4回
2018/04 訪問
ちゃんぽんで煮えきれないので、変わりでも
と言う訳で、近くのちゃんぽんやで欲求不満になったので変わりそばでも入れようと、やって来ました。歩いて二分。
この日は蓬切りと生姜切りでしたが、御前蕎麦とも目移りしつつ、蓬に致しました。
最初にお膳とお冷が運ばれて、お薬味が参ります。一々断りながら運ばれて来るのですが、それがまた風情がある。
程なく参りました蓬切りは、新緑の力強い緑色が鮮やかです。そのまま口に運びますと、蕎麦も長めで濃い翡翠のような輝きが眩しいです。噛み心地といい、蓬の香りと言い、この時期の緑を感じられて口福になります。
蕎麦汁はちょっと量が少なかったのが残念ですが、砂場系にしては優しい相変わらずの蕎麦汁です。
例の山葵ですがすりおろし時に少し水を加えているのでしょうか、繊維質は残りますが粘りのある山葵です。
蕎麦湯とたっぷり運ばれて件の山葵と薬味の葱を入れて、二杯飲んでもお釣りが来ます。
会計時、虎ノ門の事を確かめると、やはり完全に閉めたようです。続けていただければ、とっても近かったのと、親父さんの蕎麦乃至うどんが食べられないのは残念です。池之端藪、藪伊豆神田、司町砂場とどんどん老舗が無くなるのは、寂しいですね。
2018/04/13 更新
2018/03 訪問
虎ノ門ランチ 燻銀の木造建築でいただく季節の味わい
携帯で書いたら一回飛んでしまい書き直し(泣)
会社移転からはや二週間が過ぎましたが、まだまだ近辺の様子は勝手が分かりかねます。偶々、裏手に虎ノ門砂場があった筈ですが、今は二ブロックまとめて工事中。移転したのか、閉店したのか不明でした。
今日は久しぶりに大坂屋砂場に参りました。愛宕下通り沿いで相変わらず存在感を放つ木造二階建ての店舗は健在で、近くの虎ノ門ヒルズや周りのビル群の中で頑張っています。そう言えば、幼い頃に読んだ絵本にそんな話がありましたって。
虎ノ門の官庁街の満開桜を背に愛宕に向かって歩きますと、工事中の白いフェンスの合間にお店が見えてきます。
昼過ぎでしたが、この日はそれ程並びがなく前お二人とその後にお二人づれの紳士が来た所でした。年配の紳士に待合いの席を譲って待っていると、二階なら相席になりますがすぐお上がりになれますと促され、初めて二階に上がりました。曲がり階段を上がると板の間の廊下の向こうに鏡があり、廊下の右側の二間が客席になっています。
手前の座敷に入るとそこは変則四畳半で丁度玄関口の真上に当たりますから、昼時の日の光がぼんやりした灯りの部屋に眩く差し込みます。想えば昭和の昔は日中日が出ている間でも薄暗く、今の様に煌々と灯りが付いていなかったものです。
真南に当たる角には可愛い床の間があり、美人画の軸と置物が置いてあります。日の光を左にして床の間が見える位置に座りますとなんともゆったりとした気分になりました。
御膳に蕎麦つゆと薬味とお冷が運ばれ、季節の白魚天のせいろを頼み、久しぶりなので品書きなぞをカメラに収めて、天麩羅が揚がるのを待ちます。後から来られた紳士が頼んだ玉子とじ蕎麦が先に参りましたが、ちょうどそれを食べ終わられる頃に、小生の注文した白魚天とせいろが運ばれてきました。蕎麦は何となく以前より柔らかめな感じがしましたが、これも店主が更科で修行をしている影響でしょうか?然しながら以前と同様しっかりしていて美味しかったですね。
杉玉の様なまん丸と衣の花が咲いた白魚の天麩羅は箸でサクッと割って蕎麦つゆでいただきます。ふわふわした白魚の口当たりと衣のサクサクした歯ごたえが絶妙です。普段は、蕎麦つゆを蕎麦以外で汚したくない派の小生ですが、之ばかりは黙って天麩羅の言うとおりに従います。
