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1回
夜の点数:4.8
昼の点数:4.5
2013/04 訪問
夜の点数:4.8
昼の点数:4.5
店名のとおりに「深く愛して、慈しみたい」、そんなお店。
2013/05/06 更新
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<2011年11月>
いつ訪れても、店内はキリっとした清らかな空気感。
白い内装の店内を、いつも完璧に白く。
当たり前のことながら、感心しきり。
そう、ここはシェフとマダムの、お家。
素敵なお部屋に、お招きされているような、そんな気さえしてきます。
「カリフラワーとにんじんのムース」。
ねっとりしたにんじん部分、フワっとしたカリフラワー部分。
中には海老が隠れています。
ディナーの始まりに相応しい、小さなお楽しみ。
「牛タンと彩り野菜のモザイク仕立て サラダ添え」。
色んな野菜と牛タンをダイスにカットしてきれいに並べられ、テリーヌ型でゼリー寄せ。
カットした断面は、まさにモザイク。
周囲のマスタードソースは、コンパスで描いたような、まあるいライン。
お皿の柄と見まごうほど
野菜の歯応えはシャッキリと。
ピリっとした塩の振り具合は、しっかり目。
スパイス使いや牛タンの主張は、赤ワインとも相性ぴったり。
「ヒラスズキのポワレ」。
皮目を香ばしく焼きあげたポワレ。身はふんわりと。
オリーブを使ったソースとの相性も抜群。
斜めにサーブされるのは、シェフの美意識でしょう。
「ヴァンデ産ウズラのフォアグラ詰め シンプルなジュ」。
大好きなシェフのスペシャリテ。
このお皿が食べたくて、このコースに。
悩ましいポーズの、きれいな焼き色のウズラちゃんと再会。
スライスすると、中にはフォアグラが。
う~ん、タメイキ。
「クレームキャラメル マロンアイスクリーム添え」。
これもまた、私の大好きなものだけが一皿になったデセール。
限りなく滑らかなクレームキャラメルのほろ苦さ。
まろやかなアイスクリーム。
くるくるっとした飴細工が、アクセサリーのよう。
マダムのサービスは、お店が熟成していくにつれ、さらに磨きがかかっているような気がします。
お皿を置くとき、グラスを下げるとき。
自然なのに美しい所作は、指先に至るまで。
シェフのお料理は、美しい上に、完成度が高いもの。
季節ごとに変わるものの、スペシャリテはいつもオンリスト。
魔法にかかったように、私はリピートしたくなってしまうのです。
<2010年11月>
今年中に、必ず訪れたかったお店。
ようやく機会が巡ってきました。
いつものようにポル・ロジェをグラスで。
すっきりとしたキレの良さに、体中の味覚が目覚める感覚。
目が覚めたところで、小さなお楽しみを。
「にんじんのムース」。
ムースとは言っても、ふわふわしているわけではなく、しっかり、ねっとり。
一番下には海老が隠れています。
シャンパーニューにぴったりのアミューズ。
「豚頬肉のコラーゲン パートフィロ焼き サラダ添え」。
パートフィロの内側にはミントを敷き詰めて、まるで葉っぱ柄のよう。
実にきれいにお皿に描かれたグリーンのソース。
サラダは、野性の味がする野菜達。
パートフィロ包みには豚の色んな部位がコロコロと入っていて、食感が楽しい。
「フォアグラとオマール海老のキャベル包み トリュフソース」。
まあるくキャベツで包んだフォアグラとオマール。
トリュフソースが濃厚で、コクを追加。
ピリっと感じる塩がスパイシー。
「アイナメのポワレ」。
きれいで、ちょうどいい火入れのあいなめ。
ガルニの彩りが、とてもきれい。
「青首鴨のロースト サルミソース」。
鴨の色んな部位をきれいに盛り付けて。
鴨から取ったソースは、トロリと艶やか。
王道のジビエです。
「チーズ各種」。
ちょうど食べ頃のものをいくつか。
状態もよく、チョイスするのが大変。
「栗のバヴァロワとアイスクリーム ショコラのクーリ」。
栗三昧。
大好きな味のオンパレード。
どのお皿も、非常に丁寧で、完成度の高いものばかり。
最近、コロコロと変わるメニューのお店も多いけれど、定番メニューを完璧に仕上げてあるのは、すごい。
シェフの自信が窺える。
創造性の高いお皿、クラシックなお皿、どちらも素晴らしいということは、
基本がほんとうにしっかりしているということ。
加えて、サービスによって、完璧な100%のお料理が120%に。
そんなサービスのできる資質をお持ちのマダム。
最高のパートナーが造り上げた素敵なお店に、改めて乾杯!
<2008年12月>
「最後の晩餐」、というわけではないけれど、今年最後のディナー。
お店選びは少々悩みます。
①もちろん美味しい!
②ある程度行き慣れている。
③ココロがくつろげる。
④暗がりではない(適度に明るい)。
そんな条件で、紆余曲折しながら決定したのが当店。
寒風の中、ようやく到着。シェフ、マダム、スタッフの方に迎えられて。
グラスシャンパーニュと共に「小さなお楽しみ」。
小さなグラスに入ったアボカドのムース。
きれいで、優しい。
冷えた体が温まってくるのがわかります。
「牛タンと冬野菜のモザイク仕立て インゲンのサラダ添え」。
とても彩りがきれい。
さらに、優しいだけでなく牛タンの力強さも。
「アマダイのポワレ」。
鱗を逆立てて、薫り高いバターでポワレ。
皮目のパリパリ感が新しい驚き!
