バオバブさんのマイ★ベストレストラン 2015

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バオバブ (神奈川県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

アロマフレッシュ (西荻窪 / その他)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2015/09訪問 2016/11/20

104歳の焙煎店店主

【2015/09/13】   珈琲豆 Aroma Fresh

 この珈琲豆の輸入・卸専門店および小売り有のお店が食べログに未登録であったとは驚きだった。
何しろこのお店のご主人(安藤久蔵氏)の事を西荻窪で知らない人は恐らくいないぐらい超有名人であるからだ。

 今年の4月に西荻窪北口の伏見通りにある「神楽茶樓→ゆきすきのくにカフェ」でここの豆で淹れた珈琲を飲んでから、豆を買いに行ってみようとずっと考えていた。ここの営業時間は西荻窪周辺に住んでいない者にとっては多少敷居が高いのだ。何しろ一週間の内、日曜日、水曜日、金曜日しか開いていない。
 そんな事でこの日も開店時間の12:00より少し前にお店の前に行き、本日は開店すると言う事を確認した後で、これまた午前中に行かないと売り切れてしまう豆大福を買いに行って、昼食を済ませてからまた戻って来たのだった。

 開いているドアの方が販売店でその右側が焙煎所と倉庫になっているようだ。
 先客があった。
 お店の外から安藤さんと一緒に記念撮影をしている。
撮影が終わって挨拶がすんでから店内に入れて貰う。

 店内は乱雑と言えば乱雑。全然気になりません。まずは豆を買って見ようと思って何気に置かれている手描きの価格表を見てみる。

   モカ    100g  400円
   キリマン  100g  400円
   グァテマラ 100g  400円
   コロンビア 100g  400円
   生豆    100g  200円
 生豆はどれも同じ値段だと言う事らしい。

 安藤さんはモカをお薦め。天邪鬼の私はコロンビアを注文。

    コロンビア   200g  800円

 安い!生豆を直接輸入して焙煎しているからこの値段で売れるのだろう。

 ここでちょっとだけ安藤さんの事を受け売りで書きます。
 名前 安藤久蔵 さん  生年月 明治44年2月生まれ

 と言う事は今年は御年104歳と言う事ですが、会話はごく普通にされ動作も矍鑠(かくしゃく)とされている。ここで豆を買って販売所が談話室になると記述されている物もあるが十分に理解できる。良いお声で話されるので会話は面白そう。経歴などについては他のサイトに細かく書かれている所があるので参照してください。因みに売られている豆はフェアトレード(公正取引)で無農薬の豆だという事です。

 豆を買って、さて登山の事からお話を と思っていると、外に次のお客が待っている事に気が付いた。お商売の邪魔はしてはいけないので今日はお暇しよう。次回は教えて貰って生豆を買って焙煎してみたい。

 帰りに安藤さんが焙煎した豆で淹れた珈琲が飲めるという「かがやき亭」に廻って見たが生憎日曜は定休日だった。ガ~ン!

  • 外観、この右側に焙煎所兼倉庫がある
  • コロンビア 200g ペーパーフィルター用に挽いてある
  • 安藤さんご本人
  • 価格表とベル

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2位

つる幸 (北鉄金沢、金沢 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.8
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2015/02訪問 2015/03/14

冬の終わりの懐石料理 金沢-08

【2015/02/25】   つる幸

 お昼には懐石料理を頂こうと考えた。ちょっとした内祝いでもあり今回の金沢旅行の食のメイン・イベントでもある。金沢には15軒ほどの料亭があり何処にしたものかと迷ったが、過去に昔からある料亭の幾つかには夕食に訪れた事はある。今回は子供連れでしかもお昼に伺うのは初めてなのでどういうお店にすれば良いか迷ったと言う事だ。格式と伝統の料亭で金沢伝統のお料理を頂くのも一つの案だし、比較的新しいお店で新しい食材を使ったお料亭と金沢の伝統のお料理を上手く採り入れたお料理を出してくれそうな料亭で頂くと言うのも案として良いと思う。

 迷った末、まだ訪れた事がない料亭の「つる幸」に決めた。
 理由はHPに「伝統と挑戦に培われた味、技、粋を心行くまでご堪能ください」とあったからで金沢の今の食を経験させるにはいいと思った次第。
 予約は一週間前に電話で行った。お昼食の“雪”にした。
 2月の下旬。金沢ではいろんな食材が入れ替わる時期ではあるが、どんなお料理が出されるのか楽しみだ。

 武家屋敷跡を散策してやがて旨い具合にどお約束の12時にお店に着いた。名前を伝えると二階の個室に案内される。二人では贅沢の個室だったが、今回は上座に子供を座らせ対局に私が座る。何度か京都の料亭には連れて行っているが料亭の個室と言うのは初めてで、子供が些か緊張している感じが読み取れた。

 最初にあられ茶とお手拭が持って来られ、飲み物を決めて伝えます。
 さあこれから約2時間の食事が始ります。

【先附け】
 鯛昆布〆、菜の花、キャビア、鰹出汁
 昆布締めされた鯛と菜の花、キャビアを合えた物です。

【八寸】
 香箱蟹(甲箱蟹、ズワイガニの雌)、ハタハタ(鰰)のぬた(饅)、茶碗蒸し。フォアグラの煮こごり、五色豆、キンカンの甘煮、薩摩芋と海鼠腸

 この八寸。一品一品のお器も美しいし料理の内容も面白い。しかもビックリするやら美味しいやらでまだコースが始ったばっかりなのにもう「つる幸」のお料理に魅了されてしまった。

 まず香箱蟹。仲居さんに「香箱蟹は獲っても良い季節が終ってしまっていて食べられないと諦めていました」と言いましたら、「新潟からのものを使いました」と言うお答えだった。雄のズワイガニは5月まで食べられるが雌の香箱は11月初旬から1月の初旬までの短い間しか解禁にならないので獲る事が出来ない。ちょっと季節を外して金沢にやってくる観光客に対する心遣いを有り難く思ったしビックリもした。蒸した蟹の足の身、内子、外子、味噌を甲羅に入れて食べる食べ方。三杯酢で頂く。感激的に美味しい。

