ふらわ★さんが投稿した鮨 近藤(神奈川/本鵠沼)の口コミ詳細

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ふらわ★ (60代前半・男性・神奈川県) 認証済

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鮨 近藤本鵠沼、柳小路、石上/寿司、海鮮、日本料理

6

  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
6回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

お誘い頂き、鮨 近藤

 お誘い頂き、鮨 近藤。
 今回までは「予約3ヶ月待ち」でしたが、次回からは「予約半年待ち」。
 予約半年待ちを「予約困難店」と呼ぶか、「予約が取れない店」と呼ぶかは、考え方次第。
 私としては、半年待ちならちょうどいい間隔に感じます。

 何はなくともビールで乾杯。
 初春とはいえ、まだ外が明るいウチから飲むビールの旨いこと旨いこと。
 今夜は一緒に飲む人のおかげで、もっと旨い。

 一品目は、ホタルイカの酢味噌和え。
 ホタルイカが大ぶりなのは富山産だから、菜の花のお浸しがこれまた美味しい。

 ビールを飲み終わったら日本酒。
 レギュラーメニューもあるけれど、イレギュラーメニューを見せてもらう。
 ま、この四本を順番に飲んで、さらに飲み足りなければレギュラーメニューのを飲みますか。

 一品目に玉子焼き、軽く驚く。
 こんな早い段階で玉子焼きを食べたことはありません。
 ほぼほぼビールしか飲んでいないので、ふんわりした甘さがとても心好い。

 日本酒は全て冷やで頂きます。
 徳利では無くちろりで用意して下さり、お銚子も毎回変わります。

 刺身の盛り合わせ。
 赤貝、海老、サワラを山葵、岩塩、レモンで楽しみます。
 私の好みを知ってか知らずか、赤貝が気持ち大きめで嬉しい。

 恐ろしく輝いている数の子。
 こんなに金色に輝く数の子を見たことはないし、もちろん食べたのは初めて。

 今度は器が黄色いカツオ。
 卓上に醤油が用意されていますが、そのまま頂きます。

 毛蟹のジュレ掛け。
 何度か頂いたことがありますが、この透明ガラスの器がもの凄く料理を引き立てます。

 確か太刀魚(間違えたらスミマセン)、おろしで頂きます。
 身厚が旨味十分、改めて言うまでも無いけど、焼きが素晴らしい。

 バックカウンターを背景に、山葵を。
 今日の山葵は緑が一際鮮やかで、何か新しい品種かと思いました。

 さて、握りの一品目は馬糞雲丹の手巻き。
 利尻の馬糞雲丹は日本一旨いと言われていますが、私は完全同意。

 握りは大きめの平皿に乗せて提供されます。
 平皿も錫製、ヒンヤリとしつつも暖かさも感じられます。

 ヅケ。
 しっとりとした食感の先にマグロの旨味と醤油の旨味と、あれもこれもの旨味を。

 マグロ。
 今夜はピカピカに輝くネタが多く、マグロもピカピカ。

 さっと炙ったサワラ。
 シャリが小さめなので、いくらでもいけます。

 ささっと炙ったのどぐろ。
 なんと言ってものどぐろは炙って握ってシャリと合わせて頂くのが最高。

 綺麗に飾り包丁が入ったアオリイカ。
 気持ち丸く握られていて、それだけで味わいが変わります。

 車海老。
 奇をてらわず、伝統的な握りなのが最高に旨い。

 コハダ。
 スッと入った飾り包丁が、味わいにアクセントを。

 アジ。
 ちょこんと乗せた生姜こそ、なんだよね。

 ホタテ。
 こちらもシャリを丸く握っていて、背中を丸めて大きく見えます。

 明太子の手巻き。
 「辛子」ではないので、海苔の風味に包まれて美味しくいただけます。

 あおさのみそ汁。
 みそ汁はお店ごとに特徴があって、近藤さんならあおさでないと。

 最後に穴子。
 横長に切り分けて握るって、面白いですね。

 お茶を頂いて、しばしご歓談。
 美味しいお鮨、美味しい日本酒をご馳走様でした。

2024/03/19 更新

5回目

2023/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

早めの夜は、鮨 近藤へ

 早めの夜は、鮨 近藤へ。
 営業が18時スタートの一回転ですので、土日で無ければ仕事を休まないと伺えません。
 まま、そんな心配よりも、「年内は予約一杯で、土曜日の予約でしたら2月になります」なんだけどね。

