shelahさんが投稿した京懐石 吉泉(京都/出町柳)の口コミ詳細

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京懐石 吉泉出町柳、元田中/日本料理

1

  • 昼の点数:4.9

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 3.5
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/09 訪問

  • 昼の点数:4.9

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気3.5
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

豪華絢爛、贅を尽くした料亭らしい華やかなお料理をカウンターでも楽しめます

ミシュラン三ツ星獲得、下鴨神社の境内に広がる糺の森(ただすのもり)のすぐ近くに位置する吉泉。
店主、谷河さんは老舗ひしめく京に一代でこの地位まで上り詰めた偉大な方。

時間より早く到着、いつもの様に場所を確認してお散歩と思っていましたが、恒例のお弟子さんの門番と目が合いそのまま入店させて頂きました。
緊張の面持ちのお弟子さんでした。

凛とした店内、程なく階の間(カウンター席)へ通されます。
大判のおしぼりからは良い香り、カウンターのお客様半数が外人さんで板前さんも英語でのガイダンスも慣れたものでした。

まずは梅酒。
砕かれた氷入り、けっこう強いですが美味しかったです。

【八寸】

こちらを見たときからもう心奪われること間違いなし。
美しく素晴らしい、その一言に尽きます。

串に刺さっているのは芋、蛸、胡瓜。
芋は軽く揚がっていて、中は熱々とろとろで甘く美味しいです。

蛸もしっかり出汁はとれています。

赤く見えるのは山桃、適度な甘さジューシー。

中心には鴨肉、からし豆腐。
柔らかく旨さがあり、からしが引き締めます。

カラッと揚がった銀杏は塩気があり、銀杏本来の甘さを引き立てています。

林檎の中にはアワビ。
柔らかく、旨さをもったアワビに林檎ソースが交わり仄かな甘さがプラスされ美味。
新しいお味というよりかは、自然な合わさりに仕上がっているのはさすがです。

ウサギの中には栗。
栗本来の歯応え、味わいを残しならがも甘煮の良さも出ています。

【冷製かぼちゃ茶碗蒸し風(特に名称はありませんのでイメージ的なもので)】

器にはかき氷状になった氷が乗っており、見た目通り器は冷たいです。
中を開けると美しい色彩。
かぼちゃをペースト状にした上にペルノリキュールを使用したゼリー、その上にはブルーベリーソース、栗、ローズマリーの構成。

ペルノは、セリ科の一年草アニスを使った200年以上の歴史をもつアニスリキュールのこと。

かぼちゃは大変滑らか、どこまでもねっとりしながらも最後は溶け行く口当たりが素晴らしい。
糖度の高いかぼちゃと適度な塩気。

ペルノゼリーは少し甘く香るあまり主張がないもので、鮮やかなブルーベリーソースは適度な甘さと食感があります。
もちろん栗も美味しさが詰まっており、大変美味しい一品。

【椀物】

ここで店主、谷河さんがいらっしゃって自ら盛り付け、茶筅で器に雫を散らし、椀物を出してくれ感動。
大変気さくな方で写真を撮るときセッティングまでしてくれました。

鱧豊年と松茸、柚子の香り

まずはつゆを一口。
出汁がしっかり、上品、高貴、透き通るお味、言うことはありません。

松茸の質が素晴らしく、ものすごく肉厚で噛むとすごい歯応え、隣の方もほぼ同じコースでしたが音がよく聞こえます。
中から溢れる松茸の旨み、贅を極めたお味。

鱧豊年とは道明寺粉や米で鱧を包み揚げたもの。
柚子の香りに包まれ、温まる椀物でした。

【お造り】

鯛、車海老、剣先烏賊

鯛は弾力があり、淡泊ながらも旨みを持っており、烏賊はねっとりと甘く絡み付く様、車海老は入りは穏やかながらも後から旨みを感じます。
煮こごりまでレベルが高く死角はないです。
手前に見えるのは、ハマボウフウ。
苦味はありますが、甘めのお造りによく合います。

