3回
2019/02 訪問
東海道吉田宿の老舗
土曜日の昼、親戚の人々と行ってきました。
【菜めし田楽定食】
照りのある八丁味噌ダレたっぷりの田楽には、すぅーと一筋の辛子。
豆腐は、地元の豆腐店が作る、きく宗用の特注品だ。
熱々をハフハフ頬張る。
しっかり豆の旨味が感じられる豆腐に、甘辛の八丁味噌ダレがベストマッチ。
辛子がツンと、全体の味を引き締める。
大根の葉を混ぜ込んだ菜めしは、色鮮やかなグリーン。
絶妙な塩加減で、そのままでも、田楽と一緒でも、美味しく食べられる。
吸い物も、丁寧に作られている。
透き通った色も、味も、上品だが、きちんと旨味のある出汁。
出汁に浮かんだはんぺんは、地元豊橋のヤマサちくわ製、半月か白はんぺんだと思う。
昔からずっと変わらない、この素朴な菜めし田楽が、大好きだ。
愛知へ来たならば、やはり八丁味噌は食べなきゃです。
味噌カツや味噌煮込みうどんも良いけれど、
八丁味噌を使った料理の中で、私が一番好きなのは、この菜めし田楽です。
創業は文政年間、200年以上の歴史をもつ老舗です。
江戸時代の旅人も、東海道の吉田宿で、食べていたのでしょう。
考えただけで、何かワクワクします。
2019/02/13 更新
2016/06 訪問
伝統の菜めし田楽
平日の昼、母親と行ってきました。(2011年9月)
【菜めし田楽定食】
八丁味噌を使った味噌だれたっぷりの田楽。
豆腐は、地元の豆腐店が、きく宗のためだけに作り上げたものらしい。
表面には程よい硬さがあり、中はホンワリ柔らかだ。
かなり濃い味の味噌だれも、スッとひかれた練りがらしが味を引き締め、それほど重くはない。
大根の葉を混ぜ込んだ菜めしは、色鮮やかなグリーンで、見た目も楽しい。
絶妙な塩加減で、そのままでも、田楽の味噌と一緒でも、美味しく食べられる。
お吸い物も、丁寧に作られている。
見た目上品だが、しっかり味のおだし。
椎茸は噛みしめると、にじみ出るうま味。
はんぺんは、多分地元豊橋、ヤマサのちくわの、白はんぺんだろう。
ただただ素朴な、伝統あるこの味を、私は愛している。
母親が豊橋出身ということもあって、子どもの頃から、豊橋へ行けば、きく宗の菜めし田楽でした。
数えたことはないけれど、人生で300回以上は行っていると思います。
豆腐と大根の葉っぱで、1785円と聞くと、とても高額に感じるかもしれません。
でも、それだけの価値はある、菜めし田楽定食です。
美味しいとか、美味しくないとか、そういうのは関係なく、
豊橋へ来たなら、ぜひ食べていただきたい、伝統の郷土料理だと思っています。
今回はいただきませんでしたが、一品料理の揚げ豆腐も、美味しいです。
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土曜日の昼、母親と行ってきました。(2013年2月)
【菜めし田楽定食】
ほぼ、前回同様の味わい。
但し、二つ気になる点。
許容範囲ではあるものの、菜めしが少し冷めぎみだったこと。
ぬか漬けの味に、少々クセがあったこと。
今回は、ぶっちゃけ、ちょっと外れの日でした。
観光バスで、団体客が入ったところだったので、少しタイミングが悪かったかな?
でも、そんなの関係なしに、長年の思い入れですね。
きく宗は大好きです。
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平日の昼、両親と行ってきました。(2013年12月)
【半田楽、半菜めし、吸物】
一品料理も食べたかったので、半田楽、半菜めしにしてみた。
この日の田楽は、豆腐の焼き具合、味噌の味、全てがとても良かった。
菜めしがもう少し熱いということがないのだが、味は良かったので文句はない。
相変わらずお吸い物は素晴らしい。
大満足。
【揚げ豆腐】
熱々の揚げ豆腐は、生姜醤油にちょいとつけて。
表面はサックリ香ばしく、中は豆のうま味が濃厚な豆腐。
注文から出来上がるまで、時間がかかるのだが、待つ甲斐のある逸品。
前回がちょっとがっかりだったので、心配していたのですが、大丈夫でした。
今回はとても美味しく、ほっと一安心です。
また行かなきゃね。
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平日の昼、母親と行ってきました。(2014年12月)
【菜めし田楽定食】
この日の菜めし田楽定食は、最高に美味しかった。
菜めしの塩加減、ご飯の硬さ。
田楽の豆腐の水きり加減、焼き加減。
そして、いつもと変わらず、間違いのない吸い物。
完璧な仕上がりだ。
ここ10年で一番の傑作だった。
大満足の菜めし田楽定食です。
何一つ、文句を付けるところがありませんでした。
平日サービスの、きな粉団子も、フワモチで美味しかったぁ~。
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平日の夜、親戚の人々と行ってきました。(2016年6月)
【菜めし田楽定食】
この日の菜めし田楽定食は、なかなか良い出来。
菜めしの塩加減、ご飯の硬さは、完璧。
田楽の豆腐は、いつもよりしっかり水切りしてあるのか、濃厚な大豆の旨味が感じられる。
少し焦げた味噌の香りが、食欲をそそる。
そして、吸い物は、いつも通り完璧な仕上がり。
【漬物】
定食にも漬物の小皿は付くが、それとは別に漬物盛を注文。
浅漬けのシャキシャキ胡瓜。
少し醤油のかかった白菜も、美味しい。
愛知へ来たならば、やはり八丁味噌は食べなきゃです。
味噌カツや味噌煮込みうどんも良いけれど、
八丁味噌の使った料理の中で、私が一番好きなのは、やはり伝統ある菜めし田楽です。
2016/06/22 更新
土曜日の昼、親戚の人々と行ってきました。
【菜めし田楽定食】
照りのある八丁味噌ダレたっぷりの田楽には、すぅーと一筋の辛子。
大根の葉を混ぜ込んだ菜めしは、色鮮やかなグリーン。
創業は文政年間、200年以上の歴史をもつ老舗が作る、伝統の菜飯田楽だ。
幼い頃から、数えきれないほど食べてきた私が、この日は少し首を傾げた。
いつもほど熱々ではなく、豆腐の焼き加減もやや弱め。
八丁味噌が主張するはずの味噌ダレも、出汁のような旨味を強めに感じる。
抜群に美味しい吸い物も、この日は旨味が弱くシャビシャビだ。
まあギリギリ及第点ではあるが、私はもっともっと美味しいきく宗の菜飯田楽を知っている。
長く続く店には、色々な時があるのは、当然のこと。
気長に待とうじゃないか。
この日は、ちょっと残念だったきく宗。
何十年も通い続けていますが、実は過去にも、このような経験をしています。
代替わりだったり、料理人が代わったり、大変な時期もあるでしょう。
そんな時も、きちんと味を立て直してくるきく宗を、私は何度も見てきています。
また近々お邪魔した時に、どう変わるのかが、楽しみです。