終戦の日、作新学院の快進撃は続く!3年連続3回戦進出!
栃木県代表、作新学院は大会8日目第2試合に登場。
今日8月15日、戦後68回目の終戦記念日を迎えた。例年、この日の第2試合は試合を中断し、甲子園全体が選手も観客も戦争で亡くなった方々を悼み1分間の黙祷を行う。
作新学院の2回戦の相手は熊本県代表の県立熊本工業高校。
熊本工業といえば、古くは”打撃の神様”川上哲治、最近では現ロッテ監督の伊東勤を生み出した名門中の名門。ただ、最近は地区予選の壁に阻まれ4年ぶりの甲子園となった。
試合前の下馬評では”熊本工業の技巧派左腕”山下と機動力の作新打線の戦い。といった記事がスポーツ紙を踊り、古豪だけに侮れない相手だ。そんな「名門復活」をもくろむ熊本工業先発の山下に作新学院の山下が襲い掛かる
初回、先頭の好調小林が右翼オーバーの2塁打を放つ。
2番の1年生サード添田が倒れたものの、作新学院キャプテン、今大会3年連続出場の山下が中堅右に豪快に叩き込んで熊本工業の度肝を抜く。
投げてはエース渡辺が、制球力のあるカーブ・シンカーを駆使し危なげない立ち上がりだ。
作新尾追加点は5回。
2死1・3塁から栃木県予選から好調を持続する川上が右前に安打を放ち追加点をあげる。
6回表が終わったところで、甲子園の大時計が12時の時を告げようとしていた。
選手、監督、審判員、そしてスタンドを埋め尽くした43000人が起立、脱帽で黙祷を行う。
サイレンが1分間の時を告げ、大甲子園が静寂に包まれる。この瞬間だけは、戦争で犠牲になった方々の御霊に対し哀悼の意を評する。
この黙祷を期に流れが変わることが、今まで幾度もあった甲子園。
しかし、作新学院の小針監督が盤石の継投を行う。清原・桑田が春夏連覇したときのPL学園キャプテンを父に持つ1年生の”剛腕”朝山が熊本工業の攻撃を散発2安打に抑え、完封リレー。
4-0の点差以上に作新学院の力が光った試合だった。
次戦は大会第10日の17日、第4試合(午前15時30分予定)で西東京代表”優勝候補”を破って波に乗る日大山形(山形)と3回戦で対戦する。
今年こそ”栃木路に深紅の大優勝旗を!”合言葉に熱き応援を繰り広げよう!
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
作新学院 2 0 0 0 1 0 0 1 0 4
熊本工業 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
(作)渡辺、朝山ー山下
(熊)山下ー本田
*本塁打 山下(作)
*三塁打 高木(熊)、山梨(作)
*二塁打 小林2(作)