21回
2022/05 訪問
冷しうどんが楽しめる季節になった♪
コロナ禍の時期でも、元気に営業していた。制限の縛りがなくなり、今は平日は普通に並んだら午後の執務には間に合わない。土砂降りになる今日にシフトして、利用することにした。
昼前の11時はまるでストームといった状況で、普通なら外食などらしたくない天候だろう。これはボクには、うってつけの天候だった。12時になると、風は弱くなり、普通に言えば少しばかり雨が強い…そんな中途半端な天候となってしまった。
小滝橋通りから駅南口に向かう路地に入り、そのまま歩いた。
途中にあるSPICY CURRY 魯珈では、午前中受付た客の入店の終了を告げる看板が立っていた。
外壁から出た看板に灯りが点いているので、臨時休業はしていないようだ。雨が強く降っているにも関わらず、店舗脇に傘をさした外待ちの客がふたり並んでいた。残念なことに、すぐ3人目の客がその並びに付いてしまった。
悪天候にも関わらず、相変わらずの人気には嬉しくもあり、この天候で外に並ぶことを考えると悲しくもあった。
今日はよりによって回転は良いほうではなく、結局並んでから店内に入るまでに10分掛かった。
入口そばで料理の盛付けをするご主人にまず挨拶し、片付けられたばかりの中央の席へと座った。
ご主人にうどんは出来るかを確認し、“うどん冷”、トッピングで“味噌チキン”、“コールスローW”で注文した。うどんの注文は、ご主人の調理の流れが変わるので断わりを入れることにしている。
調理場奥の奥さんがコールスローの提供に合わせ、“久ぶりですね”と言った。先週来たことを告げると、加齢の話題で話は膨(ふく)らんだ。
奥の客が会計を済ませ席を立つと、奥さんは空いたばかりの席へと促してくれた。ボクがカウンター一番奥の席に好んで座るのを、よく知っているからだった。
紙カップとコールスローを移動して貰い、ふと見るとラジカセが新しくなったことに気づいた。ラジカセの調子が悪いのを以前聞いていて知っていたが、奥さんに確認すると成仏したと返してきた。
料理の提供は意外と早く、10分ほどでカウンターへと運ばれた。デフォで入るハーフカットの煮玉子が、見た目に良いアクセントになっている。
うどんをカレールーに潜らせて、先ずはひと口に…
熱々のカレールーと、氷水で〆られ冷たくなった麺との温冷が楽しめる。カレーは牛すじカレーに使うルーの転用で、うどん用に特に手を加えたものではない。
氷水で〆られたうどんは、モッチリした食感に強い腰を楽しむことが出来た。
ゴールデンウイーク開け直ぐ、店を〆ていたことを聞いてみた。どうやら、ご主人の運転でご夫婦の好きな東北へと旅行したようだ。
味噌チキンはカレーに合わせなくても、そのままで楽しめる。柔らかく、白ご飯に合う、いつもながらの料理を、今回はカレーの海に沈め楽しんでみた。
ルーは追加で用意されているが、うどんを食べ終えても常に大量に残る。その際役に立つのが、コールスローWだ。余ったカレールーの丼に移し、カレールーに馴染ませて楽しんだ。なのでカレーうどんを注文するときは、決まってドレッシング少なめで注文した。
楽しい時間は、アッと言う間だ。会計を済ませ、ご主人に“旨かったです”と告げ店を後にした。その際いつも、“恐れ入ります”と、背中に返してくれた。
店舗の個性ある外観
看板に灯りが点いていると、営業中だ!
カレーは全体に50円アップした。それでも並盛400gのカレーはワンコインだった。
卓上の福神漬とらっきょう
新しくなって、ラジカセからポータブルラジオになった。
本日のランチ
カレールー
冷たいうどんには味噌チキンがアシラワれている。
コールスローW
うどんは氷水で〆られ、熱々のカレーと対照的だ。
2022/05/29 更新
2022/01 訪問
2022年も、安心安定の味を確信した♪
年明けすぐに利用しようと思っていたが、タイミングを逃していた。
自分の都合で、あるいは都合の良い日に店舗前まで行ってみると長蛇の列でと、なかなか利用する機会がない。
月曜、金曜、さらに祝祭日は、最近は利用を控えている。行っても、ほぼ利用が出来ないからだ。飲食店はコロナ禍で、かなりの打撃を受けていた。中には、閉店を余儀なくされた飲食店も多いのは周知の通りだ。そんな中にあって、麺屋 悠と“ここ”は少なくとも当てはまらなかった。
天気の良い、金曜のある日、ダメ元で店舗のある路地に入った。遠目で見ても、それ程には並びがないのは分かった。店舗の看板には営業していることを知らせるように、灯りが点いている。列に並びが増えてはいけないので、店舗まで一気に走った。
列の3番目を確保すると、店内の先客が次々と出て来た。幸い金曜でも、それ程待つことなく店内に入ることが出来た。
入口そばで料理の盛付けをするご主人に新年の挨拶をし、空いたばかりのカウンター一番奥の席へと向かった。
調理場奥の奥さんに、挨拶をして腰を下ろした。
注文は“いつもの”に、“味噌ブタ”トッピングにした。ライスは普通盛りだが、心持ち少なめと伝えた。最近は400gの普通盛が、かなり胃に負担が掛かるので無理をしないようにしている。
奥さんから、年末に来て以来、しばらく来なかったので心配したと言われた。気に掛けていてくれて、嬉しかった。
職場の隣の席の子が、流行の感染症に罹り用心して外食を控えたと言葉を返した。
半分事実で、半分は作り話だった。
感染症の子が来た始業の5日は職場を休み、翌日出勤したその日はその子は休みに入っていた。濃厚接触者には、該当していなかったのだ。
今年に入って、既にランチで外食利用はしていた。
先客の料理が提供されると、フライパンがジュウジュウと音が聞こえた。どうやら、ご主人はボクの料理に取り掛かったようだ。
カレーが提供されるまでの間、先に提供されたWのコールスローを楽しんで待つことにしょう。
生卵が入る皿が提供され、すぐに味噌豚と煮玉子が乗ったカレーが提供された。
先ずは生卵を溶いてライスに穴を開けて、“その中”に注いだ。さらに卓上の福神漬け、らっきょうを4粒をカレー皿の空いた箇所に乗せよう。仕上げに辛味調味料のチリペッパーを、ルーに振って完了だ。
味は口にする前から分かってはいるが、安心して食べれる料理だった。
奥さんに件(くだん)の、罹患した職場の子の話を続けた。歌舞伎町のゴジラビル上のホテル療養は、窓からの夜景は綺麗だったと…
帰りは並びは10人ほどに伸びた。
店舗看板は営業を知らせる灯りが点っていた。
テークアウトの受渡しの窓
きたなシュランの星獲得の証、ダーイシ人形
店内調理場とカウンターの様子
卓上の福神漬け、らっきょう
コールスローW(100円)
生卵(50円)
牛すじカレー並(500円)に、味噌豚(200円)、煮玉子(50円)トッピング
今日のラインナップ
2022/01/23 更新
2021/12 訪問
食材の高騰で、ちょっとばかり値上げした!