 そんな予約困難な高級店を私が予約を取れるはずも無く。
 あれもこれも友人にお願いして、今に至る。
 こんな私のために予約を取ってくださる友人に感謝、感謝。

 今夜は本鵠沼で二人お疲れ様会。
 浴びるほど日本酒を飲むけれど、一杯目はビールを飲みたいワガママな私。
 そんなワガママな私に付き合ってくれる友人に感謝、感謝。

 佐島のタコ、トウモロコシ
 突き出し代わりなのか、一品料理なのか、どちらにしても美味しい料理に違いありません。
 タコには山葵が添えられていますが、タコ自身に味が付けられているので、山葵だけで十分美味しい。
 もちろん、トウモロコシも美味しい。

 北海道産平目、岩手産石垣貝
 山葵と塩と酢橘をお好みで使い分けて楽しめる一品。
 私は山葵をそのまま食べてから、石垣貝には塩を振り、平目には酢橘を搾って楽しみます。

 長野のワイナリーである小布施ワイナリーが醸す「小布施 ソガ ペール エ フィス
 Le Sake Erotique NUMERO Six」美山錦 生酛 R4BY。
 以前からあったっけ、と記憶を探っても思い出せないので、先ずは飲むことにした小布施。
 一杯目にしては美味しすぎる、どの日本酒も美味しかったのだけどね。

 長崎のクエ
 クエって食べ方が決まっていると勝手に思っていましたが、普通の魚料理仕立て。
 普通に、いや、普通以上に美味しくて、もっと違う調理のクエも食べてみたくなります。

 東京の蔵元である小澤酒造が醸す「澤乃井(さわのい)」吟醸酒 原酒 生酒 R4BY。
 メニューに載っていない(間に合っていない)お酒、積極的に飲みます。
 この澤乃井は口切り、口切りはあまり好みませんが、たまに飲む飲むのはとても美味しい。

 ザーサイ
 酢漬け、とうか、漬物、とまではいかないさっぱり仕上げ。
 勝手に「食べ切ったらお代わり自由」かと思い、美味しい美味しいと食べたら、お皿を下げられてしまい。

 タラバ蟹
 このキラキラ輝く器が綺麗で、お皿毎に少しずつ色合いも違っていて、それを眺めるだけでも楽しい。
 蟹って解してもらって少しだけ頂くのが楽しいですね。

 高知の蔵元である高木酒造が醸す「豊能梅 夏純吟(とよのうめ なつぎんじゅん)」純米吟醸酒 R5BY。
 料理との相性をあまり考えずに、料理は料理で美味しく、お酒はお酒で美味しい。
 お店毎に違う考えに接することが出来ることも、食べ歩きの楽しみのひとつ。

 焼き金目鯛
 手掴みでかぶりつきたいところですが、友人の手前、ちょっと遠慮してしまう。
 「魚という字は、ウオ、ギョに加えてサカナという読み方もあるよね」的なジジイの戯れ言、いい加減にしないと。

 お鮨、寿司ゲタ代わりの丸皿が置かれると「もうそんな時間!?」と声にしてしまう。
 楽しい時間は過ぎるのが早い。
 先に利尻ウニの手巻きから。
 海苔の香りで雲丹の香りを包んで見るみたいで、香りから楽しむ手巻き寿司。

