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ソーセージ&マッシュ(1200円)
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Fish & Chips(1200円)
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電話に出た女性の声から、家庭的な温もりを感じた。その声が決して優しい、と言うわけではない。それは田舎の伯母に久し振りに、安否確認のために掛けた電話の雰囲気に近いものだった。
ボクは電話での予約を終えると、駅から店までの、簡単な道順を確認することも忘れなかった。
西口改札を出て、回り込むようにエスカレーター脇の階段を下りた。左手の柵向こうを見ると、ホームで電車待ちの客が、一瞬ボクと目が合った。
路地に入り表通りへと出ると、ビストロ然とした凛々しいレストランがあった。ガラス越しに見える店内は、それほどに広いものではない。
キッチンに向き合う形のカウンター奥には、4人組の女性グループが既に料理と歓談とを楽しんでいる。
店内に入るとキッチンに一人、女性が調理をしていた。
店内に入ると、キッチンの女性はボクの顔を見るなり…
「予約した方?」
感情を伴わない声で、そう話しかけ迎え入れた。
ボクはあの電話の声の持ち主が、瞬時にこの女性であることを悟った。店主であろうその女性は、年齢の離れた姉のような雰囲気で貫禄を感じた。その貫禄は体型から感じたものではなく、彼女のもつオーラに近い雰囲気からの印象だった。
先の女性グループの、ひとつおいた席に腰を下ろした。バッグは奥に置くスペースがあったが、女性グループがすでに占有していたから、椅子の背もたれ部分に置いた。
メニューはキッチンの壁中央に、飲みもの、料理とに分かれた黒板があった。先ずは飲みものは同伴者はサングリアを白で、ボクはボードにグラスワインがあったので、それにしよう。ワインは女性店主のオススメに任せた。
料理はボードを350円から1200円までと、信じられないほどにリーズナブル。そして料理の品数は…少なかった。そしてグレートブリテンの国旗が店内にあるように、どうやらイギリス料理にこだわっているようだった。
Fish & Chipsがメニューにあったから、定番料理でそれにしよう。
店主はいきなり…
「私が一番オススメしない料理!」と言い切った。冗談とも本当とも取れないその言葉に、ちょっと驚いた。
オススメ料理を店主に聞くと、「ソーセージが美味しい」と即座に答えが返ってきた。
先ずは特別の今日に…「乾杯♪」
店主の勧めたワインの品種を、実は聞き漏らしていた。ただカリフォルニア産かフランス産かと聞かれてフランス産とだけ告げていたのは覚えている。
赤ワインは渋みはそこそこだったが、その味わいには深みと奥行きがあった。
ボクは店主がのんびりと、料理を作る後ろ姿を眺めるでなしに眺めた。そしてキッチンをあらためて見た。その雑然としながら調理器具は使い易いように並ぶキッチンの雰囲気に、今は無い名店『メッシタ』と重なった。
カウンターに乗った「ソーセージ & マッシュ」はソーセージは大振りで、マッシュドポテトは見るからに絹のように滑らかだった。
ソーセージは噛むとパリっとして、ジューシー。ワインが進む味わいだ。マッシュポテトは口に入れると、す~っと消えていく。
料理は美味しいから、必然グラスに入ったワインは無くなった。
お客さんが、またひとり入った。
どうやら店主との会話のやり取りから、日頃からきているお馴染みさんのようだ。
白髪でしっかりとした女性は、店主との会話を聞くと、今まさにコンサートの帰りのようだ。
女性は"Fish & Chips"を頼み、注文はそのまま通った。
お客の女性は、店主と楽しげに話をした。ボクは彼女の行ったコンサートの主人公の話をし、ふたりの話しに割り込んだ。
昭和の歌に、ボクらの会話は華やいだ。
Fish & Chipsを頼もう。
注文はすんなり通った。
Fishは、タラだろうか…
衣は美味しく、身がキレイにほぐれるタラは旨い。
さらにボクは、グラスワインを注文した。
ボクは今日が、「ボクの記念日」として来たと店主に話した。
にこやかに笑みを浮かべたが、すぐに真顔になった。
記念日になる、1000切り番レビューだった。
あくまでも自己満足として、ボクの記憶に残る一店を選んでみた。