この週末は、既に親元を離れた息子に加え、妻も出張で留守なので、ぼく一人が留守番役。
だったらと、一人暮らしの母を誘って、親孝行も兼ねて二人で久しぶりに湯河原の別宅を訪れることにした。
最後に訪れたのは昨年(2009年)5月の連休中だったから、それから13ヵ月ぶりの湯河原だ。
早めに仕事を終えた金曜夜、一旦帰宅し、ひとりクルマで我が家を出発。
途中、東名川崎インター近くの母宅で母をピックアップし、一路湯河原へ。
幸い渋滞も無く、いつも通り、川崎インターから一時間足らずで別宅に無事到着。
夕食は、湯河原駅前の割烹「
割烹しらこ」へ。
一昨年(2008年)の夏休みにUKから帰省中だった弟一家や母も一緒に訪れて以来だから、こちらもほぼ丸2年ぶりとなる久々の再訪だ。
相変わらず、ご主人・白子さんご夫婦のほっこり温かい接客と、本格的な割烹料理を実に良心的な値段でカジュアルに食べさせてくれるお値打ちの食事。
母も「やっぱりココはイイわねえ~」と大満足♪
明けて翌日土曜は、朝は別宅にて温泉に浸かったりビールを飲んだりでゆっくりまったり。
昼は、珍しく「たまにはラーメンもいいわね」と所望した母を連れ、湯河原でも人気の地元ラーメン店「
国味」(こくみ)を初めてトライ。
美味しいと聞いていた「サンマーメン」が、これが実際なかなか美味しかった。
また来よう♪
その後は、真鶴半島をぐるり一周ドライブ。
そう云えば、亡父が湯河原に別宅を構えてからこの春で丸16年が経つが、ぼく自身、真鶴半島をゆっくり散策したことがない。
神奈川県「景勝五十選」の一つにも選ばれる半島南端の名勝「三ツ石」海岸周辺を歩き、そこからほど近い日本洋画画壇の巨匠、中川一政の美術館を堪能。
その晩の夕食は、これまた丸2年半ぶりとなるお気に入りの居酒屋「
旬菜せきね」へ。
すると、驚いた!\(◎o◎)/!
暫く来なかった間に、店の内装と料理が大きく様変わり。
以前にもまして一段と円熟と魅力を増した雰囲気と献立が楽しめる。
その意味では、その前夜に利用した「しらこ」とは良い意味で好対照。
「しらこ」が若者でも気軽に利用できるカジュアルでリーズナブルな和食なら、「せきね」はむしろ、四十代、五十代以上の客が高級料亭並みの上質な料理と酒をゆっくり愉しむオトナの飲食処という感じ。
これら甲乙付け難いほどに秀逸な二軒を、それぞれお互い歩いて数分程度の近所に擁する湯河原は、どうしてなかなか贅沢な町なのだ。
そして明けた日曜の朝。
一緒に早めの朝食を摂りながら、母が唐突に云い出すのだ;
今回は本当にありがとう。
美味しい料理やお酒もたくさんいただけたし、わたしひとりじゃ滅多に来られない素敵な名所も幾つか見られてとっても嬉しかったわ。
普段あまり会えないアナタともいろいろたくさん話せたし。
おかげで元気をたくさん貰ったわ♪...と、母から思いがけぬ労いと感謝のお言葉。
我ながら、少々コソバユクも嬉しい限り。
母も喜んでくれたみたいで、一緒に来て本当に良かった♪
もはやたった一人しかいない親だもの。
その母が、今なおまだまだぴんぴん元気で居てくれることが何より嬉しい。
これからも、出来る限りせっせと一緒に過ごせる時間を見つけよう。
そんな確かな手応えと決意と併せ、とても満ち足りたシアワセな気分を胸に、名残惜しい湯河原別宅を後にしたぼくら母子二人だったのでありました。
...ところが、その直後。
最後の最後に、まったく予期せぬ
大ドンデン返しに遭う羽目に。
急転直下の後篇に続くぅー!