 後に馬糞ウニの手巻き。
 味わいの薄い雲丹から濃い雲丹へ、なのかな。
 どちらも美味しくて、どっちが美味しいかなんて私には分かりません。

 先ずはマグロから
 シャリは最小限で、こんなに少ないシャリで握れるのかと思うほど。
 ガリは何度でもお代わり自由、とはいえ、そう何度もお代わりしませんけど。

 赤身
 箸で食べても手で食べてもいいんだけど、手で食べる私。
 程良いネットリ感と、抜けのいい甘味が堪らない心好さ。

 中トロ
 マグロの香りと醤油の香りが良い感じで馴染んで、独特の香りへ。
 大トロほどではないけれど、ほどけるような身の崩れ方が楽しい。

 福井の蔵元である黒龍酒造が醸す「黒龍 秋あがり(こくりゅう あきあがり)」純米吟醸酒 R4BY。
 去年まではひやおろしだったけど、今年から秋あがりに変わったそうです。
 造り方を何か変えていたとしても、私には美味しいことしか分からないけどね。

 ノドグロ
 軽く炙った香りも良い感じで、これぞ高級魚の濃厚な味わい。

 メイチダイ(だったと思う)
 白身魚だとシャリの酢と山葵の利きが心地よく、振られた塩と酢橘も良い感じ。

 鯛(だったと思う)
 何だったか覚えていないけど、何かを話し込んでいて、説明を覚えていません。
 味は覚えているけど言語化力が乏しいので、なんとも。

 石川の蔵元である吉田酒造店が醸す「手取川(てどりがわ)」純米吟醸酒 八束穂 R4BY。
 手取川って秋酒を出すんだ、ってのをメニューでみて、飲んでみました。
 うん美味しい。

 アジ
 シャリが小さいからか、肉寿司のように先っぽがはみ出ていて、見ているだけで楽しい。
 もちろん一口で頂きますが、皮の部分とそうでない部分の味わいが違っていて、どちらも楽しい。

 だるまイカ
 食べたことの無いイカでしたが、訊けば小ぶりのケンサキイカのことらしい。
 こちらも塩と酢橘で味を調えてあり、「うーん美味しい」としか表現できない私。

 ホッキ貝
 シャリを減らしてもらっているので、ネタが乗り切っておらず、さらながら刺身を食べている気分。
 歳を取ると、こういうお鮨を多く接することになるけど、このお鮨が最高に美味しい。

 福岡の蔵元である白糸酒造が醸す「田中六五(たなかろくじゅうご)」純米酒 R4BY。
 今夜最後の日本酒かな、六五と書いて「ろくじゅうご」と読ませる糸島のお酒
 この年は天候不順でお米が採れず、糸島産以外のお米も使って醸した「ビンテージ」もの。

 帆立
 醤油を多めに塗ってあって、それにはちゃんと理由があることが食べたら分かる握り。
 なぜ美味しいのか、には必ず理由があるので、ひとつひとつ覚えていきたい。

 玉子焼き
 「えっ、もう握り終わり!?」と言葉にしてしまうほど、楽しい時間は過ぎるのが早い。
 ふわっとしているのにしっとりしている食感、心好いことは説明するまでも無く。

 焼き穴子
 玉子焼きの後で握りって、、焼き手の都合もあるのかな。
 キリがキッチリ利いていて、江戸前寿司は焼き穴子で締めるのが嬉しいね。

 イクラ丼
 鮨を食べ終わっても小丼なのか、でもイクラなら幾らでも食べられるかも知れない。
 スプーンですくって、美味しくいただきます。

 あおさの味噌汁
 残った(残した)日本酒と共に頂くあおさの美味しさは、酒飲みの楽しみ。

 って、一人で悦に浸って味噌汁を啜っていたら、隣では一品追加する話しが纏まっていたみたいで。
 山葵を細切りして、小切りしたカンピョウと共に、海苔で巻く、と。

 カンピョウ巻き
 擂っていない山葵は辛さが無くて香りが強く、これはこれで他では楽しめない巻物。
 最後の一本まで美味しいですなぁ。

 お茶を飲みながら会計。
 美味しいお酒、美味しいお鮨、楽しいお喋り、どれもこれもご馳走様でした。

2023/08/27 更新

4回目

2023/01 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

お誘いいただき、今夜は鵠沼 鮨 近藤

 お誘いいただき、今夜は鵠沼 鮨 近藤。
 かつて一度だけ、自身で予約したことがありますが。
 最近になって予約困難店に昇格してしまいまして(数ヶ月先なら取れるけど)。
 今ではすっかり他力本願、もつべき友はお鮨屋の予約が取れる人。