コロナによる飲食店への制限(圧力)にほぼ影響を受けず、今日も元気に営業をしていた。どうやら、緊急事態宣言やまん延防止措置の間でも、安定して集客出来ていたように思う。
いつも混んでいるので、最近は休日前後を避け、並びの少ない天候の良くない日に利用することにしている。
今日は雨天なので、並びは少ないだろう。そう思っての利用だった。
幸いにも並びはなく、すぐに店内に入ることが出来た。
珍しいことに、カウンター一番奥の席がふたつ空いている。調理場の入口付近、定番の位置にいるご主人に挨拶をして、店主の奥さんのいる一番奥の席へと座った。
隅にはいつも活躍している筈のラジカセからの、番組放送は流れていない。油と埃でコーティングされた“この”ラジカセは、この店のもうひとつの名物だった。
奥さんに聞くと、いよいよ故障したようだ。主人には早く買ってきて…!と言っているようだった。
今日の注文は“いつもの”、それに味噌チキンを追加した。
“いつもの”とは、牛すじカレー並、生玉子、煮玉子、さらにコールスローWのことだ。
今日は奥さんとはラジカセの話から、共通の話題であろうアナログレコードの話となった。転じて、由紀さおりや奥村チヨ、さらにはグループサウンズからタイガースに至る話へと続いた。
話しをしながら壁のメニューを見ると、一部新しくなっていることに気づいた。“カレーライスの値段だけが、50円”ほど上がっていた。どうやら奥さんは、見ている先に気づいたようだ。値上げしなくてはならなかったことを、率直に侘びた。ボクは物価の高騰だし、安く楽しませて貰っているから、と返した。
まずは、コールスローWが提供された。カレーが提供するまでのひとときを繋ぐには、上等な一品だろう。
しばらくして、生玉子の入った皿が提供された。
いつもこの順に提供され、生玉子が出されるとすぐにカレーが運ばれてくる。
ご主人が味噌チキンを焼く傍ら、カレーの盛付けに入った。奥さんを呼んで、ボクの料理は提供された。
チリペッパーをカレーに振り、生玉子をよくかき混ぜ、ライスの中央に窪みを入れて流しこんだ。
粘度の高いルーとライスをひと口…
途中、味噌チキンに寄り道しよう。半分にカットされた煮玉子の黄身を潰しカレールーに馴染ませ、そのままライスを掬(すく)ってひと口…
まさに至福のひとときだった。
“美味しかったです!”、そうご主人に言って店を後にした。
奥さんは、“当時、タイガースに夢中になった。”そう言ったのを思い出した。
崩れ落ちそうな外観
店舗看板
店舗看板
キタナしゅらん受賞の証、ダーイシ人形
メニューを見ると、カレーライスの値段が50円値上げとなっている。
油にまみれたラジカセ
卓上のらっきょう、福神漬け
コールスローW(100円)
生玉子(50円)
牛すじカレー並(500円)に、味噌チキン(150円)と煮玉子(50円)を追加した。
2021/12/23 更新
2021/10 訪問
いつも美味しい、いつ迄も楽しめる♪
結局、緊急事態宣言中でも並びがあり、なかなか利用出来なかった。最近では利用したいときは大抵、休み前の金曜、休み開けの月曜、そして祝日の前後は並びがあって利用出来ない。なので、店へと、足を向けることすらしなかった。
宣言が開け、週中だから並びはなさそうだ。駅南口につながる路地に入り遠目で見ると、予想通り並びは少なそうだ。列の最後尾、4番目として並んだ。
しかし10分近く経っても、店内から一向に客が出る気配がない。どうやら先客は同時に、一度に入ったようだ。
しばらくすると、店内から一気に4人の先客が出てきた。
入口でアルコールスプレーで手指消毒して、入口近くの調理場に 店立つご主人に挨拶を交わした。
中程のカウンター席に座り、奥さんに挨拶をして料理を注文した。今日は、“いつもの”と“味噌チキン”にした。
外を見ると、さらに並びは増えていた。
奥さんは週一回利用しないと、お世辞にも心配してくれた。並びが5人以上だと、午後の仕事に差障りがあるので諦めると伝えていた。
他のお客さんも、似たようなことを言っていた、そう話し奥さんは笑った。
味噌チキンはフライパンを使うので、調理には手間が掛かる。それでもご主人の手際が良いから、料理を客へ次々提供する合間に調理した。いつものように、注文から5分で料理はカウンターへと並んだ。
“いつもの”牛すじカレー並、コールスローW、茹で卵、生たまご、それにトッピングで追加の味噌チキンがカレーに乗った。
奥さんに旅行はしたか、聞いてみた。ご主人ともども旅行が好きだが、ふたりはコロナの影響でここ2年は自粛していた。ご主人はワクチン接種したら、まず旅行をしたいと言っていたのを思い出したからだった。
答えは“ノー”だった。旅行カバンを引いて歩くのが、まだ憚(はばか)れるようだ。
カレーには、卓上のチリペッパーを適量振った。さらにらっきょう、つけものを皿の空いたスペースに乗せた。
料理は牛すじカレー一択、あとはその日の気分でトッピングを追加するのみ。いつも変わらぬ味だが、間が開くと妙に恋しくなる。そんなひと皿だった。
最近は加齢のせいもあって、400gある並サイズでもキツくなった。次回は欲張らずに、“少なめ”コールしてみよう。
精算を済ませ、“美味しかった”ですとご主人に告げ、店を後にした。背中にはご主人の、“恐れ入ります”、そう返ってきたのが聞こえた。
2021/10/07 更新
2021/07 訪問
冷つけカレーうどんなら、蒸し暑い“この季節”にはぴったりだ♡
春先くらいから並びが増え、昼時の利用頻度が少なくなっていた。今年になって緊急事態宣言が2度ほど発令されていたが、むしろ宣言下で営業していたこともあってか、客足はさらに増えた気がする。
月曜、金曜、それから祝日を挟(はさ)む前後の営業日は、極力利用を避けた。普段でも多い客の並びが、さらに増えるからだった。
梅雨に入った雨の水曜日、今日なら狙い目かも知れない。春山外科病院を駅南口に向かう路地に入ると、遠目に店舗看板の灯りが点いているのが分かった。外の並びがふたりしかないことを確認すると、店舗まで小走りに向かった。
