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夜の点数:4.4
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¥5,000~¥5,999 / 1人
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料理・味 4.4
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|サービス 4.0
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.4
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|酒・ドリンク 4.8
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[ 料理・味4.4
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| サービス4.0
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| 雰囲気4.0
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| CP4.4
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| 酒・ドリンク4.8 ]
悪立地が産んだ奇跡のレストラン(よくまぁこんなところで)
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カキのオーブン焼き
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プレーンのポタージュ
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真鯛の海老真丈ぬりゴマ風味 ブールブランソース
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紅茶のババロア
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2020/02/23 更新
「目が醒めるほどうまい!」と思うことが年に何回あるだろうか?
以前、徒歩圏(26分)のよしみで何の気なしにフルコースをいただいた。
そしたところが…メインの魚がうまかった。目が醒めるほどに。
以来、これを魚力(うおぢから)と呼んでいる。
そのジャンルに特には興味の無い人間をつかんでくるなんて、たまげるじゃないか。
たまげるのは、それだけじゃない。
金町の駅から2.2km。人通りの無い住宅地のまんまん中。
歩いて来る客はまずいないし、飛びこみの客なんて望むべくもないだろう。
飲食店をやるような立地ではない(宮沢賢治じゃねえんだよ!)のに創業17年目だ。
それだけじゃない。
アルコール持ち込みがタダなのだ。こんなの聞いたことがない。さらにたまげる。
そして、女将はその客に同じ料理を出さないよう、その日の献立を記録していた。
予約の電話口で不得手の食材を尋ねた後、
「おいしいものをお出ししますから!」と言った。自信があるのだ。
夜は完全予約制。こんな場所だからなおさら秘密クラブみたいでかっちょいい。
夜はコースだけ、メインが肉魚両方の¥6,300とどちらか一方の¥4,600。
席のコルクボードには手書きの献立が貼りつけてあった。
2回目である。
■本日のコース ¥4,600(内税)
カキのオーブン焼き
時期だ。熱々のレアだ。
殻をスプーンにしてかきの旨み凝縮オリーブオイルをすすった。
ポタージュ
生クリーム、牛乳、ニンジン、ねぎだけでできているプレーンのポタージュ。
飲んで味が異様にうすいと思ったら、その意味が後で判明。
メインを引き立てるためのジャブだった。
真鯛の海老真丈ぬりゴマ風味 ブールブランソース
鯛のフィレにエビのペーストと白ゴマを二重コーティングしたオーブン焼き。
ゴマはカリンコリンに焼けているのに鯛の身は熱くとろけそうだ。
手の込んだ料理だが、味は直球。ちまちましないちゃんと濃いめの味付け。
うまいものはうまいという足し算のうまさがまっすぐ突き刺さってきた。
わきに添えられた素揚げのエビの足も恐ろしく芳ばしい。廃物利用がにくい。
紅茶のババロア
ゼリーのような家庭的ババロア。普通においしい。
ここにはそれほど力そそいでませんよという姿勢が明確で、すごくいい。むしろ。
最初は、洋食のレビューを書く気はさらさら無かった。
でも書くしかないだろう。目が醒めるほどうまい思いをしたんなら。
うまさ、面白さ、安さ、女将の気合、ゆったり感。
この店はここにあるからこそ、双方にとっていい案配でいられるような気がする。
環境は店をつくった。