だるちゃさんが投稿した炭火焼とり 安喜(大阪/あびこ)の口コミ詳細

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だるちゃの馬鹿舌日記

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炭火焼とり 安喜あびこ、我孫子町、杉本町/焼き鳥、鳥料理

1

  • 夜の点数:4.5

      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5

脳細胞に刻まれる記憶

食べログのレビューで4.5を付けた、記念すべき3件目のお店です。

0.5刻みで評点する事に決めていますが、5.0を付ける意思は全く無いので、4.5が実質的には自分としての満点に匹敵する事になります。

今まで4.5を付けたお店の1件目は、かつて京橋にあった超絶コスパランチの炉端焼店、2件目は北新地の高級肉割烹で、今回は食材と酒に拘り抜いた焼鳥屋です。

このお店の存在は十年以上前から知っていましたが、いつかは行ってみたいと思い続けながらも、入店へのハードルが非常に高く、最適な機会に恵まれないまま、時だけが流れ去っていました。

ハードルというのは、人気のあまり平日も含めて予約で埋まっている事に加え、電話予約が不可なので、現地に着いてからの書込予約になるのですが、その時点で既に埋まっていて出直しになるリスクもありますし、運良く予約出来たとしても、数時間先までの時間潰しが大変だという事です。

今回は、たまたま夕方に住吉区で用事があったので、折角ならと思い、運だめしのおみくじを引く感覚で、わざわざ寄り道してみた処、奇跡的に1席だけカウンターが空いており、ぶっつけ本番での即入店という大吉を引き当てる事が出来ました。

積年の希望があっけなく叶ってしまい、空恐ろしい気もしますが、せっかく積んだ幸運なので、目一杯堪能する事にしました。

着座してまず目に入ったのは、八幡屋礒五郎の香辛料御三家です。

七味は他店でもたまに見かける事はありますが、一味や山椒まで全て揃えているお店は稀少だと思います。

今回は、揚物とビールを見送り、焼物一本に絞って、最初から日本酒と焼酎のマリアージュを愉しむ組立を考えていたので、しおには山椒、たれには七味を合せる事にしました。

写真は全部で20枚撮りましたので、よろしければ最後までご覧下さい。

まずは、突き出しの厚揚と野菜サラダです。

厚揚は、絵に描いた様な外カリ内トロで、殻を割る(この表現がピッタリ‼︎)と、中からギリギリ形状を保った半固体状の絹ごしがトロリと溢れ出し、もうこれだけで、このお店の本気度が感じられました。

サラダは、サニーレタスとメカブを、ヤクルト1000で作った自家製ドレッシングで和えてあるそうで、噛もうとすると、シャキシャキした野菜の歯応えが、メカブの粘液でいなされる微妙な肩透かし感のある噛み応えが絶妙でした。

・茶雨亭(日本酒)
窓乃梅酒造(佐嘉酒造)という佐賀県の蔵元が醸す銘酒で、酸味は控え目でフルーティな香りが立ちますが、取って付けた様なあざとい吟醸香では無く、旨味と香りが絶妙になバランスを保った逸品でした。
ご主人によると、この銘柄はこのお店でしか飲めないとの事でしたが、気になって帰宅後にググッてみたら本当に安喜のレビュー1件しかヒットせず、蔵元のページにも記載がありませんでした。
まさに幻の銘酒といった印象です。
因みに、なかなか巷ではお目にかかれない超有名な「十四代」も、お手頃価格で普通にラインナップされていました。

・村尾(焼酎)
言わずと知れた3M(三大芋焼酎)の一角を占める超有名銘柄です。
以前に他店で森伊蔵と魔王は口にした事があるので、今回で3M全てを制覇した事になります。
力強い芋の香りはあるものの、クドさが一切なく、非常にクリアな味わいと後味でした。

・たまひも(たれ)
別名きんかんとも呼ばれている、産む前の未成熟卵です。
人間にしてみれば臍の緒に相当する部分は、ホタテのヒモを柔らかく煮込んだ様にムギュムギュした食感で、これはこれで美味しいのですが、やはり何といってもペースト状の卵がとんでもなく絶品でした。
スーパーの惣菜屋でも、カチカチになるまで煮込まれたたまひもご売られているのは見た事がありましたが、オレンジ色の半熟のまま焼物として提供されるのは初めてで、噛むと口の中で弾け、トロッとした旨味が口の中いっぱいに溢れ出しました。

・きも(たれ&ごま)
一般的な鶏肝に比べるとかなりの大ぶりで、鶏肝というよりはフォアグラに近い味わいで、箸でつまむとトロトロに崩れる寸前のまったり感でした。
たれに胡麻油の風味が加わり、絶妙の味わいでした。

・そり(しお)
パリパリに色付いた皮に包まれた、ジューシーな柔らかい希少部位でした。
フランス語のソリレスという言葉が由来らしく、食べないのは愚か者という意味だそうです。
大ぶりな身を頬張ると、絶妙の塩加減と共に、脂と肉汁が口いっぱいに溢れました。

・おび
そりに似た食感の柔らかい希少部位でした。
旨味の詰まった牡蠣の様な鶏肉と言われているらしく、溢れ出す脂と肉汁が絶品でした。

・せせりみ
しっかりした肉感の部位でした。
脂は少な目ですが、噛み締めるとキュッとした歯応えと共にジュワッと肉の旨味が滲み出してきました。

・かわ
カリカリに焼かれた食感が絶妙でした。
但し、他店でも味わえる普通に美味しい塩焼といった印象なので、

・かもロース
しっとりした赤身部分と、上品な脂身のバランスが良く、非常に美味な味わいの一品でしたが、一般的に売っている鴨ロースとの大差は感じなかったので、安喜で注文するならこれを止めて、別の焼鳥を注文した方が良かったかなというのが正直な印象です。

・そらまめ
直火でじっくり焼いてもらえるので、わずかに青っぽさを残しつつ、ホクホクした食感が絶品でした。
鹿児島産の大きなそら豆なので、3粒入っていました。

人は本当に美味しいものに出会うと、何十年経っても記憶が残るものですが、今回の何品かは間違いなく脳細胞の奥に深く刻み込まれました。

私自身、この次に訪問出来るのはいつになるのか判りませんが、近畿圏内の方なら、玉砕覚悟で現地予約にチャレンジする価値はある名店だと思います。

2024/03/10 更新

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