、実に美味しい。
これを焼いて醤油をたらして食べたいものだと思ったほどでした。

この店を居酒屋とするのはもはやもったいない気がしますが、
やはり志の高さがこういう店を育てるのだなと感心しきりの居酒屋タイムを過ごしました。

2011/05/03 更新

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