 ハタハタは秋田県の名産と思っていたが石川県も秋田県に負けない漁獲高があるそうだ。2月はブリコが終っているのでシロハタをぬたにしたのだろうか。

 この茶碗蒸しは凄かった。カニの身の具沢山で熱々の茶碗蒸しの上に凍らせた蟹味噌を乗せてあり、スプーン混ぜながら食べると言う趣向です。熱い物と冷たい物が合わさり、徐々に溶けて行く蟹味噌の香りが立って凄く美味しい。

 おかめの器に入れられていたのは薩摩芋と海鼠腸(このわた)と言う意外な取り合わせのお料理。薩摩芋は加賀野菜の中に入っているが砂丘地帯で栽培していると聞くと納得できる。それよりも海鼠腸は私が子供の頃から食べられない数少ない食材の一つだったのだが、子供がいる手前食べてみると美味しく食べられたのでちょっと驚いた。ストレートに海鼠腸を食べるのではなく薩摩芋の甘さと一緒になったために食べられたのかも知れない。この海鼠(ナマコ)は能登半島の珍味で金沢でもちょっと高級だな店だったりすると出て来るし、冬は旬だった事を忘れていた。

【椀】
 すっぽんの真薯(しんじょ)とアワビ茸の椀。
 椀の出汁は京都の出汁より濃い出汁を使っていると思った。地域差かそれともお酒を飲む人用なのかは判らなかった。

【造り】
 鰤、鰹、ガス海老、バイ貝、甘エビ、鮪、いか
 鰤と鮪(大トロ)は拍子木切りで大きな塊の刺身。東京の薄っぺらい刺身は大嫌いで噛んで美味しい刺身に満足。鰤もイカも表面に細かな包丁が入れられ、甘エビにはラー油が塗られていた。甘くねっとりした海老に辛いラー油の取り合わせが面白い。甘酢付け菊花が添えられていた。甘エビは2月末まで、蛍イカは3月1日から解禁。

【焼き物】
 鰤(ブリ)の塩焼き、海老芋の炊いたものに片栗を付けて揚げてらしい物を台にして、白子を擦ったものを引いてある。焼いた鰤に白子を絡めて頂く。凄く美味しい。

【蒸物】
 加賀れんこんのれんこん餅、ホタテ、雲丹、大根源助(普通の大根?)、たらの芽の揚げ物
 ホタテは少し炙ってあって、お出汁の餡を掛けてある。ノリのいい香り
 輪島塗りの爪楊枝入れや盆も素晴らしい。

【酢物】
 ゴリ揚げに甘酢餡掛け、海鼠(ナマコ)の酢の物
 ゴリは金沢郷土料理で以前は浅野川や犀川で獲れていたそうだが最近は獲れなくなって長野で養殖されているものを使うそうだ。
 また海鼠だ。今度は酢の物にして大根下ろしと敢えてある。また難なく食べる事が出来た。

【食事】
 香箱蟹の炊込み御飯、味噌汁に色鮮やかな香の物。紫色はカリフラワーを何の紫色で染めた物。それに何故か燻した沢庵。“いぶりがっこ”は秋田名物じゃなかったっけ?

【果物】
 グレープフルーツ、イチゴ、パイナップル、ベリー、キウイなどのフルーツのジュレとヨーグルトを合わせた物。。
 上生菓子と抹茶(お薄茶)

 以上でお食事は終わり。ちょうど食事が始って2時間になっていた。丁度良い量と美味しさで子供共々大満足だった。

 食べ終わってみて。流石にこのお値段だと加能ガニとか治部煮(鴨)は出てこなかったが、それ以上に旬の物や地の物やその組合せを頂けて十分に愉しめた。お料理の美しさはその下処理が丁寧になされているからこそだし、それに使われている器も漆器もさすが加賀と言うだけあって素晴らしい。
 一つだけ注文を付けるとしたら、知識が浅い私にこれから頂くお料理の名前と食材を書かれたメニューを先に頂ければと思った。

 帰り際、御主人、女将さん、仲居さん方々に玄関でお見送りして頂いた。お料理の事、新幹線開通の事、などについて言葉を交わし、また訪れる事を約束して店を辞した。

 次回はもっと九谷焼、輪島塗、山中漆器、金沢漆器や金沢の魚介の旬と金沢野菜などの食材について勉強してから訪れたいと思った。しかも季節季節に。夕食も。と、好奇心と欲望は膨らむ。

  • 入口
  • 【先附け】
  • 【八寸】

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3位

カフェマイスター・タナカ (北大路、北山 / カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2015/11訪問 2016/12/02

あの裏寺のはなふさの味に出会った  京都その216

【2015/11/12】   cafe meister タナカ

 上賀茂神社から賀茂川沿いに歩いて帰る。時々賀茂川で遊ぶ鴨や白鷺・青鷺を見てベンチで休憩をしながら。京都はもうすっかり秋で赤や黄色に色付いた木々が美しい。この風景を見ると京都で住むのがいいと思う。

 北山大橋まで来た時ちょっとどこかの店で休憩がしたくなった。何しろ北山通りは今は知らないが昔は京都で一番お洒落な路だと言われていた通りだからどっかお茶をする店があるだろうと思った。すると北山大橋の東詰めの所に建つマンションの一階に珈琲の専門店を見つけた。看板には「俺の珈琲」と書かれている。子供はこの「俺の」と言う言葉を観て私は絶対にこのお店に入らないと思ったそうだ。何しろ最近東京で流行っている俺のフレンチ、俺のイタリアン、など「俺のなんて客に対して無礼だろうと」言っているのを知っているから。
 所が私は店の中に入ってしまう。驚いた子供が後から付いてきた。

 店の中は空いていたのでマスターの真ん前のカウンター席に座る事にした。

 偶然とは言え驚いた。
 マスターのお顔には見覚えがある。
 目の前にはサイフォンのフラスコが並んでいる。
 目の前に直ぐに出て来た灰皿と壁に染み付いたタバコの煙。
 そしてかつての裏寺にあった「はなふさ」のメニューが額装され壁に飾られていた。
 そう、かつて「はなふさ」で珈琲を淹れてくれていた田中さんが目の前にいたのだった。
 白いワイシャツに黒い蝶ネクタイ。「はなふさ」時代と同じ姿。
 当然あれから30歳以上歳を取ってらっしゃるけれど、印象は昔の通りだった。
 昔ながらの相変わらずの仏頂面。機嫌が悪いわけではない。シャイなだけだろうと思う。

