だるま3世さんのマイ★ベストレストラン 2018

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だるま3世の濃い口グルメガイド

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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(2018年12月31日更新)
食べログ7年目。今までの社会人生活で一番忙しく、一番振り回され、でも一番人に支えられた一年になりました。そんな支えられた人の縁で色々と美味しいお店を知った1年でした。

今回のベストレストランの対象は、今年初めて来店したお店の中で、★4.0以上の評価のものからトップ10を選択させていただきました。今年は旅行・出張の機会が多く、特に西日本のお店が例年に無く多く並ぶ結果となりました。

2019年は元号と共に自分の生活範囲やスタイルが変わりそうな気がしているので、また新たなお店との出会いを楽しみにしています。
1年間ごちそうさまでした。

マイ★ベストレストラン

1位

明徳  (宇部新川、琴芝 / 海鮮)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2018/04訪問 2018/05/03

様々なサービスで至れり尽くせりの割烹

お付き合いのある会社さんと打ち合わせがあり山口・宇部へ。その夜に懇親会としてこちらのお店に招待いただきました。野球好きとしては「めいとく」と読んでしまいそうですが、正確には【みょうとく】です。
普段であれば今回のように先輩方に案内いただいたお店は遠慮してレビューしないのですが、今回についてはサービスも含めて別格に印象的(というより衝撃的)だったので、キリ番の1234件目のレビューとして書くことといたしました。


入口近くのカウンターに通されます。きれいに研磨された檜一本木のカウンターには、漆塗りのお盆が並んでいます。
到着したころにはすでにお料理が3品並んでいました。
L字のカウンターの一番奥には相手先の会社のトップが陣取り、ド底辺平社員の私は入口近くの場所に座ります。

上着を預かっていただき、最初は生ビールをうすはりグラスで乾杯しました。
以下がお料理で頂いた品です。以下の品が板前さんや着物をお召になった店員さんからお出しいただきました。

●突き出し(?)の3品(蒸し豆腐、タラコの炊いたもの、白魚の唐揚げ)
お店に到着した段階ですでにあった3品です。
蒸し豆腐は茶碗蒸しと同じような調理法で仕立てており、アサリの出汁の効いた餡と合わせていただきます。
タラコを炊いたものは、淡めで出汁を聞かせたつゆでふっくらと、それでいてプチプチといただきました。
白魚の唐揚げは少々の衣を含めてカリカリとした、ビールにピッタリの一品でした。

●刺し身5種(マグロ、ボタンエビ、牡蠣、ヒラマサ、マダイ)
目の前で板前さんが捌き、次々と提供される新鮮なお刺身です。

最初はガラスのお皿で提供されたマグロの3種盛り。赤身、中トロ、大トロが川の字で並んでいます。
厚手の刺し身を浸すように器に盛られた出汁醤油と、盛られたワサビで新鮮なお刺身をいただきました


次にボタンエビ。新鮮ということでプリプリ感よりもトロっとした食感と旨味が感じられました。

今度はお刺身というよりも「生牡蠣」という言い方が正しいかと思います。大ぶりでミルキーな生牡蠣をレモンでいただきました。

ヒラマサはお醤油を付けずに柚子胡椒と合わせていただきます。ヒラマサのシコシコとした食感に、柚子胡椒の爽やかな辛さが後を追って感じられました。

マダイもまた、お醤油を付けずに、上からおろしでふりかけたカラスミと合わせていただきます。
カラスミをカラスミだと意識して食べたのは初めてですが、マダイの食感や淡白な旨味をカラスミのコクと塩気で引き立てているように思えました。


ここでサプライズ。相手先の会社トップが、顔なじみの板長に相談して出てきたのは、生きたスッポン。池の水を抜く番組で保護対象となっている生物がまな板の上に。
そこから先は初めて見る"解体ショー"のスタートです。初めて見るというよりも、むしろこの先こんな経験ができるのか分かりませんが…
〆るタイミングで私側に向けられたスッポンの顔が、夢に出てきそうです。

この後、先輩が、まだ動くスッポンの心臓を丸呑みするイベントを終えて、再度料理が続々と出てきます。

●スッポンの土瓶蒸し
こちらのスッポンは事前に"用意"したもの。スッポンをスッポンとして認識していただくのも初めてな気がしますが、独特の香りと旨味がスープから感じられました。
土瓶に入った、コラーゲンに溢れた身もいただきました。

●スッポンのフルコース
先程目の前で裁かれたスッポン料理が続きます。前段の解体ショーのおかげで「いただきます」の意味が染みるフルコースでした。

ごま油でいただいた肝刺し。
独特の弾力と血の気の乗った旨味が印象的な赤身の刺し身。
割り物が勝っていて、一気飲みでも生臭さはあまり感じなかった生き血の芋焼酎割。
まるで鶏肉のような肉質ながら、プルプルのコラーゲン部分も感じられた唐揚げ。
コリコリの食感が印象的な臓物の湯引き。
土瓶蒸しでもいただいた旨味がお米に浸透した雑炊。

