『資産800万円→1億円に。これが答えだ。凄腕高配当投資家が語る“累進配当ブラザーズ”で制す、2025年の高配当投資術』でかちび調査隊さんの日記

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4/8(火) 17:10配信

みんかぶマガジン
(c) Adobe Stock

 2024年は新NISAの追い風や東証のPBR改革が続き、株式市場が堅調な波に乗った一年だった。ところが、同年11月のトランプ氏当選後、関税政策への懸念から相場の空気が一変。市場は乱高下を繰り返している。

 そんな中、「私はそこそこ好調でしたよ」と語るのは、種銭約800万円から高配当株投資で資産1億円を突破したショウ氏(@Shouyumehaitou)。

 自ら「累進配当ブラザーズ」と呼ぶ優良銘柄で増配と株価上昇を享受してきた彼は、短期の波乱を意に介さない。長期視点で市場を見据えるその投資哲学とは…?

 みんかぶプレミアム特集「波乱相場を制す、2025年版高配当投資術の鉄則」第1回では、ショウ氏に2025年の投資戦略を伺う。

(2025年3月12日取材)

トランプ当選で相場激変も、私は動じない
ーー2025年の投資戦略をお聞きする前に、まずは2024年の相場を振り返ってみていかがですか?

 私自身、そこそこ好調でした。私が「累進配当ブラザーズ」と呼ぶ優良高配当銘柄に投資していて、増配が続き、株価も上昇。新NISAのスタートや、2023年から続く東証のPBR1倍割れ是正の流れも追い風になりました。

 2020年のコロナショック以降、株式市場全体がよい波に乗っていたと感じます。やはり、堅実な銘柄選びが功を奏しましたね。

ーーしかし、トランプ氏が当選した2024年11月以降、相場の雰囲気が大きく変わりつつあるように感じます。

 そうですね。ただ、私の投資スタイルは長期保有が前提なので、2025年に慌てて何か変えるつもりはありません。自著『世界一やさしい高配当株投資の教科書1年生』(ショウ・著、ソーテック社)でも書いたように、「累進配当ブラザーズ」は配当を維持し、減配さえしなければ負けないんです。短期的な乱高下は気にせず、じっくり構えていられますよ。

ーーショウさんが「累進配当ブラザーズ」と呼ぶ銘柄を、改めてお教えいただけますか?

 以下の8銘柄です。

・三井住友フィナンシャルグループ(8316)

・三菱商事(8058)

・オリックス(8591)

・NTT(9432)

・三菱HCキャピタル(8593)

・東京海上ホールディングス(8766)

・積水ハウス(1928)

・キリンホールディングス(2503)

 トランプ氏の影響で一時下がった時期もありましたが、1年前と比べれば大した下落ではありません。それどころか、それ以前の水準から見ると株価はかなり上がっています。

ーー加えて、「累進配当ブラザーズ」はその間にも増配していますからね。

 はい、トランプ氏の関税政策で米国株が下がるリスクが話題ですが、彼は経営者目線を持つ大統領。自国の株式市場が痛むような政策を最後まで続けるはずがないと見ています。また、関税を調整すれば市場は戻るのでそこまで心配していません。

 それに、資産が増える実感がすごいんです。例えば、配当利回り3%で買った銘柄が累進配当で増配され、増配率5%なら株価もついてきます。

 市場が5〜6%の利回りを見逃すはずがないですから。増えた配当を再投資すれば株数が増え、さらに配当が膨らむ。この好循環が「累進配当ブラザーズ」の強みなのです。

――近年、東証のPBR1倍割れ是正など、株主還元を重視する動きが強まっています。累進配当を宣言する企業も増えてきたと感じますか?

 最近の株主還元強化の流れを受けて、こうした宣言が増えてきたのは間違いないと思います。私は2018年に配当生活を目指すブログを始めましたが、当時は累進配当を明確に宣言する企業は本当に少なかったんです。

 私の記憶では、三菱商事と三井住友フィナンシャルグループ、それに小規模な企業が数社ある程度でした。それだけに、当時は「こんな大手企業が累進配当を宣言するなんて」と、感動したのを覚えています。

利上げも味方につける、私の長期戦略を語ろう
ーー長期保有を前提とするショウさんですが、現段階で節目となる時期やイベントはありますか?

 強いて言えば、2024年に発表された日銀の政策金利引き上げですね。現在0.5%ですが、2025年に1%程度へ上がる方針と予測しています。市場がどう動くか、しっかり見極めたいところです。

 また、私の「累進配当ブラザーズ」の中でも大本命は、三井住友フィナンシャルグループ。銀行株の代表格として、引き続き保有を続け、下がれば迷わず買い増すつもりです。3月決算企業の本決算で、26年3月期の配当予想が発表されるのも注目ポイントですね。この数字次第で、次の展開が楽しみになりますよ。

ーー政策金利が1%に上がれば、材料で尽くしで売られる可能性もありますが、そこも買い増しのチャンスと捉えると?

 そうですね。減配はないと断言はできませんが、三井住友フィナンシャルグループは累進配当を掲げているので、減配のリスクはかなり低いはずです。そのため、株価が下がれば配当利回りが上がるので、現状は買い増し一択です。増配が続けば、株価の多少の上下なんて気になりませんからね。

バフェットも保有する三菱商事。累進配当が続くワケ
ーー「累進配当ブラザーズ」の中には、ウォーレン・バフェットが保有する三菱商事もありますが、いつから保有していたのでしょうか?

 実は、バフェットが保有する前からです。2016年5月に三菱商事が「中期経営戦略2018」で「持続的な利益成長に合わせて増配する累進配当」を掲げたときから保有しています。

 日本が崩壊でもしない限り潰れそうにない大企業がこんな方針を打ちだすわけですから、非常に魅力を感じました。また、当時配当利回り4%程度で買ったので、累進配当ですから、取得価格ベースではその利回りが下がることはない。これほど有利なチャンスは滅多にないと思い、投資を決めました。

 その後、バフェットが三菱商事を購入し、商社株が上昇。累進配当銘柄への投資がどれだけ有利か、確信に変わりましたね。

 彼が買ったことで注目度が上がっただけでなく、三菱商事側がバフェットに累進配当の方針を説明しているはずなので、今も保有を続けているということは、バフェットもその価値を認めているのではないでしょうか。これからも増配が続くだろうなと、安心感がさらに増しましたね。

〈構成・西脇章太(にげば企画)〉

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