パリの世界最高級ホテル「Le Royal Monceau Raffles Paris / ル・ロワイヤルモンソー・ラッフルズ パリ」内のミシュラン星付きレストラン「イル・カルパッチョ / Il Carpaccio」より、Roberto Rispoli (ロベルト・リスポリ)氏が初来日し、2015年11/2(月)〜11/8(日)まで、スイスホテル南海大阪「タボラ36」にてスペシャルディナーメニューが提供されます。
今回、初日のプレス向けイベントにご招待いただきましたので、そのレビューをお届けしたいと思います。
イベントの詳細は先にupした概要レビュー日記を参照↓
http://tabelog.com/rvwr/dessert666/diarydtl/133640/その時撮影したパスタメーキングコース動画(ロングバージョン)はこちら↓
https://youtu.be/1TstcutQhP0サクッとまとめたショート版はこちら↓
https://youtu.be/M3ZyRLleYgY〔待ち合わせ:6Fロビー〕
当日の12時、6Fメインロビーにて待ち合わせ。スイスホテルの副総支配人 兼 事業開発部長の深尾氏がロビーまでお迎えに来てくださり、当日の参加メンバーが揃うまでの間、ロビーに飾られているパスタ製エッフェル塔に関する裏話などを教えていただきました。
10/25 ”世界パスタデー” にちなんで作られたそうで、高さは1.7m。よーく見ると、麦の穂の形をしたパスタなども使用されていてオシャレ!
パリのホテル内にあるイタリアンのシェフだから、パスタのエッフェル塔らしい。
専門業者さんに発注して製作されたものらしく、燃費の良い某自動車が買えるぐらいのお値段とか!w
このイベントが終わる8日まで展示されてるそうなので、もし行かれた際には細部までチェックしてみて下さい(^^)/
せっかく綺麗に作ってあるから、大事に保管といてまた何かのイベントの際に展示されても良さげですねw
深尾氏はとてもお話が上手な方で、イベント会場である36Fの「タボラ36」に着くまでのエレベーター内も飽きずに過ごせましたw
〔イベント会場:タボラ36〕
会場は36F、イタリアンレストラン&スカイバー「タボラ36」
重厚感のある素敵なインテリア。
プレス向けのイベントは昼だったんですが、このイベントメニューが提供されるのはディナータイム。
キラキラと輝く大阪の夜景と共にお食事をいただけるので、かなりラグジュアリー&ロマンチック。
南側の窓一面には、フランス・パリの街並みをイメージしたフィルムが特別に貼られており、実際に見えるナニワのエッフェル塔・通天閣とイラストがマッチする作りに! ディナータイムは通天閣のイルミネーションがイイ感じに見えるかと。面白い演出!w
当日は一般のお客さんもランチ利用されていたので、センターエリアだけ貸切状態にし、各メディアごとにテーブルが振り分けれてました。
でも、そこにはなぜかビリケンさんが…w
これは、前述のナニワのエッフェル塔との関係性で、お借りしてきたそうですw
〔ご挨拶〕
まずは、スイスホテル南海大阪 代表取締役 総支配人 Christian Schaufelbuehl (クリスチャン・シャウフェルヴュル)氏のご挨拶から始まり、今回の主役であるRoberto Rispoli (ロベルト・リスポリ)氏と、通訳の佐藤 直也氏。
佐藤氏はル・ロイヤル・モンソー・ラッフルズ・パリでセールス&マーケティング担当されており、今回シェフとご一緒に来日された模様。
物腰が低く、非常にわかりやすく通訳してくださってました。
スイスホテル南海大阪 PRマネジャー 津田みな美氏から、プロジェクターを用いてのイベントの概要やル・ロイヤル・モンソー・ラッフルズ・パリについての簡単な説明などを聞いた後、コラボレーションディナーでも提供されているシャンパン、ペリエ ジュエ グラン ブリュットで乾杯。
ボトルもグラスもアネモネが描かれていて可愛らしい。エミール・ガレがデザインしたものらしい。
〔パスタメーキングクラス〕
その後、センターのカウンターにてロベルト氏によるパスタ作りの実演コーナーが始まりました。