どれも今まで食べたことのない味ですが、間違いなく美味しい品でした。


●苺と葛餅 抹茶仕立て
メニュー名は想像です。
最後の水菓子扱いの品。苺と本葛餅に抹茶がまぶされた大人なスイーツでした。


お酒はビールの後は延々と地酒をいただきました。
今回頂いた銘柄は「雁木」と「鷹」というもの。
「雁木」は先輩もオススメということでいただいてみると、水のように口当たりながら、口の奥で感じる旨味が強く、メリハリの効いた美味しい品でした。
「鷹」は宇部のお酒。雁木よりも酸味が強いお酒でした。

こうやって続々と美味しいお酒が出てくる上に、スッポン生き血の芋焼酎割を一気飲みしたこと、そしてバックグラウンドとして昨日も散々飲んで若干の睡眠不足だったことも幸いし、雑炊が出てきた頃には檜一本木のカウンターで突っ伏してリタイアしてしまいました…
(相手先の方にもお店の方にもご迷惑をおかけしましたm(_ _)m)

やっと復活してお店を後にすることに。白い紙袋に入ったおみやをいただき、お店の外までカウンターの店員さん全員にお見送りいただきました。


これ以降、ホテル内で写真を撮りました。白い紙袋に入ったおみやには、黒い箱に入った細巻きが並んでいました。
粗切りワサビ、かんぴょう、沢庵の3種に、添え物の卵焼きとガリが入っています。
お醤油を付けなくてもいいように具材に醤油がしみていて、合わせた炒り胡麻の香りとともに、ホテルの部屋で美味しくいただきました。
次の日の朝の出発が早かったので大変助かりました。


お付き合いのある会社さんから招待いただいたお店ではじめてのレビュー。雰囲気にもサービスにも圧倒されたお店です。
また来店したいとも思えたとともに、他の人を連れていきたい、連れていけるほどのステータスになりたいと思えるお店に出会いました。
ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • おみやの細巻き
  • (説明なし)

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2位

3回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2019/07訪問 2019/07/26

バターと小麦のバランス最高な高級食パン(3回目)

半年ぶりくらいの来店です。
土曜日の午後1時前。前回はどえらい行列でしたが、今回は見せ前のスペースに3,4重の行列のみ。10分でお店の中に入ることができました。
むしろ前回と大きく変わったところは、お店に入る前のこの部分かもしれません。これ以降も恐らくこのパンをいただく度にレビューを書いていくと思いますが、もはや「行列ウォッチャー」になるかもしれません…

今回は、前回購入したハーフサイズは売り切れ。生食パンのレギュラーサイズ(税込\864)を購入しました。


帰宅し、UCCで購入した「パンに合うコーヒー」と合わせていただきます。
ふわふわの生地。そしてバターの香りが高いが、くどさを感じないバランス最高のパンでした。
3日かけて、1日目はそのまま、2日目は薄切りでサンドイッチ、3日目はトーストにしていただきました。


令和初の乃が美の生食パン。そのままで食べても変わらずに美味しい1本でした。ごちそうさまでした。
休みの大宮。その目的は、本当に、こちらのお店のみ。誕生日を仕事で祝えなかった母に美味しいパンを買っていこうと電車で来ました。

「勿論人気なので行列はするだろうけど、まだ午前中だし、そこまで並ぶことは無いでしょう…」なんて高をくくっていましたが、
実際にお店の前に見えるのは、ずらりずらりと人の列。お店の角を曲がり1,2区画先まで並んでいました。50人はくだらないでしょう。
以前に来店したときは20人弱という具合だったので、相当幸運だったのですね…


せっかく来たのでと、スマホの充電が10%以下になってヤキモキしながらも待つこと50分前後。やっとこさお店の中に入れました。
当日は、前回は売り切れていたハーフサイズ(税込\432)がまだ残っていたので、こちらを購入。
加えて、レジ横にあったクルトン(税込\216)も合わせて購入。2斤用の紙袋に入れてもらうと、うまい具合に収まりました。


帰宅して早速2品をいただきます。
まずパンは4枚切りに分厚くカット。これを焼かずにそのままいただきます。
密度の濃い小麦の甘みが全面に出た柔らかいパン。バターも入っていると思いますが、香りだけにとどめているのが素晴らしいです。

そしてもう1品はシーザーサラダ。クルトンを食べたいが為にカット野菜を買って、ドレッシングを買って、冷蔵庫の奥にあったパルメザンチーズを引っ張り出してしまいました…。
市販のものよりも一際大きいサイズで、今まで食べた中で一番満足感があるクルトンでした(クルトンに満足感を求めるものかは別として)。
味は元の生食パンと同じく小麦の甘さが感じられる。主張がしっかりとしているクルトンでした。


4枚切りのうち2枚はその日のうちにいただき、残りの2枚は翌日にトーストにしました。
トーストにすると密度の濃さや香りは控えめになる気がしますが、小麦の甘さは香ばしさに引き出された気がします。


2度目に来店したこちらのパン屋さん。紙袋の中には小麦の甘みを存分に味わえる品が入っています。
ごちそうさまでした。
買い物で日曜の大宮へ。お昼を買ってきてと母に言われたので、その場合に良く購入するパンを買おうと思ったら、以前にしょうこりん様のレビューで認知していたこちらのお店に立ち寄ることにしました。
再開発が進む大宮西口そごうの裏手。そこに新しく出来たようなビルの1階に行列ができていました。

