2回
2024/10 訪問
毎月変わるお料理、今回のメニューは「萩露」
夏が去り、秋を迎え、これからいよいよ冬が来る。
そんな季節を言葉にしたのが「萩の露」。
こちらのお店は季節感を何よりも大切にし、その時に採れる旬の食材を、ご主人の卓越した技でおもてなしをしてくれる。
前回の感動から再び訪問。
あまりにも素晴らしいお店なので、もはや言葉にするのもはばかれるほどだ。
八寸は美しく、繊細な出汁のお椀は秀逸。
おつくり、強肴、どれもこれも見た目の美しさとお味が想像を超えている。
ランチのみの営業で1日数組という狭き門。
常連さんが常に利用しているので、予約が難しいかもしれないが、地味深く繊細なお料理を楽しみたい方には絶対にお勧めしたいお店。
次回は春か夏にお伺いします。
2025/01/12 更新
2024/05 訪問
伝えずにはいられない。感動必至の隠れ家料理
熱海駅から車で約30分。
1日3組、昼限定の季節料理のお店。
”秘境食と、調味料は愛情”この2つを追い求める自分にとって、この店は外せない。
GWの真っただ中、にぎわう熱海へ赴いた。
駅を降りてまず思ったのは、これほどの人をここで見た事が無い・・・まさにバブル時代の熱海か?!という印象。
タクシーの行列は尋常ではないし、各ホテルや旅館の送迎バスにも長蛇の列。
というわけで、選択したのは路線バス。
ゆったりこういうのも悪くない。
11時半開店。
最寄りのバス停へ着いたのが11時。
少し時間をつぶすために、お隣の小鳥カフェへ。
ここは陶芸教室、兼、陶芸屋、兼CAFEなのだが、ものすごくおしゃれで居心地がよく、もしバスでいらっしゃる場合には、時間を調整するため”栢の森”でのお食事前、または後に時間調整するには最高だと思います。
さて、本題のお店ですが、コースは3種類。
5000円、7000円、9000円。
それぞれの違いは品数のみで、質の差はありません。
今回は9000円のコースをお願いしましたが、トータル12皿以上出てきて、かなりボリュームがありました。
よほどお腹に自信がなければ、一つ下の7000円コースで十分かも。
店内は大きなガラス窓があり、そこから木々が絵画のように見える造りで、四季を楽しめます。
お店に入るとすでに八寸が用意されており、その見た目から圧倒されます。
繊細で美味、そして美しい。
芸術的なそれらは、食べるのが惜しいと思えてくるほど。
お店は1軒屋のリビングを少し改装したような感じで、カウンター4席、中央に一枚板の長テーブルが1つ。
お店というよりは、1軒屋の広いリビングで頂く雰囲気で、居心地が実に良い。
木材や土、紙を使った内装は、人工的な構造物から感じる冷たさを一切感じないのだ。
周囲を緑に囲まれ、その緑には鳥や小動物が集まる。
命のエネルギーに満ちた場所。
5月3日に訪問したこの日のお品書きは「春惜しむ」
それを見事に表現するように、晩春と初夏の食材で構成されるお皿の数々は、都度ため息が出るほど。
こちらは店主のお心遣いなのか、または9000円のコースだからなのかは不明ですが、お品書きには書かれていない料理も出てくるので、想像以上にボリュームとなります。
春には花を、夏には新緑を見て、秋には紅葉を、そして冬には次の季節へ準備するエネルギーに満ちた木々を眺める。
花鳥風月これみな料理なり。
もともと有名ホテルで料理長をされていたご主人。
当時は食材の制限、人数への対応、利益率や顧客からの期待値など、思うところが数多くあったと思います。
ですが、今はこうしてご自身の手と目の届く範囲で営まれていて、生意気にも言わせていただければ、才能が完全に開眼してしまった名匠と思うほどの感銘を受けました。
2024/05/13 更新
毎月メニューが変わる。
季節感を大切にし、食材はシンプルながら、盛り付け、味、すべてが素晴らしい。
2024/10/28 更新