 口開けはビール、北海道産の食材が多いので、サッポロ クラシック。
 ラガーやドライでは重すぎる心持ちの今夜、繊細な鮨の味わいを引き立てる喉越しのビールが飲みたくて。
 今夜は三人お疲れ様会、くう、一口目から美味しい。

 煮凝り
 その吸い込まれるような透明感の前に、何も訊けずにいただいてしまった美味しさ。
 目の前のまな板に、ぷるんとした煮凝りをパックから出して切り分けるのに見入っていたので、なおさら。
 これは酒を飲めと言うサインでしょう。

 東京の蔵元である小澤酒造が醸す「澤ノ井 吟醸新しぼり(さわのい にいしぼり)」吟醸酒 生酒 R4BY。
 今夜の一杯目は東京のお酒から。
 東京都は23区内の超過密地域だけでは無いので、日本酒の蔵元は14(内3蔵は休業中)。
 その中でも最北の蔵元、なんだかんだで毎年飲んでますな。

 北海道の平目、宮城の赤貝、佐島の蛸。
 お造り三点盛り、好みで塩、山葵、醤油、山葵醤油で頂きます。
 どの刺身も美味しく、特に赤貝はヒモが添えられていて、これ以上は考えつかない味わい。

 宮城の蔵元である一ノ蔵が醸す「一ノ蔵(いちのくら)」純米大吟醸酒 山廃 蔵の華 R4BY。
 メニューに書かれていない日本酒は3本あり、二本目。
 最近はは四合瓶で頂くことが多い日本酒、一升瓶は迫力がありますな。
 さらに半分くらい飲まれていると、味わいに変化があります。

 北海道の毛蟹
 甲羅や脚から身をほじるのも楽しい蟹ですが、丁寧に身をほぐしてあり、
 ジュレ状のポン酢を少しずつ溶かしながらいただきます。
 蟹はどんな食べ方をしても美味しい。

 群馬の蔵元である龍神酒造が醸す「尾瀬の雪どけ(おぜのゆきどけ)」純米酒 大辛口 R4BY。
 3人で伺ったので各自が好みの銘柄を伝え、3人で分け合う飲み方。

 3人で1合ですと一口か二口で飲み終わってしまい、二杯目は燗で。
 2杯目から燗を飲むのはとても珍しく、冷たい料理との相性が楽しみです。

 河豚の西京焼き、さつまいもの甘煮、菜の花のおひたし
 河豚の身を切り分けていると思ったら、西京焼きに仕上げていて。
 跳ね返す歯応えに淡白な味わいがとても心好い。
 菜の花は大きめに切り分けられ、さつま芋の甘さも堪りません。

 白子
 何の説明も要らない、命の尊さと儚さを頂ける美味しさ。
 生でも美味しいし、焼いても煮ても美味しい白子。

 福島の蔵元である大七酒造が醸す「大七(だいしち)」純米酒 生酛 R4BY。
 幹事さんが大好きな銘柄、こちらは生酛造り。
 一口の半分くらいの大きさのお猪口で少しずつ味わうのが、これほどまでに楽しいとは。
 お酒の美味しさはお米や造りで決まるわけではなく、誰と飲むかで決まる。

 手巻きウニ
 軍艦巻きは滅多に見られなくなり、代わって台頭してきた手巻き。
 ウニで無くても手巻きできるけど、ウニの手巻きは特別に美味しい。
 海苔の風味とウニの風味から、特別の相性を感じます。

 高知の蔵元である高木酒造が醸す「豊能梅(とよのうめ)」純米吟醸酒 生酒 吟の夢 R4BY。
 日本酒メニューの中で、唯一飲んだことのない銘柄。
 吟の夢は高知オリジナルの酒米、県産米があると水や酵母を揃えて「オール高知」の味わいが作れます。
 魚の切り身に合う味わいに感じ、続く鮨に合うような気がします。