「売り切れ次第終了」とは聞いていましたが、正午前でも10名ほどの行列ができていました。待っている間もお店から小麦を焼く香ばしい香りが漂ってきます。
その香りを感じながら店内へ。トーストの形をした掛け時計のある店内には、お店の素材のこだわりが飾られています。
しかし基本の目線はレジの方へ。二人分なので1斤(税込\432)にしようかと思いましたが、当日は既に1斤は売り切れ。それでも列の先頭には来てしまったので、止む無く2斤(税込\864)を購入しました。
初めてのお客様には商品のトリセツ的な説明を受けてお店を出ます。


商品を潰さないように自宅に帰り、早速いただくことにします。
早速自宅の包丁で切ってみると、フワンフワンと、ここ数年研いでいない万能包丁でも抵抗なく切れるほど柔らかい。耳のところも今まで切った歴代(?)の食パンで一番柔らかいです。

最初にそのまま厚切りでいただくと…
ふんわりとした食感ながらも噛んでいくと弾力があり…
それでいた舌触りはふんわり…
さらにバターの豊かな香りと小麦の甘みが感じられます…

なんとなく余韻を演出したくて「…」を多様しましたが、非の打ち所がないくらい食感も舌触りも味も最高でした。
特に驚いたのはバターの香り。他に「美味しい食パン」としていただいたり購入したりする品は、バターの香りと引き換えに、乳脂肪分のクドサや脂っぽさが出てきてしまうのですが、こちらの品におけるバターの役割は香りと味に含まれる塩気だけで、小麦の甘みを引き立てるほど味が控えめだったため、全く飽きずにいただけました。

日曜のお昼に最初にいただいてからも、マーガリンやジャムと合わせていただいたり、トーストにして頂いたり、クリームシチューと合わせていただいたりしました。
しかしこちらのお店は「生食パン」という売りなのか、厚切りを焼かずにそのままいただく、しかもバターやジャムをつけずにそのままいただくのが一番美味いと思います。
本当にそのままで何も付けずに食べるのが美味しいパンに出会うとは思いもしませんでした。感動です。

結局2名でも購入した翌日の夕飯含めて4回の食事で、2斤完食してしまいました。


こちらのパン、実は以前にも知り合いからいただいたり、今回のレビュー分で買ってきた後にも別の知り合いからいただくこともありました。
しかしこれも「生食パン」という性質上なのか、買った直後、出来たてが食感も香りも柔らかく、一番美味しい状態でした。パンにも鮮度があるのは何となく分かりますが、このお店のパンについては良くも悪くも明確に分かりました。


メディアでは伺っていたこちらの食パン。香りと味を両立させた本当に美味しいパンでした。ドアtoドアで30分ほどにあるのは本当に幸運で、各駅停車で90分ほどかけても購入したいと思えたので、総合点は★5.0とさせていただきました。
ごちそうさまでした。

  • 午前中からこの行列…
  • これが最後尾。店が見えない…
  • 生食パン:レギュラーサイズ(\864)

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3位

とんかつ檍のカレー屋 いっぺこっぺ 蒲田本店 (蒲田、京急蒲田、蓮沼 / カレー、とんかつ)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2018/11訪問 2018/11/22

一番美味しいトンカツをカレー屋で食べることになるとは…

仕事の予定だったものの、残業制限のお陰?でお休みとなりました。
久々の都内散策。ブックマークしていた蒲田のお店でお昼をいただくことにしました。

以前に研修で蒲田に来た際に、「平日なのにすんげー並んでるなぁ…」と覚えがあったとんかつ檍。ただし行列が凄すぎたので来店は躊躇していました。
そうしたら、その隣に系列のカツカレーができて、そこまで並んでいないとの噂を聞いたので、ブックマークしていた訳です。

午前中に野暮用があって、着いたのは正午過ぎ。一番混む時間帯には2重の行列が。右手がとんかつ屋さん、左手がお目当てのカレー屋さんのようです。
最後尾に並んでから待つこと2,30分ほど。「カレー屋さんだから回転も速いんだろう…」と思っていたら、同じぐらいの位置に隣の列に並んだ方と同じくらいのタイミングで店内に入りました。

店内に入って納得しましたが、席は7,8名のカウンターのみ。空いていた1名席に座ります。
店員さんもカツを店長らしき方と、カレーの盛り付け担当の方と、注文取りの担当の方の3名。確かに回転はそこまで期待できない気はします。
メニューは様々ありますが、初めての来店だったので、メニューの一番上にあり安価なロースカツカレー(税込\1,000)をいただくことに。カツカレー1,000円と聞くとそこまで高くない、むしろ下手な観光地なら変哲もないカツカレーでもっと取るんじゃないかと思える良心的な値段設定です。

先客の方の品が次々と運ばれてきて、その後に到着したのが自分の一皿。ルー5割、ライス4割、キャベツ1割の円グラフにドンとロースカツが乗っています。

最初にトンカツを一切れいただくと、下味がしっかりしている塩コショウの味の後に、豚肉の旨味としつこくなく溶け出す脂身、そして柔らかいながら弾力もある食感と、サクサクとしたパン粉の食感。色々と美味しいトンカツは頂いてきましたが、本当にパーフェクトなトンカツでした。
噂に聞いていても「期待超過にはならないように…」と思っていたものの、その噂通り、もしくはその期待以上の品でした。タイトルのとおり、今までも一番のトンカツをカツカレーのお店でいただくとは思いもしませんでした。
こちらのカツは塩でいただくようにカウンターのラミネートには記載されていますが、下味も含めて余計な味付けは不要に思えます。

