バオバブさんのマイ★ベストレストラン 2012

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バオバブ (神奈川県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

ジャズ喫茶ちぐさ (桜木町、日ノ出町、馬車道 / 喫茶店)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2022/03訪問 2022/04/04

一年後にまた復活

【2022/03/29】   ジャズ喫茶ちぐさ

 野毛のジャズ喫茶「ちぐさ」が二度目の閉店をするという(実際は戦災で焼けたそうだから三度目なのかも知れない)。この4月10日に店を閉めて創業90年に当たる2023年に「Jazz Museum CHIGUSA」に生まれ変わるようだ。
「ちぐさ」の閉店は2度目と覚えている。一度目は2007年1月、今回は2022年4月。そして一年後にまた復活するようです。
なんたって「ちぐさ本願寺」と言われているので復活して貰わないといけません。一年後が楽しみです。

 「ちぐさ」はもう40年近くの付き合いだ。
関西に住んでいた私は用事で東京に出てくる度に横浜に寄り「ちぐさ」に行っていた(場所は今の所とは違いますが)。
昭和8年(1933)創業なので私より遥かに歳を重ねている。

 19:00のBar Timeに。
 お酒は飲まなくなっているので珈琲を。
入店すぐコルトレーンが掛かる。幸先良し。
一番前の席に座って濃い珈琲を飲みながらやっぱりいい音だと聞き入る。
思えば毎日Jazzは聞いているが、最近はスマホを音源にノイズキャンセリングイヤホンで聞いている事が常だ。
そう言えば「ちぐさ」の音圧も昔とは全然違うな。ご近所が煩く言ってくるのかなと思う。
実際自宅のSPをフルに鳴らす事はなくなったし、「他人に迷惑を掛けない」と言う日本人の美学がJazzを大音量で聞く機会をどんどん狭めている。Jazzの音も何度か変化して来た。一度目はウォークマンの発売、二度目はコンパクトディスクCDが出て来た時、これで音の圧力が感じられなくなり、三度目がここ数年の音楽の聴き方の変化だろう。加えてこのコロナ渦でライブがなくなった事が一番かも知れない。

 今回はディスコグラフィも見る事もなくリスエストもせずに、何度も店内を見渡して小一時間で退散した。
機会があれば実家に大量に残っているLPを寄付したいと思うが全くひっくり返しをしていないので曲がってしまっているかな。
【2012/03/30】     MODERN JAZZ CHIGUSA

 復活以来2度目の訪問です。今日は真昼間にやって来ました。お店の前に”CHIGSA BAR TIME”のメニューボードが新しく立っていました(”U”の文字抜けているいるのは愛嬌?)。その横の道端にいらしたGerry Mulliganがお好きなご婦人にお聞きすると、18:00からはお酒が飲めて、煙草も吸えるようになったと言う事です。
  アルコールのメニューは“生ビール”、“ウィスキー”、“ハイボール”ですべて500円です。
 煙草を吸えない私は、ちょっと夕方からは来にくくなりました。多少の煙草の煙ぐらいは平気ですがね。LPとAudio Systemの為には禁煙のままの方が良いと思いますが。
 今日のお客さんも1名を除いて私より年上の方々とお見受けしました。

 さて珈琲一杯で今日聞いたLPは、
  1.Kelly Blue / Wynton Kelly (1959)
  2.John Coltrane and Johnny Hartman (1962-1963)  McCoy Tyner のPianoが完璧
  3.The Art Pepper Quartet (1956)           “Besame Mucho”が入っている
  4.Concorde / Modern Jazz Quartet (Jul.1955)     “Softly, As In A Morning Sunrise”
  5.At the Village Gate / Harbie Man (1961)
  6.Maiden Voyage / Herbie Hancock  (May.1965)   私の中の名盤中の名盤。

 4.は私のリクエスト、この頃はM.J.Qはまだあまり上手くないなぁと改めて思いました。レコードが傷だらけです。買い替えた方が良いと思いました。 5.Harbie Manでは“Memphis Underground”の方がアルバムとしては好きです。1~6とも全部A盤をドライブです。すべて名盤中の名盤。A,B両面を掛けて下さいというリクエストは出来るのでしょうか。この分だとmid-'60s位までのアルバムのリクエストをしても大丈夫のようですね。と、ここまで書いてきて、これは「食べログ」ではなくてJazz喫茶評論になって来ましたね。
 いけねぇ。  Coffee・・・・・\500 です。


【2012/03/16】     「ジャズ喫茶ちぐさ」が3月11日に復活しました

 横浜野毛の「ジャズ喫茶ちぐさ」が3月11日に復活しました。
今から5年前の2007年1月末に閉店した「ちぐさ」を、「ちぐさ」を愛する人たちの情熱と努力によって閉店当時の机、椅子、オーディオシステム、看板、レコードもそのままに、また野毛に開店しました。外観はちょっと違っていますが雰囲気は昔の感じが残っています。店内は少し広くなったと思います。レイアウトも違っているようですが、お店に入った時の雰囲気はそのままです。みんな名前が言えるかつてのミュージッシャンの写真が飾られています。アップライトピアノなんか当時あったどうか記憶がありません。何しろ私が「ちぐさ」を訪れたのは約40年も昔の頃でしたから。

 当時はまだ日本の世の中も混乱期の余波が残っている時代で、関西に住んでいた学生の私は時々東京に来ることがある時代でした。東京では緊張する事が多い中、息抜きに横浜に来ては「Swing Journal」によく広告を載せていた、当時もう伝説でなっていた「ちぐさ」にきてジャズを聴いていました。決まって珈琲を頼んで、煙草を数本吸って、アルバムを5~6枚聞いて、野毛の町中を徘徊しに行くという事をしていました。約30年前に関東に移ってきた以降、何度か「ちぐさ」にも伺ったのですが当時は多忙であった為かあまり記憶がありません。そして10年ほど前に体を壊してからお酒が飲めなくなり、横浜に住んでいるのにも係わらず野毛の街に出没する事がなくなり、「ちぐさ」を訪れる事もなくなりました。突然「ちぐさ」が閉店した時は非常に残念に思ったものです。

 ジャズ喫茶は基本的に私語厳禁です。しかし「ちぐさ」はそれに対してあまりストイックな感じはなく、単に客がジャズが好きだから静かに聞いていると言った感じで、必要な事は声を出してしゃべっても構わないというちょっと大人な雰囲気がありました。今回伺ってみると、一昨年10月に野毛で開かれたイベント「ちぐさアーカイブ展」でお見かけした人達がいらっしゃり、お店を運営されているようです。

 今は当然完全禁煙のようです。レコードの為、オーディオシステムの為にもその方がいいでしょう。メニューは珈琲、紅茶(ミルク、レモン)、コーラしかありません。ただし珈琲はサイフォン・ドロップの珈琲です。昔のジャズ喫茶の珈琲は泥のような珈琲が普通でしたが、この店のものはそんなことはありません。少し濃い珈琲ですが美味しいものです。18時を過ぎるとビールも飲めるようですよ。
 訪れた時間は16時半頃、それからお客さんはポツポツと間隔を置いて切れ目なく入ってきます。一応に私より年上の方々です。そして掛かるアルバムはそれこそ「ジャズ名盤100選」に載っているような名盤ばかりです。しかしそれでいいのです。このお店でMiles Davisの「In A Silent Way」(1969)以降のアルバムを聞こうとは思いません。16ビートではなく、4ビートの曲、そしてデジタルよりアナログがこのお店には似合っています。お酒を飲めなくとも野毛にやってくる理由が出来ました。