列の後ろに付くと、店内に入る瞬間が待ち遠しかった。
外からは窓ガラスを通して、店主が料理の仕上げの盛付けに余念がないのが見て取れた。
食事を終えた先客が出ると、店内に入ってご主人に挨拶をした。その際“うどん”を注文して良いか、確認した。笑顔で了解してくれた。もちろんご主人が、注文を断るはずはない。うどんを注文すると、調理の流れが変ってしまうのが憚(はばか)れたからだった。
ハンガーに上着を掛け、席に座り、“うどんを冷、味噌チキン、生玉子、コールスローW”と注文した。茹玉子は半分だが、最初から付いてくる。
先客の料理の提供が終わると、ボクの料理の番だ。
冷蔵庫からタッパを取り出し、中からチキンを取り出すとフライパンに乗せた。合わせて、うどんを茹で始めた。
その間、奥さんはメニューにはないダブルのコールスローを、大きな皿に入れドレッシングを回した。ドレッシングは、いつものように少なめなのが暗黙の了解だった。
コールスローが提供すると、一番奥のカウンター席の男性が会計を済ませ席を立った。奥さんがボクに視線を合わせると、頷(うなず)いてみせた。ボクが奥の席を好むのを、奥さんは知っていた。
茹で上がったうどんをご主人が水道のあるシンクの流しに置くと、また自分の立ち位置であるカレーの鍋の前へと戻った。笊(ざる)に氷をいれたうどんを、水で締めるのは奥さんの役目だ。流水で充分に冷し、ヌメリが取れたところでご主人は引き返し、笊に入ったうどんの水を落とし、コールスローWと同じ、大きめの皿に移した。カレー、うどん、生玉子、そしてコールスローWが並んだところで…“頂きます!”
カレーうどんは限定ではないから、いつの時季でも楽しめた。それでも、これからの蒸し暑い時季には、冷たい水で締めたカレーうどんが食欲をそそる。
奥の席だから、今日はご主人とは世間話は出来なかった。もっとも、飲食店では“黙食”がルールだから、これで良いのかも知れない。変な時代だ!
ご主人に“旨かったです。”そう言って、店を後にした。背中でご主人は、“恐れ入ります。”そう返してくれたのが聞こえた。
今にも崩れそうな外観は、まさにきたなシュランの鏡♡
店舗の味わい深い看板 電灯が点いてないと、休業だ!
壁に貼られた、年季の入ったメニュー♪
卓上のラッキョウと福神漬
冷カレーうどん(550円)に味噌チキン(200円)、生玉子(50円)、コールスローW(100円)を追加した♪ 茹玉子ハーフはデフォで付いた♡
コールスローW(100円)
生玉子…イン!
生玉子(50円)
2021/07/04 更新
2021/05 訪問
宣言下でも、元気に営業しているぞ♪
このところ並びが多く、昼時は常に10人の列は当たり前だった。月曜、金曜、それから祝日の前後は、外の並びは特に顕著だった。ランチでは東中野遠征をしたこともあり、半月ほどご無沙汰していた。
久しぶりに牛すじの“あの味”を楽しみたいと思い、昼どきに行ってみた。案の定行列が10人ほどあったのでその日は諦めて麺屋 悠を利用した。
翌日、再度行ってみると、外の待ち客はふたりだ。慌てて3人目として、最後尾に付いた。気がつくと、5分と経たずに並びは10人以上となった。どうやら、タイミングが良かったようだ。
店内から客が出ると、店内に入った。入口そばで料理の提供に奮闘しているご主人に挨拶をして、上着をハンガーに掛け、空いたばかりの席に腰を下ろした。奥さんに挨拶をすると、久しぶりの利用を告げられた。外の並びが多くて利用出来ないでいたことを話すと、外の状況は分からないようだった。ここの人気は、宣言下でも関係ないようだ。
ボクは今まで通り、“いつも”の、それに“味噌豚”を追加した。“いつも”のとは、牛すじカレー並盛り、煮玉子、生玉子、そしてコールスロー大だった。
ブレのないいつもの料理は、安心して楽しめる。通っているからこそ、味にブレがあればすぐに分かる。
いつもながらに、ブレなく美味しいひと皿を楽しめた。
料理のブレは、たまにはある。通っている店であれば、一口食べればすぐにでも分かるはずだ。しかし、“ここ”ではほぼ“それ”はなかった。
ご主人から、相模川のドライブの話がされた。相模川はボクの自宅そばにあることを、ご主人は知っていての話題だ。
そんな話から、緊急事態宣言の話になった。宣言下でも協力金だけでは、営業を維持できない。なので近くの居酒屋は営業をつづけている。そんなシリアスな話題を、お互いに笑いを交えながら話した。
今日も美味しい料理をご馳走さま…
支払いを済ませ、ご主人にそう伝え店を出た。
良く考えたら、”いつも”の料理に、茹で卵が抜けていた。損したキモチにならないのは、いつもボクが得をさせて貰っているからだ。
週を変えて行ってみたら、並びはさらに増えていた。人気の理由は、値段ばかりではなさそうだ。
2021/05/20 更新
2021/04 訪問
美味しくて、ボリュームたっぷりの牛すじカレーに、今日も大満足だった♪
緊急事態宣言のときも、元気に営業していた。ご主人は朝8時前には店に店に入り、料理の仕込みには余念はない。カレーの仕込みは体力がいるから、いくら元気でも高齢の身にはさぞかし大変な作業だろう。
緊急事態宣言中の時期には、結局1回しか利用しなかった。行かない理由が、特にあったわけではない。実は人が少ないこの時期に、ある地域を中心に飲食店を開拓していたのだった。
久しぶりに店に行くと、相変わらず店舗外には並びがある。3人目として、列の最後尾についた。今日は宣言解除後だから、まだ客が戻って来ていないのかも知れない。
そう思ったのも束の間で、すぐに自分の後ろに6人ほど列が増えた。
前のふたりが同時に入ると、それ程待たずに店内へ入れた。カウンターのみの店内は7人ほどしか利用出来ないが、相変わらず客の回転効率は良い。