 赤身
 大将の体躯からは全く想像できない、ネタもシャリも小ぶりの鮨。
 口に含むと鮨の一体感が素晴らしく、こんなに美味しければ何貫でもいただきたい。

 トロ
 中トロとも大トロとも説明されなかったので、トロ。
 育ち盛りの若者には物足りないだろうけど、我々には程よい脂こそ最高の旨味。

 のどぐろ
 皮目を炙り、塩と酢橘で味付けした鮨。
 鮪の脂を断ち切る味わいと思いきや、次の鮨に続ける美味しい味わい。

 墨烏賊
 つるんとした舌触りに、スッと入る食感がイカの美味しさ(個人差があります)。
 回転寿司では比較的低価格帯に泳いでいますが、カウンター鮨屋では他のネタに引けを取らない美味しさ。

 福井の蔵元である黒龍酒造が醸す「黒龍 垂れ口(こくりゅう たれくち)」純米吟醸酒 生酒 R4BY。
 メニューを見たら圧倒的に黒龍推し、なんなら仁左衛門、石田屋もあるし(高いけど)。

 あん肝
 血管などを綺麗に外し、丁寧に裏漉ししたあん肝が掛けてあります。
 先の烏賊で滑らかさに驚いただけで無く、あん肝でも驚くとは。

 クルマエビ
 鮪と並んでお鮨の両花形の海老、食べやすい程々の大きさが海老の美味しさを最大限に発揮します。
 ほんのりした甘みと、ほんのりした温かさが、なんとも言えない美味しさ。

 東京湾の鯵
 青魚の代表として鯵、東京湾で水揚げされたそうです。
 爽やかさを感じる凛とした趣、ちょこんと乗せたネギもまた良。

 あおさの味噌汁
 お椀を手に持つと、あおさより味噌より、魚介の風味を強く感じます。
 ここまでに使われた蟹や海老などの殻をじっくりと煮出してあり、毛蟹と車海老がもう一度楽しめます。

 帆立
 半切りした帆立を握っただけのシンプルな鮨、いや、乗せただけなのか。
 最小限の醤油が帆立とシャリを結びつけ、軍艦巻きで無くても美味しいことを教えてくれる。

 タラコ
 焼海苔で挟んだ北海道産(?)のタラコは、大粒で美味しい。

 穴子
 江戸前寿司と名乗るなら(名乗ってないけど)、最後は穴子。
 キリでは無く塩での楽しみ方もあるけど、こちらではキリのみかな。
 淡白な味わいが、最後の一貫にふさわしい。

 巻物(干瓢巻)
 お弁当用に巻いていたので、一本追加で巻いてもらいました。
 鮪を巻くと鉄火巻き、胡瓜を巻くと河童巻き、干瓢を巻くと海苔巻き、だそうだ。

 お茶が出てきたところでお会計。
 美味しい料理、美味しいお鮨、美味しい日本酒をご馳走様でした。

2023/01/27 更新

3回目

2022/08 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

鵠沼鮨 近藤にて貸切会

 お誘い頂き、今夜は鵠沼鮨 近藤へ。
 北鎌倉に伺った飲み仲間に数人を加えての貸切会、今夜は奥の部屋は使っていない様子。
 先の彼女が旅行のお土産を、ゲスト毎に置かれています。

 日本酒で乾杯して、一品目は煮真蛸。
 醤油も用意されていますが、一枚目をそのまま、二枚目を山葵で頂きました。
 すっと噛みきれる柔らかさの先に、ほんのりとした甘味と蛸独特の旨味。

 北海道の平目、東京湾の真鯛、岩手のエゾイシカゲガイ。
 エゾイシカゲガイって何、と調べると、岩手県でのみ養殖され、生産量が非常に少なく、非常に高価。
 トリガイが捕れない夏が旬、旨味が強くてとっても美味しい。
 こちらも醤油を付けて頂くべきところ、山葵と塩だけで頂いてしまう贅沢。