 「はなふさ」と言うとサントス ブレンド(サンブレ)がご自慢だけど頼んだのは、

    コロンビア スプレモ 450円
    モカ マタリ     450円

 「はなふさ」は今は裏寺にはない。天王町のEASTと金閣寺近くのNORTHに分かれている。
 私はいつものコロンビアブレンドとはちっと奢ってスプレモにしてみた。子供は酸っぱいのが好きだと言ってモカを頼む。コーヒーの値段はブレンドであろうがブルーマウンテンであろうが全て450円。潔し。
 目の前でサイフォンを使って同じ手順で同じタイミングで各珈琲を淹れて行く。裏寺にタイムスリップしたよう。出て来た珈琲を少し置いて冷ましてから飲んでみると昔の通りの味。豆は入口の横に置いてあるフジロイヤルの焙煎機で自家焙煎しているようだが昔の「はなふさ」の味が再現されていると思った。子供には珈琲の淹れたてと少し時間が置いてからは酸味が出る事を教えて、小さじに半分ほどの砂糖を入れると美味しい事を教える。そんな会話をマスターは耳をそば立てて聞いて居るような気配がする。

 家で飲む珈琲に味が似ていると言う子供がメニューから「元裏寺四条はなふさ風」と書かれたウィンナーコーヒーを見つけた。そしてウィンナーコーヒーって何と質問してくる。私の学生の頃はウィンナーコーヒーは何処の喫茶店にもメニューにあり、それぞれの店によって作り方が違っていたものだが、最近のカフェには見かけないメニューになっている。
 飲んでみるのが良いだろうと思い頼んでみた。

    ウィンナーコーヒー (元裏寺四条はなふさ風)  600円

 同じようにサイフォンを珈琲を点ててカップに注いでから砂糖を入れるのだが、マスターが「砂糖は控えめですね」と子供に確認するように尋ねた。さっき子供がモカ マタリを飲む時に砂糖を少ししか入れなかったのをしっかり見ていたのだった。流石と思う。

 子供はここの珈琲を気に入ったようだ。こんなに濃くて重たい珈琲でしかも喫煙可能はお店の珈琲をだ。そしていつも私が珈琲に対して煩い事を言う理由が判ったようだ。

 帰り際、マスターが最後に子供に微笑んでくれた。

  • 看板
  • コロンビア スプレモ
  • ウィンナーコーヒー (元裏寺四条はなふさ風)

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4位

蕎仙坊 (裾野市その他 / そば、天ぷら)

2回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2024/06訪問 2024/07/03

梅雨の雨の隙間を狙って富士の裾野までそばを食しに行く

【2024/06/20】   蕎仙坊

 今年の梅雨の始まりは遅く梅雨がなく夏になってしまったかのように気温が高い日が続く。このタイミングで富士の裾野まで蕎麦を食べに行こうと思い付き、さっそく電話で予約を入れた。

 朝、6時半に自宅を出て下道を使って富士山の裾野まで行く。
途中、山北町で大型トラックの大きな事故があって国道246号線が上下共に通行止めになっていて回り道で時間を取ったが、いつものように「道の駅 ふじおやま」に立ち寄り、休憩をして今日の富士山の天気を見る事にしている。この日は富士山のてっぺんに多少雲が掛かっていたが、ほぼ全景が見えたので今日は帰るまで雨に降られる事はないだろうと安心する。そしていつものように小山町の農産物をお土産に購入する。今回は山椒の実が買えたのが一番の収穫だった。

 国道246号線を途中から分かれて富士山の袂に向かい、東富士演習場を抜けて富士裾野工場のド真ん中を進み、目印の看板がある小道を森に入って行く。
 やがてハグマノキ(スモークツリー)の赤い色が目印になっているように駐車場がある。
バイクを止めると鶯や雉や様々な鳥の鳴き声が聴こえてくる。

 訪れるのは何年ぶりだろう。
ギボウシ、ホタルブクロ、ドクダミなど珍しい野の花と紫陽花が咲いている。気温は24℃だけど空気が涼しい。
大きな屋根は煮炊きのかまどからでる煙で靄っている。
恐らくコロナ渦からだろう、今では予約優先になっている。だから予約必須だと言って良いが、定休日が月曜日と火曜日、営業時間が11:30~14:00、しかもある所が富士山の袂の裾野で自宅から100㎞を越える距離があると言う事で天候まで考慮すると予約するのも一大事になってしまう。もし予約していないで訪れたい場合は事前に空き状況を電話で確認する必要があるとの事だ。

 開店時間と共に玄関に招き入れられ、靴を脱いで店内に上がる。席は決められているようで案内されたテーブルにはお箸とお手拭きと品書きが整えられ、すぐにお茶を持って来てくれた。

 品書きを見ると、三色がなくなっていた。
致し方なく細打と太打の二色そばを頂く事にした。

    上天付きそば 二色そば 2,915円
    そば豆腐         440円

 お蕎麦が出来上がるまでの間に窓から見えるお庭や店内の飾り付けを見て廻る。昔あった鳥の餌場はなくなっているように見えた。その間にお茶が入った急須も持って来てくれた。ゆっくり過ごして欲しいと言う心遣いなのであろう。

 先にそば豆腐と薬味が運ばれて来たので頂く。

 やがて2皿に盛られた天ぷらと薬味が運ばれて来た。
一皿目には海老2本、湯葉の紫蘇巻き、烏賊がモロッコいんげんを枕にして盛られていた。
二皿目は野菜の皿のようで茄子、ひらたけ、アスパラ、蓮、筍、黄色のズッキーニがあった。

 海老は当然のことながら湯葉の紫蘇巻きが凄く美味しかった。

 そばは細打と太打の二種類のそばがざるに盛られていた。
太打は所謂田舎そばで色が黒くしっかりとした太さがある。好みだ。
蕎麦湯はあまり白濁していないもので、そば汁と薬味をしっかり頂いた。
 デザートはメロンだった。