 5年前の閉店の時に最後に掛けられたと聞いているBill Evansの「Waltz For Debby」(1961)は復活の日の最初に掛けられたのでしょうか。ちょっと伺ってみたいですね。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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2位

蕎房 猪口屋 (茅ケ崎 / そば、うどん)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2013/09訪問 2013/10/01

「リ・オープンしました」

【2013/09/30】     茅ヶ崎 蕎房猪口屋

 9月30日月曜日、ついに「リ・オープンしました」というブログの記述を見て、早速朝10時に電話(番号が変わっています)で当日13:00に二人の予約を入れました。

 場所はブログに書かれている通り、茅ヶ崎第一中学校の向かいで、元和菓子屋さんの「冨士美」の所でJR茅ヶ崎駅からは以前と較べて随分近くなりました。13時20分前にお店の脇にある駐車場に入れて入口に行くと4組ほどのお客さんが店の前の椅子に座って待っていらっしゃいました。どうやら予約をせずにリ・オープンと言う事で駆けつけたお客さんの様です。13:00まではまだ時間があるので、その列の後ろに並んで待つ事にしました。
 入口には開店のお祝いに秋らしく沢山の大きなパンパスグラスと赤い大きな南天?の生け花が置かれていました。

 一匹のカラフルな首輪を付けた虎猫が入口から中に入りたいようで足で入口の戸を開けようとしていました。一緒に行った子供が格子戸を少し開けてやると中に入って行きました。

 店内は以前のお店より格段に広くなっていました。カウンター席は9席で、窓際のカウンター席が2(3でもOK?)席とテーブルが2卓あり1卓は4人用で、もう1卓は2人用です。この窓際の席はちょっと独立していて特別な感じがするので、予約時に窓際のカウンターと言えば予約できるようですが、奥様を初めスタッフの方からはちょっと見難い場所であるため行き届かない事もあると奥様が仰っていました。
 調理場は以前の3倍ほどありそうで、客席の奥にそば打ち場が見えます。お店の方は一人女性の方が増えたようです。

 カウンターの端っこの席に案内されました。そば茶を頂きながらメニューを選んでいると私たちが入店してすぐ後の13:10でそばが売り切れになったと言う事で、次からいらっしゃるお客さんにお断りを入れていました。まだうどんはあるようで、うどんを食べに入ってこられるお客もあったようです。

    だし巻き玉子
    (活)海老天ざる 蕎麦
    (活)穴子天ざる あいもり

 を選びました。例の札は2枚しか掛かっていなくて、時間も短い事ですし今日は頼まない事にしました。メニューは細かな所までチェックしていませんが、以前のお店と同じようです。

だし巻き玉子
 まず“だし巻き玉子”からです。
 玉子はメニューによると玉子は「伊勢原 寿雀卵」と言うもので、
 すごく弾力がある卵で出汁の利いたものでした。絶品と言えるでしょう。
 少しの大根おろしと共に頂きました。

海老天ざる 蕎麦
 “穴子天ざる”の天ぷらは海老は12㎝位の細巻(サイマキ)海老で
 2匹が揚げてあり、活けであることを示す為に頭と足の部分が別に
 揚げてあります。海老は塩で頂きました。野菜は茄子、蓮根、舞茸でした。
 笊に盛られた星が入った少し黒い十割蕎麦です。

穴子天ざる あいもり
 穴子は一匹使いで、半分に切られています。
 野菜は海老天ざると同じ組み合わせでした。子供は蓮根が気に入ったようです。
 私は小っちゃく切られた茄子を美味しいと思いました。

そば湯
 蕎麦と同じ色合いの濃厚なそば湯です。子供がこんなにそば湯を飲んだ所を
 見たのは初めてでした。よっぽど気に入ったのだと思います。

 お支払の時に多少お疲れたに見える奥様と少しだけお話をしました。
 お店が広くなったのと、まだ慣れていないので、店内を動き回る距離が多くなって疲れるとの事でした。きっとお引越しの整理とリ・オープンの為の準備でも大変だったのだと推測します。

 出る時には約1時間が経っていました。お酒を飲まなくとも天ぷらなどが付いた蕎麦、うどんを食べる場合は、45分の時間の予約ではちょっと時間が足りないようです。帰り際に聞こうと思っていた猫の名前を聞き忘れてしまいました。子供はここの蕎麦はすごく気に入ったようです。ちょっと落ち着いた頃にまた訪れる事を約束させられました。外には「本日、蕎麦 終了のため 閉店させて頂きます 申し訳ありません」の紙が貼られていました。


【2013/09/22】     本日はプレオープン日でした

 そろそろ蕎麦の季節と思い、茅ヶ崎の蕎房猪口屋のブログを見に行った所、「移転のため ただいま休店中」とブログに書かれていました(9月14日)。今日あたり、もうそろそろ開店しているかと思い、連休の真ん中の日の本日、新しい住所に行ってみました。
 場所はだいぶ茅ヶ崎に近くなったと言うか、混みそうな場所になりました。茅ヶ崎第一中学校の側で、つい最近まで和菓子の「冨士美」だった建物でした。

 結果から言うと、本日はプレオープン日で一般のお客は入れませんでした。
恐らくもう二三日すると開店すると思いますよ。当分の間、ブログ注視ですね。


【2012/10/10】      鶴岡八幡宮流鏑馬神事 的中板

 「蕎房 猪口屋」。茅ヶ崎駅からは随分離れていますが、昔からこの茅ヶ崎で食べ歩いている人には「えぼし本店」の前を海側に行って茅ヶ崎西浜高の手前と言った方が判り易いと思います。そうは言ってもお店の周辺を知らないと気が付かない事もあると思います。隣りは牛乳屋で店が閉まっている事があり、もう片方のお隣はホッピーのノボリを掲げた居酒屋です。昼は閉まっています。真ん中に目立たないちょいお洒落なお店がありますが、時に車が歩道に片輪を乗せて駐車している事があり分かり辛くなっている事があります。

 今年の5月に「開高健記念館」に行った折、帰りに「えぼし本店」でお昼でも食べようかなと思って浜見平の道を通った時に「こんな所にもそば屋があるんだ」と見つけていた店です。その時は外から見て混んでいそうだったで通り過ぎ、結局「えぼし本店」にも行かずインド料理を食べに行ったのです。
 後日ネットでググった所、神楽坂の「蕎楽亭」のHPに「平成22年2月24日(大安)に修行していた従業員がお店を開いた」という紹介文が書いてあるのを見つけました。「蕎楽亭」の弟子とと言う事は神田猿楽町「松翁」の孫弟子?という事になるのかなと思い立ちました。神田猿楽町「松翁」は一時よく通ったそば屋です。そして神楽坂「蕎楽亭」も2,3度飲みに行った事があります。「蕎楽亭」のそばは丸抜き石臼自家製粉の粗引きの十割そばですので期待が持てます。

