2016年3月に食べログへの新規投稿をやめてから1年が経ちました。
傍観者としての、この1年間の食べログ感想を書きます。
その前に2016年のMYベスト10ご紹介から。
クチコミ投稿は別のサイトにするからいいとして、こればかりはここでしか書けないのでannualレポートも兼ねて残しておきます。今後もネンイチでUPしていくつもりです。
1位 サムラ(定食/宇部)
2位 ひまわり食堂(焼きそば/宇部)
3位 はなぶさ(弁当/宇部)
4位 丸五(とんかつ/東京)
5位 うさぎや(どら焼き/東京)
6位 舞い鶴(ぶどうパン/東京)
7位 Tiki(カレー/福岡)
8位 牛車(ハンバーグ/久留米)
9位 茶房はせ(オムライス/山口)
10位 可否館(喫茶/防府)
いつものように初訪問店を対象としてます。
上位三店は安くて美味しかったのはもちろんのこと、ハートウォーミングな店だったのが強く印象に残りました。障碍者さん雇用の場だったり、母娘が住宅街で始められた店だったりと、舌や胃袋以上に「心」が潤った店です。
東京の三店は思わず「いよっ!日本一!」と声をかけたくなる名店。他ではカレー、オムライス、ハンバーグで私のツボに嵌った店がランクインしました。可否館は雰囲気の素晴らしさで選択。食べログにはまだ投稿ないので大発見の優越感に浸ってます。
ランク外で入れたかった店は、釘本食堂(豚足/福岡)、リバー(ラーメン/防府)、ぱんらぼSaku(パン/神戸)、はやま商店(団子/仙台)、クーランデール(コーヒー/松江)、丸福珈琲店(コーヒー/大阪)、パセポン(洋食/宇部) などです。
ひまわり食堂以外の店のレビューはすべて別のクチコミサイトにUPしてます。今年は160件以上を書きまくりました。とにかく、レビュー書いてSGMされフラストレーション貯まることはまったくなくなり、実に快適な投稿ライフを満喫しております(^^)
さてそれでは、食べログ2016の傍目八目コメントを。
最大のトピックは何と言っても9月の採点アルゴリズム変更でしょう。
事の発端は、ほとんどの店が一律3.0点になり会員店から苦情が出たことでしたが、会員・非会員関係ないのはよく見ればすぐにわかりました。その後、若干の修正あって、3.0点に貶められた店にも雀の涙ほどの色が着き、大衆店の大半は3.00~3.10のロースコア範囲内にひしめきあうことになりました。
結局のところ、何が大きく変わったのかというと、客単価の高い高級店偏重、食べログが御贔屓にしてるレビュアーますます偏重、この二点だったのです。
私の居住地山口県では、それまでランク上位にいたラーメン屋やうどん屋を押しのけて、高級割烹や旅館が一気に浮上。多数の一般レビュアー投稿がある人気店よりも、ごく少数の食べログ認定レビュアー投稿で成り立っている高額店が目立つようになりました。
たとえば、たった数件の投稿でラーメン屋が食べログ採点3.5点になることはありませんが、高級割烹や旅館ならありえます。
あるいは、100人の一般レビュアーの採点平均が3.5点の店が食べログ採点3.5点にはまずなりませんが、投稿3件の店で認定レビュアー1人が3.5点なら、他の一般レビュアー2人は3.0点でも食べログ採点3.5点になるのです。
高級店・高額店優先は今回からですが、食べログが勝手に食通と認定するレビュアー優先方式は以前からもあり、そんな理不尽極まりない採点は一刻も早くやめるべきだと思ってきたのに、ますます強化されてしまいました。
普通の人が、普通に飲食し、正直に感想を書いて採点し、それがきちんと反映される。この基本を無視するグルメサイトなんて私には興味ありません。
「庶民感覚」との乖離。それは食べログアワードなる大イベントへのノミネート店見てもわかります。金があって、ヒマがあって、都会に住んでる者しか行けない店ばかりではないか。これに投票しようかって人、食べログユーザの何%? 都会も地方も関係なく、各地域の店がジャンルを問わずもれなく公平に紹介・評価され、飲食店ガイドとして全国民が違和感なく使える。これが食べログ本来の役目じゃなかったのか。
「本来の」というキーワードが出てきたので、書いておきたいことがあります。
食べログで紹介される店には小売店も含まれますが、その節度があまりになくなっています。コンビニに始まり、スーパー、ドラッグストア、魚屋、八百屋、100均ショップ、球場の売り子、無人売店、自販機、etc. こんなのが堂々と食べログ登録店として扱われているのです。
ムチャクチャ、出鱈目、支離滅裂、百鬼夜行、どんな表現使ってもこのカオス状態は言い表せません。食べログ発足当初の原点に帰ってほしいと願っても、もう無理。事務局にこの異常なジャンル登録を質しての回答が「食べられるものを扱うなら何でもいい」だったので。
肥大化した食べログはその弊害として、運営側も投稿者側もおよそ「節操」とは無縁の醜態を曝しています。それを憂えてかどうか、「良識ある」レビューをされていたかたがたがどんどん投稿をやめていってる現状は間違いなくあるのです。
一方で、食べログ側もレビュアーの飼い慣らしに躍起になっています。すなわち、事務局参加型のオフ会です。レビュアーに面通ししてまで懐柔しようとするのは明らかに越権行為です。運営とレビュアーの癒着は、店を採点しランク付けするサイトには絶対あってはならないこと。こんなの小学生でもわかります。
