かりずまてぃっくさんが投稿した六本木 すし巽(東京/六本木)の口コミ詳細

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かりずまてぃっくの1日1発見

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かりずまてぃっく (50代後半・女性・東京都) 認証済

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六本木 すし巽六本木、六本木一丁目、乃木坂/寿司、日本料理、海鮮

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 3.9
      • |サービス 3.4
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 3.6
1回目

2022/11 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味3.9
    • | サービス3.4
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.6
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

気さくな大将の確かな技と確かな食材が積み重なって生まれる絶品なお寿司たち

六本木駅、六本木交差点から
徒歩1分という便利な立地。
そのせいあってか、
いくつかある個室もカウンター席も、
ほぼ満席で回転も順調です。
さすが人気店さんですね。

薄口グラスに
きめ細かい泡が縁まで満たされた
ビールで乾杯し、
今宵の宴スタートです。
本日は“特上コース”をいただきました。

最初1貫目は“中トロ”。
縦横、規則正しく細かく丁寧に入れられた
包丁仕事が美しいです。
舌の上に置いた瞬間、
中トロの脂がほど良く口中を覆う、
絶妙な温度感と質感が、
後への期待感を高めてくれます。

2品目は“スミイカ”。
トッピングされた塩でいただきます。
陶器のように白く輝く分厚い身に
歯を立てた時の、
抗って押し返される弾力と
同時にキレよく歯が身の中に沈んでいく感覚が、
絶妙です。

ここで日本酒を投入。
お寿司に合うように作られたお酒として、
お寿司屋さんで目にすることが増えた“紗
柔らかくて主張しすぎないけど
物足りないことは決してない、
愛され上手なテイストに舌つづみを打ちます。

3品目は“あじ”。
深めに入った包丁で、身がはらりとほどけ、
ところどころにほのかな赤みがちらりと見えるのも
色っぽいです。
トッピングされた緑の玉は、
ネギと玉ねぎに生姜汁を加えたものだそう。
葱のツンとする部分が玉ねぎで抑えられて、
まろやかに味わうことができます。

お次は皿もの。
“かつおのたたき”を玉ねぎ醤油で。
ポン酢でいただくのと違って、
マイルドで甘めな味わいで、
かつお自体の味を
より感じることができます。
“あんこうの煮物”は
濃厚でクリーミー、
かつ上品な味わいです。
そのお隣にちょこんと“トマトのコンポート”。
透き通りそうに美しい果肉と、
フルーティな酸味がアクセントになります。
“クリームチーズの西京焼き”は
チーズの酸味はほぼなく、
こってり、でもさわやかな甘味です。
発酵食品×発酵食品=相性抜群ですね。
“えぞあわび”はコリコリの歯ごたえ。
肝も添えられていて、
あっさりとした身と
海の香りが濃厚に漂う苦すぎない肝が
イイ感じです。

再び握りへ。
苫小牧産の”北寄貝炙り”は、
レモン塩とワサビでいただきます。
軽い炙りのおかげで水分が飛んで、
甘さと風味が濃縮され、
弾力も一段増すようです。
ちょっと肉肉しい感じになりますね。

お次は”赤身のづけ”
縁の色がほんのり変わっていますが、
内側の身は鮮やかな赤色。
すりおろされたゆずが
たっぷり効いています。

ここで2種目の日本酒。
出会えてうれしかった“天武”。
焼酎宝山の製造元が作った日本酒だそう。
もちろん初対面です。
口に含んだ瞬間フワッと華やかですが、
その後味はすっきりで、
すっと消えてしまいます。
なので何度飲んでも、
口に含んだ瞬間が新鮮なので、
飽きることなく杯を進めてしまいます。
次のお寿司の味を
邪魔することもありません。

お次は網走産の”ニシン”。
ニシンのお寿司は、
ちょっと珍しい?と思っていたら、
大将が青魚好きで、
こだわってラインナップに加えたとのこと。
ニシン自体が表皮に持つ、美しい網目模様と
大将が施した美しい包丁さばきで、
銀と白身のコントラストが
鮮やかないで立ちです。