 お店は道側に大きなテーブルと後はカウンター席だけのお店です。照明は落とし気味です。カウンター席のほぼ中央に座らせて貰いました。ご夫婦と思しき二人とあと厨房に一人の三人で切り回しているようです。A4紙に印刷されたメニューとそば茶とおしぼりを持って来てくれました。さて何を食べましょうとメニューを見てみます。そばとうどんの両方を食べたいのです。しばらく点検しましたが、「二色もり」のキーワードが見つかりません。しょうがないので“穴子天ざる 蕎麦”を頼みました。それでも諦めずにメニューを見ていると、メニューの左の隅っこの方に「そばとうどんの相盛り+200円」と書かれていました。「あぁ~あ、こんな所に書いてあったの」と思っていると、それを見ていたカウンターの中の奥様がご主人と何やら相談をして下さっています。私はもう諦めて、蕎麦を食べた後に“ざるうどん”を一枚食べるつもりになっていたのですが、何やらカウンターの向こうで結論が出たようです。

     穴子天ざる 蕎麦

 そばが運ばれて来ました。星の飛ぶ多少黒い細身のそばです。何も付けず啜ってみます。のど越しは良いのですがほんのちょっと喉に引っ掛かります。最初十割?と思いましたが、外1割ぐらいかなと思い直したり(確認していません)。ちょっと「蕎楽亭」と違っているような気がしますが、とにかく「蕎楽亭」には久しく行っていませんので比較できません。薬味は真っ白な晒し葱、擦りたての本山葵、わさび大根のおろしのようです。この時期のわさび大根は辛みが少なくなって薬味にも使えるそうです。薬味を順にそばに乗せて食べて行きます。わさび大根のおろしはちょっと強いですが好きです。そば汁は鰹節の匂いが立った汁です。
 遅れて天ぷらが運ばれて来ました。天ぷらは穴子一匹を二つに切ってある物と、茗荷半分、かぼちゃ、舞茸、獅子唐です。見た目完璧。穴子も生臭さは一切なしです。最初塩で頂き、その後天つゆでも頂きました。
 そば湯は濃厚。「松翁」と同じ。別立てでしょうか。

     ざるうどん ハーフ

 次にうどんが運ばれて来ました。ハーフの量です。相盛りが出来ないタイミングで頼んでしまったので、うどんをハーフで仕立ててくれたようです。うどん用の汁と薬味が出てきます。ベースを生姜にして胡麻を少しつゆに入れて頂きます。光ったうどんはのど越しが良く腰もあります。あっと言う間に食べてしまいました。文句なく美味しいうどんです。これだとカレーうどんにしても牛筋の汁ににしてもうどんは負けないでしょう。

 蕎麦は島根と鳥取の産の物を使っているので、11月にならないと新そばにが出てこないそうです。半分はお店で打って、全部だと手が回らなくなるので残りの半分は信頼の於ける人に打って貰っているそうです。「なぜ茅ヶ崎なんですか」と尋ねてみると、ご夫婦とも茅ヶ崎が故郷である訳ではなくていろいろ場所を探して最後に茅ヶ崎に決めたそうです。

 置かれている水槽に海老がいっぱい入っていました。海老の天ぷらにすれば良かったかな?そう思うと出汁巻玉子はどう、そば屋で牛筋煮込み? カレーうどんも旨そう、せいろそばとハーフのカレーうどんの組み合わせの相もり? なんて興味は尽きません。BGMはなぜか沖縄音楽でした。これが場所柄かマッチしています。

 壁に「鶴岡八幡宮流鏑馬神事 的中板」が掛けてありました。開店祝いの人から頂いたそうです。鎌倉の鶴岡八幡宮で源頼朝の時代に始まると云われる鶴岡八幡宮例大祭神事流鏑馬(やぶさめ)の時に鶴岡八幡宮の外郭団体「槐の会」の法人会員でないと配布して貰えない物のようです。「的中」でお店が繁盛するようにと言う意味です。粋ですね。
私にもこの店は的中でした。

  • 13/09/30 外観
  • 13/09/30 蕎麦と海老の天ぷらと穴子の天ぷら
  • 13/09/30 穴子の天ぷら あいもり

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3位

虎屋菓寮 京都一条店 (今出川 / 甘味処、和菓子、かき氷)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2012/09訪問 2012/09/14

和モダンという贅沢で上質な空間の中で時間を過ごす 京都その48

【2012/09/01】     虎屋菓寮 京都一条店

 朝食後、京都御所(御苑)に散歩に行く前に「虎屋菓寮 京都一条店」の前を通り、土曜日は朝10時から開店する事を確認してから御所に向かいました。1時間ほど御所を散歩した後、珈琲を飲みに前田珈琲に行き、それから10時の開店時間に合わせようとしましたが少し遅れて10時半に戻ってきました。

 烏丸通りから一条通を少し西に入った所に「虎屋菓寮 京都一条店」はあります。建物は3年前の2009年5月15日に旧京都工場跡地に虎屋菓寮京都店、製造部門、事務棟、ギャラリーを併設した京都店を新装されたそうです。昔から何度も訪れていますが今回のリニューアルには気が付きませんでした。設計は建築家・内藤廣氏だそうです。烏丸通り沿いにある「一条店」も一緒に改装されたのでしょうか綺麗になっていました。そしてそれまでここにあった工場は南丹市八木町に移転したようです。尚、虎屋の工場は東京、御殿場、京都の3つになります。尚、京都には菓寮はもう一つ「虎屋菓寮 京都四条店」があります。

 もともと虎屋は1500年代の京都が創業の地です。宮中の菓子を作っていたそうです。現在の当主は17代目ですが、1869年東京遷都に伴い当時の店主12代光正は、御所御用の菓子司として東京へ向かい、京都の店はそのままに残しました。私の子供の頃は京都本店と東京本店と二つの本店があったと記憶しますが、つの間にか本店は赤坂だけになっています。昔は京都店では手練の羊羹が買えると云われていて、我が家は羊羹は一条店か四条店で買うようにしていました。今でも京都限定の商品があり、一条店、四条店で買えます。虎屋は会社名は「虎屋」で、茶寮も「虎屋茶寮」ですが、店舗は「とらや」と平仮名で書くらしく、店に掛かっている暖簾も「とらや」になっています。どのように使い分けているのか、私には昔から判って居ません。

 京都茶寮の建物は平屋建ての素敵な建物です。横にある事務所などは2階建てのようですが茶寮は独立した平屋建ての建物のように見えます。店の前は大きく広く開かれていて入口右側にはテラス席などがあります。入口を入ると広い店内とその向こうに芝生と池の庭があり、その向こうに蔵と祠が建っています。
 店内のちょうど真ん中の庭が見える方の席に案内して貰いました。既に朝食も食べ、旨い珈琲も飲んでいますが、せっかく「虎屋茶寮」に来たものですから少し甘い物を頂く事にしました。

