レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2011/02訪問 2011/04/18
再訪 ’11 2月
何度も昼に訪れていたのだが、
この度、初めて夜に伺った
頼んだのは椿コース
出てきたものすべてかはよく覚えてないが、
大体次のようなものが供された
海老二尾 (体と頭)
たらの目
茄子
穴子
アスパラ
キス
サツマイモ
天丼 (他に天茶やかき揚げなどから選べる)
さくらのアイス
サツマイモはコースの中には入っているわけではなく、
追加で頼んだ
すべて美味しかったのは云うまでもないが、
特筆してサツマイモが美味しい
これは低温で二十分かけて揚げるとのこと
衣はほとんどない
焼き芋とはまた違った甘さでとても美味しい
これにアイスを乗せたものをデザートとして取り扱っているが、
いつもサツマイモだけこうやって出してくれるわけではなさそうだ
そういえば杏子の食前酒がとても美味しかった
なんだろうあの杏子は
ごちそうさまでした
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'10 2月
昼飯に『みかわ』は時々行くし、
どこかにもっと美味い店はないものかと探して訪れた
入ると、カウンターがUの字に広がっている
「奥へどうぞ」と云われるままにカウンターの奥の席へ
座敷も見えたが、
夜はあちらで寛ぐことができるのだろう
1,890円のコースを頼んだ
海老2尾(頭を取り、胴とは別々に揚げてある)
帆立を海苔で巻いたもの
茄子
小玉ねぎ(半球)
烏賊
アスパラ
穴子
デザートに、柚子アイス
……実に美味い
海老の柔らかさと美味さにはおどろかされた
こんな風に揚げることもできるのか、と何かすごい発見をした気分
これは塩で食べるのが一等よろしかろう
玉ねぎは甘さがしっかりとつまっており、
思い出しても口内に涎がたまりそうである
アスパラは云わずもがなシャキシャキしていて、
どの野菜もその野菜のよさを失わないように揚げてある
穴子を食べる頃に至っては、
これが天ぷらであることを忘れていた
また、
つゆに入った大根おろしはきちんと小島のように盛られており、
はじめから溶かされてはいない
まあ、勝手に入れずにわきに置いてあるのが一番だとは思うが、
このような心遣いも嬉しいところ
焙じ茶を飲んで、さっぱりして席を立った
次はぜひ夜に訪れたい
ごちそうさまでした
2位
1回
2010/09訪問 2010/10/28
横浜へ遊びに行った際、予約をして訪れた
割とわかりにくい場所にあったが、地図で大体の場所がわかれば迷うこともないだろう
ライトダウンされており落ち着いた内装で、
すべてカウンター席だ
仕切っているのはシェフの本田氏でまだまだ若い
手伝いの男も若く、二人とも好感の持てる対応だった
カウンターの端には花が生けてある
本田氏の知り合いの花屋から取り寄せているようで、毎週違うとのこと
花の下には写真が立ててあり、写っているのは黒猫と白い犬だ
犬の名前はブランと云うらしく、
店名の由来か聞いてみたのだが、
それも一部あるが、この店では白系統の料理がよく出るのが大きな理由とのこと
さて、今回は7,000円のコースを選んでいた
予約の時点で5,000円、7,000円、10,000円のコースから選ぶことになっている
10,000円のコースは客の好みなどを聞いてすべてアレンジしてくれるようだ
美味礼賛
前菜の盛り合わせ 日本の感性で
ズワイガニのペリネ、スモークサーモンマリネ、天使の海老、青海苔の揚げパン
お楽しみの前菜
鯖のマリネ
本日の温菜
ムール貝の白ワイン蒸し (モンサンミッシェル産)
本日のパスタ
トマトのスパゲッティ (パルメザンチーズは30ヶ月ものとのこと)
本日のお魚料理
真鯛のポワレ (モロヘイヤと牛蒡のソース)
シェフ目利きのお肉料理
鴨肉 (ワインと味噌による)
山梨の農家のお米 無農薬ご飯 ご飯のお供を乗せて
自家製のゆかりが乗っていた
京都の赤だし 五条、山利さんの作るこだわりの味噌 "さくら"
季節のデセール
プリン
以上のような内容だった
7,000円のコースにしては盛り沢山で、かなり量はあるが、
不思議とすんなりおなかにおさまった
これらはすべて箸で食べるようになっているため、
日本人には食べやすい
最初に出てきた前菜二つにしてもまったく手を抜かずきっちり作られていて、美味しい
モンサンミッシェル産のムール貝は世界で一番美味いらしい
