藤むら サキさんが投稿した本湖月(大阪/近鉄難波)の口コミ詳細

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本湖月なんば(大阪メトロ)、大阪難波、日本橋/日本料理

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.4
      • |CP -
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2018/10 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.4
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

食べる側に求められる知識

大阪支社の食べ道楽な同僚に、難波にある「本湖月」さんへ連れて行って貰えました。

難波には少し脇道に逸れると法善寺横丁という、その一帯だけ京都の町屋のような一帯があるのですが、その中心部にまるで京都の料亭のような佇まいにて存在します。

入口を抜けると10席ほどの白木カウンターが有りました。2F、3Fには個室があるそうです。

入った際に御主人である穴見氏がおりませんでしたが、なんと厨房で鰹節を削っていました。

後でお話を伺って分かったことなのですが、全て御自分で調理をしたい性分らしく、開店のギリギリまで下調理や準備をしたいのだとか。

その後にお話させて頂いた「日本料理」に関するお言葉にも通じて行くのですが、他店とは確実に一線を引いている格式を感じました。

私のような若輩者が語って良い事では無いと思いますから、触りだけにしておきますが、和食と日本料理の違いというものを殊更に感じましたね。

旬のものをふんだんにと言いながらも内容は高級食材の詰め合わせである巷の高級店とは、明らかに考え方からして違います。

二十四節気に合わせた御料理と言えば一言ですが、その言葉の中にある深い意味を感じてなりません。

写真は撮影は出来ますが、ネット上にアップは禁止。

全く撮影出来ないよりは想い出として残せるので嬉しいですね。

御料理もさることながら器や皿が非常に美しく、一つの芸術作品を思わせるようでした。

魯山人の名鑑に入るような器が普通に有っただけでなく、使われていたのは吃驚!

御料理の構成として、最初に出汁をお湯で割ったような小椀が出て来ます。

これで体を温め内臓に負担が掛からないようにする意味合いがあるのだと思いました。

八寸の盛り付けが非常に美しく、松茸が非常に美味しかったことが濃厚な想い出として残りました。

同様に想い出として残ったのが、穴見氏の解説です。

この御料理は、このような意味で…という説明も、最低限知っておかないと話が良く分からないという前知識が前提なほど深い。

知らなくても「そうなんだ」と思うくらいは出来るのですが、やはり知っていた方がより深くお話を楽しめます。

食べる側に知識が有った方が、より御食事を楽しめる場所だと感じました。

来ることが出来て良かったです。

2018/10/27 更新

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