     冷し汁粉    1,155円
       白玉、和三盆仕立ての冷たいお汁粉。

 煎茶、抹茶などの飲み物付きも頼めましたが朝から随分水気を取っていますのでなしとしました。
 薄い茶色のお汁粉で中に白玉が3個と氷と白小豆が浮かんでいます。もちろん冷たいもので、甘味はそれほどなく上品な甘さで、白小豆の食感も良い物です。盆には塩昆布が添えられていました。

 御所に近いこの辺りは普段でも静かな地域です。昔は京都の中でも新し建物があまり建たなかった所ですが、最近は虎屋のまわりも背が低いマンションに囲まれてしまっているように見えます。それでも「菓寮」の建物、緑の芝生、その向こうの蔵はこの周辺の風景にマッチしていています。茶寮の建物の中は木で作られたドームのようになっていて、そこに虎屋や京都や日本の美術、工芸に関する本が多く収められたギャラリーと客席がモノトーンな色彩で統一されていて、和モダンという贅沢で上質な空間の中で贅沢で上質な時間を過ごす事ができました。


 「虎屋菓寮 京都一条店」は明らかに他の菓寮とは違う趣を持ち、御殿場にある「とらや工房」と共にこれからの虎屋の有り方を示す店のような感じを持ちました。

最後にまた本の話です。
 新潮新書より『虎屋 和菓子と歩んだ五百年』(著:黒川光博 2005年8月)が刊行されています。
 http://www.shinchosha.co.jp/book/610132/

  • 暖簾
  • 冷し汁粉
  • 石畳の前庭と建物

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4位

丸山珈琲 軽井沢本店 (軽井沢 / 喫茶店)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/04訪問 2012/05/13

個人の別荘の部屋のイメージ

【2012/04/30】      丸山珈琲 本店

 ほぼ3年ぶりぐらいでしょうか、3年前も桜が咲く頃にお邪魔しました。この周辺は以前と殆ど変っていなくて建物も増えていません。お隣の軽井沢CCの方からは小鳥の鳴く声が聞こえてきます。「丸山珈琲」も駐車場が少し拡張された位で殆ど変っていないと思います。そんなに離れていない場所に小諸店ハルニレテラス店が出来て、そちらの方が行きやすいので本店は変わらなくても良いのでしょう。

 玄関を入って靴を脱ぎ、綺麗に並べられたスリッパに履き替えます。陶芸の作品が以前より増えている感じがします。店内に入ってみると先客が2組いらっしゃいました。一番大きな中央にあるテーブルの席に付きました。

 メニューから、丸山珈琲ブレンドと子供はカプチーノです。

       丸山珈琲のブレンド(深煎り) 
       カプチーノ

 ブレンドは私の家でも使っているbodum社のフレンチプレス(サイズは小さい)に入れられて持って来られます。2杯分入っています。フレンチ・プレスで淹れた時の独特の香りと味です。ペーパードリップでは抽出されない(濾し取られる)油分が出てきますので、それが珈琲の香りを決めています。
 カプチーノは綺麗なハート(リーフ?)のラテアートがなされています。ここ本店では調理場が見える場所になくて、エスプレッソ・マシンも見える場所に置かれていなくて、どのバリスタが淹れて下さったかも判らないし、ラテアートを行う所を見る事が出来ないのは非常に残念ですね。
 以前と違っていた所はスタッフの方の人数が随分増えているようだと言う事です。丸山珈琲では何らかの賞を取られたバリスタだけで9名位いらっしゃるのですが、本店、リゾナーレ店小諸店ハルニレテラス店東京尾山台店にそれぞれの店に分かれているようなのですが、ここ本店でも3名ほど常駐されているようです。

 軽井沢の別荘地の中にあるお店です。店内は個人の別荘の部屋がイメージされます。非常に落ち着いた雰囲気で、”珈琲の香りと味だけに集中できる環境”です。

 次にハルニレテラス店と小諸店に行きます。

  • 看板
  • 丸山珈琲のブレンド(深煎り) 525円
  • カプチーノ 525円

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5位

ELEPHANT FACTORY COFFEE (京都河原町、祇園四条、三条 / カフェ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2015/10訪問 2015/11/09

Carole King 京都その39-3

【2015/10/23 再々..訪】   elephant factory coffee

 23:30に一人ホテルから抜け出して珈琲を飲みに行く。
この時間にまともなコーヒーが飲める店は河原町界隈では一つしかない。

   elephant factory coffee

 観光客なら絶対に近寄らない河原町から木屋町に抜ける危ない雰囲気の通りからもっと危なそうな路地に入り、更に危なそうな階段を昇って行く。
 と言うのは昔の話で、今は有名になってしまったからなのか普通の女子大生がこんな時間に一人で珈琲を飲んだりしている。
もう少しで阪急電車も京阪電車も終電になる時間なのに大丈夫か何んて思う必要はない。大阪方面に帰る必要がなければ、京都は何処に帰るにも3,000円もあればおつりがくるから。

 煙草の煙が届かない一番奥の席に座った。
 注文をしようと思ったら、ブレンド7と8しか無いんだって!
 何んてコった。

   深煎りブレンド
     EFブレンド7 650

 BGMはjazzでなくてI Don't Believe It - The City(Carole King)なんかが掛かっていた。緊張感がなくてこれも良し。バイト君が一人で大変そう。
 ブレンドに付いてきたレーズンチョコ3つぶ。一個づつ珈琲とバランスを取って食べて行く。
 やっぱり京都の焙煎は旨い。

 「Tapestry綴れ織」 名曲!

 帰り際にバイト君に「Carole King 好き?」って聞くと
 「今良く聞いてます。」と。
 「僕も好きだよ」と言って互いに笑って僕は階段を降りた。


【2014/09/26】   すっかり定着  京都その39-2

 2年以上前に初めて訪れてからもう何度目だろう。子供と一緒に京都に滞在していても子供をホテルに残して深夜にいつも一人でここに珈琲を飲みに来る。今回は子供も一緒に連れて行く事にした。京都のディープな部分を垣間見せる事と良い店はこんな場所にも潜んでいる事と「好きな場所には周辺の環境など構わずに行っていいのだ」と言う事を教える為に。ただ今の京都は昔より遥かに危ないので注意が必要だ。

 明らかにびくびくして腕を掴んで付いて来た子供と一緒に階段を昇って店に入ると比較的混んでいた。子供と二人で壁に向ってカウンター席に座るのも何なので大きなテーブルに相席となる。一緒になったのは院生位の年齢の男子学生。今日はオーナーの畑啓人さんは不在。