そしてカツカレーのお店なのでカレーを食べない訳には行きません。ポークをベースとした旨味に、唐辛子メインの辛さが乗っかります。てっきりカツに注力してカレーはそれほどなのかな?とも勘ぐっていたのですが、このカレー単体でも★3.5は取れるレベルで美味しかったです。
最後に個人的に高評価なのは千切りキャベツの添え物。自宅でもカレーには十中八九、千切りキャベツを添えるので、「このお店わかってるな~」と上から目線で申し訳ないですが感心してしまいました。

赤身の部分も脂身の部分も食べて美味しいと思えるカツ。唯一難点を言うならば、カツカレー屋なので本末転倒な意見ですが、
「カツ単体とカレー単体で食ってもいいんじゃね」
という点です。
実際に、隣の先客が注文していた上ロースカツカレー(税込\1,800)は、トンカツとカレーを分けて提供されるので、次回はこれをいただこうと考えています。

カツの美味しさに感動しながら完食。1,000円札一枚だけをお店の方に渡してお店を後に。
帰る頃には1時半近くでしたが、正午過ぎと同じくらいの行列が連なっていました。。


噂には聞いていたとんかつ屋さんのカツカレー。カレーも十分に美味しく、それ以上にトンカツが最高に美味しい、味もコスパも最高な一皿でした。また食べに行きます(宣言)。
ごちそうさまでした。

  • ロースカツカレー(\1,000)
  • 断面をご開帳
  • 土曜の12時過ぎでこの行列です。

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4位

天平庵 東大寺店 (近鉄奈良、京終、奈良 / 和菓子、甘味処、カフェ)

2回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2025/09訪問 2025/10/07

バランス絶妙の和菓子(2回目)

7年ぶりに再訪した、新興の和菓子屋さんです。

7年ぶりに奈良へ。国立博物館を見学してから、こちらのお店へ。かつては東京駅をはじめ都内にも店舗がありましたが、今は奈良県内のみとなっているので、楽しみにしていました。

お土産用も含めて2品を購入。2階がイートインスペースになっているので、そこを借りて、前回と変わらない2品をいただくことにします。

●明日香川(税込\120)
小豆を寒天入の蜜で固めたもの。シンプルな原材料ですが、炊いた小豆の甘さと、寒天のジュレのような滑らかな舌触りを両立した一品です。

●大和三山(税込\220)
以前もいただいたどら焼き。以前よりも生地に黄色みがかかり、濃厚な味わいになっています。
とろみがあり、上品な甘さの餡と合わせると、より美味しさが際立ちます。


閉店したお店を含めても、6年ぶりの天平庵。素材はシンプルでも変わらず美味しい和菓子です。
ごちそうさまでした。
奈良を散策。初めてということで興福寺、春日大社、国立博物館、東大寺などを散策していたら、お店も空いておらずお昼も食べずに15時近くになってしまいました。
ちょっくら休みたいなと思ったところにこちらのお店を発見。食べログシールも貼ってあったので間違いは無いだろうと来店しました。

木製と白壁の外観から自動ドアを開けると、左手には生菓子、焼き菓子が並びます。
お昼代わりの糖分補給として、2つの品をその場でいただきました。

●大和三山(税込\162)
「三笠」とも言われるどら焼き。日持ちがしないということで1個だけその場でいただくことに。中央にはお店のロゴが書かれていますが、写真を取る際に逆さにしてしまうと、千葉にありながら東京にある、どことは書きませんがディズニー何とかの何とかランドで売っていそうな品に見えてしまいます…(ほぼ書いちゃってますが…)。

分厚くないながらも、ふっくらした生地の中には、潰れていないながらもトロミのある粒あんがゴロゴロと入っています。
甘さも餡は控えめながらも、生地に甘さがあり、甘さのバランスは丁度良く感じられます。
今まで上野のうさぎやや池袋のすずめやのどら焼きを好んで食べていましたが、それに匹敵する美味しさに思えました。

●明日香川(税込\108)
上記の三笠が人気No.1ならば、こちらがNo.2とのこと。日持ちもするそうなのでお土産候補に1個をお試しで購入。
半径5cmも満たない円筒形の中には、こちらも潰れていない小豆が入っています。
クレーズでコーティングされている表面にパリパリと歯を当てると、小豆の豆の食感と合わせて、中の寒天の瑞々しい舌触りが感じられます。寒天には蜜が入っていて甘味がありますが、三笠と同様小豆の甘味が控えめなので、くどくない甘さのバランスが取られています。
夏に向かうこの時期にピッタリの、清涼感のある和菓子でした。こちらの品は自宅へのお土産として後で6個入りを購入しました。


