2回
2024/05 訪問
久々に凄い店に遭遇
友人からのお誘い。
以前からブックマークしていたこともあって、伺う事にしました。
予約時間は12時半という事で少し余裕があるかな~と思いつつ10時過ぎに家を出ました。
池袋で山手線に乗り換えて日暮里で常磐線に。
山手線のドア上にある液晶画面に常磐線の土浦駅で人身事故で運転見合わせというお知らせがあったものの、取手駅までは順調に進行。
途中、運転再開の案内はあったもののでもここからなかなか進まなくなってしまって、こりゃ~間に合わないかな~と思いつつしばし電車の中で待ってました。
そして何とか土浦駅に着いたのが12時20分!
Googleマップで調べてみると土浦駅から徒歩14分
遅刻にならない様小走りで向かってジャスト12時29分の到着。
ふ~~何とか間に合った。
運転見合せがなければ12時ちょいだったのに~
と言っても仕方ないのでお店に入る。
予約名を告げると2階の座敷のある部屋に案内されました。
もうちょっと小さなお店かと思ってましたが、結構な大箱でびっくりしちゃいました。
さて中に入って飲み物のメニューを見てみましょう。
取りあえず瓶ビールを二人で半分ずつにして喉を潤すことにしました。
さてお料理のスタートです。
まず出てきてのが霞ヶ浦産の白魚からあげ。
うっすらと塩味が付いていてこれが旨い。霞ケ浦産の白魚は初めてたべたかもしれません。
そしてお盆の上に乗せられた前菜。山菜の盛り合わせ、ふきのとうの白和え、あいこ(ミヤマイラクサ)ゼリー酢、うどのきんぴら、花山葵酢浸し、山菜おから、たけのこ麹漬、二輪草浸し、ふき味噌、わらび蕎麦出汁
何より驚くのが茨城産だという事。地元愛が感じられ、この地域の奥深さを凄さを思いされました。そして一皿一皿の丁寧な仕事ぶりが凄い熱量として感じます。
この前菜だけで見ても凄いのにこれからどんなお料理が出て来るのかホント楽しみになります。
ビールをあっという間に飲み干して日本酒にスイッチします。
メニューを見てわかるのは茨城のお酒のラインナップが素晴らしい事。
人気のものから普段見ないレーベルまで様々。
それも1/2から楽しめるのも良いですね。
飲んだお酒は結城酒造 結、阿部酒造 松盛 純米吟醸、白菊酒造 白菊 純米、浦里酒造 浦里 純米大吟醸を各1/2合、それと味見で武勇を頂きました。
続いて出てきたのが鹿嶋産の蛤と桜川市産こごみのお椀。
蛤から出たダシが半端なく濃くて美味しい。
こごみのサクサクとした食感も良いです。
続いてお造り。まずは産霞ヶ浦産鯉洗い、
個人的には鯉は泥臭いイメージなんですけど、これは全くそんな事もなく鮮度抜群でプリプリな食感が素晴らしかったです。
大津港産のれそれ 摘果ぶどうポン酢
のれそれはなかなか入荷してなかったとの事ですが、のど越しが良いと言う表現をしていいのかわかりませんが、食べ応えがあって良い感じ。それと摘果ぶどうを酢に見立てて味付けをしてあって、奥深い味わいでした。
常磐沖産穴子は少し火入れしてあり、ねっとりとした食感と穴子の味が口いっぱいに広がっていく感じで新感覚でした。
続いて.那珂湊産目光一夜干し。
スーパーで最近見るようになってますけど、魚も小さくそれを開いて一夜干しにして焼いているなんて凄くないですか?