 店はあまり変わっていない気がするが、村上春樹の本が棚から片付けてあった。BGMは変わらずJazz。

     深煎り トラジャ
     カフェオレ アイス

 久しぶりの京都の珈琲。やっぱり深煎りでドンと来る。
 同席の男の子たちがよくお喋りをしていたのでこちらも子供と京都のいろいろな事を喋る事にした。


【2012/05/18】     この瞬間、店の中の平均年齢は75歳を超えていた

 いろいろな雑誌で紹介されている京都の珈琲専門店です。雑誌には地図が書かれている事もありましたが、「あぁ、あそこね、よくあんな所に。」という場所です。京都の夜を頻繁に飲み歩いた事がないとまず判らない場所にお店はあります。
 細い路地に入って行くと道案内と上には看板が確かにありました。階段を上がって行ってドアを開け、中に入ります。何やら賑やかな事。先客のグループの人達の話し声でした。奥の大きなテーブルに5名の老人、他にもうお一人方は入口の近くで店の若い女性と話していらっしゃいます。お見受けするに80歳ぐらいでしょうか。この瞬間、私も入れてこのお店の人達の平均年齢は70歳を超えていたと思います。これが京都ですね。かれこれ5,60年前に学生だった人達が、こんな場所のお洒落な喫茶店に集っているなんて。彼らは京都の木屋町・先斗町で飲み歩いた私の先輩諸氏に違いありません。

 私は窓に近いカウンターの席に付きます。店の女性が水を持って来てくれましたので、メニューの一番上に書かれた“深々煎り自家焙煎 EFコーヒー(グァテマラ)”を注文しました。数量限定とメニューには書かれていますが、今日はまだ数量に達していない様でした。メニューには「煙草に似合う、深い苦み」と書かれていますので、席には当然のごとく灰皿が置かれています。そして開かれた窓から爽やかな風が入って来ます。鴨川、高瀬川が近くにあるこの辺りは、川の上を吹く風がこの周辺まで広がって届いてきます。朝と夕では風向きが変わります。こんな所は40年前と全然変わっていません。

     深々煎り自家焙煎 EFコーヒー(グァテマラ)      500円

 「ELEPHANT FACTORY」。この変わった店の名前の由来を聞くべく、これから珈琲を淹れようとしている女性の近くに行こうとすると入口の横に棚がありました。その棚に思ってた通りの回答を見つけました。
 「象工場のハッピーエンド」村上春樹・安西安丸著の短編・絵・対談集が旧版(1983)・新版とカティーサーク一瓶が棚に置かれていました。そう、象工場=ELEPHANT FACTORYですね。30年ほど前の本です。ここのオーナーが村上春樹のファンか、またはこの「象工場のハッピーエンド」と言う本のファンだと言う事です。因みに村上春樹の出身地は京都市です。
 珈琲が出来上がりました。ストレートで飲んでみると、ガツッンと強い焙煎です。メニューの下の方に北海道・美瑛の(喫茶室豆灯の)福井さんが自宅で丹念に焙煎して、、云々と書かれています。京都には焙煎する店や会社が沢山あります。古くはイノダ、前田珈琲、小川珈琲 などからものすごく沢山の自家焙煎専門店があります。それを全部すっ飛ばして北海道ですから、これは京都の焙煎屋を否定する事から始まっているようです。まぁ、京都の焙煎屋だといろいろ注文を付けられないし、そのら辺の所が一番の理由かなぁと思ったりします。

 本には「ある種のコーヒーの飲み方について」と言う短編が収められていたはずです。BGMはそこに書かれたいた”ウィイントン・ケリーのピアノ”ではなく、エリック・ドルフィーの「ERIC DOLPHY AT THE SPOT」のマル・ウォルドロンのピアノだったと思います。壁の色、アンティークな木の家具、何気なく置かれた植物、彫刻、オブジェ、絵、窓から流れる心地良い風、など、静かに本を読む環境は揃っています。45分程いました。だんだん夕方になって来て若いお客が増えて来ました。「そろそろ横浜に帰らなくっちゃ」。

 帰り際に入れ替わるようにオーナーらしき男性が入ってきて、目が合いました。

 家の本棚にまだ残っていたかな。店の外まで見送ってくれた女性フタッフがあの本の一番最後に書かれた絵に似ているか確かめなくっちゃ。そしてそのネタでまた京都に来て、今度はオーナーとおしゃべりをしてみたいものです。
 「ジャズ喫茶ではなくて珈琲専門店にしたのは、革命が起こった時に真っ先に銃殺されないようにですか?」

  • 2015/10/23
  • 2015/10/23 EFブレンド7
  • 2015/10/23 煙草の煙が届かない一番奥の席

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6位

cafe Ginger (小田原、箱根板橋 / カフェ)

2回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.6
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/02訪問 2017/02/05

今日は節分なのだ

【2017/02/03】   cafe Ginger

 小田原城の城内にある報徳二宮神社に隣接してある報徳会館にあるカフェ。
小田原では一番か二番目に落ち着くカフェです。

 神社に着いたのは16:20頃。
神社×ジンジャーの「cafe Ginger」は16:30にラストオーダーになるので、入口まで行って中に入れるか伺ってみた。
閉店は17:00なので、それまではOKと言うことで入れて貰った。
 先客は一組の若いカップル。
この報徳会館は神前結婚式の披露宴として使えるので、結婚式の事前打ち合わせに来るカップルが多いがさすがに平日の夕方なので一組しかいなかった。
ひょっとしたら結婚式の打ち合わせではなくて、単なるデートなのかも知れない。

 注文はいつもの通り、

    Ginger Mint Soda   \702

 BGMには静かなJazzが流れていた。
寒い中をバイクで走って来たので、体は冷えているが若干興奮気味なので、甘くて辛いジンジャーミントソーダが美味しい。
 暫くすると報徳二宮神社の神官が何かを持って来て、やがてスタッフが節分の豆を持って来てくれた。
 そう今日は節分なのだ。
【2014/04/02】     cafe Ginger

 小田原城内で自転車を借りて売り切れる前のあんぱんを購入した後に、休憩の為にわざわざ報徳二宮神社まで自転車を走らせた。報徳二宮神社の鳥居の前に自転車を置く事を許可して貰って小田原で一番清涼感があってほっとするカフェに行きます。2年前に初めて訪れてからもう何度も訪れているカフェです。

 店内は空いていて静かだった。
 メニューからお気に入りでいつも頼む
     GINGER MINT SODA
 と
     Ice Caffee Latte
 を注文します。

 “GINGER MINT SODA”のレシピは「ジンジャー、レモン、シナモンとグローブなどのスパイスなどのスパイスと数週間寝かせた特製蜂蜜ベースのシロップにソーダを加えた飲み物。」となっていますが、自宅で作ってみても旨く行きません。これでまた挑戦ですね。

 お昼の時間に近かったので隣りにあって既にお気に入りになっている広東料理の「レストラン 樹麻(KONOMA)」でランチにしようと子供に提案するものの、「中華は嫌。洋食にしたい」と言う言葉で玉砕。しばらくこの清涼感溢れる場所に留まりたかったのですが、また人がごった返す桜の小田原城周辺を行く事になってしまうのでした。


【2012/07/27】     JINJA(神社)×GINGER(生姜) = CAFE GINGER

 小田原城の城内に徳二宮神社があります。その境内に結婚式場に使われている報徳会館と言う建物があり、その中には広東料理の「レストラン 樹麻(KONOMA)」とカフェの「CAFE GINGER」があります。今日は「CAFE GINGER」に伺いました。