あらかじめパスタ生地は練られており、既にひとまとめになったものをパスタマシーンで伸ばしていく作業。
シェフのレストラン「イル・カルパッチョ / Il Carpaccio」でもほぼハンドメイドパスタを提供されてるそう。
普段は麺棒を使って手作業で伸ばしていくこともあるようですが、今回は時間の関係上パスタマシーンを使用。
タリオリーニ・トルテッリ・ファゴッティの3種類を実演されてました。
まずは、ウニパスタ用のタリオリーニから。
一気に薄くするのではなく、何度もローラーに通し、徐々にマシーンの目盛を細かくセッティングして薄くしていくそう。
日本の卵黄の色がすごく黄色いのでびっくりしたと。
次はカルボナーラ用のトルテッリ。トルテッリは詰め物をしたパスタ。
カルボナーラは家庭料理だけど、それを少しエレガントな感じにアレンジした料理。
この生地は伸ばして折りたたんで伸ばして、最終的に手をかざして透けて見える程度にまで伸ばしてました。
そして、マスカルポーネ・パルメザン・卵黄などで作ったクリームを絞り袋から一口サイズで生地の上に出していきます。上からまた生地を被せ、スプーンで食べれる小さめサイズにセルクル(型抜き)でくり抜いて密封すると出来上がり。
カルボナーラはリッチテイストな重めが基本だけど、今は世界的に軽い味が好まれるので、少しあっさりめに仕上げてるそう。
最後は、当日の夜のみに提供されるファゴッティ。
パスタの生地自体に唐辛子を練り込んである。ちなみに唐辛子もシェフ自ら作るとおっしゃってました。こだわりがすごい!
ある程度薄く伸ばした後、ナイフを使って正方形にカット。
こちらには、ラングスティーヌというアカザエビやポルチーニ茸を使用したクリームを絞り出し、ピラミッドのような形に包んでました。
スイスホテルの総料理長 サイモン・A・フィッシャー氏もお手伝いしていましたが、パスタ作りは初めてらしく「very nervous」と冗談も交えながら場を和ませてましたw
〔お料理〕
今回はプレスの方向けに特別メニューが提供されました。
イベント開催期間中に提供されるメニューの中から数点チョイスされていたので、当日のコースとは異なります。
ロベルト氏の弟子シェフも連れて来られており、今回いただいたプレス向け料理も担当されてたみたいです。
【シャンパン:ペリエ ジュエ グラン ブリュット】
すっきりとしており、非常に飲みやすい。飲み終わると2杯目も注ぎに来てくださりました(^^)/
【赤ワイン】
白と赤がすでにグラスに注がれた状態で、各テーブルに「いかがですか?」と回って来られました。今回はシャンパンをいただいてたので、赤にしてみました。銘柄は聞きそびれました。
樽の風味がしっかり感じられた気がするけど、全然重たくなくスッキリ飲みやすい。
【タコのグリル】
ピンチョス的に串に刺してる。
とても大ぶり。噛み応えもあるけど、明石のタコみたいにすごい弾力でもなく、わりと食べやすい。噛んでると旨味が出てくるような感じ。
トマトマリネとケイパー。オリーブの実が添えれてました。
【スズキのマリネ】
多分スズキだと思われる鮮魚。
こちらもタコと同様、串に刺されて出てきました。
〆てあるような感じで身がもっちりしており、臭みもなく美味しい。
キャビアらしきものが乗せられていてゴージャス。
【栗のヴルーテ】
ヴルーテというのは、ルーをブイヨンでのばしたものでポタージュ的なスープ。
ネギの輪切りが入った茶色系スープなので、てっきり味噌汁かと思いましたw
栗の風味はあっさりだしコッテリ濃厚ではないけど、細切りベーコンなどが入ってるのでダシ感はしっかり。
冷凍チーズ的なものが添えられており、溶かして食べてねと案内されました。
溶かすとちょっとコクが増す感じ。でもあっさりな方向性。
【ウニのタリオリーニ】
先ほどのパスタメーキングクラスでも作られてた麺。
生パスタのタリオリーニは、コシはあまりないけどしっかり密度高めな印象。
ウニの磯臭さはあまり気にならないので食べやすい。
チーズも振りかけてあるので少しコクがあるけど、わりと上品な仕上がりに。レモンか何か、柑橘系の爽やかなアクセントが少しだけ効いてて面白い組み合わせ。
