2回
2013/04 訪問
ダイエット指数:5 さらに深みが増した千産千消の名店
2015年春再訪問。
時を経て、彼らがどほどの進化を遂げたのか楽しみでならない。
絶妙な距離感で緊張感と笑いを生み出す接客。
1球入魂、渾身の料理達。
それらは2年前に比べてさらに大きく進化していた。
死角がまったく見当たらないため、他店と比べようがない。
うしまる独自の路線をひた走る独走態勢だ。
すごい、美味しい、また来たい。
自分へ約束をして店を後にした。
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千葉県山武市・・・
はじめて聞く地名のため、地図を広げなければここはどこ?!の状態です。
これほど地の利の悪い場所にありながら評価の高いお店。
気にならないと言えば嘘になります。
この日は「千葉県内終日グルメツアー」を組んおり、久しくしているレビュアー様に運転してもらい計4人での訪問となりました。
西船橋で待ち合わせ、バターロールのような雲がふわふわしている青空の中をドライブ。
車内の会話はグルメ談議、あっという間に1時間が経過し到着となりました。
道中は日本の田舎道という感じでしたが、到着して建物を見ると、まるでイタリアにある一軒家風情。
この天候もあって、まるでプーリア地方へ旅行した感覚になります。
ドアをあけると開放的な店内で、オープンキッチン風(←調理場は見えないけど焼き場などは見れる)
数席のテーブルと個室1部屋、壁には小さな窓があり、差し込む太陽光の演出によって、自分たちが千葉県に居る事を忘れさせてくれます。
個人的にこういう雰囲気は大好き。
もしこの窓から「海」が見れたら確実に評価は満点です。
食材は全て地産地消にこだわっており、あらゆる食材の調達を県内で行っているそうです。
大きな牡蠣やフルーツトマト、本場イタリアも驚きのチーズに至るまで、千葉県てこんなに食材豊富だったの?!と驚かされます。
フロアを仕切っているマネージャーのような方の接客が素晴らしく、シェフとの連携もお見事。
他の従業員も懸命に頑張ってはいるものの、どうしても上記両翼の陰に隠れてしまって質が低く見えてしまうのは致し方ない事かな。
全16皿近く提供されたのですが、前半のポーションはかなり小さめだったのですが、後半になると一気にイタリアンらしくボリューミーになります。
特にグリルお肉の4種盛りについては、どうしても食べきれず同席した方におすそわけ。
どうやら、お客の食べるスピードや流れなどから量を調整しているようです。
このお肉の後にフルーツトマトのタリオリーニ。
グリルは無理でしたが、このタリオリーニは全粒粉タイプでモッチモチ。
最近頂いた炭水化物料理の中では非常に高評価な1皿となりました。
ドリンクも全て入れて1人8000円。
1皿あたり500円弱という驚きのコストパフォーマンス。
もはや現時点でここ以上のイタリアンは見当たりません。
イタリア・プーリア地方に来たような錯覚になります
シャンパンのようなノンアルコールドリンク
作りたての温かいフォカッチャ
なんだろうこのモチモチの食感は・・・
食べた瞬間は鯉のようなコリコリの身。イシダイのようです
キンメ鯛を少しあぶったもの。油がほどよく出ており絶妙
冷製ポタージュ。ホッキ貝と玉ねぎのようですが、揚げ料理の後なので、緩急計算されている。
花弁はソラマメの花です。赤貝と豆、そして花。見た目も美しい。
貝殻に海苔が藻がくっついており、つい今まで海にいたんでしょ?!と思う
海老が生きていて、暴れまくっていました。鮮度抜群ですね。
グラタンなんですが、花の部分がもちもちです。フォカッチャにソースが合う。
巨大な牡蠣。九十九里浜のテトラポットの岩陰にいるようです
細い筍と山菜のお料理
地元野菜のサラダ
テーブルの目の前にあるグリルで焼いているのです
かなりボリュームがあるお肉4種盛り
フルーツトマトのタリオリーニ。全粒粉タイプ。
チーズ4点盛り
酪農が盛んな千葉県の牛乳
アイスとヨーグルトのデザート
よもぎとベリーのお菓子
カフェオレ温。お茶碗で提供されます
カフェオレアイス、グラスが個性的
アンモナイトのような形をしたウォーターポット
開放的なキッチン
地味だけれど清潔なテーブルセッティング
ドリンクメニュー
2020/07/19 更新
久しぶりの「うしまる」さん。
千葉県山武市、ほぼ九十九里の近くなので、我が家からは実に遠い。
気軽に行けるわけではないので、レンタカーを手配し、1か月ほど前に予約した日曜日のランチへ向かった。
周囲は田畑が多く、ホテルや商店もない。
表現に遠慮をしなければ田舎のど真ん中にポツンと建つレストランといえる。
外観はイタリアの建築物風で、どちらかといえば地中海、南イタリアのそれに近く、夏の青空とコントラストが素晴らしく、実に絵になる建物だと思う。
さて。
今回予約したのは6000円のランチコース。
以前はそうではなかった・・・と思うが、今は予約が難しい人気店となってしまったので、全員一律で同じコース金額の時間帯というものがあり、この日のランチはこの値段のものしか取れなかった。
食事が始まる前「本日はいい伊勢エビが入りました」というのでそれもお願いし、食前酒の冷えた白ワインで店内の雰囲気を堪能した。
キンキンに冷えたレチーナワインでもいい気分だったが、まさかそんなものの用意はないだろうし。
このお店は、食事1皿の分量自体はさほど多くはないのだが、とにかく皿数が多い。
過去にはメインのお肉になるころまでに、必ず満腹になってしまったのだが、今回は調子がよかったのか完食できた。
おそらくメインとパスタのボリュームが少なくなったからだと思う。
まぁこれくらいがちょうどいいのだ。
中でも千葉の九十九里で獲れる”ながらみ貝”とモロヘイヤのカクテルは爽やかで夏の雰囲気満点。
牡蠣、タコ、タイ、伊勢エビと、海の幸を存分に楽しめたし、ジャージー牛のお肉も頂けた。
席はもちろん全て満席。
ホールスタッフの増員されていて、お店の人気がうかがえた。
四季で来たらきっともっと楽しめるのだと思うが、いかんせん遠い。
ただ、遠くても行く価値は十分あると思う。
現時点で個人的にイタリアンナンバーワンのお店。