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南天 本店椎名町、要町/そば、うどん、立ち食いそば
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夜の点数:4.1
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~¥999 / 1人
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料理・味 4.3
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|サービス 4.3
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|雰囲気 3.9
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|CP 4.7
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.3
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| サービス4.3
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| 雰囲気3.9
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| CP4.7
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| 酒・ドリンク- ]
東京都豊島区 立ち蕎麦では無風の1強! 500度詣を超える 安いから行くのではなく、旨いから行く 全国の肉そばの頂点は 明らかに南天である。
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2022/10/13 更新
皆様、本日もかっ飛ばしてまいりましょうー。
経済紙なのに、美人が怪しげにほほ笑む表紙がある。
車で事故を起こして、CMのような保険会社の美女と話せるわけがない。
電車の中では、過去を思いっきり背負ったような女性が隣に座ることもあるし、またその逆もある。
人生とは、先がわからないから面白いわけである。
東京都豊島区、全国の中でも、最強と言われる肉そばの店がある。
わたくしも、日本全国いろんな肉そばを食べてきましたが、
南天以上の肉そばには、幸運にも出逢っていない。
出逢わないことがわたしにとって幸運なのである。
牛丼のチェーン店で、松屋さんや吉野家さんがありますが、
あちらの具とほぼ同じ量の肉がこんもりとのっております。
個人経営にも関わらず、しめて450円。激安。
テレビ取材は年に5件程度。 有吉君はぶらり○○旅で来たらしいが、その前からちょくちょく個人的に虜になり来ているそうである。
基本は1オペ。午前9時前後だけオーナー兄弟が入り二人体制になることがあるが、
基本的には1人態勢でお客さんをさばく。
その名も南天。 江古田に「支店」、浅草某地に「支店」があったことから、
「南天本店」という名がつくが、実際はこの聖地椎名町だけである。
ちょうど今年で創業20年目あたり。
肉そば450円。
肉の日(にく29)とは語呂合わせで「29日」をさすが、当該日は290円の大特価となる。
おすすめは肉そばにカレーをトッピングした肉そば(うどん)カレー入り。平常時500円。
ボリュームもさることながら、妙に肉がカレーにあう。
スープの出汁が決して濃い訳ではないので、妙にカレールーがこの出汁にベストマッチする。
さらにカレーを最後まで残らず食べ干したい方には、50円足して、「てんぷらとっぴんぐ」。
うどん+てんぷら+肉+カレールーの4段重方式でしめて550円。
天ぷらがたった50円でカレールーがこれまたたった50円のため、合計100円足しただけで
凄まじいボリュームに昇華する。街中で月並みに聞こえる「グレードアップ」という言葉が陳腐な言葉のように。
これは、うどんやそばの上にてんぷらを挟み、さらにその上に肉とカレーを載せてくれるため、
てんぷらの出汁への「吸収」が良く、食べている間に、出汁がてんぷらに吸い込まれ、
そばやうどんがなくなる頃には、出汁を含めたすべてを食べつくしてしまう優れものである。
肉そば450円や肉うどんの出汁についていえば、決して濃くない。
むしろチェーン店と比べて薄いという感じもする。
薄いからこそ、この肉汁のうまみがあとからあっさりとではあるが効いてくる。
逆に肉のうまみが強調される形である。 お供に天かすが無料で入れ放題だが、
言ってみれば「たぬきうどん」の「たぬき」が無料トッピングされるような塩梅である。
たった2坪で効率よく客をさばき魅了する腕と味。
南天の魅力は筆舌には尽くしがたい。
この店には、「おはよう」の挨拶のように、毎日来るような、「超」が付くヘビーユーザー(レジェンド)たちがいる。
店の常連と言うのは、基本的に3パターンしかない。
①味が良いから来る客。
②安いから来る客。
③オーナーを含めた店員の対応の心地よさからくる客。
結局ここに集うレジェンドはそのすべてに包まれているのだろう。
朝の時間10時までと、14時以降17時までは、
「おまけ」で生卵か、温泉たまごがサービスで付きます。
社長、弟さん、夜担当のSさん、朝の岡山出身の〇さん、昼の〇さん、見習い3年目の〇君の6名の、のりしろのない不断のローテ―ション。これまたそれぞれの「味」がある。
彼らは、朝5時から夜中の2時までコロナの前は営業していた。
現在は朝5時から22時までのようである。
1年間でわたくしは御覧のように、全国を横断する生活を送っているが、
これほど安くてうまい肉そば屋をいまだに知らない。
決して他店が真似することさえ出来ない、450円とは思えない肉のボリューム。
2坪の狭い敷地の中で繰り出される無駄のない動きと500名は把握しているだろう客の人相を、
まるでAIのように、顔を観ずとも、声と注文で判別している。しかも店員6名全員がだ。
帝京高校サッカー部で慣らした社長の根性と、経験値が耕した経営の嗅覚。
そして弟さんの人心を掴む接客術は、兄弟の絆以前に、まるでこの職業が天性のようなはまり具合である。
コロナ禍の中、「連日不況」という言葉がこの店にはなく、終日客でごったがえすが、
価格に似合わずほぼ池袋と椎名町の富裕層と地主たちの心を掴んでいるのは、
決して味だけではない。 常連客は盤石の状態である。
その裏には、暇があれば、社長兄弟が500メートル先の軒下まで
ゴミ袋とほうきを持って掃除に出かける下心のない誠実さがある。
大学祭が終わり、実行委員会が露天のゴミ拾いをするのとはわけが違う。
それを地元住民は万度目撃し、支持し、心の中で拍手を送っているからだ。
食べない地元民まで虜にする強さ。
もう人間30年40年50年60年70年80年と生きていれば、
「下心のないやさしさ」と「代償を伴うやさしさ」の区別が付く方もも多いだろう。
その献身的な姿は地元はおろか、遠いかの地まで名が轟く。
全国の肉そばを見る限り、もう一度繰り返すが、「無風」である。
スープを飲む「れんげ」は女性にしか出さないが、そんなことを咎める客もいる。
にも拘わらずいつも真摯に客と対峙していると感心する。
常に何かあった時に、風上に立つその心意気は、ホンモノの「南天信者」を増やしている。
これからも無風の中、風上に立ち続けてもらいたい。
あなたたちなら、大丈夫だよ。
写真と撮るにあたり、店員の昼担当の○○くんに、
「爺っちゃん、いつも来てるのになんで写真を撮るの笑?」という顔で苦笑いをされた。
○○くん、2枚だけ撮らせてよ。
また明日、東京にいるときは寄らせていただきます。
誠に有難うございました。