ふらっと入った和菓子のお店ですが、甘さのバランスの絶妙さと食感の楽しさが両方とも味わえる、二兎追えてしまう美味しい和菓子をいただくことが出来ました。奈良県で美味しい和菓子のお店を知ってしまいました。
ごちそうさまでした。

  • 大和三山(\220)
  • (説明なし)
  • 明日香川(\120)

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5位

中華蕎麦にし乃 (本郷三丁目、水道橋、湯島 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2018/10訪問 2018/10/21

替玉込みで3度楽しめる中華そば

友人と久々に都内で会うことに。集合時間は昼過ぎだったので、都内で気になっていたこちらのラーメン屋さんで早めのお昼をいただくことにしました。

知ったきっかけとしては、都内で注目のラーメン屋さんとして知られていたこと、そしてこちらの店主が乃木坂のファンで、推しメン(西野七瀬)の名前に、乃木坂の「乃」の充てがって店名を付けたという記事を見て認知したお店でした。
ココ最近の乃木坂界隈の事情を知っている私としては、「…ご愁傷さまです。」と言いたくなる気分でお店を訪れます。


土日のお昼時は行列と聞いていましたが、11時半と早めの時間帯は外に行列はありません。
ただしカウンターのみで10名入るか否かという座席は全て埋まっていて、店内で先客の方もう1組と待つことにしました。
店内は濃淡のあるブラウンで棚や排気ダクトの色を統一したシックな作り。そこに来店したらしい乃木坂メンバーのサインがありました。"本人"ではありませんでしたが。
BGMも乃木坂1色。偶然かもしれませんが、比較的最近の曲が流れていました。

席が空き、先に購入していた食券を店員さんにお渡しします。
初めての来店ということで、シンプルな中華そば(税込\750)と替え玉(税込\200)の食券を選びました。替え玉の食券も最初に渡し、後は店員さんにタイミングを見てお願いすれば出していただけるようです。


BGMを聞きながら待つと白い陶磁器の丼が目の前に。下に沈む細いストレート麺が綺麗に見えるほど澄んだスープに、ピンク色のチャーシューとほうれん草、乃木坂の「の」の字を描いたなるとが乗っています。ここまで澄んだスープは久々にお目にかかりました。

同じく白い陶磁器のレンゲでいただきます。見た目的には味が薄いか、やたらと脂っぽく感じるのかな…と思いきや、鶏ガラスープの癖のない旨味が上品に舌に伝わっていきます。他のレビュアーさんの投稿を拝見するとそれ以外に魚介や野菜を加えているそうですが、主観としては鶏の旨味が強いです。
普段旨味の強さを引き出そうとすると、それと合わせて雑味、エグミ、臭みが出てしまいがちですが、そのネガティブ要素が全く無い、素材の良いところだけを取り出したスープでした。味のジャンルとしては「昔なつかしの街の醤油ラーメン」の域ですが、それでもワンランクどころかスリーランクくらい洗練されたスープでした。
スープのレビューだけで200文字近く書いてしまいましたが、それだけ久々に驚いた、感動したスープでした。

麺は細いストレート麺で、歯でパチンと切れる歯切れのいい麺です。
所々でトッピングを。ローストポーク風の赤みのあるチャーシューは、見た目からの想像通り柔らかく、イノシン酸の旨味が感じられました。


そうしているうちに麺が少なくなってきたので替玉を注文。卓上のメニューらしきものの表記を見ると、この替え玉もちょっと変わっているらしい。
益子焼のようなお椀に提供された麺の上には、刻みタマネギと角切りチャーシューと黒胡椒。黒胡椒のトッピングは初めて見ました。替玉なのに。

そして卓上のメニューらしきものの表記に書いてあるように替玉を混ぜてみると、確かに底から醤油ダレがお目見えし、みるみると麺の表面を覆っていきました。替玉なのに。
ラーメンのスープに入れずにそのままいただくと、固めの茹で具合の麺に、醤油の旨味に黒胡椒のスパイシーさがバランス良く乗った、かなり美味しい"混ぜそば"でした。そこにお酢や胡椒を好みで入れて調合しながら楽しみました。正直これだけをお店で出してもお客さんが来るレベルの味だと思います。替玉なのに。(3回目)

そしてようやく替玉の役割としてスープに投入。先程の醤油ダレがスープに回り、よりパンチの効いた味わいに。替玉に入っていた玉ねぎのシャキシャキ感もアクセントとなり、同じ1杯でも飽きさせずに楽しめる演出に脱帽しました。

丼に夢中になって完食し回りを見ると、12時前にはお店の外に行列が。セルフのお冷を1杯飲んでお店を後にしました。


乃木坂関連で知ったこちらのお店ですが、そういう色眼鏡を取っ払っても、上品なスープと替玉の演出に驚かされたレベルの高いラーメンでした。これはまた来店したいです。
ごちそうさまでした。

  • 中華そば(\750)
  • 替え玉(\200)
  • 替え玉を入れるとまた色味が代わります。

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6位

中谷堂 (近鉄奈良、奈良 / 和菓子、せんべい)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2018/04訪問 2018/05/05

つきたては正義

初めての奈良観光。GW前半の日曜ということで人がかなり多いです。
その参拝途中…というよりも、参拝前にこちらのお店を訪れることにしました。以前メディアで「高速餅つき」として知っていたお店です。