フランス料理でフリットは結構みますけど、丁寧な仕事っぷりが光る一品でした。
そしてお口直しに紅はるか蜜煮と赤玉ねぎのピクルスが出てきます。
これで口の中の味をリセット!紅はるかの甘さと赤玉ねぎのピクルスの酸味がなんとも良い感じです。
そして霞ヶ浦産の天然鰻 蒲焼き 花山椒掛け。流石天然と思わせる野生を感じさせる食感と味わいが素晴らしいです。ここ最近鰻を食べてなかったのでかなり感動の味わいでした。
つづいて揚げ物で山菜の天婦羅で桜川市産こしあぶらとこごみ、山形県月山産のたらの芽が出てきました。
店主曰くたらの芽は茨城県産だと小さくて見劣りするのであえて山形県産のものしたとの事でした。そして春の期間が短く暑くなってしまう気候になってきているので、山菜の旬も非常にタイトになっていると仰られてました。そういった意味じゃ希少な山菜料理って事だな~と思いつつ箸を進めました。
これも力強い味わいで山菜の旨さと香りを存分に楽しめました。
そしてメインは豚肉の焼き物
境町塚原牧場梅山豚味噌漬け焼きと鉾田市方波見牧場デュロック種塩焼き
豚肉の甘みが濃縮されているのと、肉々しい食感がまた良い感じでした。
〆のご飯は山菜御飯でたけのこ、わらび、こごみ、せり、こしあぶら、うどが入った贅沢品。
香りが素晴らしく良くてご飯が旨い!お代りもさせてもらっちゃいました。
漬物と椀物も美味しかったです。
デザートは葛切り。黒蜜をくぐらせて頂きます。
程よい甘さと黒蜜の香りが口いっぱいに広がってこれまた美味しかった。
なんやかんや終了したのは15時半過ぎ
大満足のお料理とお酒でした。
この内容で飲んで二万チョイなのも素晴らしいです。
木村大将が作り上げる地元愛に満ちたお料理。
それもお料理は大将一人で作られていてこの大箱のお店を回していると言うのは凄いと思いました。
茨城県の素材の力強さを再認識する事ができました。
久々に唸る凄い店。
なかなかこんなお店無いと思います。
都内から順調に行っても2時間弱なのでちょくちょくは行けそうにもありませんが、四半期ごとに訪れたいお店になりました。
沿線の方でしたら是非おススメをしたいと思います。
わざわざ行っても良いお店ですよ~~~
2024/05/23 更新
前回行ってとても良い印象だった当店。
また今回も秋の味覚~って事でお誘いを受けて伺う事にしました。
前回人身事故で電車が遅れてギリと言うか、土浦駅から走ってちょい遅刻で到着しちゃったので、今回は余裕をもって移動しちゃいます。
それと前回は在来線で行きましたが、今回は保険も掛ける意味合いwで特急ときわに乗って土浦駅に向かいます。
上野駅から土浦駅まで40分程度、何と言っても途中駅は柏駅しか止まらないのであっという間に到着しました。
新幹線でで高崎、宇都宮に行く感覚と同じくらいかと思います。距離は断然短いですけどw
これなら特急料金払う価値は有りかな~と。。
土浦駅にちょい早めに着いたので駅ビルを散策。
日本酒の角打ちがあったり、様々な専門店があって面白いです。
程よくして駅から歩いてお店まで15分弱歩いていきましょう。
城下町なこともあって風情があって良いですね~
という事でお店に到着。
まだ予約時間より早かったですけど入店しちゃいます。
仲居さんに案内され2階にあるお部屋に通されそこで待つことにしました。
10月とは言えまだ気温が高く暑かったのでエアコンの効いた部屋で待つのが一番!
