2回
2021/06 訪問
高知の味を銀座で
銀座一丁目のダイワロイネットホテルから徒歩30秒にある日本料理店「座屋」を訪問しました。オーナーの岡添シェフは高知県出身であり、同店は高知・神戸・銀座の国内3店舗に加えてスペインのマドリードにも展開している実力派。出身地の通り高知県の素材を使用したメニューが中心です。
入口はビルの地下で少々分かりづらいですが、中に入ると思いの他ゆったりとした空間が広がっています。写真を撮り忘れたので公式Instagramから拝借。
シャコとキュウリの胡麻和えからスタート。シャコの濃厚な味に爽やかなキュウリが相まって食べる前よりもお腹が空きます。
冬瓜の毛ガニ餡かけ。冬瓜自体はさっぱりした味わいですが、カニ餡が濃厚なので良い組み合わせです。青ゆずの香りも素晴らしい。
淡路産鱧の椀です。手前はオクラを叩いたもの。サーブの直前に霧吹きをかけて清潔感と蓋を開けるときの手触りを柔らかくしているとのことで、細かなところにも手が込んでいます(1枚目の写真)
天然ウナギの蒲焼、下にはもち米が忍んでいます。これは美味しいですね~天然物のウナギは養殖物ほど脂が乗っていないのでウナギの身本来の味を楽しむことが出来ます。炭水化物大好きな私としてはもち米も嬉しいです。丼一杯食べたいです。
アオリイカとイサキのお作り。イサキは皮付きのまま表面を炙っています。私はイカが大好きで市場でもアオリイカを買うことが多いのですが、アオリイカに限らずイカは熟成させた方がネットリして美味しいと考えており、特にアオリイカは一度冷凍してから解凍すると美味しいと思っています。こちらのお作りのアオリイカのネットリ感と旨味は素晴らしく、熟成方法を伺ったところ、まさかの一度冷凍させているとのこと。私の持論も捨てたものではありません。イサキも脂が乗っていて美味しい。
高知県の夏といえば、四万十川の鮎でしょう。こちらは入店時からじっくりと炙り続けており、骨ごとバリバリ食べられます。写っていませんが付け合わせに蓼酢も勿論あります。因みに鮎の横にある葉っぱも蓼だそうです。
こちらも高知といったら、ということで鰹のタタキです。当店は店内で藁焼きにしており、香りが素晴らしいですね。バーナーを使ったタタキとは完全に別物です。もっと食べたい。
イチジクと何かの天ぷら。これはちょっと印象に残っておりません。
メインは土佐あかうしのフィレ、上に乗っているのはゴボウ、付け合わせはそら豆と山芋です。この牛肉は美味しいですね~赤身の旨味と程よい脂肪が最高です。
漬物も美味い美味い
〆は土鍋ご飯、個人的には当店のスペシャリテです。お米はひのひかりとい品種です。炊き上がりと同時に米の香りを楽しませてくれます。ここで気になったのが、余りにも香りが良すぎるということ。聞いてみると、「十和錦」という香り米を1割ほど混ぜているとのこと。香り米は美味しいんぼで読んだので知識だけはありますが、これほどまでに香りが素晴らしいとは知りませんでした。
ご飯は卵かけご飯でいただきます。日本人で良かったと思う瞬間ですね。お代わりもあるとのことで、2杯いただきました。
デザートはさっぱりとフルーツで。
素晴らしく美味しかったです。全てのクオリティが高いのですが、日本人の私としてはやはり〆の土鍋ご飯が印象に残りました。当然、炊き方が素晴らしいのですが何といっても香りが素晴らしい。座敷もあるので、接待にも向いているかと。
香り米美味しかったな・・・買ってみようかな・・・
ご馳走様でした。
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2021/11/10 更新
またもや「銀座 座屋」に行ってきました。お店の詳細は前回記事を参照。そういえば食べログの百名店入りしてましたね。
まずは子持ち鮎の有馬煮から。たっぷりと入った卵と山椒の爽やかな風味が良いですね。
クルミ豆腐、ソースは胡麻酢です。直前に炭火で焙ってあり、香ばしい風味が楽しい。
鱧と松茸の小鍋仕立て。鱧は明石、松茸は宮城産とのこと。中央には万願寺唐辛子、上からは青柚子の皮が振りかけてあります。これは説明不要、王道の味です。
お作りは真鯛・マコガレイ・雲丹、雲丹が素晴らしいですね~。マコガレイも脂が乗ってて美味い。左上はワカメかと思いきや、金時草でした。シャキシャキとした食感と爽やかな風味が嬉しいです。
焼き物は秋刀魚、横には枝豆。今年初秋刀魚でしたが、脂の乗りは最高!というほどではないですが、十分及第点です。
スペシャリテの鰹タタキです。高知県の鰹はまだ戻り鰹になっておらず、脂の乗りはそれほどではありませんが圧倒的な鮮度であり、スーパーの鰹とは完全なる別物です。直前に藁焼きをしており、風味も素晴らしい。上からは仏手柑という高知県特産の柑橘類とのこと。調べてみると、かなりキモイ面白い形をしているので、気になる方は調べてみてください。
太刀魚のフライにたっぷりの黒トリュフをかけていただきます。これは死ぬほど美味いですね、間違いなく本日一番の料理です。ザックザクの衣と、フワッフワの太刀魚という食感のコントラストが素晴らしいです。トリュフの風味、旨味のある塩と合わさると、恍惚の一言。
酢の物は錦糸瓜、春菊に毛ガニ、上にはとんぶりが乗っています。
メインは香川牛のヒレステーキにずんだソースを添えて。ずんだソースは大豆の濃厚な旨味がヒレ肉ととても合います。こういう組み合わせは初めてでしたが、とても美味しいです。
締めは当然土鍋飯、高知県産ヒノヒカリに十和錦(香り米)を混ぜてあります。蓋を開けた瞬間、周囲が炊きたての米の香りで充満します。
最高!
デザートで〆でした。
いや~相変わらず美味しいですね。特に太刀魚のフライが最高でした。10切れ食べたい。早く禁酒法が終わらないかなぁ。
ご馳走様でした。
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