『第95回全国高等学校野球選手権大会観戦記 1・2年生の奮起に春の選抜に期待高まる!(2013.08.17)』バムセ&マイケルさんの日記

レビュアーのカバー画像

おいしいものを求めて、あっちへ行ったりこっちへ来たり!

メッセージを送る

バムセ&マイケル (男性・東京都) 認証済

日記詳細

大会10日目。栃木県代表、作新学院の3回戦の相手は、優勝候補”日大三高”を7-1の大差で撃破し、士気が上がる山形県代表の”日大山形”だ。

この試合前、学校関係者から気になる情報が飛び込む。
地区予選から好調を持続し、通算防御率0.37を誇る作新学院のエース渡辺が、前日の練習中に肩の張りを訴え、急遽病院に行ったとの事。

これまでの2戦で、県立桜井(奈良)の木下の本塁打1本に抑えていた絶対的なエースの怪我は大きなハンデとなる。
そんな事情から、KKコンビ時代のPL学園で全国制覇をした時のキャプテンを父を持つ1年生の朝山の先発も予想されたが、やはりエース渡辺が先発だった。

お気付きの方もいると思うが、作新学院の攻撃は常に先攻。
これは小針監督の方針で、常に緊張感を持って試合に臨むこと、先取点を取った時の優位性からジャンケンで勝っても必ず先攻を選ぶ。(因みに相手は、ジャンケンで勝つと必ず後攻。)

作新学院は初回、添田の3塁打を足がかりに1点を先攻。
日大三高打線を沈黙させた日大山形のエース庄司も作新打線には通用しないかに思えた。
しかし。。。

その裏、日大山形の反撃が始る。
先頭の青木がいきなりクリーンヒット。2番の中野はサードゴロに仕留めるも、前試合から好調を持続する3番峯田、5番吉岡の長短打を絡め、あっという間に3点を献上。
OUTになった打者の打球も全て芯を捕えられていた。

これは継投が早くなるぞ!との予想通り、3回から早くも朝山にスイッチ。
朝山は期待に応え、1年生とは思えないマウンドさばきで7回まで0を重ねる。ストレートは140kmを超え、大きくブレーキの掛ったカーブ、スライダーを駆使した鬼気迫る投球が光る。

そんな朝山に、今大会1番好調を維持し、この試合から5番にを打つ小林が左中間に1発を放り込み1点差に追いすがる。
ただ、作新学院の反撃のここまで。
日大山形は8回、疲れが見えた朝山を捕え長短打を集中し2点を加点し万事休す。

投げてはエース庄司が12三振を取る好投で、山形県勢としては2度目の8強入りを決めた。(第88回大会の日大山形以来)

残念ながら3期連続のベスト8入りは途絶えたが、1、2年生の活躍に春の選抜大会出場を期待させる内容であった。

作新学院3年生の夏は終わったが、今大会の経験をもとに、1・2年生が全国制覇を目指し大きく飛躍を遂げる事だろう。
選抜の出場を決める秋季大会は、早くも9月中旬から始まる。

       1  2  3  4  5  6  7  8  9  計
作新学院 1  0  0  0  0  1  0  0  0  2
日大山形 3  0  0  0  0  0  0  2  X   5

(作)渡辺、朝山、藤沼ー山下
(日)庄司ー浅沼

*本塁打 小林(作)
*三塁打 添田(作)
*二塁打 山下(作)、鷹箸(作)、板坂(日)、庄司(日)、青木(日)

*今回の遠征(?)での”食べ歩き”は「白球の記憶2013」として口コミにUP予定。(近日公開)
ページの先頭へ