 何年か前ならお客が少なければこのままお昼寝でもしていたいと思うような涼しさと静けさがあるが、今は予約客が次々と訪れるようでそんな悠長な事は出来ないようだ。
【2015/07/22 再訪】   蕎仙坊

 今回は子供を連れて約3時間のツーリングでの再訪。
 玄関で「今回は娘さん連れでお越しですか?」と声を掛けられる。
 店内は空いていたので部屋の一番奥の庭に近いテーブルに座る事にした。

 今日は田舎そばが残っていた。

 頼んだのは、
    二色そば       864円
    天ぷら付き二色そば 1,620円
    鴨焼        1,620円
 二色そばは田舎そばと普通のそば(お店では‘せいろ’と呼ぶ)の両方の蕎麦をざるに盛った物だ。

 出来上がりを待つ間、先日訪れた時に伺った山鳥が餌を啄みに来る話をそのまま受け売りのように子供に説明する。その間何度か鳥のさえずりが聞こえたり、小鳥が餌を啄みに来ることがあった。

 最初に‘鴨焼’が出来上がって来た。
皿にレタスを引きその上に焼かれた鴨肉が8片位と葱が乗せられている。
醬油と七味を掛けた大根おろしで頂くようだ。
レタスを小さく切り少し醬油に浸した鴨肉と大根おろしをそれに包んで食べると良さそう。
 親子共に鴨が大好きなのでアッと言う間に食べ尽くしてしまった。

 天ぷらは評判が良かった。
 田舎そばは太く硬い為か子供にはもう一つだったようだ。
 私は残された田舎そばも含め美味しく頂いた。

 今回は何よりと言ってはちょっとなんだが、そば湯がとても美味しかった。
 前回と較べ色が茶色く濃度も遥かにドロッとして高かった。田舎そばを茹でたそば湯の感じ。

 気温は横浜と較べて5度は低いだろう。
 涼しい自然の風に当たりながら畳の上で座っているとこのままお昼寝をしたくなった。
 次回は生粉打ちの‘ふじのね’を頼んでみよう。

【2015/06/28】   緑に包まれ鳥のさえずりを聞きながら蕎麦を頂く

 今年の2月、御殿場の「艸季庵」で蕎麦を頂く事が出来なくなった事を知り、それ以降御殿場を訪れる事はなくなっていた。結局「艸季庵」には最初に伺ってから2年に満たない期間に4度ほど伺えただけでした。

 そんな御殿場を通り過ぎて裾野に行くと素晴らしい蕎麦を食べさせる店があると聞き久しぶりに富士の裾野まで足を延ばす事にした。

 富士山の山麗がなだらかに続く原野の中を走って行き、裾野街道・裾野工業団地手前右折すると、やっとの事、道端に「そばづくし 蕎仙坊」の看板を見つけ事ができた。細い山道を折れ行って進むとやがて広い駐車場があり、そこに車を止めると大きな民家の屋根を見る事が出来る。建物の方に近づき丸に渡辺星の紋が入ったオレンジ色の暖簾を潜るとやっと着いたという気になってほっとした。

 広い築400年の古民家の居間をぶち抜いて客席としてある。靴を脱いで座敷に上がり、二方に庭を見る事が出来る席に座る事にした。目の前が全て緑、素晴らしい環境、ほんとに森の中で様々な鳥のさえずりが聞こえ、涼しく爽やかだ。

 「田舎は売り切れてしまって、せいろだけです」
 と、もう太打ちの蕎麦がない事を済まなそうに告げられる。せいろは細打ちの普通の事のようだ。

 本来二色そばで出される天ぷら付そばをせいろだけで頂く事にした。

    天ぷら付そば  1,620円

 天ぷらは勿論揚げ立て。少し色が付いた衣に揚げられている。具材はえび2匹、しめじ、ナス、サツマイモで、塩で頂く。

 そばは細打ちの綺麗なそば。そのまま食べてみると腰あり、つるっと喉を通る。ニ八そばのようだ。汁は甘め。量も少なくはなかった。難点は蕎麦猪口でなく広口の器。そばを食べるのに持ち上げて食べるのがし辛い。天ぷらを頼んだ時だけこの器を使うのだろうか。

 蕎麦湯は濃厚で素晴らしく美味しい。根本的には富士山の湧水が美味しいためだろうと思った。

 庭には野鳥がよくやってくるようで、今の季節は時間帯によってコジュケイ(小綬鶏)、ヤマガラ(山雀)の子、イカル(鵤)などが来るらしい。竹で作られた容器にひまわりの種を入れて庭の至る所や木に掛けられていて、そこの鳥が餌をついばみに来るようだ。この時も最初小綬鶏が来ていたのだが大きな鵤が来ると逃げて行ってしまった。
 春の鳥の鶯などは柑橘類の皮が好きでその季節には柑橘類の皮を置いて置くのだそうだ。

 このお店は一人で訪れては勿体ない。
 素晴らしいそば、環境、接客を一人で味わい人にその感想を直ぐに語り合えないのは勿体ない。それに折角遠くまで来たのにいろいろな品を食べる事が出来ないからだ。

 ここを教えて貰ってやっと「艸季庵」がなくなった御殿場を素通りする事が出来そうだ。
 次回は子供を連れて田舎そばと鴨づくしを頂きたい物だ。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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5位

根津 釜竹 (根津、東大前、千駄木 / うどん、日本酒バー)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2015/08訪問 2015/08/17

夏に熱い釜揚げうどん

【2015/08/08】   根津 釜竹

 串揚げの「はん亭」の開店時間までに時間があったので根津周辺を散歩していて偶然見つけてお店。
濃い茶色の煉瓦造りの蔵がお店になっている釜揚げうどん専門店の「根津 釜竹 かまちく」。
「石蔵は明治43年にこの地に建てられたものを移築・改装した」と説明されている。
 根津の静かな住宅街にある老人ホームの敷地にある蔵をお店にしている。庭は老人ホームと共用しているようだ。

 結局開店時間の11時30分から5分程遅れて着いたので店頭で並んでいる人はいなかった。
 入店してみると蔵とその手前の庭に面した席がほぼ9割方の席が埋まり後少しづつ残っていたが、良い機会なので蔵の中の席に座らせて貰う事にした。蔵の階段を昇り靴を靴箱に入れて中に入る。

