2回
2016/11 訪問
麩嘉饅頭 京都その24‐2
【2016/11/11】 麩嘉
子供の頃からよく尋ねた最も古い生麩の専門店。
京都府府庁のそばにある。
創業は約二百年前の江戸時代後期。
今は七代目になるのかな。
麩嘉饅頭5個入り 1,134円(税込)
瀬戸内海産の青海苔を煉り込んだ生麩に丹波大納言で作ったこしあんを包んみ、
笹の葉でくるんだ麩饅頭。
笹の葉から滴り落ちる水。
コツを知らないと中々出てこない饅頭。
プルンとした食感と笹の香り。
漉し餡でなければこの生麩には合わないなと思いながら、
直ぐに一個がなくなってしまった。
京都では府庁前とか錦に行かなくともジェイアール伊勢丹、高島屋なんかでも買えますよ。
関東では紀ノ国屋kinokuniyaで置かれている事があるで見つけると買って帰る事にしている。
但し、いつでも置いてある訳ではないので注意(本店、鎌倉店、国立店などなど)。
他の京都の生麩屋さんは麩嘉とは笹での包み方を替えたりしてオリジナルをリスペクトしているが、他の地方で売られているのは大きさ、色、餡子、笹の包み方など全くのコピーしているのが良く見られ腹立たしい限り。
【2011/10/27】 府庁前のお麩屋さん 京都旅行 その24
「麩嘉」を訪ねました。実家に持って行くお使い物を“麩嘉饅頭”に決めたからです。予約を2日前にして、その折にお店で麩嘉饅頭を食べたい旨をお願いしておきました。私の知る限り“麩饅頭”のオリジナルは「麩嘉」が作ったものです。元々「麩嘉」は菓子屋などではなく麩を作って売る京生麩のお店なのですが、生麩に青海苔を煉りこんで、それで餡を包み、蒸してから冷水に晒して北山で取れる熊笹でくるんだ“麩嘉饅頭”でかなり有名になりました。こんなに淡泊で味のあまりしない、繊細なものを好んで食べるのは日本人の味覚感覚の成せる技でしょう。
京生麩は鎌倉時代末期に精進料理の一食材だったもので、京都では様々な料理で生麩、粟麩、手毬麩、よもぎ麩などを使います。最近ではパフェなどのデザートの食材にも使われているようです。
「麩嘉」は江戸時代の後期の創業と伝えられて、洛陽七名水の1つとして有名な「滋野井」と言う井戸の水を使って麩を作っています。初代大和屋嘉七以来、代々御所への献上品だったようです。「滋野井」は「麩嘉」を訪ねれば見ることができます。京都の「洛陽七名水」に関して調べれば、卒論ぐらいにはなると思いますよ。
京都で麩饅頭と言えば、麩と湯葉の「京生麩大野」の“笹巻麩”、五条「半兵衛麩」の“笹巻”、焼麩で有名な「麩太」の“笹巻麩”が有名です。何れも麩饅頭も麩の風味・食感が少しずつ違っていて好みが分かれるところです。私は「麩嘉」のが好みです。京都、および京都以外の鎌倉、東京など、など、あらゆる和菓子屋で「麩嘉」の“麩嘉饅頭”のコピー版を作っていますが、基本の麩に対する考え方が違うように思います。
本店まで来るのは実に久しぶりです。関東では「紀ノ国屋(KINOKUNIYA)」の各店で「麩嘉」の“麩嘉饅頭”を購入することができます。また京都の“錦”行けば支店がありますので、本店に変わらぬものが手に入ります。とはいえやはり本店を訪れるのは良いものです。お店で食べさせてもらう事もできますし、作業場を覗かせてもらう事もできます。今回作業場所を見せてもらうと以前と比べ随分奥が深くなっていて、かつ綺麗になっていました。最近(と言ってももうかなり以前から)は、煉り込む物が青海苔ではない桜麩饅頭、柏麩饅頭、などバリエーションも増えています。生麩もバジリコ、パンプキンなどを煉りこんだものもあるようです。
麩嘉饅頭 1個 200円
「麩嘉」の店の椅子に座らせてもらい、お茶と“麩嘉饅頭”を頂き、しばらく“ぼぉ~”とした時間を過ごさせてもらいました。実家へは5個入りを二箱持ち帰りましたが、私は実家で3個食べてしまいました。実家では「依然と較べてちょっと青海苔の量が少なくなって、麩の色と海苔の香りが薄くなったようだ」と言われました。私も最近そのように感じていましたので納得でした。
2016/11/11 麩嘉饅頭5個入り
2016/11/11 一個の笹を取って見ると
2016/11/11 箱の中はびっしり
2011/10/27 外観 暖簾の色が秋、冬用です
2011/10/27 玄関口
2011/10/27 麩嘉饅頭を一口かじった
2011/10/27 店の中の暖簾
2011/10/27 麩嘉饅頭1個とお番茶
2011/10/27 お使い物 麩嘉饅頭5個入り 包装袋と
2011/10/27 外観
2011/10/27 麩嘉饅頭の笹の中
2011/10/27 作業場
2011/10/27 お使い物 麩嘉饅頭5個入り
2016/11/18 更新
【2018/04/14】 麩嘉 府庁前本店
購入機会がある毎に必ず購入してしまう麩饅頭。
今回は実家から送られて来た。
「麩嘉」は江戸中期創業の京生麩の専門店。
今では様々なお店でも販売しているが、
小さい頃から食べ馴染んだ「麩嘉」の麩饅頭が今も一番美味しく感じられる。
一番の違いはその水々しさ。
名水「滋野井」を使って作られるお生麩だが、麩饅頭が入れられた小さな箱を開けると
その「滋野井」の名水が飛び出して来るように感じる。
明治天皇が生麩がお好きで、お饅頭のように餡を包んでくれといわれたので作ったそうです。本当かどうか判りませんが、昔のパンフレットにそう書いてありました。
たった5個の麩饅頭。
我が家では一瞬でなくなってしまった。