お店の前にはガラス戸があり、その向こうに調理台、そしてあの「臼」が見えます。
臼の前には私と同じようなお客さんが高速餅つきを見ようと午前中の早い時間から集まっていますが、タイミングが合わないためかしばらくはパフォーマンスの時間は無い模様。それを店員さんから聞いた途端に窓口がごった返し行列がどこなんだかわからない状態になりました。店員さんも交通整理のように収集に必死でした。

そのような微かなカオスを抜け出して、即食べ用によもぎ餅(税込\130)を購入しました。
空いているスペースに移動していただくと、トロっとして伸びるお餅に驚きます。中の粒あんもトロミがある柔らかい餡になります。この中の餡を写真で撮ろうとしても、噛み切った時に再度お餅どうしがくっつく程にお餅の柔らかさが感じられます。
実家でも年末につきたてのお餅をいただいて、お正月にお雑煮などでいただきますが、やはりお餅はつきたての伸びる食感が美味しいのは間違い無い事実ですね。

お餅の味としてはほんの少々の塩気。そこにヨモギの香りと表面の黄粉の香ばしい香りがアクセントになりました。


この後色々と散策したのち、「このつきたてのお餅はここでしか食べられない」という衝動と一種の危機感に駆られ、奈良を去る前に再訪して食べてしまいました。


奈良で初めて来店したお店。つきたてのお餅は万国共通(?)で美味しいです。この場所でしか食べられないプレミア感も相まって、また行きたくなるお店でした。
ごちそうさまでした。

  • よもぎ餅(\130)
  • 中身のトロトロ餡
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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7位

キセキ食堂 上尾店 (上尾 / 食堂、豚料理、とんかつ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2018/01訪問 2018/01/30

超高コスパの肉食系定食

仕事での年末年始対応で溜まった疲れと代休消化のため、体調不良以外では約半年ぶりに平日のお休みをいただくことに。
そうなった時に、平日しか空いていないこちらのお店に行くことを思いついたのでした。

上尾駅から市役所側に出た住宅街。碁盤の目に画一的な建物が並ぶ新興住宅地ではなく、所々道も曲がり、庭の広い昔ながらの住宅が並びます。
その中に紛れるようにあるこちらのお店。11時半前には既に外に行列が出来ていました。

こちらのお店は精肉店を母体としているようで、厚切りのトンカツやステーキがいただけるとの評判は、特命B級グルメ部長様をはじめ多くのレビュアーさんから拝見していたので、それを期待しての来店です。
東京では最低気温が氷点下になるほどの寒空のもと、表で15分ほど待ちました。

店内は小上がりの座敷席とカウンター。20人も入れるかどうかの狭い店内です。
1人で入った自分は、ご家族連れで待っていた方をスキップして案内されました。
商品の特徴からサラリーマンが多いのかなと思っていたのですが、子供連れのお客さんも多く、静かに食事する雰囲気ではないですね。

箸を垂直におくだけでいっぱいいっぱいの奥行きがないカウンターに目一杯メニューを広げたものの、初訪問だったため、店名の書いてあるキセキ定食(税込\1,080)を注文しました。
メインはカツとステーキが選べるそうですが、肉の味がダイレクトに味わえそうなステーキにしました。


壁掛けのテレビを見ながら、GReeeeNのある曲が脳内リピートしながら10分ほど待つと、これまたカウンターいっぱいいっぱいのお盆が運ばれてきました。

他のレビュアーさんの写真からは想像していたものの、想像通りに分厚いポークステーキが目の前に鎮座しています。思わず断面をスマホで撮ってしまうほど分厚く、柔らかそうな断面でした。
白味噌ベースのお味噌汁と、山盛りのキャベツをいただいてから"断層"をいただくことにします。

ピンクと白の断面。口に運ぶとスゴク柔らかい…というわけではなく、赤みの弾力を保ったまま、繊維質でスッと分かれるような食感が感じられます。
柔らかすぎて物足りなさを感じることなく、だからと言って固さを感じることなく、
「俺、今肉食ってるな~」
と思える食感をこめかみあたりで楽しみました。いきなりステーキ以来ではないでしょうか。

ポークステーキの味付け自体は若干の塩コショウのみで控えめです。そのため、豚肉のイノシン酸の旨味も感じられます。
それでも濃い味付け好きの自分には物足りないので、卓上の調味料を使っていただきます。
お肉にかけられそうなのは、ステーキソース、辛味噌、とんかつソース、岩塩というところでしょうか。
カツではないのでとんかつソースは遠慮しましたが、それぞれのソースも豚肉の味を邪魔しない程度に味の変化を加えます。個人的にはやはりステーキソースがタマネギの甘味も加わりバランスがいい気がしました。


色々と味変しながら食感を楽しみますが、その間にもお客さんが続々来店してきます。
そのため食休みもほどほどにお会計を済ませ、お店を後にしました。


噂には聞いていたこちらの食堂。肉本来の食感を楽しめるのもいいところですが、これで税抜1,000円でいただけてしまうコスパは尋常ではないと実感しました。
ごちそうさまでした。

