ちょい前の日記に書いた通り、2月初めに仕事で3泊4日の上海出張に行きました。
上海での仕事は木曜の夜まで。
翌日金曜の便で帰国の予定だったので、だったら帰国をもう一日延ばして、30年来の友人女性がイギリス人の旦那と暮らすシンガポールに立ち寄って帰ろう、と。
25年ほど前に日本からロンドンに移り住んで以来、ほぼ4-5年おきに香港、NY、シンガポールと移り住んで来たコスモポリタンな彼女ら夫婦は、ぼくら夫婦が結婚する以前からの夫婦ぐるみのお付き合い。
ロンドンの豪邸にも何度かお世話になったっけ。
ぼくが最後にシンガポールを訪れたのは、彼女たちが移り住んで来る直前の5年前。
だったら、これを機会に5年ぶりのシンガポールを再び訪れ、同じく久々に合う彼女ら夫婦とゆっくり食事でもして帰って来ようか、と。
幸い、彼女ら夫婦の都合も良く、金曜夜の夕食での再会を約し、フライト&ホテルも無事ゲット。
...と思っていたら、好事魔多し。
ぼくが上海に発つ直前、彼女の日本の実家で暮らすお母様が急に体調を崩して入院されることになり、彼女は急遽、日本を発つぼくと入れ違いに帰国することに。
彼女たちと会えないんじゃ、わざわざシンガポールまで足を伸ばす意味も無い。
ということで、ぼくのシンガポール再訪プランは、土壇場で已む無く白紙撤回へ。
でも、しかし。
それだけでタダで終わらないのが、当方得意のネバリ腰。
「シンガポールがダメなら」と即座に思い出したのが、中国のすぐお隣は香港に在住の友人女性・B嬢のこと。
別の友人の紹介で、昨年(2009年)8月末に、たまたま夏休みで帰国中だったB嬢と東京で会ったのが初めて。
考えてみれば、直接会ったのはその時の一度きりなのだが、その後もメールやmixiでのやり取り等を通じて、ぼくはもうすっかり「友人同士」の気分。
そこで迷わず即座に、ダメ元覚悟でB嬢に
上海出張の帰りに香港で会えない?
と一報入れてみたのでありました。
すると、なんと!
幸いにも、彼女からすぐに
おお!cecilo兄が来港するなら歓迎するよー♪
と嬉しいご返事がいただけて。
\(~o~)/わーい、ラッキー♪
...とゆーことで、仕事も無事終えて迎えた上海最終日の金曜朝。
香港に発つDragonAir便の待つ上海浦東(プドン)国際空港に向けてホテルを発ったのでありました。
ちなみに浦東空港は、その3日前に成田から降り立った時と同じ空港。
つまり、空港までは、来た時と同じリニアモーターカー「マグレブ」に再び乗る手もあるにはあったのだが、あっさり却下。
ありゃ「一度乗れば十分」ですわ。いや実際、本当に。
ということで、復路はタクシーで空港まで。
そう云えば朝食抜きだったことを思い出し、搭乗開始時刻まではまだ余裕もあるので、空港内で軽く何か食べておこうか。
ということで、まずはとりあえず生ビール。まだ朝7時ですが、なにか。
でも、この生ビール1杯が90元(約1,260円)。
コレってバカ高くないか???
数日前に驚愕したあの「ゲロマズ」ホットドッグ(5元)の実に18倍だぜ!
でも裏返せば、あのホットドッグは
この生ビール1杯の「18分の1」の価値だった
とも云えるワケか。
なるほど、それならストンとあっさり納得。
確かにそうだ。だったら許す。(ホントかよ)
併せて注文した「牛肉ラーメン」は、1杯58元(約810円)。
これはまあ、こんなもんか、と。
こうして無事に腹拵えも済ませ、DragonAir機で一路香港へ。
考えてみれば、香港を訪れるのは、もうかれこれちょうど丸20年ぶりだ。
最後に来たのは、前職のひとつ、某・多国籍軍企業特殊工作部隊「M」に従軍していた当時に訪れたOffice Tripで。
うほー、懐かしい。
でも、その20年前の離着陸時に思わず歓声を挙げた、あの街中の空港は、今はもう無い。
市街部から遠く離れた場所に出来た新空港から市内へは、上海のリニアモーターカーに続き、これまた「モノは試し」と空港エキスプレス列車を初めて利用。
無事に市内のホテルに到着し、その1階カウンターで今まさにチェックインしようとしていたちょうどその時に、ホテル入り口から入って来たのが、大きな荷物を抱えたB嬢だったのでありました。
お久しぶり!
しかし、何ゆえに彼女は、斯くもデッカイ荷物を抱えてぼくに会いにやって来たのか???
その秘密(?)は、次に続くのでありました。(中篇に続く)