3回
2017/10 訪問
落ちた女にあう
「今日ラーメン食べられますか」
ここ魚八に行くときは、念のためにいつもこのように確認します。
「やってますよ。どうぞ」
少し若い男性の声が返ってきました。
お店に着くと、赤い暖簾がちゃんとかかっています。店内に先客はいませんね。
いつもの小上がり席に座ります。掘り炬燵式なので足が楽ちんです。
若い男性(息子さん?)が出てきて、「中華そばは、大と小になりますが」
「肉入りはできます?」
「はい。できますよ」
「じゃあ、肉入り大で」
前にも大か小と言われたので、勝手に肉入りはないのかなと思い込んでいましたが、やっぱ言ってみるもんですね。
息子さんが、お冷やとレンゲと、割り箸とコショーを持ってきてくれます。
厨房からは、調理の音が聞こえてきます。やはり、中華そばを作っているのは大将のようですね。
しばらくすると大将自ら、お盆に乗せた肉入り大を運んできてくれました。
見るからにあっさりした半濁のスープの中に、チャーシューが6枚ほど忍んでいます。肉々しさを主張し過ぎない、これぞ正しく「水豚の術」とみたり〜(^o^)
「こんにちは」
女性がひとり入店してきます。
息子さんに「そばちょうだい」と伝えています。ご常連さんなんでしょうね。息子さんは、小か大かを訊かずに奥に下がられます。
「ここ座っていいよね」女性は、他の席が空いているにも関わらず、私と同じテーブルの斜め向かいの席に座ります。
声は少し喘ぎ声、首元には少し汗が光っています。
「病院に行ってたのよ」
「ああ、そうなんですね」
「知り合いのお家で、スダチを取るのを手伝ってたんよ」
「やはり、徳島はスダチですよね」
「もう、少し黄色くなりかけてるから、でも農協の割り当てがあるから、取らないとあかんのよ」
「そ、そうなんですね」
「そしたら、斜面から転げ落ちて、腰を打ちつけたんよ」
「そこの病院行ったら、骨には異常ないみたいなんやけど」
「なんか、ここのタンコブが時々ズキズキするんよね。頭も少し打ったんやね」
「でも、お話聞いてたら、しっかりとお話が出来てるから心配ないように思いますよ」
「まあ、気になるようなら、ちゃんと検査してもらった方がいいでしょうね」
「ほうやね」
「夫は49で亡くなったんよ」
「あっ、はい」
「それから、娘を一人で育てて・・今、87になりました・・」
「そうなんですね。」
「歌好きで、いろんなところに歌いに行ってたけど、もうやめたんよ」
「歌うのに5000円もかかるんよ」
「ステージ衣装も要りますよね」
「衣装はいっぱい持っとるよ」
「・・・・・」
私は、なんやかんやと落ちた女の話を聞きながら、いつの間にかきれいに中華そばを食べていました。麺の一本、スープの一滴まで残さずに。
「おばさん、無理せんようにしいよ。でも、魚八で中華そば食べようかって思うだけでも、元気な証拠だよ」
「ほうやなあ」
「おばさん、お先に」と席を立ちます。
「ほな、お元気で」
「ご馳走様でした」
「700円いただきます」
肉入りだとプラス200円なんですね。でも、肉入り大でこの値段はやっぱりお得だと思います。
隠れ家的であり、昔ながらの中華そばを食べさせてくれる「魚八」
まだ食べてない人は、絶対に食べるべし!
運がよければ、あなたも落ちた女と出会うかもしれません(^-^)/にんにん
2017/10/11 更新
2016/06 訪問
食べるべし 魚八の中華そば
「今日、中華そば食べられますか?」と電話すると、奥様が「13時頃までならいけますよ」とのこと。急いで車を走らせます。
久しぶりの魚八に、忍者還暦!じゃなくて感激です(^o^)
店に入り、「大をお願いします。」
大は500円、小は450円なんで、ついついここでは大を頼んじゃいます^_^;
先に、大将がお冷とレンゲとコショウを持ってきてくれました。
厨房に戻り、5〜6分で着丼です。
久しぶりの魚八の中華そば。
まず、スープを飲むと、本当に美味いですね。
豚骨醤油だけど、それだけではない魚介?の旨味も奥に感じらるようなスープです。
ほんのり甘く、ほんのり辛いような絶妙なスープですね。
麺は少しボソッとした感じがありますが、このレベルの中華そばを仕出し屋さんで食べられるのは、驚きですね。
今日もまた、お汁まで完食。
美味しかったです。ご馳走様でした(^-^)/にんにん。
【前回】
仕出し料理店 「魚八」のそばに感激!!
今日はどうしてもこの店に行きたくて電話で確認しました。適当な私にしたら、とんでもないことです。
その店の名は魚八。ひょんな会話から聞こえてきたお店なんです。
今日PTAバレーの打ち上げがあるんよ。
ふむふむ。どこで。
魚八で。
ふう〜ん。それどんなとこ。
料理屋。地元の仕出し屋さん。
へえ〜。
あそこのラーメンおいしいよな。そうそうおいしいよなあ。
えぇ、今なんていうたん。そんなとこでラーメンたべれるん。
ほれがごっついおいしんよ。飲んだ後はとくにな。
えぇっ、昼でも食べれるん。
たぶん、いけると思うよ。
忍者オロオロ、不覚にも小松島生まれの私が食べたことの無いラーメンがあったなんて!!