オフ会で事務局と顔合わせしたレビュアーは採点や投稿で優遇、さらにそのレビュアーの紹介レビュアーも優遇、レビュアー親睦オフ会と称して参加者募り、ネズミ講式に食べログとの癒着拡大を図る。その結果、食べログのランキングは、特に地方においては一部の者がレビューした店だけが脚光を浴び、他の大多数が推す良店はいつまでたっても日の目を見ず、3.0点付近をウロウロする羽目になる。
もっと言えば、地方にグルメ遠征した食べログ認定レビュアー1名が高得点つけた店は、多数の地元一般レビュアーが高得点つけた店を差し置いて、一躍その県の上位ランクにJUMP-UPするってことです。地元民の誰もが行くうどん屋より、行かない高級ふぐ割烹が高得点を獲得する。これに違和感持たず食べログレビュアーでいる感性は私にはありません。
食べログが向かっている方向は、私の望むものとは違います。その思いは食べログレビュアーをやめ、1ユーザに戻ってみてますます強まりました。運営による恣意的な採点偏向とレビュアー選抜は、地道にレビューを続ける者への侮辱であるし、スーパーで買ったキュウリが安かった、魚屋で買ったマグロのサクを自分で引いて食べた、なんて投稿は、食べログに掲載されているすべての飲食店への冒涜です。
多くの方が、是非食べてみてほしい、点数もこんなもんじゃないと、真摯にレビューした優良店が、いびつな採点アルゴリズムのせいで、十把ひとからげ店の山に埋もれている現状。さらには、お店の方が丁寧に作ってくださったうどんより、自販機うどんの点数のほうが高い現状。バカバカしくてやってられませんね。
現在の私の食べログ利用法は、MAP上での店検索ぐらいのものです。場所、定休日、営業時間、ジャンルがわかればあとは店を決め、そこへ向かう。採点やレビューなんて、二の次、三の次。レビューも共鳴できるかたのみを参考に。これが「本来の」食べログの使い方だと思ってます。
2017年冒頭には、もう一つの大改革がありました。
同じ店への再訪投稿が一件のクチコミとして別扱いされるようになったというやつです。再訪するたびに件数が上乗せカウントされ、「いいね」も同様に追加できるって寸法です。
そんな機能のどこがいいのか。同一店への二回目、三回目投稿なんて、中身の薄いものばかり。なんでもかんでも行ったら書くみたいなメモ的投稿で件数&いいね稼ぎをする者が喜ぶだけなのにね。再訪レビューは、初回投稿への追加記入で十分まかなえると思う私には理解できない機能です。
毎度のことですが、今回も機能改変があってから不具合が続出し、レビュアー諸氏の怒りが大爆発してました。その中に、タイムラインの並びが訪問順オンリーになって気に食わないってのがありました。
自分の最新投稿はたとえそれが10年前の訪問記であってもタイムラインの先頭に出してほしい。自分がフォロー中のご贔屓レビュアーさんの更新も同様に目立つ位置にあってほしい。云々。
要するに、彼らにとって重要なのは自分のクチコミ&写真の「並び」であり、人のも自分のと同じように並んでほしいということにつきます。なんちゅうわがままな言い草でしょう。
投稿順で読みたい気持ちもわからんではないが、今一度食べログは何のためにあるかを考えてほしい。投稿者のブログ披露の場か? そうじゃない。レストラン探しをする人の検索サイトでしょ。それがわかってれば、並びを投稿順にせよ、などとは言えないはずだ。
彼らはなぜ投稿順にこだわるか?
その理由はただ一つ。フォローし合ってる同志で「いいね」のやり取りがしやすいからに他ならない。いくら新作でもタイムラインの先頭にいなければ「いいね」しようがない。相手から自分への「いいね」も同様だ。だから、訪問順なんてもってのほか。ってことです。
タイムラインの最前線に、いつも自分に「いいね」してくれるフォロワーさんを見つけたら投稿の中身も見ずにめくらめっぽう「いいね」押しまくり、相手もそれに応えて「いいね」の乱射。こうして獲得した「いいね」数が、食べログ認定レビュアーの資格要件となるのだから困ったもんです。
現在は訪問順、投稿順が選択できる仕様に戻ってますが、食べログにしては珍しく正しい機能変更を一時的とはいえ実行したことは、評価したい。
あと、今回の機能改変に伴って目に付く違和感として、過去投稿がそっくりそのまま地方のタイムライン上位に再登場してくることがあげられる。
おそらく、微修正や追記がどこかにあるのだろうが、そんなもの投稿者本人以外にはまったく不明なので、よくある「目立たせ行為」かと思わずにいられない。
以前は、ちょっとした誤記修正等の場合は「更新する・しない」が選択できてたのができなくなったことが原因なのだろう。5年も6年も前の投稿が最新情報の付記もなく、突如タイムラインに出現する異常さといったらない。これって機能上の不具合とは認識されてないのだろうか?
まあざっとこんなとこが、食べログこの1年間への雑感です。
相変わらずのポンコツぶりを遺憾なく発揮している食べログと、それに翻弄されるレビュアーさんたち。
「あっしには関わりのねえこって。」と、高みの見物するのは楽しいもんですなぁ(^^)
それではまた1年後。