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おそばと押寿司（焼鯖寿司）セット おろし名代
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おそばと押寿司（焼鯖寿司）セット おろし名代
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おそばと押寿司（焼鯖寿司）セット おろし名代
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おそばと押寿司（焼鯖寿司）セット おろし名代
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おそばと押寿司（焼鯖寿司）セット おろし名代
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おそばと押寿司（焼鯖寿司）セット おろし名代
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おそばと押寿司（焼鯖寿司）セット おろし名代
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おそばと押寿司（焼鯖寿司）セット おろし名代
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「越前のそば」発祥の店といっていい、うるしやさん。
創業は文政年間（1818～1831）という、武生で最も有名な老舗です。
子どものころから、父親に何度か連れていかれ、また、いまや伝説的となった、気難しい店主の話なども聞かされてきた。
そばを３枚も４枚も頼むと、そんなに食うと味がわからなくなる…と２枚に減らされた とか、時には２枚以上の注文でも不機嫌になる とか。
蕎麦を口に含んでもぐもぐでもしようものなら、そばは喉で味わうもの。噛むような奴には蕎麦を食う資格はない…と叱られる とか。
汁ものはないのか、などという無粋な客は、即刻追い出された とか。
その後代替わりされ、気難しさは少なくなったものの、それでもいくつかルールがあり、
追加注文は禁止。ツユのぶっかけは禁止。大声でのおしゃべりは禁止。
でも、それぞれ、ちゃんと理由があったようです。
往時のうるしやの蕎麦、いまやおぼろげな記憶となってしまったが、独特の薄い緑色をした、とても切れの良いそばだった。
武生で蕎麦の専門店といえば、「うるしや」と「かめや」。かつては、この２店で人気を二分していた。
とはいえ、うるしやは店主が気難しくて… という声が多く、かめやさんのほうが常に盛況という状態だった。
でも、真に蕎麦好きと思われる人にどちらが本当にうまいか？と問えば、「やっぱうるしややな。」という答えが多かった。
店主がご高齢になり、いつの頃からか休業する日が多くなり、１０年間ほどは暖簾が出る日が完全に無くなるという状態で、このままこの名店は消えていくのか… と寂しく思っていました。
そんなお店が、2019年、東京神楽坂の九頭龍蕎麦さんの手によるプロデュースで復活。
お察しのとおり、以前の気難しいお店ではなく、上質に蕎麦前も楽しめる、越前のそばの銘店としてです。
もちろん打ち手は代わっているのですが、以前のおろしそばは「名代」と称してよみがえりました。
その蕎麦の旨さ、東京で鍛えられ洗練された蕎麦前・お料理の豊さは、他のレビュアーさんの口コミを見ていただければ納得できるでしょう。
風情あるお庭、歴史を感じさせる建物。そのしっとりと落ち着いた雰囲気の中で、しかも決して高くないお値段で美味を楽しめる。
稀有なお店といっていいのかもしれません。
昭和２２年の福井行幸の折、昭和天皇がお召しあがりになったのが「うるしや」六代目が打たれた蕎麦。
武生出身の天皇の料理番、秋山徳蔵氏の指示により、夕餉に組み込まれたものだったらしい。
蕎麦がお好きだったという陛下が、自ら、あの蕎麦をもう一度食べたい、と仰せられたと伝わる唯一の蕎麦。
後々まで「あの越前の蕎麦が…」と仰せであったといい、このような経緯で「越前そば」の名が生まれました。
府中（武生）に屋敷を構えていた越前の本多家。当主の本多富正公は、徳川家康次男であり北ノ庄藩（親藩福井藩）の藩主となった結城秀康の御付家老として越前に入部した。
しかし、この越前本多家、徳川本家から見れば陪臣でありながら、大名並みの格式を有した特別な家柄であり、諸大名並みに参勤交代も行っていたという。
越前の蕎麦は、その本多富正公が庶民に食すことを奨励して始まったと言われており、慶長（1600年代前半）以来の歴史があるという大根おろしでいただく田舎蕎麦だ。
そして、季節を問わず新そばの色を再現しようと、うるしやさんが創案したのが、抹茶を練りこんだ薄緑色の蕎麦。
よみがえった「名代おろしそば」は、やはり、ぶっかけでなくおろし汁につけていただく。
紡がれた先人の多くの智恵が、長い歴史を経て結晶した品といっていいのだろうと思う。
そこに今、福井ではなかなか根付かなかった蕎麦前という文化も加わり、歴史はさらに引き継がれていくようです。
うるしやさんの蕎麦の味わいについては、これ以上は、あえて記さないことにします。
期待を裏切ることはない、まさに正統の「越前おろしそば」です。