”のどぐろ”は、深めの包丁で、
大胆にハラリと崩れた感じが艶っぽい中に、
ところどころ桜色が覗く身が美しいです。
厚く切られた身が柔らかく甘くて、
絶品です。

お次はお料理で
”ブリの幽庵焼き”。
引き締まった身の歯ごたえと、
濃縮された旨味が
火とたれに引き出されています。
力強い味わいです。

ここで日本酒3種目は“山形正宗”。
このオリジナルフォントというかデザイン、
一度見たら忘れないですよね。
本日これまでに飲んだ2種と比べれば、
クラシカルな日本酒らしさが強い印象ですが、
2種と同じくキレがよく
食事の邪魔せず引き立てくれます。

さて後半の山場”ウニの食べ比べ”。
本日は、北海道のバフンウニと
宮城のムラサキウニです。
バフンウニは金粉が散らされていて、
イクラとの合盛丼として提供されます。
ゴージャスな盛り付けですが、
その見た目に決してひけをとらない、
鮮度バツグンで濃厚なウニの甘さと風味と、
プチプチとこちらも濃厚な卵汁を放出する
弾力性豊かなイクラとの
定番ですが、至極のコラボレーション。
幸福の極みを味わいます。

一方、宮城のムラサキウニは、
形も色艶も整った美しく大きな3房が
贅沢に乗せられた握りとして提供されます。
バフンウニよりは甘味の抑えられた、
爽やかなコク。
この2つのおいしさの違いの探究のために、
五感を精一杯働かせて、
五感で味わう食べ比べメニューは、
やっぱり私の大好物です。

お次の”トロたく”は、なかなかのサイズなので、
女性用は半分に切ってくれて、ハート型に成形。
大将の遊び心が楽しいです。

4種目の日本酒は“鳳凰美田”。
お寿司が落ち着いてきたので、
自身にちょっと主張のある、
華やかなものをチョイス。
日本酒の香りを鼻腔にくゆらせながら、
余韻を楽しみます。

ここで可愛らしい、
どんぐりのようなフォルムの器に入った
”ずわいがにの茶碗蒸し”が登場。
トッピングされた蟹味噌が効いていて、
鼻に抜けるクセのある芳醇な香りが堪りません。
底にギッシリ分厚く敷き詰められた
カニの身の甘さが濃厚です。

そして”大トロ炙り”。
おお!この終盤にきて大トロとは。
大トロって前半ピークぐらいで
「どうだ!」と出されるイメージが強かったので
後半このタイミングでちょっと面喰いました。
しかも素材の良さに頼り切らず
軽く炙ってあるところは、
コース後半でも、
重くなり過ぎず食べられる様にという、
心配りであると同時に、
新しい味わい方のプレゼンテーションですね。
いつもよりは、あっさりとした脂と
ちょっと噛みしめ甲斐が出た食感、
微かな香ばしさなど、
新鮮で印象的でした。

大トロのインパクトの後の、
定番の”アナゴ”は上品。
フワリとした身の軽さが美味です。

最後、本日の大取として、
茶目っ気たっぷりだったのが
”かんぴょうの手巻き”。
海苔とすし飯とかんぴょうが
セットされて目前に置かれるので、
自身で手巻きしていただきます。
幅広いかんぴょうが美しく、
口中が甘味とコリコリの食感で
占領されます。
かんぴょう巻きって
地味なイメージがありましたが、
こちらのかんぴょう巻きは
存在感バツグンです。

その後、デザート代わりにと出された“玉子焼き”は、
玉子焼きというより、
和風プリンのような食感。
陶器のようにきめ細やかで、
滑らかなテクスチャー。
それでいて和の風味が感じられます。

そして、〆の”あおさのりの赤だし”は
マイルドな味わい。
一口いただいて「ふぅ」と息をつき、
口中の出汁の余韻と、
本日の宴の余韻を重ねて味わいます。

全体的に、サプライズやトレンドを追った感は少なく、
実直で確かな技と確かな食材が積み重なって生まれた、
安定感と信頼感の中で、
心穏やかかつ豊かに、
美味しいお寿司をいただくことができました。

2022/11/24 更新

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