 店の名は JINJA(神社)×GINGER(生姜) = CAFE GINGER から来たようです。
 「CAFE GINGER」は建物のデザインからそうなんですが、インテリア、サービス共に洗練されいて、一流ホテル並みのサービスを提供してくれるカフェです。コンクリート打ちっぱなしの壁にステンレスで囲まれたキッチンが少しの緊張感を醸し出しています。上質な家具類、室内の植物、水の流れるテラス、そして何よりこの建物を取り囲む鬱蒼とした木々の緑のやさしい環境とそれを作り出している神社。

  頼んだのはいつもの通り、

     GINGER MINT SODA                 680円

  です。このカフェの一番のお薦めです。
 生姜、レモン、ソーダ、蜂蜜、ミントの葉っぱたっぷりで、底からよく混ぜて頂きます。ジンジャーソーダとしてここのは絶品です。夏には許されるなら何杯も頂きたい。

今日は結婚式がなかったようで客は少なく、結婚式の打ち合わせのカップルが一組とグループが一組いるだけでした。
 ここで一人で時間を過ごすのが好きです。家族で小田原、箱根に来る時にはここには寄りません。これから家族になろうとして人達がやってくる結婚式場なのにそんな風に考えているのはチョット変ですね。

  レビューのちょっと全体にトーンが低いでしょう(^.^)。それはここの事はあまり紹介したくない、秘密にしておきたいカフェだからです。そういう事なのでみなさん行っちゃダメですよ。間違っても女性グループなんかで行かないで下さい。土日祝は結婚式などで貸切になってしまうのでもしも訪れたいと思った時は電話で確認した方が無難です。

  • (説明なし)
  • Ginger Mint Soda
  • 豆と書かれている

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7位

タカノフルーツパーラーパフェリオ 本店 (新宿、新宿三丁目、新宿西口 / フルーツパーラー)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2012/12訪問 2012/12/15

パフェ専門店の素敵なパフェ

【2012/12/08】     TAKANO FRUIT PARLOUR PafériO 本店

 今年の4月に出来た「タカノフルーツパーラーパフェリオ 本店」に行って来ました。新宿高野のB2Fのオリジナルフードフロアの一角にあります。以前からあった「パフェリオ 立川店」はパフェ、ジュース、クレープなどの商品がありますが、この本店はパフェ専門店ですからメニューはパフェしかありません。このお店が出来た代りか以前B1Fにあった喫茶店がなくなっています。

 お店はカウンター席12席だけのお店です。パフェを作るスタッフと対面した格好で座る事になり、パフェを作る所がすべて見る事が出来ますし、落ち着いてパフェを堪能する事が出来ます。訪れたのは土曜日の午後でしたからさすがに席は満席で6名ほどが入口の所に設置してあるウェイティングシートで先に待っていました。しかし5Fの「タカノフルーツパーラー(喫茶)」や「タカノフルーツバー(バイキング)」(予約制)は恐らく30分以上、ひょっとすると一時間待ちの事もあるでしょうから、ここはまだあまり知られていないので空いていると思います。

 メニューは定番のパフェが5種類。マスクメロンパフェ、季節のフルーツパフェ、マンゴーパフェ、ベリーパフェ、バナナショコラパフェがあり、その他にSeasonal pafeとして苺パフェ、ブラジルマンゴーのパフェ、紅ほっぺ苺のパフェとX'masパフェが用意されていました。
 子供はX'masパフェを選びました。

   X'masパフェ
     X'masメニュー 12/1(土)~12/25(火)の期間限定商品
   ブラジル マンゴーパフェ
     Seasonal pafe 12/1(土)~12/31(月)の期間限定商品

 “X'masパフェ”はソースの上に苺のアイスクリーム、シャーベットを入れ、苺、ベリー、マンゴーの果物などを上に乗せて、それに苺で作ったサンタが飾り付けられています。
 “ブラジル マンゴーパフェ”は普通のマンゴーパフェのマンゴーより、黄色が強いマンゴーを使っています。パフェの作り方は同じで、ソースとアイスクリーム、マンゴーのシャーベット、それにブラジルマンゴーの切り身で沢山飾り付けています。マンゴーの味は酸味と甘みが素晴らしく美味しいとしか言いようがありません。
 錯覚(恐らくそうだと思います)かも知れませんが「タカノフルーツパーラー(喫茶)」でのパフェより量的には少ない印象でしたが、両方ともコーンフレークやパンナコッタなどが入っていなくて、純粋にフルーツを楽しむパフェと言う感じで好感度アップです。

 5Fは小さなエレベータに乗って上がって行かなくてはいけませんし(今は階段では辛い)、いつも混んでいて女性客が多くて行き辛いのですが、この「パフェリオ 本店」は行き易くて良い雰囲気です。気に入りました。

  • マーク
  • X'masパフェ
  • ブラジル マンゴーパフェ

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8位

巴裡 小川軒 サロン・ド・テ 新橋店 (新橋、汐留、内幸町 / カフェ、喫茶店、ケーキ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2014/04訪問 2014/04/21

時間があると必ず寄るカフェ

【2014/04/11】    巴裡 小川軒 新橋店 Salon de thé

 新橋でちょっと時間があると必ず寄るお店です。
 うどんを食べた後に久しぶりに新橋を散策。やっぱり新橋は煙たい街だった事に気付きます。どこに行っても煙草の煙があってかつては自分もそんな中で飲み食いをしていたのだと懐かしく思います。時間は夕刻になっていましたが、ちょっと寄ってエスプレッソとあればロールケーキを子供に食べさせようと思い寄ってみた。

 所がです、エスプレッソマシンが壊れていると言うので仕方なくドリップコーヒーを頼む事にしました。そんな事もあるんですね。

      ドリップ         648円
      ホットティ(アルグレイ) 756円
      小川軒ロール       302円 (一個だけ残っていました)

 壁にはシャガール風の水彩画が掛けられ、店内も茶とクリーム色で統一されていてシックです。
 ドリップはハラオのV60を使ってのハンドドリップ、紅茶は勿論ティーバックではありません。他のケーキは全て売り切れでしたが小川軒ロールが一個だけ残っていました。ラッキーです。昔ながらのプレーンなロールケーキでカスタードクリームと生クリームを重ねてスポンジで包みます。甘さ絶妙でしっとりあっさりとしたロールケーキです。
 スタッフが珈琲、紅茶、ケーキを机に置いた後に「伝票を失礼します」と言って伝票を机に置きます。昔はちょっとした店ではこういう接客だったなぁと想います。子供も気に入ったようです。

 ここではカップ&ソーサーなどの食器は全てロイヤルコペンハーゲンを使用している。我が家のカップもロイヤルコペンハーゲンのホワイトフルーテッドに総取っ換えしたいなと思う。