いつも食べているものより小ぶりだが、身がしまった感じで、味は濃厚
美味かった
全体的に魚料理の方が美味かった
もちろん鴨肉にしても美味いことには違いがないのだが、
味付けは私の好みではなかった
ソースもきっちり作ってあるし、
盛り付けも丁寧に見せているし、
すべてに目を配っているのが読み取れた
フランス料理風だったり、スパゲッティも出てきたり、ご飯と味噌汁も出てくる
そして箸で食べる
和洋折衷の面白い店だ
決してその三つが混ざりあって足を引っ張り合っているようなことはなかった
話にも気さくに乗ってきてくれて、居心地がよい
話によれば昨年の6月にオープンしたばかりのようだ
くどくどここには書かないが、
シェフがこの場所を見つけて店を開いたのも運命的な出会いによるものだった
天井に小さい瓢箪がぶら下がっていて、あれは何だろうと聞いてみたら、
スピーカーだった
また訪れたい店だ
10,000円のコースにしてみるのも面白そうだ
横浜はちょっと遠いけれど
ちなみに食べるのに夢中で写真を撮っていない料理もいくつかある
ごちそうさまでした
3位
1回
2010/03訪問 2010/04/03
予てより正泰苑のことは聞き及んでおり、
いつか行こうと思っていた
日曜日に新橋で急に夕飯を食べることになり、
「日曜営業の美味いレストランって少ないよな…」と思っていたのだが、
ここが日曜営業していることを知り、
当日に予約をしたら快く受け入れられた
店内と外を繋ぐ扉はまるで非常口のようで、
秘密の会合に来たかのよう
店内は広く、
両際に一段上がったコンパートメントがいくつも並び、
真ん中にはテーブル席が広がる
焼肉屋だが落ち着いている
頼んだのは、
大根サラダ2010
和ユッケ
レバムンチ
キムチ盛合わせ
特上カルビ
タン
中ロース
ハラミ
ビビンパ
レバ刺が売り切れとのことで、
レバムンチにしたのだが、
これが美味かったので、
レバ刺が売り切れていてよかった
しかし、開店直後だったのに売り切れということは、
前日になくなったのかしら
中ロースは生でも食べられるということで、
数切れはそのまま食べてみた
なるほど、美味い
焼いても美味い
ハラミも美味い
肉はすべてよし
焼肉を巻くために白葱も出てきた
それにしても安い
これだけ安く提供できるのは素晴らしい
店員が外国人であることと、
2時間制を布いていることなどで回転率をあげているからできるのだろう
日曜だからか客があまりいなかったため、
2時間を超えても何も云われなかった
次は芝大門の方へ行きたい
ごちそうさまでした
4位
1回
2010/04訪問 2010/05/03
道頓堀の中心地にあり、
こんな込み込みしているところにうどん屋があるとは思わなかった
佇まいもしっかりしており、周りの雰囲気とはちょっと違う
5人で訪れたため、2階の小上がりへ通される
どうやらビル全体がこちらのお店のようだ
シンプルにうどんの味を楽しもうと思い、
きつねうどん
を注文
程なくしてきつねうどんが供される
油揚げが2枚に葱が少々のっているだけ
実にシンプル
小細工が一切ない
見た目からして気に入った
しかも、食べてみると、これは美味い
汁が実に美味い
濃厚なのだが、強すぎることもなく、
すうっと入ってくる
油揚げにも出汁が染込み、ただの油揚げではなくなっている
美味いうどんを食べたことがなく蕎麦派を標榜していた私だが、
ああ、ここのうどんは何て美味いんだろう
こうやって私は朝からここに来られてよかったと幸せを実感したのでした
そして、1階に土産が売っていたのを今更思い出し……
ごちそうさまでした
5位
1回
2010/05訪問 2010/06/14
外国へ旅立つ知人に少しでもよいものを食べて行ってもらおうと思い、
丸の内辺りで色々とレストランを選び、こちらの店に決めた
前日の予約で取ることができた
自らドアを開けると給仕も同じくしてドアを開けてくれていた
影で来訪者を悟るらしい
通されたのは一番奥の壁際の席だ
外には工事中の東京駅や大丸が見渡せる
ランチメニューは色々あったが、
3,800円のコースにした
それぞれ前菜などを選べるのだが、以下のものにした
軽く温めたサーモンの軽い燻製、ゴマ風味、山葵の冷たいクリームソース
子羊のタンをコンフィにし、その後グリルしたもの(シェフお勧めのお肉料理であり、名前はついていない)
パイナップルのブリュレ
療養中で酒が禁止されている身だったため、
ドリンクは
ぶどうジュース白(微炭酸)
にした
白と書いたが、これは赤と白から選べるのである
