29回
2023/02 訪問
切れ味の"味"を追求するお店
22歳、20歳、17歳が切り盛りする田舎のお店。
そんな言葉を聞くとどんなイメージが浮かぶだろうか。
何も知らない子達がカフェ感覚でやっているのかなと思う人が大半だろう。
とんでもないです。人生で3000件以上(食べログには1000件程度の投稿ですが)訪れた、私がこのお店と類を見るお店は見たことがありません。
切れ味の味を追求しているんです。
奥が深すぎて、どう表現したらいいのか分かりません。
例えばお肉。切れ味がいい包丁だと恐ろしく柔らかくなります。例え話ですが、ガードレールはあの凹凸の形状なのであの薄さの鉄板であの強度なんです。それと同じで肉の断面、目に見えない凹凸ができてしまうような切れ味の包丁だと固くなってしまうんです。
野菜を切るときも、舌触り、歯触りが違います。繊維が壊れてないので水分が一切出ないしツルツル。衝撃です。
鰹節なんて超絶細かい。目の前で鰹節を削るパフォーマンスする日本料理屋よりも薄い鰹節が出てきます。とにかく凄いんです。
最高の状態を保つために、なんと包丁は1つコース料理を作るのに30時間も研いでるとのこと。
僕がこのお店を知るようになったのは、研ぎの神と呼ばれる超有名人から教えて貰い、そのお弟子さん。
研ぎの神は、食べログのゴールド店に講習したり包丁を研いだりしてるほど、実績がある方です。
その方がこの子達に研ぐ技術で勝てない分野がある(鉋など)と言うんですから驚きですし説得力がある。
食べ歩きをしていて色んなものを口にした方であれば、
この凄さが分かると思います。
2023/02/04 更新
毎月の楽しみ。毎月訪れても違いを感じられる。
お寿司シーズンも楽しみ。