6回
2020/07 訪問
新メニュー登場
原則テレワークの中、久し振りに出社する予定があったので、前日に予約した上で訪問しました。
コロナのせいか、お客さんはまばらでしたが、負けずに頑張ってもらいたいと思います。
今回は、焼物がサバのみりん焼きと、鮭の塩焼きでした。
あくまでも、「鮭の塩焼き」であり、「塩鮭の焼物」では無い事がポイントです。
というのは、初めから塩に漬け込まれた塩鮭は、塩の効果で、焼く前からかなり水分の抜けた状態になっているので、それを焼くと、更に水分が飛んで、出来上がりは、相当歯応えを感じる状態になっています。
それに対して、これは、おそらく生鮭を使い、焼く直前に軽く塩を打っていると思われ、しかも囲炉裏の遠火でゆっくりじっくり焼いているので、程良い水分を閉じ込めたまま、外側だけパリッと焼けていました。
適度に脂の乗った鮭でしたので、ご飯の上に乗せると、中から脂の旨味がにじみ出て来ました。
サバのみりん焼きも、甘過ぎず、美味しかったです。
刺身は、ひっさげ、ひらめ、しまあじの3種類で、ひらめは、縁側まで残してあったので、シコシコした歯応えと脂の旨味を、同時に感じる事が出来ました。
ひっさげというのはマグロの稚魚の事らしく、手でぶら下げられる位の小振りな物を指すそうですが、成魚の赤身にありがちな血の味もせず、サッパリとした味わいでした。
かつおのポン酢もありましたが、ひっさげはこれに近い食感でした。
また、意外な処で印象に残ったのは、かに玉と鱧の煮こごりでした。
かに玉は、カニカマじゃ無く、ちゃんと繊維を感じるかに身が入っていました。
卵にはじゃがいも(?)のみじん切りが混ぜ込んであり、ふんわりした食感で、非常に美味でした。
鱧は、淡白な味付けでしたが、煮こごり状のお出汁とよく合っていて、これも美味でした。
今後も、夜の一人飲みを含めて通いたいと思います。
2020/07/25 更新
2020/06 訪問
ランチがグレードアップ‼︎
コロナ自粛の影響でテレワークが増えたので、久し振りのランチ訪問です。
OBPの様に、サラリーマンのランチ需要が大きいエリアだと、昼も夜も、お店にとってはテレワークの影響が大きいと思いますが、頑張って頂きたいと思います。
今回の新たな驚きは、ランチの内容が更にグレードアップした事です。
まず、焼物がタイの塩焼にランクアップしたのに加え、イワシの塩焼が追加されていました。
一品ものも、ハマチとタイの刺身に加えて、ヨコワのポン酢和えも加わっていました。
あと、デザートが、杏仁豆腐のラズベリーソース(?)に変わっていました。
また白米も、以前はあまり気付きませんでしたが、今回はしっかりとお米の香りがして、更に食が進みました。
元々がコスパ最強だったのに、お値段据置で、このランクアップには脱帽です。
では、今回特に印象に残った献立をレビュします。
①ハマチとタイの刺身
ハマチとタイでしたが、これはこれまで通り、新鮮で歯応えも良く、安定の美味しさでした。
②ヨコワのポン酢和え
刺身とは全く別の味覚と食感で、刺身のプリプリサクサク感とは対照的に、こちらはフワッとした食感と、角の立たない優しいポン酢(もしかして自家製?)の風味が、口一杯に広がりました。
③ハマグリとバイ貝の煮物
かなり大き目のハマグリの煮物は、薄目の出汁で軽く煮られているので、硬くならず、適度な歯応えで、噛むと旨味が滲み出て来ました。逆にバイ貝は、肝も苦味が殆ど無く、シッカリした歯応えでした。
④タイとイワシの塩焼
タイは真鯛との事でしたが、かなり大きく、食べ応えタップリでした。
特にハラスの部分は、皮のパリパリ感と、脂身のトロトロ感が口の中で混ざり合って、絶妙な味わいでした。身の部分は、絶妙に水分が残されていて、フワフワの食感でした。イワシは、丁寧に肝が除かれていて苦味は殆ど感じず、逆に適度に水分の抜けた状態に仕上げられているので、旨味が凝縮して、ご飯に良く合いました。
⑤ラズベリーの杏仁豆腐
タネが大きく、酸味が強目だったので、イチゴでは無くラズベリーのソースだと思いますが、淡白な杏仁豆腐と良く合いました。
これで、税込1000円の据置は驚きです。
御馳走様でした。
2020/06/12 更新
2020/02 訪問
メガネを掛けてハーモニカを吹く
ランチには何度か来ていて、大満足のお店です。