 注文は釜揚げうどんとざるうどんのどちらにするか悩んだ。
 この暑い日に更に熱い釜揚げを頂くか、冷たく締められたざるうどんにするか。。。

 悩んだ末の注文は、
   釜揚げうどん      @850円 × 2人前
   季節の肴
     とまとの冷製おでん 500円
     鴨ロース      650円
   瓶ビール アサヒ    800円

 ビールの生はない。このお店は日本酒を飲むお店なのだ。
瓶ビールは暑い中を歩いて来たのを冷ます水代わりに注文した。
 尚、ざるうどんには太打ちと細打ちを選ぶ事が出来る。

 最初はビール。
 ビールの肴に軟骨の梅干しを合わせ突出しを出してくれた。ちょっと塩気と酸っぱ味があり軟骨のコリコリ感が美味しい当てだった。

 次に釜揚げうどんを食べる為の薬味が運ばれて来た。
 小口切りの葱が入った椀、大量の揚げ玉、七味が入った器、二人前には多いだろう生姜の擦った物だった。

 次がとまとの冷製おでん。
 トマトが一個。薄味のおでん汁に浸されて味が付いた物を冷やして、それが皿にどお~と置かれて、周りにおでん汁をジュレにして置かれている。トマトのてっぺんには大葉のせん切りが置かれている。白い物はチーズかな?
 トマトは適度に冷たくて薄味の汁が滲みて美味しい。

 鴨ロースは6枚の薄切だった。つけ汁の上に葱などを下にして広げて盛られている。
 取り分けように上品なフリージアの絵柄の香蘭社のお皿が付いて来た。柚子胡椒と鴨ロースの漬け汁で食べるようだ。これも薄味の味付けだった。

 最後にメインの釜揚げうどんが運ばれて来た。
 大きな器に茹で汁と一緒に多くのうどんが盛られている。
 釜揚げうどんの食べ方はお品書きにも書かれていたが、スタッフに聞いてみる事にした。

 最初はだしとうどんだけで食べて、次に順番に薬味を入れて下さい。
  薬味を入れる順序は、ねぎ→揚げ玉→七味→生姜

 うどんは腰のあるうどん。食べ方の指示通りに食べてみると味の変化が楽しい。
量的にも十分だった。夏に熱い釜揚げうどんは乙だった。つけ汁は薄まってきたり少なくなると頼むと大きな徳利から追加してくれる。

 連れが日本酒を飲みたいと言うのでリストから追加注文してみた。

    磯自慢 大吟醸 青春 800円

 天保元年(1830年) 創業、静岡県焼津の磯自慢酒造の大吟醸。
 冷酒で頂くとすっきりとして少し甘口の飲み心地。

 今回はお昼ご飯時に訪れ、うどんをサッパリと食べる事にしたが、
このお店は本来は日本酒を上品に飲みに来るお店のように思う。それだけの種類の日本酒も用意してあるし、肴も多種な品が用意されているので酒飲みには良いだろうと思う。
 コース料理もあるようで興味がある。

  • 外観、老人ホームと同じ敷地内にある
  • 釜揚げうどん
  • とまとの冷製おでん

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6位

たちばな (新橋、銀座、内幸町 / 和菓子)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2015/08訪問 2015/08/30

銀座の粋

【2015/08/22】   たちばな

 実家に残暑御見舞のお返しを。
 今年は銀座「たちばな」のかりんとうにしてみた。
 銀座八丁目。駅は新橋の方が遥かに近い。
 しばらく来ない内に銀座のお店がいろいろ変わっていて戸惑う、
「すし 吉武」が「鮨 吉武」に変わっていた。それにやたらと「俺の・・・」という店が目に付く。

 西五番街通り、知ってないと通り過ぎてしまうような目立たない佇まい。
 中をちょっと覗くと先客はなさそうなので店に入らせて頂く。

 残暑御見舞として実家に宅急便で送り、自宅用にも一缶。

 実家には‘さえだ’を、自宅用に‘ころ’を。

 東京にはかりんとう御三家があるが、実家の母親は銀座「たちばな」のかりんとうがお気に入り。
ゆしま 花月」のかりんとうでなくて銀座「たちばな」な訳は聞いた事がない。
小さい時から自宅には朱色の缶が常に置かれていた。
恐らく日頃の行動範囲が上野ではなくて銀座だったのだろう。
でもおかしいなと思う事もある。どらやきは広小路の「うさぎや」が好きだと言う。

 今回も黒の缶と朱色の缶の両方を送ろうかと迷ったが結局朱色だけにしてみた。
 ‘さえだ’にした理由は年老いた母親には細いかりんとうの方が食べ易いかと思った為。
味は‘さえだ’と‘ころ’では違って‘さえだ’の方が芯まで甘い感じがする。少し硬いかな?

 さっきまで黒門町にいて御三家の一つの「花月」の前を通ったけれど、やっぱり「たちばな」の方がと思ってしまう。その理由は湯島の店も浅草の店もはネットとかデパートでも買えるけど「たちばな」はお店に行かないと買えないから。

 ・江戸小紋を思わせるようなたちばなの絵が入った袋
 ・橘の模様が入った淡い萌木色の包装紙
 ・何とも美しい紐の結び方
 ・松葉の熨斗紙
  「松葉ほどのほんの手土産」という意味だそうだ
 ・金箔が入った和紙で作られた箱
  捨てずに残して置きたくなる
 ・朱色の缶

何ともすべてが圧倒されるほどの慎ましさと美しさ。
東京銀座の粋。恐れ入ります。

 黄金色の生地に白砂糖の飴でコーティングしてある。
 ‘ころ’は生地はサクサクしてて美味しい。上品さは変わらない。

 送り状を書いていると次の客が入ってきた。
「先客があるとお店の中には入らない」と言う仕来たりとか心遣いとか粋と言うのはもうなくなったみたい。客は変わっても店とその味はそのまま残っていてほしい。

  • 外観
  • ころ
  • 朱色の缶

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7位

はん亭 根津本店 (根津、東大前、千駄木 / 串揚げ、居酒屋、日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2015/06訪問 2015/06/30