そして白身のしっとりとした上品さは火入れが素晴らしく、ベストな状態。
食感の違いが、コンビネーションになることで倍増。
ヴィネグレットのソースは素材を引き立てるもの。
新たなるスペシャリテの登場でしょうか。
「ドンブ産ウズラのフォアグラ詰め シンプルなジュ」。
こちらはいつものスペシャリテ。
これが食べたくてこのコースを選択したほど、大好き。
こんもりとふくよかな身から、2本の脚が「ウフ~ン」のポーズ。ちょっと色っぽいです♪
こちらもベストなコンビのウズラとフォアグラ。
肉の旨みをじっくりと堪能して。
「バジルシードとコーヒーのムース」。
口の中をさっぱりとさせてくれる、アヴァンデセール。
「クレームキャラメル アイスクリーム添え」。
滑らかなクレームキャラメルとアイスクリームに、クルクルっとした飴細工を添えて。
なんて上品でコクのあるデセール。
トレイから選ぶ、食べ頃のチーズと共に、残ったワインを。
クリスマスも終わり、落ち着きを取り戻したようなダイニング。
いつもカサブランカが素敵に飾ってあり、夜の時間帯は時々香りを放ちます。
お料理はいつもながら、美しく、とても丁寧な作り。
火入れ、塩の使い方、すべてがとてもよいコンディション。
そして口にして、シンプルに美味しいと感じられるお皿ばかり。
実はこの日あまり食欲がなかった私が、最初から最後まで大満足でした。
いいお店で今年を締めくくることができました。
そんな満足感を胸に、来年を迎えます。
<2008年8月>
夏にフレンチって、何だか重くて敬遠してしまうものですが、
こちらは夏にもお似合いの、フランス料理店なのではないでしょうか。
明るい陽光が降り注ぐ、白を基調とした明るい店内。
グラスシャンパンはキリっとキレのある、ポル・ロジェ。
改めて思いました。
今回のお料理もすべて、五感をたっぷりと楽しませてくれました。
「ズワイ蟹を加えた赤ピーマンのバヴァロワ カネロニ仕立て
トマトノクーリと共に」。
なんと美しい一皿!ナイフを入れてしまうのを躊躇してしまうほど。
ズッキーニで丁寧に巻いた赤ピーマンのバヴァロワ。
マイクロトマトがちょこっと乗っているのが可愛らしい。
美味しいものはたっぷりと、目にも舌も楽しませてくれる、
そんな一品でした。
「鮎のポワレ」。
鮎を3枚におろして、バターでポワレ。
独特の薫りも生かして、食感もよく。
「ドンブ産ウズラのロースト エクルヴィスを加えたジュ」。
ウズラの様々な部位をそれぞれ楽しめる。
ヤングコーンや枝豆、海老も添えてあって、彩りもちゃんと考えられています。
「セレクトショコラのムース ナッツの香り ソルベ添え」。
ムースと添えてあるパイ生地の食感を楽しみながら。
さわやかなショコラの味わいは夏でもOKなデセール。
「美しい」店内で「美しい」マダムのサービスと、
「美しい」お皿の数々を楽しませていただきました。
素敵な時間を過ごせる、小さなお店はとても居心地よく感じます。
<2007年11月>
こぢんまり系のフレンチレストランは結構好きです。
大抵がシェフとマダムの2人でやっているところが多く、場所は住宅街。
そんな街の風景にに溶け込んだお店は、とても居心地よく感じられます。
こちらもそんなお店のひとつ。
どこの駅からも離れているけれど、通ってしまいたくなるような魅力を感じます。
目の前がコンビニですが、うまく造ったエクステリアのおかげで店内からは気になりません。
扉を開けると、笑顔でマダムが迎え入れてくれます。手が空いていればシェフも。
ダイニング全体は白が基調ですが、アイボリーなので温かさを感じます。
丸テーブルが2つ、あとは2人用テーブルが5つ。
窓の部分が広いのでランチは陽光明るく、ディナーはダウンライトでシックな装い。
ダイニングの奥にはカサブランカを主体とした立派はお花が飾られ、
華やかさを添えています。
グラスシャンパンはポル・ロジェ。
すっきりとキレがよく、軽やか。
まずはアミューズの「ブーダン・ノワール」。
ほんのりと温かく、ウエルカムの気持ちが伝わります。
りんごを添えて。
きちんと心に残る美味しさ。
「季節野菜のマリネ スパイスの香り ツブ貝のソテーと共に」。
白いお皿に、彩とりどりでたっぷりの野菜たちとツブ貝。
目の前の置かれてしばらくは芸術的なお皿にひとしきり、うっとり。
野菜の甘みを壊すことのない、マリネの味付け。
「海の恵みのスープ 帆立貝添え」。
甲殻類や魚介の旨みがみっちりと、でもToo Muchでない絶妙な加減。
ルイユも浮いていて、味とコクを添えています。
帆立貝が入っていなかったとしても、充分に堪能できる一品。
「蝦夷鹿のポワレ フランメール風 ポワヴラードソース」。
鹿の内腿の一番柔らかい部分のポワレ。
ピリっとスパイスが効いていて、濃厚なソース。
これはしっかりとした赤ワインとぴったり。
「クレームキャラメル アイスクリーム添え」。
濃厚でなめらかなプリンと、キャラメルのアイスクリーム。
苦みばしった大人の味。
こちらのお店の魅力のひとつが、笑顔の素敵なマダム。
女性の目から見ても「こうありたい」と思わせてくれるような、チャーミングなお方。
活き活きとダイニングを取り仕切って、目配りも行き届いています。
ワインのご相談もマダムに。
リストの種類は多くありませんが、まんべんなく選び抜いたものが揃っています。
さらにどのお皿も、彩りよくきれい。
美しく素直な味には、ホッと安心できます。
実力派シェフのセンスですね。
大人のカップルが、美味しいものを楽しむのに最適な空間。
居心地のいいお店をまた1軒見つけました。