コースメニューにはチリクリームと書かれてたけど、今回食べたものは辛くなかったです。
【モッツァレラ トリュフ ピッツァ】
可愛らしいプチピッツァ。
これはメニューに記載がないので特別メニューかな。
生地はカリッとしておらず、フワッとパンみたいな仕上がり。多分デュラムセモリナのパスタ用生地を流用してると思うけど、粉の良い風味がしっかり感じられました。
モッツァレラの程よいコクとトリュフの良い風味もマッチしてて、生地の風味を邪魔せず良い仕上がりに。
トリュフがかなりオマケしてくれてそうな量で嬉しい(^^)/
色的に白トリュフ寄りな色。
【トルテッリ カルボナーラ】
ドロドロっとしたテクスチャのソースが詰められたパスタ。先ほどのパスタメーキングクラスでも作られてたもの。
マスカルポーネ・パルメザン・卵黄などがベース。
クリーミーでコクがある味。甘みも感じられる。
タイミング良くロベルト氏がテーブルに回って来られて「噛まずに一口で食べてね!」とw
添えられてるカリカリベーコンがまたいいアクセントに。
【ティラミス】
上部にはカリッとするチョコクッキー系クランチ的なものが乗せられており、食感のアクセントに。
結構あっさりとしたティラミス。表面はココアパウダーではなく、コーヒーゼリーなのでさっぱり。
マスカルポーネとコーヒーの風味がフワッと。結構甘さ控えめであっさり。食後にさっぱりしそう。
【パンナコッタ】
バニラビーンズたっぷりのパンナコッタはバニラの風味が芳醇で美味しい。
コクもあってなめらかテクスチャ。
底に仕込まれたフランボワーズが爽やか。
こちらも甘すぎず、繊細な仕上がり。
〔お土産〕
帰り際、シェフたちが一列に並んでお見送り&お土産を頂きました!
中にはグリッシーニ2種と焼き菓子が!こういうサービスがまた素敵ですね(^^)/
きちんと原材料表示シールが貼られており、乾燥剤も入ってました。
【グリッシーニ】
コースの最初にも出てくるグリッシーニかも。
シンプルな素材で作られており、素朴な味。何本もパクパク食べれるような味で好印象。
カリッとしてるけど固すぎず、サクサク軽い食感が良い。
【黒グリッシーニ】
ベースはノーマルと一緒で、イカスミが練り込まれてる。
シンプルな素材で素朴な味。何本もパクパク食べれるような味で好印象。
カリッとサクサクサクサクしており、非常に小気味良い食感。
ほんのり塩気がアクセントに。
【ブルッティ マ ブォーニ】
いわゆる焼きメレンゲ系のお菓子だけど、ガリッガリでもないし、マカロンみたく中がネッチョリともしておらず、程よいサクホロで絶妙な食感。
ローストヘーゼルナッツの風味が芳醇。紅茶やエスプレッソと食べると良い感じだけど、そんなに甘ったるくもないので単体で食べても美味しい。
〔余談〕
ル・ロイヤル・モンソー・ラッフルズ・パリはペストリーシェフがピエールエルメなので、ホテルの中にマカロンが溢れかえってるような感じらしいw
ピエールエルメからクロワッサンなども一個一個購入・提供しているので結構コストがかかってる模様。朝食は7500円前後ということで非常に割高だけど、それでも大赤字で運営してるとかw
うーん、なかなか行けないけど、是非利用してみたい!
〔まとめ〕
ロベルト氏の料理は、荒々しさは全く感じず、どれも優しく繊細で上品な味付け。
一番安いコースでも12360円 (別途 サ10%+税)、 なので、かなり高級なディナー!
なかなか気軽には行きづらい価格ですが、パリの世界最高級ホテルのディナーなんて滅多に食べれないので、それを日本で食べれると考えると、かなり価値はあるのではないでしょうか。
美食家さんや、家族・友達・恋人などにお祝いディナーをしたい方は要チェックのレアイベントです!
今回、とても素敵な体験ができて嬉しかったです(^^)/
スイスホテル南海大阪さんの高いホスピタリティを実感できましたし、「タボラ36」の雰囲気や眺めも素敵で、またアフタヌーンティーバイキングなども利用してみたいと思います。
スイスホテル南海大阪のイベント情報ページ↓
http://www.swissotel-osaka.co.jp/?p=14042