CheapImpactさんが投稿した蕎麦遊(山口/岩国市その他)の口コミ詳細

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掲載保留蕎麦遊岩国市その他/そば

1

  • 昼の点数:5.0

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/01 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

海苔も3Dの時代

2015年新春、投稿初めの縁起物採点じゃございません。
「蕎麦遊」の「花巻そば」に太鼓判の☆五つです。

柳井市との市境に近い岩国市祖生にある「蕎麦遊」への初訪問は2014年12月末。
そもそもこの店が目的じゃなく、別のラーメン屋に一人で向かう途中だった。
山陽道玖珂ICを降りて、県道70号を柳井方面へ2kmくらい進んだとこでまずはデカイ看板発見。
「手打ちそば」とあるのを見て、急遽ターゲット変更。ちと早いが年越し蕎麦だ。

看板から500m、左手前方の田んぼの中に蕎麦遊はあります。周囲には何もないので実にわかりやすい(^^)
店の前には10台くらいは楽に停められる駐車場。すでに半分くらい埋まってる。

平屋の民家風の店舗、庭の風情もいい感じ。玄関引き戸をガラリと開けて入れば、先客数組。
椅子席は相席用大卓が二卓、四人がけが一卓、小上がり座敷にも、四人卓、大人数卓とあり。

分厚い銘木天板の大卓に着席、卓上メニューは見当たらないので遠めに壁の品書きを見る。
品数は多くない。温かい種物の中から、「花巻そば」\970(税込)を注文。

実は私、「花巻そば」って、どんなものなのかは全然知らなかった。名前は聞いたことあるが。
まあ、蕎麦屋では割と見かける名称なのでそれほど奇を衒った蕎麦でもなかろうと思った次第。

店員さんはおばちゃん一人。忙しそうにキビキビと動いておられる。
熱いお茶を啜りながら、のんびりと待つ。周囲のお客さんは家族連れ、ご夫婦など。

時刻は13時を回ったとこ。20分くらい待った後、そいつは眼前に現れた。
「な、何者じゃ! おぬし!」 それが、第一印象。
ここの花巻そばを初めて見た者は、おそらく私と同様なことを思うに違いない。

蕎麦の上に乗った大量の黒い物体。何なんだ、これは????
一見、黒いスポンジたわしのよう。しかし、よーく見ると、違う。
海草か? そうか、海苔だ! それも厚みのある。
ドンブリから立ち上る香りには、磯の香はほとんどない。が、紛れもない、こいつは海苔。

とにかく食べてみる。まずは蕎麦のみ。更科系の細い蕎麦。可もなし不可もなしといったとこ。
かけ汁は、関西風でこっちも淡色系。カツオだしがしっかり効いてて旨し。

そしていよいよ、海苔へ。箸でつまむと、弾力あり。なんと、こりゃ半ナマではないか! 
乾燥パリパリや、ナマのトロトロ海苔は、食べたことあるが、半ナマ海苔ってのは生まれて初めて。
それを、汁にチョイ浸して食べる。
おお! これは素晴らしい! 海苔じゃないような海苔。でもまさしく海苔。
歯応えが存分に味わえる海苔とでも申しましょうか、とにかく前代未聞の食感と風味。

私は、温麺の具としての海苔は否定派。特にラーメンに添えられたやつ。
パリパリで食うのか、スープに溶かしてドロドロにして食うのか、どっちでも大嫌い。
花巻そばも、最初から具が海苔だと聞かされたら、頼まなかったかもしれない。
それがどうだ。海苔という概念を完全に覆した、驚愕の半ナマ海苔に舌鼓を打つ自分がここにいる。

「厚みがある」海苔と、先に書いた。海苔の厚さを計測するなら、何で測るか?
通常は、マイクロメータだろう。なんせ、初めて見た外人は"BLACK PAPER"と言うくらいだから。
が、この半ナマ海苔の厚みは、「定規」で測れる。厚いとこでは1cmはあろうか。
その、厚みを有する、いわば三次元形状の海苔が山盛りに乗っているのが、ここの花巻そばなのである。

もはや、そばなんてどうでもよくなった。だって、体積率的には、そばと同等なんだから、海苔が。
蕎麦屋のレビューで、蕎麦のこと書かずに誠に申し訳ありません。
でも、この花巻そばはスゴイ、スゴすぎ。970円の価値は十分にあります。
他店の花巻そばの海苔がどんなんかは一切知りませんが、このような立体海苔を使う店はありましょうか?
とにもかくにも、海苔に圧倒され放しで完食完飲。そばの影は情けないくらいに薄く、海苔ばかり食べた印象。

この店は、温そばにも蕎麦湯が出てきます。この蕎麦湯にごくわずかではあるが、いつもと違う香りがあった。
なんと書いたらよいのかわからない良い香りで、これも初体験。ありそでない蕎麦の香りなる謎を解く鍵?
といって、それを愛でるというほどのものではないのだが。

蕎麦不毛の地、山口県。しかし私は見つけました。全国に誇れる一品を。
それが蕎麦遊の花巻そば。嘘だと思ったら食べてください。

2015/12/17 更新

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