ランチ予約限定のマグロのスペアリブも食べましたが、その時にメニューで見たハーモニカなる代物が、ずっと気になっていたので、今回は夜に行ってみました。
日本酒の銘柄も豊富な事は、昼間に来た時、冷蔵庫を見て判っていたので、今回はマグロとのマリアージュが目当てです。
店に入ると、テーブル席は数名連れのグループ数組で埋まっており、カウンターが一席だけ空いており、こちらとしては、自分の世界に没入したかったので、まさに絶好のシチュエーションでした。
日本酒は、冷蔵庫に色んな種類が並んでおり、どれでもグラス1杯(60ml位?)で300円、1合で900円との事でしたが、利酒セットなるメニューもあり、それだと、自分で好きな銘柄を3種類選べて850円との事でしたので、迷わずそれを注文しました。
純米吟醸で、出来るだけ無濾過生酒に近い銘柄、米は出来るだけ山田錦で、日本酒度は高目を基準に、3銘柄選びました。
肴は、もちろん、メガネとハーモニカです。
つき出しも凝っていて、フグカワの湯引、トコブシの煮物に、シロネギのおろし、一口巻寿司でした。
まず、日本酒を利いてみました。
無風は非常に淡麗ではあるけど、香りと旨味をあまり感じないサッパリタイプ。
からはしは、吟醸香はあるが無濾過生原酒だけあって度数もあり、強さも感じるタイプ。
みむろ杉は、アルコール度数が低目なのもあると思いますが、柔らかい香りと、ほのかな甘味を感じる、とても優しいタイプでした。
なので、味付けをしてあるつき出しには無風を、脂の乗ったメガネとハーモニカは、からはしとお見合いさせました。
みむろ杉も、マグロとお見合いさせてみましたが、これは優しい味わいが失われる気がしたので、婚活不参加にして、お酒だけを少しづつ味わいました。
メガネは昼のレビューで散々書いたので省きますが、目玉の周りの身の刺身で、量もかなりありました。
とにかく、とろける様な噛み応えの後に、滲み出て来る旨味と脂が絶品です。
ハーモニカは、背びれの付根の身ですが、敢えて例えるのなら、ヒラメのエンガワを、骨付のまま巨大化させたイメージです。
ハーモニカの様に並んだ骨と骨との間を、フォークで梳く様にして食べるのですが、長い時間(20分位?)をかけて、じっくりと炭火焼にしてもらったので、水分が抜け、旨味が凝縮されていて、ネットリした食感が最高でした。
ご馳走様でした。
2020/02/21 更新
2020/01 訪問
マグロの焼きトロ?
今年に入って初めてのランチは、予約をしました。
その場合、焼物がまぐろのスペアリブに変更出来ます。
囲炉裏でじっくり焼かれたスペアリブは、外側の皮が硬く、それについている肉は脂が乗ってトロトロでした。
よく考えてみると、スペアリブとは、牛や豚の場合、アバラ肉の事を指すので、マグロの場合、明らかに腹側の部位になるのかと思います。
魚のアバラ肉は、主に頭の近くにあるはずですので、味わいはトロに近い印象です。
カマトロと呼ばれている部位かもしれません。
絶妙の塩加減で、箸でほぐすと、鮭ハラスの様なトロトロの脂身が出て来ました。
その他、新たに食べたメニューとしては、
①しらすと小松菜(?)の煮浸し
②黒豆煮
③柿の煮物
④もずく(?)の味噌汁
で、特に柿を煮物にするというのは非常に面白いと思いました。
白ネギのすりおろしは、緑色に変わっていました。
デザートのプリンも、黒胡麻から紅茶へ変わって、美味しかったです。
お刺身は、今回はホウボウだとの事で、あっさりして食べ易かったです。
2020/02/21 更新
2019/12 訪問
夜に行きたくなるお品書き
今回で3回目ですが、ランチ営業は火水木のみなので、実質的には、今年最後の訪問になります。
今回も、これまで同様に、手の込んだ一品を色々出してもらいました。
初めて行った時に出た、マグロの目玉の刺身があまりにも美味しかったので、2回目に行った時、その代わりに別の魚の刺身だったので、お勘定の時にその事を店員さんに少し話したら、その事を覚えて頂いていたらしく、今回もその部位を出して頂けました。
わずか2回の訪問で、顔まで覚えて頂け、お気遣い頂けるとは、非常にありがたい限りです。
これは本当に絶品なので、やはり夜に来て冷酒と一緒に味わいたいなと思いました。
今度は是非、夜に行きたいと思います。
メニューを見る限りでは、有名どころの銘柄が数種類載っているだけですが、冷蔵庫にはかなり珍しそうな銘柄がたくさん並んでいたので、飲み比べをしてみるのも楽しそうです。