【2012/11/02】     喫茶だけでも復活して良かった

 JR新橋の駅前にある新橋駅前ビル。別名「サラリーマンの聖地」、「おやじビル」などと呼ばれるビルですが、食べ物屋、飲み屋、買い物、カラオケ、パチンコなどの遊び場、理髪店、チケット販売など、およそオヤジになったサラリーマンが必要とする物は全て揃っているビルです。そんなビルでかつて私の行く店は2軒ありました。一軒は新橋・目黒小川軒の「巴裡 小川軒 新橋店」ともう一軒は代官山小川軒の「小川軒カフェ」でした。「小川軒カフェ」は洋食を気取らず食べられる良いお店で、オムライスやカニクリームコロッケを食べたくなった時や新橋を通る場合のちょっとしたお茶の時によく行っていましたが、2010年2月に閉店してしまい(現在跡ははケントハウス新橋店)、それ以来この「おやじビル」にカフェとして寄るお店はなくなっていましたし、代官山小川軒の洋食を食べるには、それこそ高級な代官山店に行くしかなくなりました。
 代官山、新橋・目黒、御茶ノ水、鎌倉の小川軒の歴史についてはここでは書きませんが、レーズンウィッチは「巴裡 小川軒 新橋店」に買いに行きます。ここは都内のケーキ屋で唯一お客の大半が男性のお店です。ここでも新橋駅前ビルは面目躍如なのですが、その店の横(続き)に今年の7月9日に新しくカフェが開店しました。かつての「小川軒カフェ」のように洋食を食べる事はできませんが、ケーキと焼き菓子、それに普通の珈琲、エスプレッソ、紅茶などの飲み物を頂く事が出来ます。

 入口はビルの中の「巴裡 小川軒」とお隣の入口と第一京浜の道路側の入口があります。外見は黒で統一し、店内は白の壁と木の壁を組み合せ非常にシックなお店になっています。テーブルは7客、席は14席の小さなお店です。テラス席もあります。

 今回は午後の少し遅い時間であったため残念な事に“小川軒ロール”は売り切れでした。

      エスプレッソ ダブル    525円
      マロンスフレ        294円

 厨房を眺めるとEspresso MachineはNouva Simonelli、Coffee GrinderはDitting KE640が備え付けられています。普通の珈琲(カフェ アメリカーノ)の場合はHARIOのV60ドリッパーでハンドドリップをしてくれるようです。もっとも普通の小川軒のお客は紅茶を飲むでしょうけど。
 エスプレッソとケーキが運ばれて来ました。カップ&ソーサ、砂糖入れ、お皿はロイヤルコペンハーゲンのホワイトフルーテッド(?)、ナイフ&ホーク、スプーンなどのカトラリーもすべてロイヤルコペンハーゲン製で統一されています。それに砂糖はLa Perrucheを使っているなど、隅々まで老舗の拘りを感じます。

 小川軒のケーキは過剰な甘さや味を追求したものではありません。あっさりとしていて食べやすい、2個はすぐにでも食べられる位で軽く、それでいて美味しい物です。エスプレッソも美味しかったです。

 お客はやはりお一人様の男性客が多いですね。お隣でレーズンウィッチなどを買い求めて、ここでちょっと休憩と言う利用が良いと思います。経営元は違いますが、喫茶だけでも復活して良かったと思います。帰りに第一京浜側に廻り込んでみると、クリスマスのビュッシュ・ド・ノエルの予約の広告が貼られていました。

  • 2014/04/11 第一京浜側
  • 2014/04/11 注文したもの全部
  • 2014/04/11 小川軒ロール

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9位

イノダコーヒ 横浜高島屋支店 (横浜、新高島、高島町 / 喫茶店、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2012/11訪問 2012/12/09

イノダコーヒが横浜タカシマヤに来た~

【2012/11/27】     イノダコーヒ 横浜高島屋支店

 高島屋からのお知らせを読んだ時に「何故?高島屋、しかも横浜店!?」と思ってしまいました。イノダコーヒは高島屋には京都店も心斎橋店も日本橋店にも入っていません。確かに高島屋の創業(天保2年1831年)地は京都で本社は大阪。今は言わなくなりましたが本店(旗艦店)と呼べるのは心斎橋店と日本橋店です。京都の様々なお店の出店は多数入っていますが、イノダコーヒはと言うと関係が希薄に見えていました。
 その点大丸は京都が本店で、イノダが関東に進出する時に東京八重洲口を選んだのは納得していました。東京大丸支店の開店2007年11月です。尚、イノダコーヒの支店で京都以外の場所は広島、札幌大丸、札幌紀ノ国屋2店舗、くずは(大阪・樟葉)モール、東京大丸です。横浜で7店舗目になります。
 なるほど横浜店はイノダコーヒは催事に度々出店していますし、地下に商品の販売を行っていました。それに良く考えてみるとあまり関係はなさそうですがもう一つイノダコーヒと神奈川に関係する事があります。

 11月23日の連休初日に開店しましたので混雑を予想してオープンから5日目の火曜日に訪れました。当日高島屋横浜店の6Fに行ってみると全くフロアー自体が全部リニューアルされた感じで、銀座伊東屋の前がメンズのコーナーにすっかり変わり、イノダコーヒは銀座伊東屋とエレベータを挟んで以前は学生服売り場がだった場所に新しく出来ていました。因みに東京大丸でもイノダはメンズフロアーにあります。学生服売り場は、「資生堂パーラー」の奥に引っ越していました。

それで14時という、ランチタイムを外して行ってみたのですが、果たして満員で外に用意された椅子にまで入店待ちの列が出来ていました。店の前には開店祝いの胡蝶蘭の鉢植えが置かれ、トレードマークの大きなグラインダーも置かれています。取り敢えず一番後ろに並びます。

 レジの横の椅子まで待ち行列が進んだところでマネジャーらしきスタッフに知った顔の方がいます。そうかと思えばレジにも確か室町本店の女性スタッフが。どうやら応援に数人が来ているようです。早速京都弁で話し掛けてみると応援に数人が2週間交代で来ているとの事でした。

 順番が来て席に案内されます。お店の雰囲気は支店の中では一番に本店の1階席、2階席の白い椅子や机とよく似ていて、壁の雰囲気や厨房への入口のアーチの感じも良く似ています。

 席と席との間が狭くて窮屈ですがデパート内の出店と言う事で我慢です。本店のあのゆったり感は味わう事を望むべくもない事です。メニューから“ブランチセット”を選びました。

     ブランチセット   (10~15時)     \1,365
        オレンジ・ジュースとホットコーヒー(砂糖、ミルク別)を食後に

 このメニューは本店の“京の朝食(開店~11:00am)”\1,200と同等のもののようです。ただ本店が朝7時から開店しているのと較べ横浜高島屋は開店が10時になりますので、時間帯をシフトして名前も変えたようです。

 プレートの構成はサラダ・タマゴ・ハム・マッシュポテトでパンが別皿で付きます。違いが少しあります。オレンジなどの柑橘類のカットが乗っていない!かわりにエビフライが1匹乗っており、それにレモンが置かれています。パンがクロワッサンからロールパンに変わっていますが、ちゃんと温めてあると言う位の違いがあります。ハムはロースハムです。さてイノダコーヒと神奈川の繋がりですが、イノダのファンの方はご存知だと思いますがこのハムが茅ヶ崎産なのです。イノダで使うハム・ソーセージ・ベーコン・コンビーフなどは茅ヶ崎にある「ハム工房ジロー」にレシピと共に製造を依頼しています。

 食事を運んで来てくれたスタッフに話しかけると、彼は京都からの出向などだそうです。どうやら今の横浜店のスタッフは、出向組、現地採用組、応援組で構成されているようでです。スタッフの店内の目配りも本店並みで、私のお冷が殆ど残っていない事を見つけてすぐに入れ直してくれました。