入口カウンターにある“きたなシュラン”受賞の証、ダーイシ人形脇にあるアルコールスプレーで、手指消毒をした。その際、調理中のご主人に挨拶を忘れなかった。奥から2つ目の席に座ったが、一番奥の客が会計を済ませ離席すると、調理場の奥様が奥の席を促してくれた。奥の席に好んで座ることを、知っているからに他ならない。
料理は“いつもの”と告げ、トッピングには“味噌チキン”を追加した。ライスを心持ち、“少な目”にして貰った。
味噌チキンはフライパンで焼くので、カレーのみの注文より多少時間が掛かる。もちろんいつものことなので、それで構わない。
まずはダブルサイズのコールスローが提供され、いつものようにカレーがカウンターに乗るまでのツナぎとした。
奥様が“今日は、ドレッシングが多くなりました。”と言った。実は、ドレッシング少な目が好きだったのを知っているからだ。
しばらくして、料理がカウンターに置かれた。生玉子をしっかりとかき混ぜ、ライスの中央に窪みを作って流し込んだ。
テーブルの唐辛子パウダーを、ルーに掛け馴染ませてスプーンでひと口運んだ。
円やかであり、スパイスが適度に効いた変わらない“いつも”のカレーだ。味噌チキンは柔らかく、カレーのトッピングとして楽しめた。
久しぶりに来店だったと、奥様に言われた。他の店に行っていたとは、言えなかった。
会計を済ませ入口まで来ると、ご主人に話し掛けられた。
“なかなか話せなくなりましたね”と…。
今話してますと言って、お互いマスク越しに笑った。
他の客は黙食を守って、静かに食事をしている。
2021/04/10 更新
2021/01 訪問
新年の挨拶を兼ねて…♪
新年初めての利用となる。
休み明けはいつもだが、かなりの利用があり列がある。なので正月明けを外して、木曜に行くことにした。
路地に入ると、珍しく遠目にも並びがないのが分かる。こういう日に限って、臨時休業の日がよくあった。近づくに従い、店の看板に灯りが着いているので一安心だ。
店内に入り、入口そばで調理をするご主人に、小声で新年の挨拶を交わした。奥の調理場にいる奥さんには、会釈をして新年の挨拶に替えた。
並びこそないが満席なので、寒いこともあり入口そばの狭い通路で待った。カウンターに用意されたスプレーで、手指へのアルコール消毒は忘れなかった。
すぐに入口の客が支払いを済ませたので、入れ替わりで座った。今日は皆ひとり客のようで、会話をすることもなく黙々と食事を楽しんでいる。実は暮れに同僚と来たとき、嗜(たしな)められた。ひとり客が多い店内で、その同僚やご主人にベラベラと話し掛けたからだった。
新春だからといって、特に正月メニューがある訳ではない。
“いつも”のに、味噌チキン追加と言って注文した。
“いつも”とは、カレー並に煮玉子、生玉子、コールスロー大、それに口頭で伝えた味噌チキンだった。
今日はご主人のすぐそばだから、少しばかり話した。
しかし、暮れに言われた同僚の言葉から、会話にはティッシュで口を塞ぎ話した。
“変な時代”、そう話して店主と笑った。
せっかくの正月なので、気分をあげるため生玉子をライスの中央に添えた。日の丸みたいで、いいではないか。
注文すると、ご主人は順に調理する。繁盛する店では、順番は無視して手際よく効率良い提供をするが、ここでは無縁だ。
“いつも”の料理は、ブレることはなく美味しく楽しめた。
野菜は最初は野菜からのが良いみたいだから、ムシャムシャ口にした。
味噌チキンは、ちょっとばかりジューシーで、柔らかい食感だ。
カレーは牛すじが一体となり、申し分ない。
途中、黄身を潰し、ライスに合わせた。合わせて、煮玉子を潰し、ルーに馴染ませた。
味は分かってはいるが、稀にあるブレも承知している。
新年早々、良い仕上がりのひと皿だった。
今日は結局、店主とはコロナの話で終始した。
店主の好きなバッティングセンターの楽しみを聞くと、興味はなくなったそうだ。
ボクも高齢だが、さらに高齢の店主は11も上だった。いつも元気なのは、常に心身を鍛えた賜物に違いない。
2021/01/11 更新
2020/11 訪問
牛すじカレーで、身も心もポッカポカ♪
最近は特に外に並びが増えて、週一回の利用すらままならなくなった。つい2週間ほど前だったが、その週まるまる臨時休業となった。貼り紙を見ると、どうやら急な水廻りのトラブルがあったようだ。
その週は諦め翌週行くと、外の並びは今まで見たことない程に列をなしていた。開店を待ちわびた客が、集中したようだった。その週は長蛇の並びが続き、結局は利用することはできなかった。
週を改め、月曜に行ってみた。月曜は普段から列は長いが、この日はそれほどには並んでいない。ボクは列の最後尾、5人目に並んで待った。
今日は客の回転は思ったほどにはスムーズではなく、思いの外待ってしまった。
先客が出て店内に入ると、入口脇のカウンターに置いてあるエタノールで手指を消毒し、それからご主人に挨拶をした。ジャケットをハンガーに掛け、空いている入口からふたつ目の席へと腰を下ろした。
ご主人は何か話し掛けたようだが、聞き取れなかった。すぐに話題を、臨時休業の話へと話題を持っていった。水廻りの他、調理場の床が沈んでしまい、修繕せざるを得なかったようだ。
年末に手痛い出費だったことを返すと、ご主人は笑った。
今日もご主人に“いつもの”に“味噌豚”と告げ、注文した。
“いつもの”とは、コールスローダブル、牛すじカレー並、これにゆで卵、生たまごとなる。残念ながらゆで卵はキレたようだったので、生たまごをWにした。
味のブレは料理には、ほとんどない。それでも週一回、10年以上通っていると、味、ルーの状態に気づくこともあった。今日は、完璧な仕上がりだった。
宮ケ瀬のクリスマスツリーの話題になった。
自生のモミの木に、クリスマスツリーとしてデコレートする。高さ30mを超えるツリーのイルミネーションで、宮ケ瀬湖畔は幻想的な光に包まれた。毎年この時季に、20万人ほどの人がこのイルミネーションを楽しんだ。
ボクは自生のモミの木では、日本一だとご主人に話した。
ご主人は“日本一が多いですね”。そう言って、手を休めることなく笑顔で笑った。
2020/12/15 更新