コースメニューや飲み放題もある様ですが、自分的には、気に入った一品料理と、気に入った冷酒を少しづつ味わう方が、向いている気がしました。
是非、一人飲みに行きたいと思います。
【新たに食べたメニュー】
①シイラの西京焼
前回はサワラだったと思いますが、今回は、確かシイラとおっしゃっていた気がします。
ヒレの付根の骨がかなり大振りですが、丁寧にほぐして、隅々まで味わいました。
淡白ながら、しっかりとした身の、美味しい焼物です。
②豆腐と生きくらげ
豆腐と言っても、非常にねっとりとクリーミーな食感で、豆乳を凝縮させたイメージです。それに生きくらげとどんこ椎茸のあんかけがかかっていて、非常に面白い食感でした。
2020/02/21 更新
2019/12 訪問
昼休みの時間を全て費やして味わいたいランチ
自己紹介にも書いていますが、自分としては、基本的に5.0を付けないポリシーなので、実質的には4.5が最高得点だと解釈して頂いて結構です。
その上で、自分史上初めて、全項目に4.5を付けさせて頂きました。
夜はまだ行った事がないので、別の機会にレビューしますが、メニューにはいくつも興味を惹かれる文字が踊っていて、しかも、それらの殆どが非常に良心的な価格設定だったので、また別のお楽しみにしようと思います。
さて、ランチは週に3日しか営業しておらず、しかも10食(?)限定らしく、12時10分頃に入店した時点で、既に残り3食程度になっていました。
店内は新しくて清潔感があり、かと言って気をてらった内装でも無く、落ち着いたシックな雰囲気で好感が持てます。
料理は全8品ありましたので、順にレビューします。
①刺身3種盛
マグロ(眼の周りの稀少部位)、タイ、ハマチが、それぞれ2切づつ盛合せになっています。
タイとハマチももちろん美味でしたが、マグロが特に絶品でした。
大トロとも違う、上質な脂身といった印象で、口に含むとトロリと溶けて行きました。
日本酒と合わせる事を考えるだけで、背筋がゾクゾクしますが、それはまた今度のお楽しみです。
因みに、ワサビもちゃんと粗目に擦り下ろした本ワサビでした。
②サワラ西京焼
肉厚で脂の乗ったサワラが、低温でじっくりと焼かれたらしく、焦げ目は全くありませんでした。
噛むと中からジュワッと旨味が出て来ます。
これも、冷酒が欲しくなる逸品でした。
因みに、大根おろしは、甘味のある、ザクッとした食感の鬼おろしでした。
③鴨ロースの赤かぶサラダ
赤かぶ(多分…)をはじめとした新鮮野菜の薄切りの上に、鴨ロースが2枚乗っていました。
一緒に食べると、鴨の脂を野菜の甘味が洗い流すといった感じで、絶妙のバランスでした。
④タコの煮浸し
タコのブツ切りが、優しいお味の野菜の煮浸しの上に乗っていました。
何の野菜かはわかりませんでしたが、タコはプリップリというよりは、やんわりと煮込まれており、味が染み込んでいで、何とも不思議な味わいでした。
⑤タラの白子ポン酢
言わずと知れた、日本酒メニューですが、マッタリと粘度が高く、シッカリとした味わいでした。
⑥しめサバ
これは、半生の状態で、普通に美味でした。
⑦白ネギのすりおろし
大根おろしの様に見えますが、それは西京焼に添えてあるので、最初はこれが何なのか解りませんでした。
口に含むと、何とも言えない甘味が拡がりました。
後で判りましたが、白ネギをすりおろした物に、味付けをされているらしく、ドレッシングでも無く、おかずでも無く、やはり日本酒に合う逸品だなと思いました。
この発想には感服しました。
⑧味噌汁と白米
味噌汁は味噌汁らしく、シッカリと出汁が聞いていて、白米はモッチリと甘味がありました。
⑨黒ゴマのムース
最後に、まさかのデザートまで付いていました。
芳ばしい黒ゴマの香りが、ほんのりとした甘味包まれて、優しいお味でした。
全ての料理に、一手間を掛けた丁寧さを感じました。
これ全部で、驚愕の税込1000円でした。
テキパキと食べるのでは無く、お昼休みの時間を全て費やして、じっくりと一品づつ味わうべきお店だと思います。
夜のメニューも、他では見た事の無い、興味深い品書がたくさんあったので、今度は是非、日本酒とのマリアージュを愉しみたいと思います。
ご馳走様でした。
2020/02/21 更新
全ての一品に掛けられた手間隙。
2019/12/26 更新