 北海シマエビに土佐酢のジュレ、トウモロコシを敷いて。
 焼いて粗熱を取った焼き海老、ジュレを絡めて頂くととっても心好い。
 今年はあちこちでトウモロコシを頂けて感謝。

 蒸し鮑、確か千葉県産だった様な。
 鮑の肝を絡めて頂くのですが、その奥深い旨味の肝がたまらなく心好い。
 次々と日本酒をお代わりしてしまいます。

 愛知県産の鰻、白焼き。
 一人前分以上ある鰻、皮はパリッと香ばしく、実はふんわりと柔らかく。
 それなのにご飯に乗せず、山葵と塩、時々酢橘で頂きます。
 なんという美味しさ、蒲焼きの鰻も美味しいけど、白焼きに山葵が一番好み。

 雲丹の手巻き。
 手の出し方、写真の撮り方、すっかり慣れてしまいましたが、美味しさには毎回驚かされっぱなし。
 握った空気感も美味しいけど、手巻きの空気感の方が個人的に好き。
 どこかの店で、全品手巻きで出してくれないだろうか(海苔多過ぎだろ)。

 ここでお手拭きと刺身醤油皿が交換され、握りになります。
 一段高い台に錫の丸盆が置かれ、ガリが添えられます。
 店主さんが1貫ずつ、お鮨を握って下さいます。

 1貫目は赤身。
 先から先までが同じ赤に見えて僅かにグラデーションしている色合い。
 店主さんの大きな体躯からは想像できないほど小さめに握られていて、とても食べやすい。

 ヅケ。
 周りを湯引きして旨味を閉じ込めたヅケ、出汁醤油との相性が抜群。

 大トロ。
 話しをちゃんと聞いていなかったので中トロかも知れないけど、心の中では大トロ。
 口に入れるととろけるようなマグロの身、ほぐれていく銀シャリ、半秒のアート。

 黒ムツ。
 醤油で食べて頂きたい鮨は先に刷毛で醤油が塗られていて、手元の醤油を使うことがありません。
 多すぎず少なすぎずの醤油が絶妙、黒ムツの美味しさが最大限に引き上げられて。

 メイチダイ。
 淡いピンクの身は山葵が透きとおるほど薄く引かれ、シャリを大きく覆っています。
 こちらは塩と酢橘で頂きますが、その美味しさと言ったら、とっても心好い。

 アジ。
 ちょこんとショウガ、落ちないようにネギ、切れ目が入っていて、醤油が染み込んでいます。
 僅かに感じる歯応え、冷え冷えとした旨さ、いやぁー、旨い。

 シンコ。
 どのスシネタも仕込みに時間と手間が掛かりますが、シンコが一番手間が掛かるだろう。
 どんなに手間が掛かっても、食べるときは半秒、これ以上のない贅沢。

 ホタテ。
 シャリの厚さに負けない厚さのホタテ、淡泊な味わいゆえの厚さなのだろう。
 一口で食べにくいけれども一口で頂く、しばらく言葉が出ません。

 焼きアナゴ。
 江戸前寿司とは伺っていませんが、〆はアナゴ。
 たっぷりの煮切りが嬉しいじゃありませんか、とっても嬉しい。

 これでもかとあおさが入った味噌汁。
 お鮨って結局冷たいので、お酒に合うのだけれど、身体が冷えることには変わりなく。
 温かいお椀物を出されると、身体が温まって嬉しい、しかも美味しいし。

 イクラ醤油漬けの軍艦巻き。
 店舗のフェイスブックに数日前投稿されていた醤油漬け。
 一粒々々の皮は柔らかめ、全体が一塊みたいに美味しくいただけます。
 これまでプチプチした固い皮が好きでしたが、「それは低級品で、高級品は柔らかいんですよ」と。

 〆はだし巻き玉子。
 事前に焼き上げてあって、しばらく馴染ませてありましたが、まだまだ温かさが残っていて。
 このくらいの温かさが最後にいただくのはちょうどいいな、ってちゃんと計算されていますから。

