『「蕎麦屋 にこら」 レビュー修正』バオバブさんの日記

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食べログサポートからの要請により「蕎麦屋 にこら」のレビュー本文を修正しました。
原文は以下の通りです。

【2014/09/27 土曜日】   蕎麦屋 にこら

 京都西陣・五辻町にある京町家の蕎麦屋。京都でも評判の蕎麦屋でこの日も予約なしで訪れると少しお待ちくださいとの事で外で立ちんぼ。店の前の智恵光院通りは京都のこの辺りとすると広い目の道なのだが待ち客用に椅子を並べるには不都合な道だ。恐らく店を作る際にこんなに客が押し寄せるとは想定していなかったのだろう。「実に恐ろしきはミシュランの力」。すぐ近くには水炊きの「鳥岩楼」がある。

 ほどなく中に向い入れて貰いカウンター席に座る事になる。店内は町屋をリノベーションして黒い内装と間接照明でモダンな感じを出している。ただ4人テーブル3客、カウンター席8客の狭い店内なので週末は予約しないと無理だし思うし予約しようにも断られる事も考えておかないと言う感想。

 メニューを見ると「茨城三和町の契約農家で無農薬栽培された玄そばを100%使う」と書かれている。本来なら長月の献立の中から“旬彩セレクト”と言われる料理3品盛合せと季節の天ぷらとざるそばを頼むか、“おまかせ蕎麦コース”を頼むのが様さそうだが、店の入口近くには待ち客が数名座って待っているし外にもたちんぼの客が待っており落ち着いてゆっくり蕎麦を頂く環境でもないので、すぐに出来そうな“天ぷらざるそば”を頼む事にした。

    天ぷらざるそば     2,060円

 いいお値段です。
 かなり待ってようやく出て来た蕎麦は更科のように細くて白いそば。薬味は晒し葱。山葵。天ぷらは明石の穴子、甘長唐辛子、茄子、蓮根、舞茸、サツマイモ。明石の穴子は関東の羽田の穴子や小柴の穴子より味が濃い。それに加えての野菜は季節感があって素晴らしい構成の天ぷらだと思う。
 天汁は付いてこず、天ぷらの皿に塩が置かれていた。どこの塩なのかの説明がなかったがどっかの岩塩らしい。

 蕎麦は細いながらも腰もあり勿論美味しいし辛汁も関東風の味だ。評判だけの事はある。
 お隣が注文した“九条葱と辛み大根のおろしそば”が美味しそうに見える。関西に来ると甘汁の暖かい蕎麦を食べたくなるのも事実だ。

 この日のような土曜日でしかもたまたま晴れている日には蕎麦屋は混む。この店が狭いと思ったが人的キャパもギリギリだと言う印象。調理場に近いカウンター席に座ったのだが若い女性スタッフを叱り付ける声が丸聞こえなのは頂けない。出来上がりの天ぷらを早く出したいのは判るし、作り置きしていない薬味を用意したり、そば、そば湯を出したりするタイミングが大切な事は良く分かるがそれはそのように出来るような方法論を考えるべきでスタッフを叱り付ける事で改善されるとは思わない。タイヤ屋の星が付いた同じようなお店が他にもあるが、食べ物屋と言うのは余裕と優雅さがないと思う。ここの御主人はひょっとして関西人ではないのかも知れない。私が見る限りはスタッフは良くやっているように見えるのだがストレスの原因が他人にあるのか自分にあるのか考えるべきだろう。祇園祭の後祭りの日に怪我をしてお店を休んだ時にはスタッフにどのように弁解したのだろうと思う。

 実はこの店を訪れるのは4度目。その内2度は店が開いていなかった。一度は蕎麦切れで一度はご主人の怪我で臨時休業だった。普通なら相性が悪いと言う事で敬遠してしまうものだが、今回訪れて次回は京都の甘汁を楽しみに平日に来たいと思うようになった。それよりも☆がもっと確認できるまで何度も訪れたいと思った。
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