根津の古民家で串揚げ

【2015/06/24】   はん亭 根津本店

 根津の串揚げ屋さんを訪れる。
 以前根津神社の「つつじまつり」に来た折に見つけて置いたお店。その時は予約客だけで満席で入店できなかった。不忍通りと言問い通りの交差点から根津神社とは逆の湯島の方向に1ブロック離れた所に鉄の矢来で被われた少し異様な建物がある。それが串揚げの「はん亭」の建物の裏側で「茶房 はん亭」を営んでいる。鉄の矢来は道路拡張の際に建物が削られそれを被う為に立てたのだそうだ。「はん亭」の入口は表通りから入って一筋目の手前にある。

 大正3年に建てられたという木造3階建はもともとは下駄の鼻緒に付ける爪皮(カバー)を商売にしていた商家だったそうだ。入口から入る前に思わず上を見上げてしまう堂々とした建物だ。登録有形文化財指定を示すプレートが貼られていた。谷根千にはレトロな建物がまだ多く残っているけどここの建物はやっぱり一番印象に残る建物だ。

 入口から入って予約している事を告げると2階の相席になる座敷席に上げてくれた。靴を脱いで畳に座る事になる。テーブル席が良い時は予約時に告げておくと良さそうだ。

 建物内禁煙。以前は喫煙が出来るのが当然だったと思うが、このような古い建物は禁煙にした方が持ちが良くなると思う。観察するに色々な所の手入れがちゃんとされていた。

 「はん亭」のお昼は「ひる膳」という一種類のメニューしかない。
   はん亭のひる膳     3,000円  2人前
     串揚げとりどり8種
     お洒落な前菜2種
     生野菜のスティック
     ご飯かお茶漬け
     デザート

 必要なら飲み物も追加する。この時はビールの中瓶(キリン)を追加。
 注文時にお手拭と肉みそ、岩塩、ソースは入った器も一緒に持って来られる。

 少し待っているとお通しなのか‘すずき酒蒸し梅肉よせ’が持って来られた。赤く染まった鱸の酒蒸し、オクラの湯掻いた物、三つ葉、ジュレ、黄色のなんだったかが皿に盛られている。それにビールと人前の野菜スティックがコップ状の器に入れられと持って来られた。野菜スティックは肉みそを付けて頂き、肉系統の串揚げにはソースを、魚系統の串揚げは塩で頂くよう教えられる。

 串揚げは2種類づつ二人分一緒に持って来られる。
 
 一揚げ目。
   海老紫蘇巻き、豚ロース
  豚ロースは蒟蒻と一緒にして揚げてある。大きさは一口で食べられる大きさ。美味。
 海老は紫蘇を巻いてある。

 二揚げ目。
   鮎、とうもろこし
  とうもろこしは芯の部分を全部取り除き、それにバターと和えてまとめて揚げてある。
 甘くて美味しい。
 鮎は小さな稚鮎。6月のこの時期だと関東の鮎はもっと大きく成っているはずなのでどこからか仕入れたいるのだろう。

 ここで口直しに夏野菜とグレープフルーツのピクルスが来られ、その時に串揚げが終った時にご飯か岩のりのお茶漬けのどちらにするかと尋ねられる。

 ピクルスはズッキーニ、赤と黄のパプリカ、グレープフルーツ。酸っぱ味が口の中の串揚げの油をサッパリとさせてくれる。

 それに加え串揚げの追加はあるかも聞かれる。
 ここで串揚げの全てのメニューを見せて貰う。
 魚介類が12種。肉類が7種。野菜類が13種。その他が4種類あった。
 夜だとこの全種類を食べる人もいるそうだし、女性スタッフによるとお酒があると女性でも食べられるのだそうだ。

 追加は、アスパラとお薦めの太刀魚をそれぞれに。子供はとうもろこしが気に入ったようでそれも追加して貰う事にした。

 三揚げ目。
   牛肉、生麩。
  生麩は緑色のよもぎの味噌が塗られているのでそのまま頂く。生麩の中にくるみが入っている。
 牛肉は間に牛蒡が挟んであった。

 四揚げ目。これがコースの最後。
   蓮の肉づめ、ホタテ
  蓮根はカレー風味。ホタテはそのまま揚げた感じ。

 追加揚げ1のアスパラ
   アスパラ。大きく太いアスパラ。熱いのを手で持ってパクつく。旨し。
 追加揚げ2
   太刀魚2本、とうもろこし1本
  太刀魚はからし醤油が付けてあるようだ。

 ここで串揚げは終了。全部で10種類の串揚げを頂いた事になる。

 岩のりのあられ茶漬け。子茄子、大根、キュウリの漬け物
 ご飯。豆腐、三つ葉の赤だし。昆布の佃煮。

 デザート
   白胡麻のグラマンジュ。  凄い胡麻風味!

 変化に富んだ味とその量で、満腹になり大満足だった。
 お会計札を持って一階入り口近くの会計に行く。
 追加した品は全品一本250円。

 串揚げは大阪の串揚げとは全く違った東京の上品さ。アスパラなどを除いてすべてが入念な下処理をされて同じ大きなにされている。スタッフと楽しいおしゃべり。

 HPからネット予約も出来るので絶対に予約をする事をお薦めする。予約をすると2階以上に上がれるのかも知れないし、子供連れだと内蔵の部屋に行けるかも知れない。
 次回は夜にも来てみて、全種類の串揚げを食べられるか試してみたいと思った。

  • 建物
  • 前菜
  • 海老紫蘇巻き、豚ロース

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8位

竹やぶ 柏本店 (北柏、柏 / そば)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2015/05訪問 2015/05/20

行ける時に行っとかなくっちゃ

【2015/05/13】   竹やぶ 柏本店

 広島の「達磨 雪花山房」がG/Wの終了(5月6日)の日を最後にとうとう閉店してしまった。
 「行こう、行かなくっちゃ」と思っていて結局ここ10年の間は訪れることなく閉店したのが残念でならない。そんな事を思っていて「竹やぶ 箱根店」に行った時にそう言えば「竹やぶ」の阿部孝雄氏も「達磨 雪花山房」の高橋邦弘氏と同じ昭和19年辺りの生まれだったなあと思い至った。