2020/08 訪問
大久保の迷店、牛すじカレーをあらためて紹介しよう♪
“きたなシュラン”は、フジテレビ系“とんねるずのみなさんおかげでした”のコーナーで放送されたお店でその趣旨は“見た目が汚い外観に反し、料理がおいしいレストラン”を取り上げる人気コーナーだった。
“ねるとん紅鯨団”、“とんねるずの生でダラダラいかせて!!”と並び、とんねるずの代表番組の一つで長寿番組だったが、番組のマンネリ化、パワハラまがいの不快なギャグが時代にそぐわず、人気は低迷、終了した。
2010年“とんねるずのみなさんのおかげでした”の人気コーナー“きたなシュラン”でふたつ星を獲得し、一躍有名店となった小さなカレー家は、創業は2003年なのであと少しで営業は20年に届く。
店主の萩原健次郎氏は、サラリーマン生活を途中で辞め、スナックの店舗を再利用し牛すじカレー店をオープンした。そのカレーは試行錯誤で独学で辿り着いた味だそうだ。
オリジナルのカレールーにはクミン、コリアンダー、シナモン、グローブなど11種類をブレンドさせている。
大久保界わいで今人気のスパイシーカレーとは違い、ドロっとしたルーが特徴の、従来の日式欧風カレーを楽しませてくれた。
料理は基本2種類で、“牛すじカレー”と“カレーつけうどん(温、冷)”で、これに味噌ぶた、チキン、イカや玉子(生、茹で)あるいは牛すじを追加して楽しむスタイルだ。
今年72歳のはずの荻原さんは、窓越しから中を眺めると、朝8時には既に仕込みをしていた。
カレーの仕込みはかなり体力がいる仕事で、高齢が理由で店を廃業する個人店も多いと聞く。
事実、番組で放送された、“きたなシュラン”獲得店の多くは、現在廃業していた。
いつもは店主から、ボクに話し掛けてくる。今日はボクから店主に話し掛けてみよう。
2020/09/27 更新
2020/07 訪問
特に暑い日には、カレーうどんがオススメだ♪
週一回は利用しているが、今週は並びが結構あって利用できないまま金曜日になってしまった。
このまま土日を迎え利用出来ないのは、どうにも忍びない。
店舗前に行くと、並びはそれほどではない。ボクは列の最後尾について、店内に入る順番を窺った。
店内に入りご主人に挨拶をし、同時にうどんを注文して良いかを確認した。うどんだと料理の流れが変わり、どうしても注文は憚(はばか)られた。
一番奥の席が空いたので、一旦座った席を移動した。奥で洗いものとコールスローの提供を受け持つ奥さんが、ボクを特等席へと促してくれた。奥さんの気遣いは、いつも感謝だ。
直ぐにWにしたコールスローが、奥さんから提供された。
客の注文の合間にうどんを茹で、並行してフライパンを温めて冷蔵庫から出した味噌ぶたを乗せた。
茹でたうどんをシンクに置くと、水を流した。最後は氷水で一気にうどんを締めた。
うどんとカレーの器が提供されるまでには、それほどには時間は掛からなかった。
奥の席に座ると、奥さんとはいつも世間話をする。このところ次節コロナ絡みの話題ばかりだったが、今日は近くの飲食店の話だった。
実は冷たいうどんにしたのは蒸し暑かったこともあるが、夜に職場の若い仲間と食事を楽しむ予定になっていた。
その店の話をすると、奥さんは行ってみたいと興味を示した。
氷水で締めたうどんは腰があり、ひんやりした。一方カレールーは熱々で、料理の温度差を楽しめた。途中生たまごを潰すと、途端カレールーは円やかな味へと印象を変えた。ゆで玉子は、潰してルーに馴染ませると良いだろう。
うどんにすると、カレールーはかなり余る。余ったルーに、半分ほど残しておいたコールスローを入れて楽しむのが、自分流だった。もっとも、他人には見せられる食べ方ではなかった。
お腹は充分に、満たされた。
入口そばの調理場に立つご主人に、お礼を伝え店を出た。ご主人はいつも、物腰は柔らかい。
雨は相変わらず降っていたが、それでも並びはまだあった。
2020/07/08 更新
2020/05 訪問
夏が近づくと、冷たいカレーうどんを楽しみたくなる♪
牛すじカレーライスで知られているが、実はカレーうどんも楽しめる。うどんは限定ではなく、レギュラーメニューとして季節に関わりなく注文出来る。
ただうどんを注文すると、店主の仕事の流れが変わるので普段は注文を遠慮している。うどんには、温かいうどん、冷たいうどんが楽しめるが、うどんを注文する時は決まって冷たい方を頼んだ。
急に暑くなった5月の昼時、今日はカレーうどんの気分だった。店内に入るとカウンターのみの席は、非常事態宣言下、間引きされている。今日の客入りは、前回よりも心なし少ない気がした。客の暗黙のルールのもと、ひとつづつ席を空けて座っていた。
たまたま一番好きな奥の席が空いているので、今日は云ったりとしたキモチで食事が出来そうだ。
店に入ると、すぐのところにご主人がいた。今日はうどんでも大丈夫確認した。もちろん、ご主人は注文を嫌がることはない。
今日は冷うどん、生たまご、味噌チキン、それにコールスローWにした。ゆで玉子は、ルーの中に半分デフォで付いてくる。
カレールーはうどんだからと言って、特に変えているわけではない。
うどんを取り、ルーに潜らせて、跳ねるのを気にしながら一気に啜った。
水で締めたうどんは、腰があって喉越しを楽しめる。
途中、うどんに入った味噌チキンを取り、同様にルーに潜らせてひと口楽しむ。柔らかい肉の弾力は、口の中で至福ハーモニーを奏でる。
味変に黄身を潰し、うどんをカレールーの海に通すと、円やかなコクが楽しめた。
カレーうどんにすると、うどんが無くなっても、カレールーが残ることがよくある。
そんなときは、残ったルーの中にコールスローを入れて楽しむのが自分流だ。
暑い日は、冷たいカレーうどんも、なかなか良いと思う。
調理場のご主人と、奥さま
卓上のらっきょう、沢庵
コールスローW(100円)
生玉子(50円)
冷やしうどん(550円)に味噌チキン(200円)を追加した。 デフォでゆで玉子が半分付いた♪
水で締められたうどんには、味噌チキンが乗った!
