2回
2023/12 訪問
…お、こういうことか。
枚方近辺で美味しい蕎麦屋さんを検索していて見付けたお店です。
見付けたというより、このお店がそこにあるのは少なくとも20年以上前から知っていましたが、かなりの高評価店である事は、他の方のレビューを見て、初めて知りました。
生そば屋さんなので、蕎麦が美味しいのは勿論のこと、それにも増して関東風天丼が美味しいというクチコミがあったので、興味が出て初訪問してみました。
お昼時ということもあり、平日にも関わらず入替わり立替わりお客さんが絶える事はありませんでした。
この界隈は飲屋街なので、夜はそれなりに賑わうものの、昼間は殆どの店が閉まっているので立ち寄る人も少なく、その中でこれほど繁盛しているのは人気店の所以だと思います。
入口近くには蕎麦打台がありましたが、手打蕎麦の期待感が高まります。
今回は初回なので、一琳定食という定番の蕎麦と天丼なセットを注文しました。
蕎麦は温か冷を選べるので、より一層コシを愉しめそうな冷しぶっかけにしました。
蕎麦は更科系の細麺ですが、シッカリとエッジが立っていて、一気に啜ると、シャゴシャゴした麺の束感と、歯から伝わるパツパツとした噛み応えを存分に堪能出来ます。
イメージ的には、和蕎麦というよりは、韓国冷麺の食感に近い歯応えでした。
田舎蕎麦ではないので、蕎麦殻の香りはそれほど感じず、サラッと綺麗な蕎麦という印象でした。
具は鰹節に海苔と葱といった非常にシンプルな構成ですが、蕎麦の噛み応えと濃目のツユの味わいのお蔭で、物足りなを感じる事は全くありませんでした。
お目当ての天丼ですが、関西で食べている天丼とはコンセプトからして明らかに別物でした。
あ、これが他のレビューにあった、東京の下町で愛されている関東風天丼なのかと合点がいきました。
関西だと薄い衣でサクサク感を全面に出そうとしますし、タレも天ツユに近い薄目の物を使うと思いますが、このお店は濃厚で甘辛いツユを天ぷらにもご飯にも予め浸み込ませてあり、ちょっとクタッとなったしっとり感を愉しむタイプでした。
タレも、鰻蒲焼用に近い濃厚さで、掛けるというより塗るといったイメージでした。
天ぷらは海老と南瓜とピーマンと海苔でしたが、それぞれにタレとの相性が良く、ご飯と一緒にペロッと完食してしまいました。
最後に蕎麦湯を出してもらえますが、ぶっかけのツユを飲み干した後だったので、また追加でツユをもらえました。
枚方に、こんな小粋な蕎麦屋さんがあるとは再発見でした。
2024/02/11 更新
二度目の訪問です。
このお店で注文するのは、天丼とそばのセットという鉄板メニューで変わりないのですが、前回はそばがぶっかけだったで、今回は少しだけプラス料金を払って、ざるにしてみました。
ぶっかけは、最初から出汁に浸かっているので、のんびり食べているとそばが伸びてしまい、シコシコ感を損なう懸念あります。
ざるなら出汁に浸かっていないので、伸びる事を気にせず、終始マイペースで、シコシコ感を堪能しながら完食することができるので、これは圧倒的なメリットだという事に今回初めて気付きました。
単品注文ならまだしも、天丼が美味し過ぎるので、最初はそれにがっついてしまうので、セットで注文する場合は、ざるがオススメです。
最後のそば湯まで含めて、たいへん美味しく堪能する事が出来ました。
これだけのボリュームで、1,000円以下という価格設定なので、自信を持ってオススメ出来る、超絶コスパの良店だと思います。