第95回全国高等学校野球選手権大会が8月8日、阪神甲子園球場で開幕。
栃木県代表、作新学院は大会3日目第2試合に登場。
激戦栃木を勝ち抜き、県勢史上初の3年連続で選手権大会出場となった作新ナイン。小生も前日から関西入りしてアルプススタンドで声を張り上げる。
作新学院の対戦相手は奈良県代表の県立桜井高校。
奈良県といえば、智弁学園、天理高校が常連だが、今年は県立勢の台頭で奈良大学付属との決勝を制し、県立桜井高校が初の栄冠を勝ち得た。
試合前の下馬評では”作新学院やや有利か!”といった記事がスポーツ紙でも報じられたが、初出場の緊張からか、地に足が付いていない桜井ナインに試合巧者作新が襲い掛かる。
初回、2年生4番の中村の左翼オーバー2塁打などで2点先制。
エース渡辺も初めての甲子園で持ち前の制球力が多少乱れるものの、130km台前半のストレートと大きくブレーキが掛るシンカーを駆使して3回を無得点で抑える。
桜井の反撃は4回。
5-0と楽勝ムードが流れる作新アルプスに、衝撃が走る一発が桜井の6番木下のバットから放たれる。
ヒットと四球で迎えた無視1.2塁。芯を捕えた打球が右翼席に孤を描き吸い込まれていく。
盛り上がる桜井のアルプススタンド。沈黙する作新スタンド。
しかし、桜井の反撃はここまでだった。
機動力ある作新はヒット、四球のランナーがすかさず次塁を狙う7盗塁。
6回に4点、7回に1点、9回に6点と、14安打大量17点で初戦を突破した。
投げては、先発の渡辺から、清原・桑田のKKコンビが活躍した黄金期のPL学園で主将を父にもつ1年生朝山が6回から登板。1年生とは思えない堂々としたマウンド捌きで無失点に抑え勝利を呼び込んだ。
次戦は大会第8日の15日、第2試合(午前10時30分予定)で”くまもん”が応援団長を務める熊本工業(熊本)と2回戦で対戦する。
今年こそ”栃木路に深紅の大優勝旗を!”合言葉に熱き応援を繰り広げよう!
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
作新学院 2 0 3 1 0 4 1 0 6 17
県立桜井 0 0 0 3 0 0 0 0 2 5
(作)渡辺、朝山ー山下
(桜)竹野、加地ー嶋田、植地
*本塁打 木下(桜)
*三塁打 小林(作)、中村(作)
*二塁打 中村(作)、小林2(作)