ワインが飲めない人やランチ向けに置いてあるのだろう
まず飲み物が供される
このぶどうジュースが美味かった
上品な甘いぶどうジュースで、
これまで飲んだぶどうジュースでは一等美味しい
サーモンの燻製は実に肉厚だ
上品な美味さと云うか、薄味だが意味のある薄さと云うか
添えてある野菜も美味く
ぺろりと平らげる
その後の、子羊のタンだが、
二種類のソースがあり、
片方は甘いもので、もう片方はスパイスがちょっと効いた酸っぱめのものだったのだが、
私は後者はやや苦手だった
何れにしろ、タンは美味かった
付け合せの野菜は、小たまねぎ、アスパラ、芽キャベツなど
芽キャベツはやや固め
アスパラや小たまねぎはいい具合に仕上がっている
デザートのパイナップルのブリュレは温かいものかと思いきや、冷たいものだった
全体的に舌に心地よい刺激を与える構成だったように思う
今度は夜に訪れたい
ごちそうさまでした
6位
1回
2010/10訪問 2010/11/22
こちらの本店に伺ったわけではなく、
伊勢丹新宿の地下におそらくは期間限定で出店していたところで買った
新宿で買い物をした帰りに伊勢丹の地下をふらふら歩いていて、
美味そうだったので買ったのだ
もちろん買ったのは
カステラ
帰って早速食べてみた
ナイフで切った感覚は実に素直だ
最後までスッと切れて、下の茶色い生地は紙とすんなり離れてくれた
表面はしっとりしており瑞々しさがある
どこを食べても濃厚でまったくむらがなく、非常に美味い
そして、何よりもにおいが強く、カステラを食べた感覚が非常に強く残る
ここのカステラは名前の通り鳥骨鶏の卵を使っているらしい
天来鳥骨鶏という、契約農家で栽培された減農薬栽培の野菜と野草をベースに自家配合した飼料を与えているとのこと
それがおそらくあのにおいと濃厚な味を作り出しているのだろう
知らなかったのだが、鳥骨鶏の卵というのは一生にわずかしか生まれないらしい
原材料の欄には、
鳥骨鶏卵、砂糖、小麦粉、植物油脂、水飴、蜂蜜と書いてある
あとで調べたら、
三越の日本橋店には店舗があるようなので、
食べたくなったら買いに行こうと思う
ごちそうさまでした
7位
1回
2009/12訪問 2009/12/15
バーというものに行ったことがない私が果敢にもRadioの扉をノックした
この、扉まで数段あがるというのが実によい
更に進んで、内扉
二人と告げるとカウンターのちょうど空いた席へ通された
前には尾崎氏
なぜか凝視される
見つめ返す私……
まずはとジントニック
美味い
そこらの居酒屋なんかでやはり酒は飲めない
私はアルコールに弱いが、
美味い酒ならある程度入る
突き出しは、
柿、チーズ、?
次にベリーニと思ったが、
桃の季節ではないため、ないとおっしゃる
「……いや、確かにその通りだ。桃は夏だ」
すかさず、男前のバーテンダーが「苺、柘榴などが入っています」
「では柘榴でお願いします」
「度数は?」
「弱いので抑えて下さい」
こちらも美味かった
柘榴とオレンジとジンで作ったそうな
それにしても私はカウンターの構造が気になった
これは一体なんだろう
手前に手摺のようなものがついている
よくわからないが、そこに手を掛けると心地よい
木を感じる
落ち着く
2杯飲んで、出た
バー初体験だったが、
非常に心地よくすごすことができた
調度品は品がいい
トイレも使いやすい
また来よう
もっと家の近くにあれば……
ごちそうさまでした
8位
1回
2010/05訪問 2010/06/09
日曜日の昼に訪れた
評価の高い店だし満席で断られたら嫌だなと直前に電話をし、
席を取っておいてもらったのだが、
着いてみると3割程度しか埋まっていなかった
また、外観が意外にも近所のイタリア料理屋と云った感じで、通り過ぎてしまった
もうちょっと畏まった店だと勝手に思い込んでいたのである
さて、ランチメニューは1,200円と1,500円の二つあったのだが、
ドルチェのついてくる1,500円の方にした
スパゲッティは三つから選ぶことができる
ボンゴレのスパゲッティーニ
チュラ豚とオリーブのフェットチーネ トマトソース
私と連れはこれらを頼んだのだが、
後者のフェットチーネは切れてしまったとのことで、スパゲッティーニとなっていた
まずサラダやパンが供されるのだが、
パンはきちんと温かくて美味い
そして、スパゲッティーニを食してみた
ボンゴレの方は何かジンジャーのような風味が漂う濃い味で、
イタリアを思わせる
好きな味だ
そして、チュラ豚の方が実に美味かった!