 値段の比較をしてみると、コーヒーのアラビアの真珠は本店、京都の支店とくずは\500、ロールパンセットは¥780である所を横浜高島屋はアラビアの真珠は\570、ロールパンセットは¥920でした。やはり少し高い値段の設定です。因みに東京大丸店はもっと高くてアラビアの真珠は\630、ロールパンセットは¥945もします。

 支払の時に見覚えがある女性スタッフに聞いてみると、イノダコーヒのケーキブランドKETELのケーキは関東で作っているのかと聞いてみると、レモンケーキ以外は全部京都から運んでいると言う答えでした。流石にレモンケーキは上に乗っているメレンゲの所が運搬に絶えないのかも知れませんね。ショーケースを見ると残念な事にジャンボシュークリームがありませんでした。

 高島屋にイノダコーヒが出来たので便利になった気がします。もう少し落ち着いたら伊東屋と共に頻繁に利用する事になると思います。

  • 外観
  • ブランチセット
  • コーヒ

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10位

おがわ (日ノ出町、関内、桜木町 / 和菓子)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2016/12訪問 2016/12/09

どら焼きがまだ残ってればいいけど

【2016/12/06 再々。。訪】   おがわ

 どら焼きの「おがわ」。
横浜でも特にディープゾーンの福富町西公園近くにある。
たまに近くを通る時には遠回りしてもお店の電気が灯っているかを見に行ったりしていた。
今回は久しぶりに夕方の17:30に訪れた。白熱灯は灯っている。
どら焼きがまだ残ってればいいけど。

 店内に入って10度位「こんばんは」と声を掛け、5回位ベルを鳴らして、
奥の居間を覗いたら、机に座って大きなルーペを使って新聞を読んでらっしゃった。
やっと目か合って、また「こんばんは」。

私:   どら焼きを5つ程、残ってますか。
と言うとご主人はレジ袋からひとつ、2つ、3つとどら焼きを取り出す。
ご主人: 六つじゃいけない?
私:   じゃ六つで。
ご主人: 最後だったからね。
私:   良かった。買えました(1個150円)。
ご主人: 最近は寒いのか暑いのか判らないなぁ。
私:   今日は特別寒いですよ(心配だな)。
ご主人: 真珠湾とか、世の中面白いね。
     真珠湾は知ってる?

   (前日に総理大臣が真珠湾慰霊へ行く事が発表された)

私:   まだ産まれてませんでした。
ご主人: 良かったね。(恐らく戦争を知らなくて良かったね と言う意味でしょう)
私:   じゃまた。ありがとうございました。

 そう言えば最中は売っていなかったような。
 売り切れていたのかな?

 自宅に帰って直ぐに食べてみる。
白い紙袋に包まれて3つの塊があった。
中に2つづつのどら焼きが包まれている。

 皮がやや堅いのは以前と同じ。香ばしいのが特徴。
ただ餡が煮詰め過ぎているのか砂糖が多いのか、かなり甘かった。

 今年はもう91歳?になられているはずなんです。
またお元気なお顔を見に来ましょう。

(系譜を載せます)
 鰻屋「初小川」---+うなぎやは元々浅草・雷門のおがわの場所で創業した
    (長男)  「おがわ菓子舗」   浅草・寿のおがわ 既に閉店
    (次男)  「おがわ」      横浜・福富町のおがわ 91歳?
    (末っ子) 「和菓子処 おがわ」 浅草・雷門のおがわ

【2012/06/23】    どら焼きと最中を買えただけで「良かった」と思った

 土曜日の午後4時過ぎ、桜木町から歩いて和菓子の「おがわ」に行ってみる事にしました。野毛に入り「ちぐさ」の前を通り、野毛柳通りを通って桜通りに出て都橋を渡り、福富町西公園を越えて、「おがわ」の前まで来ました。今日は暖簾がちゃんと掛かり白熱灯も灯っていました。先日は営業日にも関わらず午後2時に暖簾が畳まれていましたが、店の中の白熱灯は灯いている事を確認して帰りました。

 引き戸を開けて、「御免下さい こんにちは~」と何度声を掛けても、お店の方は出てきてくれません。店の中は白熱灯が灯いているし、テレビかラジオの音も聞こえます。何よりカウンターの上に置かれた札には「営業してゐます からどうぞ」と書かれています。きっと耳が遠くなっているのかなと思い、何度も声を掛けましたが一向に出てきて貰えません。どこかお使いに行かれたのでしょうか。暖簾が掛かっているし、暖簾を取り込む時には店頭に出てきて貰えるのだろうと思ってしばらく待たせて貰う事にしました。

 先ほどの札に電話番号が書かれていたので試しに店の中から携帯から電話を掛けてみる事にしました。 
 店の奥から呼び出し音、 
      ハイ、おがわです
      すみません、お店に来ているのですが
      あハッ、今行きます             (絶対最初から聞こえてるんじゃない?)
 と電話口からではなく店の奥から声が聞こえました。    (あれッ、いままでシカトしてたの?)
 と言う事で最初から10分以上経って、やっと白髪の恐らく90歳以上のお歳のご主人の御登場。

      どら焼き 2個  と
      最中   2個  お願いします。
      640円です。               (置いてあった電卓で計算して)
 奥で白い紙袋にどら焼きと最中を入れてくれてます。
 (白あんはもうないのでしょうね。何も言ってくれないけど・・・)
      壊したくないので箱を別に買いたいのですが。
      じゃぁ100円です。
      合計750円。
      ありがとうございました。          (あれっ、おつり。。まぁいいッか。標準語!)

      ところで、この古い店の看板には何と書いてあるのですか。
        。。。どら焼き、栗。。。。とか書いてありますが。
      そりゃ、他の人が書いたから判らんね。    (え~ッ)
      このお店いつからやってるんですか?
      。。。。。。。。。。。。。         (またシ・カ・ト?)

      じゃぁまた来ます。
      ありがとう。                (聞こえてるんジャン。こっちは横浜弁)

 最中は最高。餡は粒餡すこし弱めで甘味きつい。皮が香ばしくて最高に美味しい。大きさも良い。どら焼きは東京上野広小路の「うさぎ」のどら焼きをこよなく好きな私にとっては。。。。。。ですが、驚いた事にこのどら焼きを家の子供が好きだと言うのです。ちょっと焼きすぎの生地の苦みと餡子の甘さのアンサンブル?が好きだと言い張ります。生地はしっとり感がなくてちょっとパサついているのですが、お茶じゃなくて牛乳と一緒に食べると美味しいと言います。
 その子供に最中の”うなぎ”はどんな意味?と聞かれました。私も知りたいのですが。ひょっとして!?

 どら焼きと最中を買えただけで「良かった」と思ったのは久しぶりです。
 「時々様子見に来なくっちゃ」と思ったのは私だけでないと思います。店の中から電話をする「技」、使えます。

  • 2016/12/06 この寒空に戸が少し開いている
  • 2016/12/06 どら焼き2個
  • 2016/12/06 3個の紙包

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