・・・ってなわけで、確認の電話をした次第です。
お店の場所は、赤石港から和田島方面へ車で7〜8分走ると左手にミニストップがあります。左折するとJAあいさい緑地。左に行かずに右折します。3〜4分行くと、右手に小学校が見えてきます。学校横の交差点を左折するとすぐです。
阿南方面から来ると、藤岡精肉店を過ぎて、しばらく行ったセブンイレブンを右折です。しばらく行くと、小学校が見えてきます。手前の交差点を右折です。
車は店の前に一台しか停められません。昼間は暖簾があったりなかったりだそうなんで、電話で確認するのがベストでしょう。
車をおいて店の前にいくと、ちょうどご主人が出てきたので、「そば食べられますか。」というと、どうぞって案内してくれました。中に入ると先客は誰もいませんでした。カウンターと小上がりにテーブルが3つ。うち、2つは掘りごたつ形式です。わたしは、掘りごたつ形式のテーブルに座りました。
ご主人が、「大か小やけど。」って言うので、迷わず「そばの大ください。」とお願いしました。奥に入ったと思ったら、大きなグラスに氷の入った「お冷や」を持ってきてくれました。蒸し暑い今日のような天候には最高のプレゼント。まずこれで、うれしくなりました。
店内を見回すと、棚に焼酎が並べてあったり、メニューを書いたボード(夜の部)があったり、夜来たら楽しそうなお店だなと思いました。そうこうしているうちに、待ちに待った「魚八の中華そば」をご主人が持ってきてくれました。
一目惚れです。これ絶対美味そう。いかにも「小松島の中華そば」の伝統を受け継ぐ一杯です。
まず、レンゲを使わずに丼をもってスープをすすります。こってりではなく、ちょっとあっさり系で、ちょっとしょっぱい、小松島の味です。
麺は中細のストレート麺。チャーシューは岡本や松本のそれにも似て、主張しすぎることはありません。メンマとネギとシナチクとモヤシ、そして、これも洞月の流れを汲むのか紅い板付け(蒲鉾)。
麺のゆで具合も頃合いでスープがほどよくからみ、箸がすすみます。もっと、食べるのを楽しみたい。しかし、エンディングは必ずやってくる、無念。
忍者、感涙。なぜ知らなかったんだ。魚八が悪いのではありません。忍者が悪いんです。
お勘定で、またも感激。これで、500円なんです。小だと450円。
ご主人曰く「大が得だよね」って。ご主人、後光が差してるよ。
秘密にしておきたい、超穴場の中華そば。
忍者、涙をのんで公開しちゃいます。小松島にお越しあれい。魚八のそばを食べなされい。
しかし、ここにたどり着くまでには、数々の困難が待ち受けていることをお忘れなきよう。
しのびの道は厳しいのじゃ。
【今日の出費」
中華そば大 500円
今日はこの辺でドロンです。
道路沿いの看板
中華そば大500円
もやしとチャーシュー ズーム
麺はこんな感じ
スープ
昼間は暖簾があったりなかったり 車は店の前に1台なら停められそうです。
入口付近
カウンター席
お冷とレンゲとコショウを持ってきてくれました。
魚八の中華そば大500円
徳島ラーメンじゃなく 「小松島中華」です。
小上がりにテーブルが3台。
おうメニュー写していいよ。 奥に大将がちらっと。 日によって中身がかわります。
夜の営業時間です。 電話で予約をオススメします。
小松島はタヌキが有名。
2016/06/04 更新
麺ズクラブ発進ε=(/*~▽)/
本当は、第2回目の開催場所と考えていたのに、急な団体さんのご来店で、入ることが叶わなかった「魚八」へ車を走らせます。
本日のドライバーはウーさん、助手席はラーメンナビゲーターこと美食忍者、後部座席は本クラブの顧問、T課長でございます。
「ごめんください。」
「どなたですか。」
「電話でお願いした。麺ズクラブの3人組です。」
「お入りください。」
「ありがとう。」
前に、「落とした女」ではなく、「落ちた女」の話を聞きながら中華そばを食べたテーブル席に、今回も座ります。
「大将!肉入り大いけます。」というと、「いけますよ。」とのこと。
「じゃあ、肉大3つ。」とお願いします。
ここの中華そばは450円、大は500円。肉入りは650円、肉入り大は700円です。
本当はデフォがお得なんですが、久しぶりに来たので、ちょっと張り込んでしまいました。
後から、お客さんが4人来たのですが、その内2人が肉大を頼んでいます。
予定より肉入りの注文が多くて、チャーシューが終了してしまったのでしょうか。息子さんが暖簾をしまっています。(^◇^;)ハヤイガン
まもなく、肉大が着丼です。
丼にはスープがなみなみ、周りに大きめのチャーシューが5枚並んでいます。
中央にはモヤシと紅白かまぼこ、ネギはやや少なめ、メンマはちょっと隠れんぼしています。
ウーさんもT課長も、所謂「徳島ラーメン」とは違う「小松島系」のラーメンが気に入ったようで、満足気にスープを飲み、麺を啜っています。
チャーシューも少し歯応えがあるタイプで、余分な味を加味していないところが嬉しいですね。
2人はスープを飲み干すかどうか、葛藤しているようです。結局、スープは飲まずに涙を飲んだようですが、私は我慢できずに全部飲み干しちゃいました。(^◇^;)
これにて、「魚八」での第3回麺ズクラブは無事終了。
次はどこで開催しようかな。
ご馳走様でした。(o^^o)/ にんにん