残念だったのは相変わらず山葵が本わさびでない所。この日はなんともねっとりとした練り様でチューブ入りの山葵を彷彿させ、少し寂しい想いをしました。
本当はゆっくりしたいところですが、しがないサラリーマンは昼時の休み時間も限られておりますし、そろそろ並びも出てきたようなので、お会計をして店を後にしました。
会計時に女将さんに聞きそびれ、店員さんに虎ノ門のことを聞きましたら、どうやら虎ノ門は締めたみたいなことを言われました。ただ、身内じゃないので再度女将に要確認です。
土曜の昼下がりにでも、二階で蕎麦前からゆっくり始めるというのも今時分なら特におすすめです。
2018/03/30 更新
2015/03 訪問
風情のある建物が目を引くが、蕎麦もしっかり『あく抜き』が美味い。
【4巡目、15年3月】
最近ひょんなことから、おかめ蕎麦めぐりになっている昼蕎麦。記録を見ると去年の2月にこちらでおかめを頂いている。普段は断然せいろ派で、温かい蕎麦は、なんとなく蕎麦の香りが感じられないので、余り食べないのだが、多分去年は寒い日だったと記憶している。
さて今回、池之端藪、室町砂場に続いて、こちらでおかめを頂きに参上した。
こちらのおかめの具は、椎茸(半欠きだがそこそこお味がしみている)、お麩(小さめの車麩みたいなもの)、筍(大振りでよろしい)、蒲鉾2枚(一寸、薄目に切られていて、あまりいいものではないがそこそこ)、玉子焼(小さめだがちゃんとふわりとした蕎麦屋の玉子焼き)、島田湯葉、三つ葉)の7品。
虎ノ門砂場本店は、別名(と言うかどっちがほんとなんだ?)大坂屋砂場と言うだけあって、甘汁が関西っぽいので好みだ。昆布が効いて出汁に広がりがありながら、それでいて出しゃばらない。また、その奥から鰹の風味が徐々に柔らかに広がる。蕎麦自体も、個々のせいろは、若干小生にとっては緩い感じで物足りないので、いつも御前蕎麦なのだが、いつものせいろが、この暖かいそば汁と至極相性がいいのだ。温かい蕎麦は、普段余り食べないから、今回のおかめシリーズにより汁蕎麦もなかなかもその店の蕎麦と合う品があるんだと改めて開眼したなり。やはり、蕎麦は奥が深い。
実は、おかめを頼むと決めて来店したので、表の看板にあったはまぐり蕎麦はぐっとこらえて、おかめを注文したのであったが、店内で品書きを見ていると3月15日から桜切りが始まっているのを知ってしまい。注文時におかめの抜きと桜切りの注文を仕掛けたのだが、思いとどまっていたのであった。
上述の通り、ことのほかそば汁が気に入ってしまったので、半分ほど飲み干した後に桜切りを追加してしまった。
桜切りは、言うまでもなく桜の葉が練りこんである季節のせいろ。一口摘まむと短めの透き通った蕎麦から桜葉の香りが口一杯に拡がり、それが食むほどに鼻からぬける具合もすこぶるよろしい。よって、山葵は言うまでもなく、つけ汁さえも不要の感がある。ここの主人は、更科で修行したことから、砂場にして肌白き御前蕎麦が頂けるのも、通人には邪道と言われそうだが、ここが気に入っている大きな理由だ。
一つだけ気になったのは、山葵が、本山葵が入っていると思われるのだが、練り物なところ。後、後出しされるのは好ましいのだが、蕎麦茶は小生には不要だ。何故なら小生にとってはせいろを食べ終わった後に蕎麦湯をゆっくり楽しむのが、蕎麦屋の楽しみの一つだからだ。木鉢会の蕎麦屋巡りも完遂していないが、おかめシリーズも、これもまたよしという感じで、季節に合わせて楽しみが増えた。
追加:今写真を見て気づいたのだが、湯桶の形が丸に代わっていた。四角は已めたのかな?