 いただいた日本酒。
 秋田の蔵元である新政酒造が醸すS-type 2021 直汲み 300本中の161本目 R3BY。
 北海道上川郡の蔵元である上川大雪酒造が醸す「上川大雪(かみかわたいせつ)」純米吟醸 吟風 R3BY。
 北海道夕張郡の小林酒造が醸す「北の錦 北斗随想(きたのにしき ほくとずいそう)」純米吟醸 R3BY。
 和歌山の平和酒造が醸す「紀土 夏ノ疾風(きっど なつのしっぷう)」 純米吟醸 R3BY。
 東京の蔵元である小澤酒造が醸す「澤乃井(さわのい)」寒仕込純米吟醸生原酒百五十日熟成酒 R3BY。
 美味しいお鮨、美味しい料理、美味しい日本酒をご馳走様でした。

2022/08/25 更新

2回目

2022/03 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

今夜は鮨 近藤

 今夜は鮨 近藤。
 前回伺って、どこからどこまでも素晴らしかったので、飲み友達に付き合ってもらって再訪。
 店先の駐車場にクルマが停まっていたので、ちらと横から撮影。

 前回は奥の個室に近い席でしたが、今日は入口に近い席。
 店員さんにコートを預けつつ、奥から順番に座ります。

 先ずは生ビール。
 お寿司やさんでカットが入ったグラスで飲むのは久し振り。

 「ようこそいらっしゃいました」との挨拶しながらも手を休めないで盛り付けて下さった、ホタルイカ。
 解禁になったばかりでまだまだ小さいと仰っていましたが。
 大小よりも大きさが揃っている方が素晴らしい。

 続けてお刺身。
 牡丹海老と平目、どちらも北海道産。
 酢橘と山葵、塩が添えられ、醤油もあるので、色々と楽しめます(2回しか楽しめません)。
 先に塩、後で山葵醤油、どちらも日本酒を欲する味わいが堪りません。

 「メニューに載っていないお酒、ありますか」と訊いて、一斉に出して頂きました。
 最初にうすにごりの七賢をお願いして、その後は「次をお願いします」と続けます。
 1合を4人で分けるので、一口か二口ずつ、永遠に飲めそう。

 片口は全て錫製のちろりで。
 お猪口は同じ四つだったり、二つずつだったり、色々。

 毛蟹とジュレ。
 切り子模様の透明ガラスのお皿に盛り付けられ、その影までもが美しい。
 北海道産の毛蟹は辺りがシーンとするほどの心好さで、お代わりしたいほど(できません)。

 「(メニューに載っていない)お酒、もう1本ありました」と出して下さいました。
 新潟の蔵元である天領盃酒造が醸す「雅楽代 日和(うたしろ ひより)」純米酒 生酒 R3BY。
 佐渡島にある六蔵の中の一蔵、経営不振により売りに出されていた蔵を個人で買い取った稀有な例。
 買い取ったのは当時24歳の男性で、日本の蔵で最年少の社長に。