生玉子を乗せてみた♪
水で締めたうどんは、腰があって喉越しを楽しめた♪
2020/05/25 更新
2020/05 訪問
コロナ禍でも、元気に営業していた♪
4月の国の緊急事態宣言を受け、うちの職場も他の事業所同様在宅勤務を採用した。出勤時間は始業就業時間を3つのシフトで、さらに在宅勤務は週2、3日のシフト制となった。テレワークには馴染みのない(馴染まない…ではない!)旧態然とした職場なので、宿題を課しての在宅勤務だった。
ゴールデンウイーク開けの久しぶりの出勤日に、開いているのを確認しての利用だった。
いつもは閉めている扉、窓は開け放たれ、入口には“きたなシュラン”のダーイシ人形に並んで、エタノール消毒液が用意されていた。
いつもはカウンターにびっしり並んだ椅子は数席抜かれ、間引きされているのが分かる。
マスクをしたご主人に挨拶をし、消毒液を手に吹き付けて店内に入った。奥の席が空いているのを確認し、仕事着にしている自前のウインドブレーカーをハンガーに掛けて移動した。移動しながら、ボクはご主人に、“いつもの”に、味噌豚”と告げた。
4月のアタマに来て以来久しぶりだったので、奥さんが心配してくれた。在宅勤務をしていると話すと、そこから会話のキャッチボールが始まった。実は体調を崩して来れなかったのだが、この時期余計な心配を掛けたくないので、特に話さなかった。
改めて間引きされたカウンターを見ると、客は席をひとつづつ空けて座っている。今日は特に店の外に並びはないから、客同士での暗黙のルールを守っているのだろう。
結局料理が提供されるころには、並びこそなかったが全ての席が埋まった。
今日は“いつもの”牛すじカレー並、コールスローWにゆで玉子、生たまごを付け、さらに味噌豚を追加していた。
卓上の香の物は福神漬けが、今日は甘辛い沢庵に代わっている。それと一緒にらっきょう漬けを取り、カレー皿の隅に乗せ楽しんだ。
いつものように安心して口にすることが出来る、安定した味わいの一皿だった。ただ今日は、塩分が多少弱い気がした。日常楽しんでいると、味の変化が分かるようになった。
会計を済ませ、ご主人に“体調は大丈夫か…”と話し掛けてみた。ご主人はにこにこして、返事を返した。
萩原店主は今年で、72歳になる。
2020/05/15 更新
2020/04 訪問
キタナシュランを超えた、皆が認めるひと皿のカレーライスを楽しもう…♪
フジテレビ系の“とんねるずのみなさんのおかげでした”のコーナー、“きたなシュラン(のちに“きたなトラン”と名称変更)”で紹介された。番組の趣旨は、見た目は汚い店舗だが、料理は美味しい飲食店をバラエティとして紹介した。
数多く紹介された店舗の中で、映えある2星に輝いたのが新宿区大久保で牛すじカレーを提供する“小さなカレー家”だった。店主の萩原さんは脱サラの後、ボロボロで崩れ落ちそうなスナックを居抜きで借り現在に至る。
70歳の店主の趣味はドライブ、旅行、バッティングと、行動的で多彩だった。朝の仕込みから、営業に至るまで、カレー店を回すのはかなりハードだ。若々しく見える容姿だが、その年齢を考えると、いつ店を畳んでも不思議ではないと思う。
質実ともに食べログでは、“TOP 5000”になった。長年の地道か努力が認められたことは、いちファンとしては嬉しかった。
金曜日に楽しんだばかりだったが、土日を挟んでまた来てしまった。休み明けの月曜日は、いつも外の並びは多いが、この日は4人だったので列の最後に付くことが出来た。
外並びの先頭に立ったとき、そばに来たご主人に窓越しに挨拶をした。
店内に入り、ウインドブレーカーを壁際のハンガーに掛け、空いたばかりの席へと腰を下ろした。すぐに奥さまが、紙コップに水を入れてくれた。
“いつものに、味噌豚トッピング…”
そう言って、“いつものように”注文した。
ボクの“いつもの”とは、牛すじカレー並に、生たまご、ゆで卵、そしてコールスローWにすることだった。これにトッピングとして、味噌はか、味噌チキンを付けていた。
食べログで“TOP 5000”になったお祝いを、ご主人に伝えようと思ったがヤメた。ご主人には、そうしたことには興味はなさそうだからだ。
ご主人には今日も時事ニュース、新型コロナウイルスについて話しをした。
自然の猛威には、人間はなんと非力なのだろうか…
そんなことを思いながら、今日も美味しいひと皿を楽しんだ。今までマスクなどしなかったご主人が、ここ1か月マスクをする姿が、何故か印象的に思える。
コールスローは単にキャベツの千切りだが、これがなかなか旨い。いつもW(100円)にする。
追加の“生たまご(50円)”
牛すじカレーは並(450円)でも、400gのボリュームだ。これに“ゆで卵(50円)”と、“味噌豚(200円)”をトッピングした。
生たまごを乗せてみた♪
2020/04/08 更新
2020/01 訪問
ボリューム満点の牛すじカレーは、いつ食べても美味しくて安い♪
正月が開けて新年の挨拶方々窺うも、いつも行列で利用できずにいた。
今日は遅番、しかも雨の日だったので行ってみることにした。案の定行列はなく、すぐに店内に入り手前の席に座ることが出来た。他の席は埋まっているのは、さすが人気店だろう。
ここは週一回、余程のことがない限り昼どきに利用している。いつしかご主人、奥さまとは世間話をするようになった。