 「行ける時に行っとかなくっちゃ」と思い、台風一過の晴天の中を千葉・柏の「竹やぶ 柏本店」に行く事にした。

 北柏から程近い手賀沼の湖畔にある柏ふるさと公園の横の丘の上に「竹やぶ 柏本店」はある。今日は柏ふるさと公園側にある入り口から入って階段を昇って行くのではなく、丘の上の3号宮前緑地と7号宮前第二緑地の間にある大きな建物の入口から入って行った。随分久しぶりだったが、暖簾を潜った途端、「竹やぶ」の世界に入り込む。ただ店へのアプローチに置かれているオブジェは以前より少なくなっているような気がした。

 平日だったしお昼時間を多少過ぎていたので店は空いていた。
 外の気温は熱いぐらいだったが建物の中は自然の風で涼しい。

 限定10食の‘そば三昧コース’がまだ残っていたのでそれを頼む事にした。

    そば三昧コース    3,000円
      そばがき、田舎 又は せいろ、にしんそば(小)、甘味

 田舎かせいろかを選べるのだが今日は田舎にしてみた。

 最初に熱々の‘粗挽き蕎麦がき’が運ばれてくる。白い器に少し灰色のそばがきとその上に擦り山葵が置かれている。別の器につけ汁も置かれている。最初に何も付けずそばがきだけを食べると温かく粗挽きのつぶつぶが舌に感じる。次に山葵を乗っけてつけ汁を少し付けて頂く。

 次が‘田舎’。
  ‘そばがき’の次だと水切りがもう一つな事に気付く。そばは粒が立っている感じがしたが腰がなかった。薬味は山葵は付かずに辛味大根のおろしが少し付く。少なくはないが田舎を直ぐに食べてしまい、残ったそばつゆに白濁したそば湯を足して全部飲み干す。今日は上手にそば湯の全部なくなってしまった。

 ‘にしんそば 小’
  竹やぶが何故にさしんそばを出すようになったかはしらないが、身欠きニシンは「松葉」の方が好き。但しそばはこちら方が遥かに美味しい。出汁はいい勝負だと思うがここのも奥が深くて美味しい。

 甘味
 最後にデザートの水羊羹餡と冷茶が運ばれてきた。羊羹は冷たく、冷茶には氷が一片入れられていた。もう夏だと思った

 今、阿部孝雄氏はここ柏店か箱根店のどちらに住んでいらっしゃるのか知らないが、さすがに柏は遠いので次にいつ来れるか判らないと思う。

  • 入口
  • そばがき
  • 田舎

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9位

鮮魚 直市 (大河端、北間、三ツ屋 / その他)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2015/12訪問 2016/01/09

いきいき魚市で蟹を食す 金沢-23

【2015/12/12】   いきいき魚市 鮮魚 直市

 金沢港・いきいき魚市の「新田商店」で蟹を発送した後にその他のお店も見て貰う。
お客は地方からの観光客は殆どなく地元民ばかりに見える。
 時間はちょうどお昼ご飯時間だったのでそろそろお腹も空いて来た。
その日のランチの予約は取れていなかったので同じ構内にある「厚生食堂」で食べてもいいかと思っていた矢先、「鮮魚直市」の店頭に立つお婆さんに声を掛けられた。

 「鮮魚直市」は金沢港で中卸業していて、いきいき魚市では小売販売をしている。
 そのお婆さんに「蟹を食べて行かないか」と声を掛けられたのだ。

 お店のお婆さん曰く、
  「いきいき魚市には6店舗の店があるけど、それぞれ個性があり売っている品物にも違う」
  「うちのはカニの足の先まで身が入っているから、他とは違うよ」
と言う事だった。

 「金沢で高い鮨屋なんかに行かずに御飯も持ってここに来れば蟹も魚の刺身も全部食べられるよ」
と言う事。

 確かに蟹も大きな鱈も鰤も全部の魚の鮮度が違うのが見て取れる。しかも凄く安い。
但しこの季節の‘のどぐろ’は石川産でないので注意。金沢港には石川県の各港だけではなく全国の魚が集まってくる。‘のどぐろ’は有名になってしまったので築地よりいい物が揃うと話もある。

 試しに加能ガニを食べてみる事にした。
 店先で蟹を選んでお金を払い、横にあるイベント広場に置かれた椅子(イートインコーナーになっている)に座って待っていると、二杯酢が入った小皿と塗りの椀を持って来てくれる。椀は食べた蟹の殻を入れる物だそうだ。

 やがて綺麗に切り分けられた加能ガニが皿に乗せて持って来られる。
 「蟹の身に味噌を付けて食べてね」

 確かに蟹の足の先の先まで包丁が入れられ身が入っているのが判る。
 お婆さんが言っていた通りだ。
 子供の頃から松葉ガニ、越前ガニ、間人カニを散々食べているが、ここまで先っぽの足の身を食べた記憶があまりない。鮮度が良いので身が甘くて瑞々しい。

 と、隣りの席に大家族がやって来た。小さな子供が4、5人位と大人もほぼ同じ人数のグループだ。
やがてカニが席に持って来られたが、その小さな子供にも一匹づつの加能ガニが持って来られた。それを子供たちは上手に身を穿って食べ始めた。ここには便利なカニスプーンはないのに箸と手で上手に食べて行く。流石に土地っ子。

 近江町市場といきいき魚市で蟹を買うのはどちらが良いか?
 結論から言うと「お店に寄る」という事になった。

 価格はいきいき魚市の方が安いし見えるし鮮度も良い。実際、プロの人も買いに来ていた。
一方、観光客なら近江町市場は金沢市内の中心にあるし観光客なら必ず足を向ける場所だろう。
対するいきいき魚市は観光客に取って交通の便が悪すぎる。金沢は駅の西口がわは県庁まではバスも多く出ているしタクシーで向かっても近いので便利だ。所が金沢港・大野辺りはからくり記念館や醬油工場などもあって観光資源はあるのに交通の便は不便極まりない。内灘砂丘なんかも北陸鉄道浅野川線を使う以外はレンタカーを借りないと行けない。
 観光客に取っては近江町市場に行ってお店の人に予算を先に告げてアレンジして貰うのが良いと思う。でもやっぱりどのお店にするかはお店に並んでいる品を良く吟味してから決めるべきだ。前日に友人が蟹を送って貰った店は毎年その店に行って蟹を送って貰っているのでどのように注文すれば良いかも判っているので安心して帰る店だと思った。サービスも良くて蟹と一緒に甘エビを発泡スチロールに詰めてくれた。その店にはロシア産のタバラガニの生きているカニまで売っていた。

