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この口コミは、Champagneさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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2回
夜の点数:4.5
昼の点数:4.5
2017/09 訪問
昼の点数:4.5
2018/01/01 更新
2016/09 訪問
夜の点数:4.5
昼の点数:4.5
大人の味覚
2016/09/24 更新
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<2010年11月>
紅葉真っ盛りの京都。
お皿の上に、どんな紅葉の風景があるのかを愉しみに訪れました。
季節感溢れる八寸。
ほんのり甘みを帯びた、白味噌仕立ての蒸しもの。お椀に物語があります。
鯉のお刺身は山椒をピリリと効かせて。
目の前の炭火で焼く鴨ロースには、辛味大根。
キノコ三昧の一品。
どれもこれも、野菜本来の旨みや苦み、そして日本ならではのスパイスを効果的に。
驚きと、旨さに満ち溢れている、その目の覚めるような瞬間。
何度訪れても、決して裏切ることのない冴えわたるパッションに、今回も脱帽です。
<2009年5月>
京都の旅で、どうしても再訪したいお店となった当店。
運よく、プラチナチケットの「当日券」を手にしました。
連絡があったのは、夜のお食事開始時間の2時間位前だったでしょうか。
迷わず「お願いします!」と、その日の予定を変更して。
席に着いて、お茶を振る舞われ、少々落ち着いてから開始。
女将さんの、「突然のご連絡で…」と、気遣いの一言が添えられます。
いえいえ、お待ちしておりました。
5月。端午の節句にちなんで、菖蒲を刀に見立てて飾られた八寸からスタート。
次々テンポよく供される、滋味深い品の数々。
特に山椒の使い方がとてもよく、様々な場面でピリっと効果的。
瑞々しい緑をたくさん使っているのも、この季節ならでは。
今回一番印象的だった一品が、蕨を牛肉の薄切りで巻いて、炭火焼したもの。
焼いている最中にも、漬けダレを何度もかけては焼いて、かけては焼いて。
あぁ、絶品でした。
ご飯のお焦げも、存分に堪能。
少しだけ岩塩を振って。
その香ばしさは、いつまでも心に残るもの。
食後には薫り高い水出しコーヒーもふるまっていただき、
大満足の夕ご飯となりました。
作り置きのものは一切なく、すべてその場で作ってすぐに出す。
同じ予約時間なら、みんな一斉に。
それを流れるようなテンポで出すのは、至難の技のはず。
だからカウンター内では店主や女将さんをはじめ、何人もの人が黙々と働いているのですね。
ちなみに「当日券」が手に入ったおかげで旅の予定が狂ったのは、うれしい誤算。
1泊延ばしてしまいましたとさ。
<2008年9月>
今まで予約困難で縁がなく、今回、初めてプラチナチケットを手に入れました。
場所は銀閣寺そば。控え目な看板と設え。
「お竃はんのご飯に炭火の肴と山野草を添えて」と書かれた板が扉の横に。
期待が膨らみます。
予約時間を少し遅刻して中に入ると、すでに先客は、ほぼお揃い。
1階は低めの幅広カウンターのみで、椅子は小さめ。
私自身はタテヨコともに小さめサイズなので幸いでしたが、
大きめの方だとちょっとつらいかも。
カウンターの中にはお竃はんが鎮座。
炭火焼も並んだ場所で行われるので、手狭な感じ。
お茶をいただきながら、お食事を待ちます。
女将さんからは「予約のお電話がかかりづらく、申し訳ありません」のお言葉。
ほどなくして全員に一斉に置かれたお盆。
「八寸」が大きな里芋の葉に乗り、ススキの穂を添えて。
ご主人の中東さんがお料理の説明を丁寧にしてくれます。
食べ手はひとつひとつ確認しながら、納得。
そう、予約時間って全員一緒で、お食事も同時進行なんですね。
この手の食べ方は初めてです。
季節を感じる食材の数々。
中でも、サンマの寿司は驚きの美味しさ。
揚げた小さな栗も初めての味。
その他、心に残ったお献立をいくつか。
「白味噌仕立ての南瓜と茗荷」。
こっくりとした控え目な甘みの白味噌。
甘すぎない地の南瓜を白味噌の中で崩しながら。
茗荷の爽やかさが印象的。
「鯉のお造り」。
色とりどりのな小さな野菜たちに囲まれた鯉。
赤シソのジュレとエスプーマ、大徳寺納豆が調味料。
さらに、「実山椒がいい仕事してます」のご主人の言葉通り、
ピリっと効いた山椒の実が鯉に息吹を与えている。
独創的、かつ大胆にして繊細。
初めての味わいにポーっとしてしまう私。
「鴨の塩焼き」。
目の前で炭焼き。出来上がってくる薫りも、ごちそう。
そして、まだジュクジュクと音を立てて焼けている状態の鴨をスライス。
玉ねぎ、紅葉おろし、たくさんの野菜とともに。
まずは炭焼きの薫りが素晴らしい。それだけで、ごちそう。
レモンを絞って。
鴨と添えられた野菜を添えて口の中に入れると、
鴨の滋味と野菜たちのコンビネーションで思わず幸せな笑顔になってしまう、美味しさ。
飲み込んでしまうのがもったいない、そんないつまでも感じていたい味わい。
そして、最大のごちそうは「ご飯」。
まずは「煮えばな」のアルデンテのご飯を一口。
まだ水っぽいけれど、これから蒸れてご飯になるのを実感。
そして、最後にタイミングよく出される蒸らしたご飯。
ご主人自ら、お茶碗にふっくらとよそってくれる。
「おねば」がちょうどよくご飯一粒一粒を包込み、
じっくり噛みしめると、甘さが少しづつ感じられる。
絶妙な炊き具合。
お代わりにはお焦げ。岩塩とともに。
「パリパリやからフランスお焦げや!」と言いながらご主人がよそってくれる。
「どこのお米ですか?」と聞くと、
「近所のお米屋さんのです」などと答えてくれる、
そんなオヤジギャグも飛ばしてくれるご主人。
実際、お米は宮城のひとめぼれ。
毎日精米して使うのが美味しいご飯の秘訣だそう。
今まで口にしたことのない、「摘草料理」。
独創的な野菜類の使い方がすごい。
びっくりさせてくれる美味しさを体験できる、貴重な時間でした。
発酵臭のする漬物が好みではなかったり、席間が狭くて、
お椀を持つ肘が隣の人と触れてしまうなど、ちょっとした疑問はありました。
また、ほとんどのお客さんが東京からの方で、カメラを持っていなかったのは私だけ!?
皆さん、ノートを広げて質問をしながら、熱心にメモをしていらっしゃる。
京料理とは一線を画したこちらは、地元の方はいらっしゃらないようですね。
しかし、子供の頃の味覚では決して理解できなかったであろう、このお料理。
大人の今に訪れることができて、本当によかった!
京都の素晴らしいお店のひとつを、また見つけました。