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夜の点数:4.4
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 4.4
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|サービス 3.0
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|雰囲気 4.4
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|CP 3.0
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|酒・ドリンク 3.0
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[ 料理・味4.4
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通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
トラッ度100% バングラデシュにいちばん近いビル
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マトン・ビリヤニ
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ルイ・ボッタ:ベンガル魚ルイのすり身団子
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ディム・トルカリ:玉子カレー
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カトゥル・ジョル:ベンガル魚カトゥルの煮つけ
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サンディッシュ:カッテージチーズのベンガルスイーツ
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2016/08/31 更新
バングラデシュへ行こう! その20
赤羽の街はずれに、3階建てのビルがある。
「ベティクロム スイーツ&ハラルレストラン」
1階がハラル食材販売、2階がスイーツ工場兼社員食堂、3階が宿舎になっており、
バングラデシュ男子9人(ヒゲ面率50%)が働いている。
食材店の番台に座る人は、交代々々に夕方の礼拝へと下がっていき、
2階では、今日の食事会のためのモップがけがなされていた。
代わるがわる極めてフレンドリーに話しかけられ、営業にも余念が無いが、
そのほとんどがバングラデシュに関する雑談であり、
そして、ちょこっとでも裁量の要ることに話がおよべば、、
「ファルク(番頭)サンニ、キイテミナイト…。」
(おいおいおい、そこまで聞いといて、それかよ。)といった具合である。
日本語の喋れる人、少しだけの人、まったくの人。
指示する人、売る人、運ぶ人、作る人。
封建的な序列と不効率にも思える役割が、見たまんまに分かりやすく、
基本的にユルい。
こっ、これは、古典落語の「お店話=おたなばなし」じゃないか!
本国では、
かつて日本の江戸時代にもあった、コミニティを中心とした町社会が、
現在も広がっているのだから、東京にそれがあったとしても分かららんこともない。
「おたな」をキーワードに、
古典落語で描かれる商いの光景と目の前のベティクロムフーズが、
ピッタリ重なってしまい、
もはや、もみ手をしながら近づいてくる番頭のファルクさんの頭には、
チョンマゲがのっかっている。
厨房にはまかない専属コックのカレルさんがいて、
呼びかけてもニコニコするだけで言葉を発しない。
元来、日本人相手の調理をする人ではないので、そこにそそられもし、期待もした。
ガチの飯場で総勢16人の食事会は、
卓ごとにコーラ、マンゴージュース、緑茶、1.5Lのペットボトルが置かれ、
ムスリムの様式にならい、もちろんノンアルコールである。
■バングラデシュ・コース \2,500
グリーンサラダ
甘く塗りつぶせ的な激甘ドレッシングのスタート。
マトン・ビリヤニ mild
骨付きマトンと高級短粒米チニグラをギーで炒めて炊いた淡褐色の炊き込みご飯。
フライドオニオンとアルブハラ(乾燥プルーン)が甘酸っぱく、
指の間からパラパラとこぼれ落ちていくほどにパラパラである。
どでかい骨髄部も入っているが、可食部を増やすためボーンレス・マトンで増量。
ルイ・ボッタ mild
鯉科の淡水魚ルイの練りもの。
裏ごししているだろうか、しっとりと塩が強く、濃厚な味がする。
パクチーと生タマネギがまぶされ、ビリヤニとの相性も激しくいい。
ディム・トルカリ mediumhot
ゆで玉子のカレー。
オイルにターメリックをダーッとぶちまけたようなソースにパクチーを具として、
表にざく切り生トマトを合わせてあり、みじんのグリーンチリがちらほら、
見た目とは裏はらに自然な重さが心地よい手の込んだ一品。
カトゥル・ジョル mild
カトゥルという淡水魚のパンチフォロンベースの煮つけ。
巨大な直方体、素揚げの切り身は、
ゼラチンをまとって、しっとりした歯触りと魚肉の濃厚さがあり、
冷凍であることを忘れさせるほどのクオリティである。
サンディッシュ
牛乳が原料のカッテージチーズのミスティ(ベンガルスイーツ)。
ココナッツファインの風味もあり、ミスティとしては甘さ控えめのドライな仕上げ。
ラドゥ (参加者からのおすそ分け)
シロップを吸わせたしっとりタイプのミスティ。
チャ
ミルクが多めのシンプルなチャイ。別糖。
何に驚いたかって!
現地では、だいたいホテルの1階がレストランになっており、
その厨房の棚には、
ソースをまとった各種魚の切り身やゆで玉子が大皿にどかんと盛られていて、
ライス(ビリヤニ)のまわりに、一人前ずつサーブされることになる。
その、食堂ではないレストランまんまの味が、
魚の切り方までもに踏襲されていたからである。
「おたな」のいでたちが古典なら、味わいも古典、
トラッドなのである。
食事会は、10人以上で催行と言われている。
時間にも食材にもロスが無く、また、人をあおる上手いやり方だと思うが、
毎月でも通いたいくらいなのに、なかなかそうもいかず、
そこが、つれなく、悩ましい。
参加者の多くが、1階でハラル食材を買いこんでいる。
楽しい時間は、過ぎるのがものすごく早い。
錦糸町のアジアカレーハウスとは、また違った守備範囲の、
バングラデシュにいちばん近いビルに、絶対また来よう!と想う夏の夜であった。