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お通し 煮こごり
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自家製クリームチーズと雲丹のマリアージュ
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カニとアボガドの生春巻き
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しめ鯖炙りごまポン酢
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穴子と湯葉の和え
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鯵フライ
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刺身盛り合わせ
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宮崎霧島純粋豚の網焼き
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じゃこご飯
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オート・コート・ド・ニュイ
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コート・ド・ボーヌ
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バローロ
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ワインメニュー
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毎日の外食が楽しくなるグルメ情報
白金の地にお店を出して2年になるここ「いま井」。
若き店主と女将との二人三脚で9席のみのカウンター席のお客に和のおもてなしを続け、徐々に良店のウワサが広がりつつあるお店。
店主が全ての料理を作り、女将と共に配膳しているので、カウンター9人をもてなすのが丁度よい範囲と言える。
魚菜を中心にワインとのマリアージュをコンセプトにした、ここ白金エリアに向いたお店の料理構成が楽しめる。
ワインも4000円代から揃えられており、特別目を引く銘柄は無いが、これもまだオープンして2年目。ワイン選びはこれからなのかもしれないが、和食や魚に合いそうな香りの強めな白ワインや刺身に合わせやすいブルゴーニュの手頃な赤ワインなどをチョイスしているところは評価出来る。
この日は1週間前に予約をして4人で伺った。
そのぐらいの人数になると、店主一人で調理のため、アラカルトではなくコースとなる。もちろん終盤にアラカルトを注文することは可能。
大きめのブルゴーニュグラスでワインは提供され、コースが始まる。
はじめ店主に今日のコースの流れを聞き、まずは、若めだが香りの強いオート・コート・ド・ニュイの白を開けてもらう。
雲丹とクリームチーズのマリアージュは、自家製であろう塩分の少なめなクリームチーズのうえにキャビアがのせられ、鰹だしのジュレとあわせると塩梅良く、雲丹と添えられたワサビの薬味が上手に口の中で旨さが広がりとても美味。
ワインを一口飲んでは雲丹をつまみ、またワインを飲みながら次にクリームチーズを食し、早々からワインとのマリアージュを楽しませて頂く。
カニとアボガドの生春巻きは、普段苦手ながらも、アボガドのお陰か、程良く香るパクチーが旨味を高め、そのあと味をワインで流し、また食すというその繰り返しが楽しくも思える。普段ならよけてしまう盛り付けのパクチーも思わず食してしまう。
ここ最近、しめ鯖がやたらと好きな年頃なのか、しめ鯖炙りごまポン酢は、身は小ぶりながら味わい強く、炙ったせいで脂も程よいゴマポン酢というタレが酸味を和らげもみじおろしをのせながら美味しく頂けた。
穴子と湯葉和えは、柔らかく炊かれた穴子はホクホクと、下に敷かれた湯葉、上に飾られた生麩とそれぞれの異なる食感を楽しみながら食すと美味。
このあたりで同じブルゴーニュの白ワインから爽やかな赤ワインへ変更。コート・ド・ボーヌを開けてもらう。
鯵フライは、小骨などなく下処理を行った丁度よい一口大の切り身をフライしている。串揚げに用いられるような細かいパン粉のお陰で歯ざわりもよく、さらに自家製タルタルソースも、味に角がでないよう中の具をできるだけ細かく刻んでいることが伺える。とても丁寧な仕事ぶりがこの一品で伺え知ることが出来る。
刺身の盛り合わせは、長崎五島列島から送られてくる文句なしの逸品。中でも湯引きされた鯛の刺身とボーヌとの相性がすこぶる良い。
宮崎霧島純粋豚の網焼きは、少量の塩で炙っただけのシンプルな一品。小皿で添えられた塩を好みで付けながら食す。脂身部分は少なく、魚や鶏肉にも似たさっぱりとした焼き上がり。これにボーヌが合わない訳がない。この一皿で2人前。量もそこそこあるので、もう少しシッカリしたワインをと、ここでバローロを注文し、残りのお肉とでいただいた。美味。
最後に〆のご飯モノ。イクラごはんや茶漬けなどの中から選べるようになっている。どれにもアラ汁が付く。
じゃこごはんは、もちろん自家製で京都のモノより山椒は弱く、じゃこはダシにしっかり漬かっているにも関わらず塩味少なめで塩梅良く、しっとりと旨味が強い。小さくお椀に綺麗に収めれたアラを軽くよけながら、香り豊かなアラ汁をすすり、コースが終了。
6000円のコースにワインを数本にビールと日本酒を少々頂いて、一人12000円也。
時間としては3時間少々ゆったりとくつろいで食事が出来る。店は狭いが客は限られ、土地柄のせいか客層も良く落ち着けるお店。
店主は若いが愛想も良く、質問にはテキパキと、料理や飲み物の用意もスマートで無駄な動きがない。
これからさらに予約の取りづらい店になるかと思うが、季節の変わり目には是非伺いたい魚菜をメインにした、これから期待の私好みのお店。
ごちそうさまでした。
また伺わせ頂きます。