  • キセキステーキ定食(\1,080)
  • 魅惑のサービスショット
  • 金曜12時半でこの行列です。早く来て良かった…

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8位

プリン工房 檸檬堂。 大宮本店 (大宮 / プリン、カフェ、洋菓子)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2018/11訪問 2018/11/18

とにかく風味濃厚なホームメイドプリン

タイトルは最初「これよりも濃くないプリンを『濃厚プリン』と名乗るお店は全部ク●」とまで書こうとしましたが、それでは品が無さすぎるため、上記のタイトルに収まりました。


土曜の休みに大宮へ出向き、ブックマークしていたこちらのお店に向かいました。
ただしお店に入るにはちょっと躊躇してしまいます。マンションの中、駐輪場を通って、庭から入るような感覚。
「中学の友人の家もこんなマンションの1階角部屋だったなぁ…」なんて思い出しながらドアを開けます。

店内はテーブル2つ。その向かいに冷蔵ケースとレジが並んでいます。
しかし冷蔵ケースを見ると商品が1つもない。「午後1時過ぎなのにもう売り切れ?」と思ったら、ただ商品が出ていないだけとのこと。
すかさず以下の2品を注文し、帰宅後に自宅でいただきました。


●檸檬堂プリン(税込\480)
お店の名前が入ったスタンダードなカスタードプリン。写真は撮り忘れてしまいましたが、重厚な正方形のビンに薄く黄色いプディングが入っています。
木製のスプーンでいただくと、すんごい濃厚。特にバニラビーンズの香りが口の中や鼻を包み込むように感じられます。
固さも少々固めであるため、口に入れたものを舌で潰すたびに濃厚な味と香りが楽しめます。
ここまで濃厚なプリンは初めてです。

ビンの底に入っていたカラメルはサラサラ系。こちらもバニラビーンズの香りがあり、ほんの少々苦味が感じられます。
更にこれとは別に、お弁当の醤油ケースのような濃く粘り気のあるカラメルもあります。こちらも少量ずつ入れていただくと、より苦味が出て、味に奥行きが出た気がします。

●河越抹茶プリン(税込\510)
今までいただいた中で、初めて500円超えしたプリン。
しかしその金額に見合うプリンと抹茶の濃厚さ。抹茶味のスイーツで抹茶の風味に手を抜かないのが好感持てます。
更にビンの底にはカラメル代わりにゆであずき。この組み合わせもまたさらに印象がアップします。


2つで1,000円ほど。市販も含めて人並みにいただいてきたつもりのプリンですが、ここまで濃厚なプリンは初めてでした。たまにの贅沢でまた購入したい逸品です。ごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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9位

笹乃井 (仁賀保 / 海鮮、寿司、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2018/02訪問 2018/02/23

海鮮和食と相性抜群な日本酒

友人訪ねて約500キロ。2月のにかほは海風強く、季節外れの雷音が響きます。
そんな場所に住む友人が夕食に案内してくれたのは、駅前にあるこちらの和食のお店でした。


後で旅行雑誌を見ると意外と頻度多く載っているお店ですが、食べログ上はレビュー数も少なく、地元の常連さんが行きつけのお店のようです。座敷席もあると思いますが、今回は予約していたカウンター席に座ります。

奥に厨房がありますが、店主はカウンター内に立って魚をさばき、盛り付けをしています。
料理は店主のおまかせで。懐石風に次々と出てくる料理とお酒をいただきました。料理名は自分の想像です。

●マグロとチキンのチーズ巻き揚げ
和食料理で初めて出てきたフライもの。チーズをマグロやチキンで巻いて揚げたものです。
チキンは想像のとおり美味しいですが、火を通したマグロと溶けたチーズの相性がこんなに良いとは思いませんでした。

●豚の角煮
タレにトロミはありながら、余分な脂が抜けて肉の食感が感じられる自分好みの角煮でした。和辛子をつけていただきました。

●鶏肉のねぎ巻き
鶏肉の中に長ネギを巻いて、おそらく糸で巻いてチャーシュー風に仕立てたもの。醤油ベースのタレに長ネギの風味が映り、トロっとした食感と鶏肉の淡白な旨味が感じられます。これは家でもマネしてみたいです。

●タラ鍋
白子や鱈の身が入った、味噌ベースのタラ鍋。白子と味噌が意外と合いますね。

●鱈の香草焼き タルタルソース添え
揚げ物にも見えるけど、雰囲気は香草焼きです。柔らかいタラの食感に、タルタルソースの旨味と合わさって美味しさが倍増します。日本酒に合うのはビックリでした。

●刺身の盛り合わせ
エビ・タコ・イカ・カンパチという刺身の盛り合わせ。特にイカの旨味が強く美味しかったです。

●ハタハタのぬか漬け炙り
おからを混ぜた米糠にハタハタを漬けて焼いたもの。季節を少し過ぎたハタハタですが、それでもパサパサ感は自然と感じず、しっとりとした身を味わえました。

●握り各種
〆的な立ち位置でいただく握り。イカの耳、コハダ、カンパチ、エンガワの握り、中トロの5種を1巻ずついただきました。


お酒としては最初の1杯はビールでしたが、その後は延々と日本酒を。
春霞と出羽の冨士という銘柄をいただきましたが、旨口ながらピリっとスパイスのような辛味が後追いする時間差の飲み口が面白く感じました。そしてこの味わいが、今回のコースの主役となっていた淡白な白身魚との相性が抜群でした。しこしことしたカンパチの食感と日本酒の合わせ技は埼玉では味わえない幸福感をもたらしました。