久々に美味いスパゲッティを食べたなア
豚がうまい具合にスパゲッティーニに絡まり、口に運ぶたびに喜びが…
オリーブもいいアクセントになっている
私は本当はボンゴレを頼んでいたのだが、
途中から連れと取り替えてもらって、
チュラ豚のスパゲッティーニばかり食べていた
よく知らないのだが、チュラ豚って沖縄の豚のことだろうか?
ドルチェは、ピスタチオのセミフレッドだった
適度に砕かれたピスタチオが、噛むたびに歯ごたえを感じさせる
今度は夜に訪れたい
ごちそうさまでした
9位
1回
2010/04訪問 2010/05/03
ずっと行きたかった店に行くことができた
ここの常連である大阪のレビュアーさんお二人に連れて来てもらったのだ
感謝感謝である
こんなところの2階にあるんだ、と思うようなところにあるのだが、
私の恩師であり食通のH氏が云うには、本当に美味い店は大通りになぞ決して面していないと云う
そのことばを思い出した
カウンターのみ7席とやや狭くはあるが、
大将と客との距離が近く、寧ろこの店にはこのスタイルがちょうどよい
3人で席に着く
飲み物は、梅酒を頼んだら、
やたがらす泡盛仕込み 琉球 梅にごり
というものが出てきた
さて、料理は何も頼まずとも次々と供される
前菜盛り合わせ(熊本産生ハム、なめこ、菊池水源の芹など…)
金粉のかかった赤飯
刺身盛り合わせ(伊勢海老、対馬で獲れた蛸、金眼鯛3,800g、本マグロ)
白子と真子(確か鯛のもの)
筍
桜鯛のあら煮
天麩羅(がっちょ、安納芋、菊池水源の芹)
馬刺し盛り合わせ(たてがみ、レバーなど)
桜肉のはりはり鍋(馬の「さがり」だそうだ)
水羊羹(女将さんの手作り)
*記憶違いが多少あるかも知れない
いま思い出しても、ものすごいメニューだ
オールスターの試合を宛らである
どれが主役になってもおかしくない
一つ一つが誇らしげな表情を以って目の前へ供されるのである
赤飯が出たのは、
私が4月生まれであることを事前に知った大将からの粋なはからいによるものだ
小さいものだったが、それでも手を抜いていないことがわかる赤飯の柔らかさ
ややもするとこの手の飯はすぐにおかしくなるものなのだが
刺身では、対馬で獲れたという蛸が一等美味く感じた
流れの強いところに棲む蛸のため、
肉が締まっているそうだ
確かに強い歯ごたえが素晴らしい
余談だが、刺身についていたのは、ただのレモンではなく、メイヤーレモンだった
筍は画像の通り出てきたものを、
柔らかい部分はすべて食べられるということで、
そのままむしゃぶりつく
このように食べたことのない私にとってこれは貴重かつ美味しい体験であった
馬刺しはレバーが美味かった
味は云わずもがな、歯ごたえが素晴らしい
熊本に特別なルートがあり、そこから入手して空輸しているとのこと
馬刺し自体は私は熊本の『むつ五郎』で食べた馬にぎりに軍配をあげたいが、
ここ『きくい』では桜肉のハリハリ鍋が美味い
大将が火加減を見て、装うところまでしてくれる
これは美味かった
桜肉と水菜とスープの具合が絶妙だ
料理について聞けば何でも教えてくれるし、
実に親しみやすい大将だ
これだけ食べて、9,000円というから実に安い
総じて美味い店であった
ごちそうさまでした
10位
1回
2009/12訪問 2009/12/28
城の如く重厚な店構えに、華やかさがちらちらと奥に垣間見える
石の階段をあがり、足を踏み入れる
タキシードの男が私を案内する
奥にはピンクの背表紙が並んだ本棚、そして、クリスマスツリー
私には未だ本当にケーキが売っているのか信じられない
左を見ると、ショーケースがある
ああ、ケーキだ、美味しそうなケーキがいくつも並んでいる!
向こう側には働く何人もの女たち……
すべて美味しそうに見える!
私と友人は選ぶことができず、全種類のケーキを買った
レモンのタルト(限定)
ブルーベリーレアチーズケーキ X'mas
イチゴのプティビッシュ
マロンのプティビッシュ
クリスマスツリー
ショートケーキ
金のモンブラン
フルーツのタルト
8種類すべて食べたが、
見事に、見た目を裏切らない味だった
特に生クリームの味が素晴らしい
それから、フルーツの使い方
ケーキの中での素材のバランスがとてもいい
口に入れてもそれが持続している
値段も手ごろだし、
何かの時にはまた買いにきたい
それにしてもここは、実に贅沢にスペースを使った店だ
こんどは店内で食べてみたいものだ
ごちそうさまでした
今年は物凄い勢いで食べた
胃袋小さいのに食べた
ほぼ一日一件レビューをアップした
独身が故