『Live At Leeds (by The Who)「 (All Time Gretest Album of my Life ⑪) 』fiveroyalesさんの日記

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fiveroyales (男性・神奈川県) 認証済

日記詳細

誰もが認めるであろう、圧倒的なライブアルバムだ。
イギリ、スリーズ大学の,70年当時のパワーを50年近く維持していた。

スタジオでレコーディングするのは、録音、編集は当時は大変だった。
だから、テーク(録音)は多くなり、アーティストは疲れ果てた。
一曲のために、寝ずに録音したというのはザラのようだった。

彼ら、Whoもしかりだった。
しかし、当時の同僚に近い、ビートルズ、ストーンズ、キンクスと違って彼らには、編集技術など不要な腕前と、タフネスがあった。
そして、彼らはチンピラだった。
実は一番優しく、俳優もやった男前のロジャーダルトリーが、一番危ない男だったようだ。

そんな彼らのパワーの瞬間をパッケージしたのが、このリーズ大学でのライブアルバムだった。

アルバムは、パワフルなロックンロールのカヴァーを3曲、そして彼らのヒットシングルをシングルに忠実に1曲、ヒットシングルをアレンジし直し、パワフルに増幅した曲を2曲で構成された。

人気曲をそのまま演奏した恋のピンチヒッター(サブスティチュート)は、優しくボクの耳に届く。
どうやら当時、彼らはストーンズの「代用品」と思っていたところをヒントに作った曲とのことだった。

エディコクランのサマータイム・ブルースは'50ねん末の楽しいロックンロールを、彼らの解釈で表現した。
楽しくも、抑揚ある曲はステージを華やかにしたことだろう。

シェーキン・オール・オーヴァーはビートルズ以前のロックンロールグループ、パイレーツで、イギリスチャート1位になったそうだ。
実はオリジナルを知らない。
しかし、このステージ、アルバムではハードな一面があった。
短い曲ながら、このアルバムにまた別の雰囲気を注入していた。

後半2曲は圧倒的だった。
My Generathion、Magic Busを長々とそれぞれ15分まで引っ張った。

前者は彼らの初期の、若い世代の見事に歌い上げた、シングルヒット曲。
それに後の障害者の栄枯盛衰を歌ったアルバム、Tommyの曲を挟んだ。
あまりのパワーに、時代を感じさせない力を感じ取った。

一方、Magic Busではそのまま、曲の勢いを15分にまとめた。
しかし、曲は全くだれずに、緊張感をもったまま最後まで走り抜けた。
彼らのコンサートの仕上げ、一体感、そして一番は生での演奏技術を体験できる。

アルバムは最後で当時流行りだした、海賊盤をモチーフした

曲の終わりは雰囲気で、フェードアウトせず、カチッと切れて終わった。

2001年完全版として復刻したときには、驚いた。
当時の模様が、一枚で紹介された。
素晴らしい曲のリスト、演奏、ライブ構成だった。

しかし、ボクはその完全版より、この、当時発表されたアルバムが好きだった。
何故なら、良いステージを、さらに凝縮して磨きがかかったからなのだ。

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