同じくカウンターに座っていた常連さんと会話しながら料理を楽しみ、常連さんが帰った後は店主とカウンター越しに会話を楽しみながら日本酒のグラスを口からグラスへ数十往復していました。
結局閉店時間までお邪魔してお店を後にしました。


飾らない雰囲気の中で、海の近くということで新鮮かつ美味しい海鮮料理、そしてその海鮮料理と相性抜群な日本酒をいただきました。また来店したいと思えるお店です。
ごちそうさまでした。

  • 真鱈の味噌鍋
  • イカの耳の握り
  • マグロとチキンのチーズ巻き揚げ

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10位

郷土料理かどや 大街道店 (大街道、県庁前、勝山町 / 郷土料理、海鮮、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2018/09訪問 2018/09/29

料亭風のお店で宇和島鯛めし

特急で高松に帰る時間を考えると、松山観光のクライマックスに入りました。街中を散策する中で、雰囲気的に一人でも入れそうなこちらのお店をブックマークしていました。

大街道の大通りに入り口が面するこちらのお店。木目の柱を構えた入口から階段で地下に降りると、料亭のような石の床。そこに「鯛めし」の文字がお目見えします。
「鯛めし」というイメージでは「鯛の炊き込み御飯」をイメージしていましたが、それはこのお店曰く「松山鯛めし」なんだそう。こちらのお店は「宇和島鯛めし」を提供するそうで、どんな品なんだろうと思いながらお店の自動ドアを開けました。

少々の段差を乗り越えて案内されたカウンター席。間接照明で灯りを演出する店内は天井高く、木目と黒をあわせて高級感を演出。板前さんの衣装と向かい合うと、アンダーウェアを着ているとは言え臙脂色のTシャツを来た男が入って良いのか迷います。
それでもカウンターに案内された先客の方はおひとりさまが多く、食事目的の方や、日本酒で晩酌を嗜む方もいらっしゃいました。


もともとお酒を飲む予定では無かったのですが、そのような雰囲気ではお酒の1つも頼まないと申し訳ないと思ってしまう自分。最初にドリンクの注文をいただけるとのことなので、愛媛の地酒・京ひな純米酒(税込\810)をオーダーしたのです。
キレイな枡とグラスに表面張力を兼ね備えて提供された綺麗な液体。アルコールの癖のない風味でありながら、フルーティーな香りがしっかりと主張する純米酒らしいお酒でした。


そして食事は何を頼んだのかと言うと、郷土料理2種類が楽しめる鯛めしさつまセット(税込\2,180)にしました。私と同じお一人のお客様は同じセットを注文する方が多かったです。

京ひなを飲みながら待つと、大きめのお盆が到着。謎に思えるのはご飯茶碗に入った麦飯と、小さいおひつに入った白米の、2つの炭水化物が乗っている点。どうも2つの品を食べるために、種類もお椀も別れているようです。
お盆の上にはそれに加え、鯛のお刺身と、この後ご飯にかけるであろうお椀が2種類。プラスして澄んだお吸い物と浅漬というラインナップです。

初めてということで、提供いただいた店員さんに食べ方を指南していただき、お吸い物で胃袋を温めてから、最初にさつま飯に手を伸ばしました。


見た目は山芋のように見えますが、後で調べてみると、焼いた魚の身をすりつぶしたものに、味噌と魚介ダシを合わせたものとのこと。「さつま飯」とはありますが、鹿児島ではなく伊予の郷土料理だそうです。
薬味と合わせていただくと、粘り気は薄く、口の中にスルスルと入っていきます。味噌や魚を焼いたことによる、ナッツのような香ばしさが感じられました。麦飯の食感に、薬味として入っているミカンの皮の香りもいいアクセントになります。


そしてもう1つの宇和島鯛めし。鯛の刺身を生卵入のタレに入れて漬け風にして、上からご飯にかけていただきます。
お刺身状態でもコリコリで弾力抜群の鯛。これがタレの塩気、卵黄のまろやかさと相まって、より鯛の味が引き立つように思えました。このタレが刺身醤油のようにご飯とのいい"接着剤"になります。
漬けダレにはお刺身のお皿に乗った紫蘇や海藻もまとめて入れるのですが、この香りや食感もいい仕事をします。
夕飯にも関わらず、お茶碗2,3杯分のご飯を簡単にいただけでしまいました。糖質制限的観点では非常に(いい意味で)危険な食事です。

お会計は席でということなので、店員さんをお呼びしてカードでお会計。お土産を買いに道後温泉方面に向かいます。
お会計は2,990円。雰囲気やお酒が入ったことも考えると、意外と安価に思えてしまいました。


松山で訪れた郷土料理のお店。とても上品な雰囲気のお店ですが、上品すぎずご飯がどんどん進む郷土料理をいただきました。松山を再訪した際にはまた訪れたいお店です。
ごちそうさまでした。

  • 鯛めしさつまセット(\2,180)
  • 鯛めしを作ってみた
  • こちらはさつま飯

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