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夜の点数：4.0
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￥5,000～￥5,999 / 1人
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料理・味 3.5
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|サービス 3.5
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|雰囲気 4.5
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|CP 3.5
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|酒・ドリンク 4.0
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［ 料理・味3.5
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| サービス3.5
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| 雰囲気4.5
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| CP3.5
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| 酒・ドリンク4.0 ］
陰翳礼讃し酩酒にたゆたう
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斜めの縄のれん
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路地の奥 斜めの縄のれん
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ビール
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糠漬け
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冷奴
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しめ鯖
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おでん
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コップ酒
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メバルの煮付け
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ノドクロ焼き
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2015/07/29 更新
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それはまるでここにあるべくしてあったと言わんばかりのロケーションでした。
三業地か闇市の面影を残す仙台文化横丁。そのさらに入りくんだ
人ひとりがやっと通えるほどの露地の奥にこの店はひっそりと佇んでいました。
入り口には斜めに渡した縄のれん。そこがまるで結界だと主張するかのように
ドラマツルギーを秘めた〆縄然と垂れ下がっていました。
引き戸を開けると、仄の灯りと闇が拮抗するどこか懐かしい世界が現れます。
記憶の奥底から「酒場とはかくあるべし」というオマージュにも似た姿が呼び覚まされ、
まさしく陰翳礼讃の世界へ誘われることとなるわけです。
目を凝らすと割烹着姿も凛とした女将が、全く無駄のない所作で客に酒を注ぎ、
厨房から肴を運んでいます。
愛想を振りまくでもなく、かといってぞんざいなわけでもなく、楚々とした
その立ち居振る舞いは無駄というものを一切削ぎ落とした端正な美しさすら感じられるほどです。
この時突如小生の胸に去来したもの、それは建築家ミース・ファン・デル・ローエの
次のような言葉でした。
Less is MORE, More is BORE.
端正は雄弁だ、華美は退屈だという対句。
まさにモダニズムというムーブメントを推進させたひとつの格言でした。
それほどこの店のありとあらゆるディテールには端正という名の神が宿っていました。
客もしかり、居酒屋であるのに多くを語らず静かに杯を傾けているではないですか。
静謐という暗黙の了解を、皆が共有しているかのように、緊張感のある時間が流れています。
この独特の空間を作り上げるには並々ならぬ決意とこだわりと長い年月が必要だったに違いない。
その世界に客も共鳴し、認める者たちのためだけにその完成を見たのだと確信させられました。
なんと開業は１９５０年と聞きます。
この店の独自性は客に酒を供する作法にも見られます。
一杯一杯に酒肴がついてくるというスタイルです。(お酒の値段に組み込まれている)
たとえばこの日いただいたものを列挙すると、
１杯目：生ビールには漬物（自家製のぬか漬け）
２杯目：新政の純米生酒には冷ややっこ
３杯目：高清水の純米辛口生貯には刺身 (〆鯖)
４杯目：南部美人にはおでん
手は込んでなくてもすべてお通しというレベルをはるかに超えています。
酒も種類は限定的ながら、奇をてらわず東北の銘酒をそろえているところも好感が持てます。
肴はその他単品もあって、今回は赤めばる煮、喉黒焼き、ほやの塩辛を
いただきましたが、どれも水準以上の美味しさで、お値ごろです。
こういう店が帰りがけにふらっと寄れるところにあれば、どれほど素敵だろうと、
うらやましく思ってしまいました。
全国的にも名を馳せているんでしょうか。
隣の席の２名は愛媛から来たと話していました。恐るべし。
文化横丁
http://sendai-bunyoko.com/