注文の際は"いつものに○○を付けてください。"そんな会話で成り立っていた。
調理の合間を見計らって、"正月はどちらか旅行したか"、をご主人に話した。
"孫が遠方から来るから、面倒みてました。"そう、笑いながら話した。
まずはいつものように"コールスロー(大)"が、奥さまから提供された。その間、ご主人がボクの料理、"味噌豚"をフライパンで調理を開始した。
コールスロースローは大は100円だが、ボリュームはたっぷりで食べごたえがある。
牛すじカレーは並でも400gだから、食べ盛りの成人男性でも充分だろう。たまに"特盛"にする客がいるが、"1kg"と言われて"大盛600g"で注文を変えていた。これにいつもの味噌豚、生たまご、ゆで玉子、そしてコールスローで〆て850円なりだ。
安いしボリュームはあるし、何より美味しいから週一回のヘビーユースをしていた。
調理する合間をみて、世間話をさらに2、3した。お会計を済ませ、あらためて新年新年の挨拶を交わした。
ご主人はご高齢だから、いつまで営業出きるか心配だ。休みの日は、バッティング、ドライブと充実した余暇を送っているそうだ。
いつまでも、お元気でいて貰いたい。
ガス台にはカレー鍋が2つ
ご主人はボクの"味噌豚"の調理にかかった♪
卓上の"らっきょう"と"福神漬け"
"コールスロー(大)"は100円。紙コップとのサイズを比べてみてください♪
いつも注文する"生たまご"
本日の料理…牛スジカレー並(450円)、味噌豚(200円)、生たまご(50円)、ゆで玉子(50円)にコールスロー(100円)で〆て850円なり。並みサイズでも、400gはかなりのボリュームだ!
2020/01/18 更新
2019/09 訪問
暑い日には、冷たいうどんが良さそうだ♪
週に一度は、昼どきに利用している。
今日は外の並びは4人、その列の最後についた。
強烈な日差しが頬に当たるが、空気はすでに秋を感じさせた。
客の回転が早いから、5分ほどで店内に入ることが出来た。
今日は一番好きなカウンター奥の席が空いたので、狭い店内をぶつからないように移動した。迷ったが、いつもは注文しない、"うどん"を"冷"でお願いした。
"うどん"にすると、料理の提供が遅れ、流れを乱してしまうからあまり注文はしない。それでも暑いこの時季に、一度は口にしたかった。
注文が通ると先ずはコールスロー(キャベツの千切)Wが提供された。丼のような大きな器で100円とは、いつもながら頭が下がる。
コールスローを楽しんでいるうちに、ご主人はいつの間にかボクの料理に取り掛かっていた。
フライパンで"味噌豚"を焼き、さらにうどんを茹でて水で締めた。
今年で71のご主人は、その年齢に反し動きは機敏で無駄がない。休みにはバッティング、ドライブと余暇を楽しんでいると聞く。
料理が提供され、久しぶりのカレーつけうどんを味わった。別皿の生たまごをカレーの入った器に移し、まずはそのまま"うどん"を潜(くぐ)らせ啜(すす)った。しばらく食べ進めてから生たまごを崩し、うどんに絡めた。
久しぶりのうどんは、美味しく楽しめた。
奥さまに会計をお願いし、出口でご主人に挨拶をして店を出た。
来たときよりも並びがあるのが、単なる客であるにも関わらず嬉しかった。
帰る時必ず眺める人気のカレーの人気店は、既に記帳客の並びはなかった。とんねるずの番組で表彰されたキタナシュランとは、また違った"カレー"が特徴だった。
2019/09/08 更新
2019/06 訪問
ランチでの、日常のひととき♪
日頃、一週間に一度は利用している。
いつものように小滝橋通りに沿って新宿方面へと少しばかり歩き、北新宿百人町交差点手前の路地を大久保駅方面へと入った。
途中人気のカレー店に目を向けると並びは10人ほどで、それほどではない。近隣からの苦情からか、記帳方式になって利用方法はさらに合理的になったようだ。
今日の並びは5人で、休憩時間内でも充分利用出来そうだった。
最近は中国、韓国系の利用が多く団体できているから、諦めて引き返すことがあった。
今日は大丈夫そうだ。
客が出てきたので店内に入ると、一番好きな奥の席が空いていた。入口で調理場の店主に挨拶をし、ハンガーにジャケットを掛けて奥の定位置へと座った。
注文はメニューは見ずに、"いつもの"とトッピングの"味噌豚"をお願いする。
今朝の台風の被害が全くなかったことを話し、紙コップに水を入れてくれた奥さんへの挨拶に代えた。
味噌豚をフライパンで焼くから、提供までに時間は掛かる。それは了解済みだ。それでも店主の手際の良い調理で、5分程度での提供だった。
"いつもの"コールスローW、生たまご、茹で玉子、そして追加した味噌豚と贅沢なランチを楽しんだ。贅沢をしても、850円と懐(ふところ)に優しい。普通盛りでもかなりのボリュームで、分からずに頼んだ女性は残すこともあった。会計を済ますときに、しきりに皆謝っている。
客にも関わらず謝れる…店の優しさを、肌で感じるからだろう。
今日も満足の"ひと皿"だった。
店主はすでに70になるはずだ。臨時休業も多くなった。そのことを店主に尋ねると、"墓参り"だそうだ。
いつまでも、頑張って欲しい。そんなボクの秘密にならない"秘密基地"だった。
2019/06/29 更新
2017/12 訪問