ここでお造りが追加、別の器に盛られた大トロ。
大根、林檎と一緒に頂きます。
緑色のものは蓮芋。

大トロは少し筋はありますが脂が乗っていて濃厚、そこに林檎が加わるとさっぱり頂けて美味しいです。

【鯛の小袖寿司】

鯛には塩気と旨み、シャリは少し暖かく甘いテイスト。
自然に美味しさを感じる一品です。

【鱧の塩辛とユリ根】

塩気のある鱧にユリ根のほっくりしたテイスト、こちらも自然にマッチしています。

【蛤と松茸】

冬瓜が器になって出てきます。
何が出てくるのかワクワク、既に「大人のアミューズメントパーク」(菊乃井の村田さんが仰ったお言葉)状態。
素晴らしい魅せ方。
器冷たく、レンゲは温かかったです。

立ち込める湯気、中には肉厚の蛤と松茸。
蛤は中がレア状態、でじゅわっと溢れ出す貝の旨み。
閉じ込め方が大変上手く、久しぶりに良い蛤を頂きました。
そんな蛤と一緒に頂く上質な松茸、つゆからは柚子をお酒の香り、そして冬瓜のお味も交じり合い贅沢なお味でした。

【鮎の塩焼き】

2匹でてきました、とても綺麗な形。
鮎は箸で頂こうとした時にふわっとしているのが分かります。
子持ちの鮎でもちろん頭から尻尾まで頂け固い所も骨っぽいところも苦い所もありません。
柔らかく、尻尾は香ばしく塩気は少なめ、蓼酢で頂きます。

【お食事】

すき焼きとご飯です。

すき焼きとはまた珍しいです。
お味はしっかりめですが関東に比べればずっと控えめ。
お肉はもう少しレアでも良かったかもしれませんがお味自体は美味しいです。
ご飯は、意外にも普通な感じです。

【水物】

赤肉メロンにワインを添えて

シャンパーニュ産のワインを入れて頂きます。
甘めのワイン、これが角がなくよく合い、美味しいです。

【栗きんとん/お抹茶】

栗の上品な甘さと粒感、素材の良さが感じ大変美味しい。
お土産にしたい位。
これ以降名店の栗きんとんをいただいたりしましたが吉泉と比べると全然感動はなく・・・・出来たてだからということもありますが、質、素材の良さが段違いです。
最後はお抹茶を頂きました。

最後も谷河さんとお話する機会があり、話しやすくいい方。
担当して下さった板前さんも大変話しやすくお料理の質問もし易いです。

お値段はサ込で26000円程。
吉泉では1万円からコースが用意されていますが、当たり前ですが質に大きな開きがあります。
優美な吉泉の世界を堪能するなら是非上位のコースで訪れたい所。
終了までお時間がかかるので余裕を持って行かれると良いと思います。

お料理、おもてなし、吉泉の世界観、高くてもまた訪れたいと思う素晴らしい世界を魅せてくれる名店です。

<全文はこちらです↓>

http://food-garden.net/foodpost/%E5%90%89%E6%B3%89/

  • お抹茶

  • 栗きんとん

  • 赤肉メロンにワインを添えて

  • ご飯

  • すき焼き

  • すき焼きとご飯

  • 鮎の塩焼き

  • 鮎の塩焼き

  • 鮎の塩焼き

  • 鮎の塩焼き

  • 蛤と松茸

  • 冬瓜が器に

  • 鱧の塩辛とユリ根

  • 鯛の小袖寿司

  • 大トロと林檎

  • 大トロと林檎

  • 鯛、車海老、剣先烏賊

  • お造り

  • 鱧豊年と松茸、柚子の香り

  • 冷製かぼちゃ茶碗蒸し風

  • 冷製かぼちゃ茶碗蒸し風

  • 林檎の中は鮑

  • 八寸

  • ウサギの中は栗

  • 八寸

  • 八寸

  • 梅酒

  • カウンター

2016/04/14 更新

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