【2巡目、13年8月】
先日行った巴町で残念だったのだが、食後の松屋珈琲店で忘れものをしたので、今日は虎ノ門砂場本店へ、ひょんなことから、現主人が永坂更科で修業したと知り、本日はごぜんそばを頂く事に。
注文時、「ごぜん、大盛りで」と声かけると、「すみませんが、ごぜんそばは、大盛りやってないんです。」との事、運ばれた蕎麦は、白く透き通っており、ほんのり甘く噛み応えのあるプリッとした蕎麦。盛り付けもせいろが普通のもりよりも大きく長方形で気持ち多めで、更科系の蕎麦よりもさらに透明感があり、そばに張りがある◎。これが所謂あく抜きそば(割ぬき)ってやつかと感心する。
口にひと箸運ぶと水切れもそこそこにほんのりした上品な甘さが口に広がる。もり汁は普通のもりそばと同じとのことだが、出汁のふくよかな感じと返しの優しいほんのりした甘辛がごぜんそばと絡むと何とも言えない芳香が鼻に抜ける。
もりそばの方は、香りもそこそこに、色目があって蕎麦らしいそば。ただ、茹で上がりが今一柔らかいのできちきちした触感に欠けていましたが、美味しくいただけました。
砂場なのに、断然ごぜんそばをお勧めします。次回はようやく種物を頼んでみましょう。
【初訪問13年7月】
最近の木鉢会巡りの中で巴町と一緒にお昼に伺いました。
お昼時は暖簾をくぐると中にお待ちです。いつも4、5人ほど待っておられます。
席に通されて注文したのは、せいろ700円。せいろは香りはそれほどではないが、そばのコシもそこそこ、噛んで漸くそばのあじがするが、でもそれほど特徴がないと云う訳ではない。もりつけは、砂場の中では多い方だと思う。せいろだけでは、どうにも判断できなかったのと、小生の腹具合でもう一枚ほど行けそうだったので、変わり蕎麦の紫蘇切りを追加する。
紫蘇切りの方は、心地よい紫蘇の香り(草っぽい香りはしない)と細身の更科で、見た目にも透明感が涼しげだ。もり汁はせいろで出されたものと変わらないと思われるが、そのまま蕎麦を食べるよりも、もり汁につけた方がそばの甘さが引き立つ。それなりのコシと汁と絡む甘さが美味い。
おかめそば
おかめそば
桜きり
桜きり
桜きり近影
湯桶がまるくなった?
入り口左右の見通し
店外観、今日ははまぐり蕎麦
行燈
ごぜんそば
ごぜんそば
もりそば
もりそば
そばつゆ
虎ノ門砂場本店構え
もりそば
もりそば
紫蘇切り
紫蘇切り
湯桶
蕎麦徳利
入口
看板
御膳あく抜きとある
2015/03/20 更新
梅雨入り後の晴れた昼休み、いつもの様に当てもなく虎ノ門方面に。
何となく愛宕の方に足が向いたので、琴平町にしました。
運良く待ちはお一人、すぐに相席で店の左奥へ案内いただきました。
最初は変わりでもと献立を眺めるが、季節物の中に冷やし肉南蛮そばを見つける。わざわざ(ラー油入り)と書いてあるぐらいだから、これは愛宕の方の肉そばを意識したものに違いない。と勝手に想像し注文しようとしたが、あちらと比較するにはボリュームもそれなりにないとと思い、大盛りはできますかと聞くと戸惑ったご様子。すかさず普通でいいですと注文した。
最初はいつもの蕎麦つゆ徳利が運ばれて、さて、いよいよ届いた蕎麦は、豚肉の冷しゃぶが敷き詰められた上に白髭葱の千切りが盛られ、胡麻に辣油も散っています。蕎麦つゆをかけるとラー油の香りが汁と絡んでこれは正に港屋の肉そばを大坂屋が作るとこうなります。と主張しているかのようです。
蕎麦はいつものせいろより気持ち固めな感じがしますが、老舗の味を保っています。具材は至ってシンプルですから、豚肉、葱、ラー油、胡麻それぞれの風味が汁と絡んで、あの港屋のコンセプトを大坂屋風に具現しています。
お代も冷したぬきなどより安い950円。大盛りにできないのは残念ですが、ガッツリ系では在りませんが優しくて、あのバランスが味わえる一品です。
卓上に七味の用意がありますが、ここは上品にノーマルでいただきたいところ。
きっちり蕎麦湯も運ばれて、本家と同様、豚の脂とラー油が蕎麦汁を甘くまろやかに変化させるあの味も楽しめます。
巴町が無くなり、赤坂や室町が伝統を守っていますが、琴平町の砂場は確実に挑戦している感じが好きですね。