料理、そして店の雰囲気で、心地よく良く昼を楽しませていただいている♪
週に最低でも一回、多いときには1日おきに使わせていただいている。
ここを使い始めたのは職場が大久保に移転してからだから、かれこれ8年にはなるだろうか。
今では「いつもの!」と言うだけで、了解してくれるほどになっていた。
今日はご主人と神奈川の宮ヶ瀬のクリスマスツリーについて話した。
そんな昼どき、ひとときの団らんを楽しむことができた。
今日は「いつもの!」牛スジカレー並盛り、生たまご、ゆで玉子、そしてコールスローWに、みそ豚を付けた。
いつも変わらず安定した味で、料理を提供してくれた。
居心地が良く、いつも安心して楽しんでいるので、全ての評価を見直してみた。
外観、料理、店の雰囲気に少しでも興味が湧いたら、是非使っていただきたい。
きっと、満足いくひとときを過ごせると思うから…
2017/12/13 更新
2017/08 訪問
週一回口にしないと気がすまない!ボクの病みつきカレー♪
(2017年8月再訪)
レビューしてはいないが、ボクのヘビーローテーションの一店だ。
暑い日だからというわけではないだろうが、今日は外に並びはない。店内に入ると奥さんの姿はなく、店主ひとりで調理をこなしている。
こんな日は料理の提供はかなり遅くなるのだが、客がうまいぐあいに入ったようで料理はスムーズに提供されている。
店主に『"いつもの"に、味噌ブタ』と注文した。
「いつもの」とは、"牛すじカレー並盛り、生玉子、ゆで玉子をトッピングし、コールスローをW"というものだった。
いつの間にか常連に近い感じになって、嬉しくもあった。
先ずはコールスローWが提供され、生玉子が別皿でカウンターに乗った。コールスローはキャベツの千切りにドレッシングが掛けられただけのものだが、これが大好きだった。
フライパンで味噌ブタが焼かれ、皿に乗ったライスにカレーを回し、味噌ブタとゆで玉子をトッピングして完了。
料理がカウンターに乗ると、いつものように卓上のらっきょう、福神漬けをルーとライスの境目に乗せた。
生たまごを解いて、ライスに窪みを付けて流し入れるのが自分流!
最後にやはり卓上にある一味をルーにかけ、ひと口…
濃厚なルーとふっくら炊き上がったライスは、いつもながら安心して楽しめた。
奥さんがいるときは話しかけてくれるが、今日はその余裕がなさそうだった。
ボクは会計を済ませた、いつものように美味しかったことのお礼を告げて店を出た。
ご主人は手を休めることなく、ボクを見送ってくれた。
2017/08/23 更新
新型コロナウイルスでの緊急事態宣言下でも、他の飲食店が運営に苦しむ中、安定した人気で常に客で賑わっていた。むしろ外での並びが長く、昼どきはほぼ利用出来ない状況が続いた。どうやら最近、テレビメディアに露出したようだった。
小ぶりになったとは言え、今日は雨が降っていた。おとといまでは、夏日のような暑さだったにも関わらず、ひんやりとしていた。
行ってみる価値は、充分にありそうだ。
小滝橋通り沿いに北新宿百人町交差点まで向かって歩き、途中外科病院のある路地に入った。スパイシーカレーの名店では、記帳予約した午前の部は終了したようで、札が掛けられていた。
店舗脇には予想に反し、外並びが3人いる。最前列の高齢の男女は夫婦のようで、3番目は中年のサラリーマン男性だった。
最初のふたりは、別々に入ってくれたので助かった。と言うのも、ふたり組で並んで座りたい客の場合、席がひとつ空いても、次のひとり客に席を回さないルールがあった。
店内に入るまでに、10分ほど外で待った。小ぶりだったが、雨の外待ちは、寒かったこともあり辛かった。
開け放たれたドアには、貼り紙がある。全文は分からないが、どうやら値上げについてのようだった。
一時期より、コロナの影響は落ち着いてきたが、円安、世界的な不景気の影響もあって“ここ”小さなカレー家も、値上げに踏み切ったようだ。
入口で料理を盛り付けているご主人に挨拶をして、空いている席へと座った。聞こえなかったようで、ご主人はモクモクと仕事をしていた。
奥にいる奥さんに挨拶をして、注文を告げた。
夏場は“うどんを冷し”で通したが、今日は久しぶりに王道の牛すじカレーに、トッピングをフルで注文してみよう。
注文が通っても、ご主人に覇気がない。カウンターから様子を見ていたが、どうやら体調が優れないようだった。自分の前に立ったとき、そう確信した。話掛けると、嬉しそうに返す元気は全くなかった。
料理の提供までに、いつもより時間が掛かった。それでも10分ほど掛かったのは、料理が提供されていない先客があったことと、テークアウト客がいたからだった。
“コールスローダブル”がまず提供され、無くなった頃に料理は提供された。注文は牛すじカレー並盛、トッピングに味噌チキン、さらに茹で卵、生卵を付けた。
ご主人の体調にも関わらず、料理はブレることなく安心して楽しめた。
カウンターの奥では、ポータブルラジオからパーソナリティの声がテンポよい話に耳を傾けた。
会計の際、奥さんから値上げについての詫びがあった。値上げをしても、並盛りならほぼワンコインで楽しめた。今日の会計は、950円と贅沢してしまった。
店を出る際、ご主人にお大事にと告げた。ご主人は、秋だからきのこ狩りに行きたいと、笑顔で話を返した。
今年74のご主人は、いつまでも元気そうだ。