 私の場合はどうするかと言うと、次回金沢を訪れた時はまた絶対にここに来る事にしようと思う。
お店とのやり取りは関西と関東の中間ぐらいの話術が必要なので注意。

  • 外観
  • 蟹一杯
  • こんな感じ

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10位

手打蕎麦 じゆうさん (東長崎、新江古田、江古田 / そば)

2回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2019/04訪問 2019/05/06

十割 せいろ

【2019/04/20】   手打蕎麦 じゆうさん

 季節も良くなって美味しい蕎麦が食べたくなった。
連れを連れて目白通りを目指して行くと店頭には6,7人程の列が出来ていた。
ネームリストがあったので早速記入。3組目だった。
歩道に置かれたベンチに座って待つ。

 暫くしてやっと入店。
テーブル席ではなくカウンター席に案内される。
混んでいるので致し方ない。
 頼んだのは、

     十割 せいろ  2枚
     玉子焼き    2人前

 時間が閉店間際だったので当然ながら手掻き 田舎は売り切れ。
残念だが頂く為には開店時間に来ないといけないと思う。

 やっぱりせいろ一枚では足りない。
「竹やぶ」系のお店の常で蕎麦は一枚では足りず、せいろと田舎の2枚を頂かないと。
今日は玉子焼きを頼んで於いて良かったと思う。

 ここ「手打蕎麦 じゆうさん」は「竹やぶ」系でもピカイチに美味しいお蕎麦を出してくれるが、他の「竹やぶ」のお店を廻ってみたいと思った。本店が柏と言う事もあってか「竹やぶ」系のお店、つまりお弟子さん達のお店は関東平野の東に集まっていて横浜からは遠い。「箱根店」と「月読」、「風來蕎」は神奈川にあるけど、いつも混んでいる渋谷や神楽坂にあるお店の他は殆どが千葉か茨城にあるお店が多い。
 調理場に人が多くなったようだ。ご夫婦と息子さん。それにあと二人程。
「手打蕎麦 じゆうさん」の蕎麦が美味しい事が知れ渡ってお客さんが増えたからだろう。
いずれここで修業されたお弟子さんがお店を出すようになるのだろうと思う。
【2015/03/25】   手打ち蕎麦 じゆうさん

 東京の新江古田駅近くの中野区江原町のお蕎麦屋さん。目白通り(都道8号線)沿いにお店がある。確かあの「竹やぶ」で修業された方のお店で10年位前に開店されたと記憶していたのだが、今回初めて訪れる事になった。

 目白通りは通称「十三間通り」と言う。確かめたわけではないがここのお店の名前は「十三間通り」の十三から来ていると思う。お店の外観は趣味は良いが地味でちょっとそこがお蕎麦屋だとはちょっと判り難い。ちょっと寂しげな感じがしたのだが、店頭に出された立て看板に雨に濡れた感がある貼紙が貼られ、そに「人出不足の為 メニューを絞って営業しております」とあった。そう感じたのはその辺の事情か。

 店の中は奥に広く中々凝った感じで綺麗で風格もある店内だった。入口のドアに色ガラスの嵌め込みがあったが店内にもガラス製のキノコの置物が幾つか置かれていた。それに丁度座った大きな一枚板で出来たカウンター席の目の前には「いいこと あると いいね」と書かれた安部孝雄氏の書が置かれていた。あちこちにそれらしい物が置かれていた。平日のお昼すぎなので空いていた。

 メニューを拝見。貼紙にあった通り、基本は冷たい蕎麦はせいろと田舎ととろろ、温かい蕎麦はかけとお揚げとにしんだった。旬のもので九条葱おろしと言うのもあったが、十割コースとか手挽きコースなどのコースは用意さてず、しかも天ぷら物もなかった。

 頼んだのはせいろと田舎の2枚。出して貰う順はせいろの次に田舎にして貰った。

    せいろ   870円
    田舎   1,080円

 最初にせいろ用の薬味と小さめの猪口と汁を持って来られる。汁はせいろと田舎の2枚分が入っているとの事だった。
 木枠のせいろに盛られた麺は細くそれでいて腰が強い。これで本当に十割と思うような喉越しと腰。薬味はさらしねぎと山葵。汁は「竹やぶ」と同じ甘辛。美味しい。正直ビックリするぐらい美味しかった。最近「竹やぶ」で修業したというお店を何軒か伺っているが、ちょっと次元が違う感じがする。

 次に田舎用の薬味を持って来られる。赤い色の辛味大根とさらしねぎ。恐らく‘辛いね大根’か何かの皮が赤い色をした辛味大根を使っているのだろう。

 今度は焼物の皿に盛られた田舎せいろが持って来られた。せいろとほぼ同じ麺線、但し黒く星も入っている。これも美味しかった。まず蕎麦だけで、その後に山葵だけ、次が辛味大根だけで、そして汁にも付けてと食べ進むが、あっという間になくなってしまった。量が少ない訳ではない。美味しいので早くなくなった気がしたのだった。「竹やぶ」より美味しいのじゃないかと思ってしまうぐらいだった。
 そば湯は少し白濁したもので香りが良く、あまり使わなかった汁を入れて殆ど飲んでしまった。

 「竹やぶ」系の中で一番美味しいかもと思った。ひょっとすると柏の店より美味しいかもと一瞬思った位だ。早く柏まで行って確かめないとと思う。帰り際、御主人も出て来て挨拶をして下さった。

 「竹やぶ」で修業とか弟子だと言ってもいろいろあるなと思う。結局の所、本人さんの素養だとか努力だとかに寄るのだろうが、実際に「竹やぶ」本店でスタッフとしてどの位の間従事していたとかも影響しているように思う。修業と研修の二種類があるのじゃないかと想像する。「竹やぶ」本店を訪れてから竹やぶ系のお店の評価を見直そうと思う。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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