しばらく待ってメンバーが揃ってお料理がスタートします。
自分は日本酒から始めちゃいます。
だってお料理の内容からしてもビールとかは無いかな~と
茨城の酒を中心に飲んでいきます。
まず出てきたのが前菜。
内容は身巻き唐墨(からすみ)、かます寿司、秋刀魚燻製、アケビ味噌、ミズと木耳の煮浸し
秋の幸がたっぷり感じられる内容です。
何と言っても素材の良さが抜群に良いこと。
市場には出回らない新鮮な物ばかりなのが素晴らしい。
唐墨はイカに巻かれていて、これがめちゃくちゃ旨い。
尿酸値なんてどうでもいいや~って思うくらいの旨さ。
これと日本酒があればずっと飲んでられそうなくらいでした。
かます寿司もこれまた香りがあって美味しいんです。もっと欲しくなってしまうくらいの味わいです。
秋刀魚の燻製も酒に合うに決まっているじゃないですか~
気が付けば半合飲んじゃってました。
続いて椀替わりは天然茸アカヤマドリタケの薄蒸し
このアカヤマドリダケは味が美味しいこともあって虫に食われていることが多いんだそうですけど、さてどんなものやら~
茶碗蒸し仕立てにされていて、香りと味がストレートに感じられる味わい。ダシの味わいもプラスされて旨いの一言です。
そしてお造りは、常磐沖産鮃(ひらめ)昆布〆、常磐沖産太刀魚炙り。
鮃の昆布〆は寝かしがしっかりとしてあり昆布の旨さと寝かしによる旨味感がよりエンハンスドされてうまぁ~の一言。
そして太刀魚は淡白かと思いきやこの時期とは思えない脂の乗りで炙りにしていい感じに仕上がってます。
焼き物の子持ち鮎油煮焼きは香りが天然の良い感じで美味しいです。
日本酒進んじゃいますよ~
続いて八寸
クロカワダケと牛すじ煮、舞茸と猪の炭焼き、ハナビラタケみぞれ和え、マスタケ味噌漬け、アミタケ胡麻塩、松茸コロッケ、タマゴタケと同属のキノコのお浸し
どの茸も力強く香りと旨味が強い。
特に松茸のコロッケは、松茸そのものを食べているより香りが強いように感じるくらいでした。
それと天然舞茸は売られているものとは全く違って味と香りが濃厚。猪の強さに負けないくらいの味わいを出していました。
続いて揚げ物はホロホロ鶏炭焼き。
ジャフラトレーディング産のホロホロ鳥(ハツと白 レバー) 炭焼きにしたもの。
大将の話によればホロホロ鶏の身は脂があまり乗っていなくてそれ自身は美味しいって言う程の物じゃないらしいんですけど、ハツと白レバーは絶品との事で食べてみると、こりゃ~いわれる通り美味しすぎます。上等なフォアグラよりこちらの方が断然旨かったです。
なのでこれを肴に酒が進むこと。食べ終わっちゃうのが惜しいくらいでした。
そして揚げ物は 鯉香味ソース
山野水産霞ヶ浦産鯉
オクラ、長葱、パプリカの香味ソースがオンされています。
こちらの鯉は本当に美味しい。
他で食べた鯉とは比較にならないくらいです。
香味ソースの味わいと相まってより美味しく感じます。
続いて冷やし鉢
冷やし煮物 六方芋、南瓜、オクラ 茗荷、胡麻タレ
揚げ物の後にこれで口の中をすっきりさせてくれるって言う魂胆なのがわかる旨さです。
終盤に入り、止魚。
茄子田楽
土浦産緑茄子、チチタケ、ヒラタケ、 クロカワダケ、ハツタケ、ウラベニホテイシメジ
キノコ類を細かく刻み込んで味噌と合わせ、茄子の上に乗せたもの。
こんな使い方なんてあるんだと思わせる見た目と味わいでした。
茸の香りを存分に引き出しているところが凄いと思います。
〆の食事は 天然茸雑炊
霞ヶ浦産天然すっぽん、ホロホロ 鳥、ハエトリシメジ、ホウキタケ、ハナイグチ、シャカシメジ、アミタケ、舞茸が入っています。
結構お酒を飲んでしまいましたが、濃厚な味わいの茸雑炊たまらないです。オールスター勢ぞろいと言った感じの茸達でした。
デザートは焼葛餅
これもあえて焼きで出してくるあたりが凄いと思いました。
いや~食べて飲んだ。
こんな料理はそうそうに食べられないと思うくらいです。
都内の高級店でもまず食べられない茸達。それと仕事っぷりに驚きの数々でした。
ここはホントに凄いです。
また来春に行きたい!って宣言しちゃいます。
ご一緒頂いた皆様、そして幹事様ありがとうございました。