 蝦夷鮑のお椀。
 二枚入っていましたが、身厚で大きくて、ビックリするほど食べ応えがあります。
 お出汁には菜の花が沈められ、酢橘の酸味がすっきりとした印象。

 続けて手巻きの雲丹。
 雲丹はほんの一握り分を毎日食べたいほど美味しい。
 海苔がパリッと、シャリはほんわかと、全ては雲丹を心好くするために。

 焼トラフグの白子。
 フグの身は料理に使わないけど、白子だけを仕入れる。
 皮というか膜が厚くて、僅かに付いた焦げ目も香ばしく、とろけるような白子。

 手前に錫製のお皿が置かれ、これから握り。
 お客さんとお喋りしながら、お皿に置いて下さるガリ。
 味を切るという意味ではなく、置かれると食べてしまうガリ。

 先ずは赤身から。
 赤身と言っても真っ赤ではなくややピンク色で、とても綺麗。
 こちらのシャリは米酢だけで仕込まれていて、ネタととてもよく合います。

 トロ。
 サシが入ってとろけるようなトロ、言葉になりません。

 エンガワ。
 最近ご無沙汰していたエンガワ、醤油ではなく塩で頂きます。
 僅かに弾力を感じる食感、美味しいですなぁ。

 大磯産のどぐろ。
 前回も頂いた、大磯港で水揚げされたアカムツ、つまりのどぐろ。
 炙って香ばしく、食べてグッと深い甘味、白いシャリによく合います。

 カツオ。
 シャリが見えないほど被せた切り身、一口で食べてしまう。

 ヒラメの昆布じめ。
 平目の味が分からないほど昆布の味わいが強く、これはこれで心好く。

 福井の蔵元である黒龍酒造が醸す「黒龍 純吟 垂れ口(こくりゅう じゅんぎん たれくち)」純米吟醸 生酒 R3BY。
 「メニューに載っていない日本酒」を飲みきったところで、お店イチ押しの黒龍の中からお任せで。
 黒龍はどれを飲んでも美味しいけど、今年の新酒も美味しい。

 車海老。
 初めに牡丹海老を刺身で、後で車海老をお寿司で、粋ですなぁ。

 帆立。
 説明を受けなければなんだか分からないほど大きな帆立、ま、食べたら分かりますけど。
 シャリに乗せて握らずに、刺身で頂いても美味しいだろうな。

 太巻き。
 色々巻いた太巻き、焼海苔ではなく昆布で巻いているのがさらに美味しい。
 お寿司のコースって最後に太巻きがある場合と無い場合があるけど、何が違うのかな。

 アオサの味噌汁。
 前回同様、お味噌汁が出されると、ああ、お寿司も終わってしまうんだなと。
 海老の出汁が強めに利いていて、2匹の海老が目に浮かぶようです。

 だし巻き玉子
 厚切りされてしっとりとした逸品、出汁が強めなのは今日のコースの特徴なのでしょうか。

 穴子。
 前回と順番が変わっていて、〆が穴子の時もあるんですね。
 美味しいお寿司、美味しいお料理、美味しい日本酒をご馳走様でした。

2022/03/22 更新

1回目

2022/01 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

念願叶って鮨近藤

 夜は、念願叶って鮨近藤。
 1人でも予約を取れるかも知れないけど、常連さんと行った方が100倍楽しめるし。
 って事で、懇願に懇願を重ねて予約を取ってもらいました。
 ああ、持つべきものはお寿司屋の予約が取れる友人。

 口濡らしはクラフトビールの、江の島ビール。
 こちらでは、好みと予算に応じた3つのコースを用意されています。
 今夜はお任せコース、中々伺えない高級鮨屋ですから、ぜーんぶお任せで。

 突き出しは、北海道の数の子、チーズ和え。
 そのまま食べるも良し、乗せた山葵を馴染ませて食べるも良し。
 店主さんは自身が納得する食材を使うとのことで、生まれ育った北海道の食材を多く使っています。

 平目と真鯛、赤貝の刺し盛り。
 刺身が三つなら、調味料もカボスと山葵、塩の三つ。
 全ての組み合わせを試すことは出来ませんが、大好きな赤貝をカボスと塩で。
 後を引く心好さなのにキレが良い、これが近藤の刺身なのか。

 宮城の蔵元である男山本店が醸す「蒼天伝(そうてんでん)」特別純米酒 R3BY。
 お寿司屋さんに伺ったら「メニューに載っていないお酒(隠し酒)は何がありますか?」と訊くのが礼儀だと心得ています(諸説あります)。
 で、一本目がこちら。
 先ずは刺身に合わせる日本酒、とても嬉しい。

 カラスミ。
 小皿からはみ出す大きさに歓喜、濃厚な味わいの奥深さに驚嘆。

 毛蟹、ジュレ
 ズワイガニも美味しいけど、ケガニも心好い。

 福岡の蔵元である白糸酒造が醸す「田中六五(たなかろくじゅうご)」純米酒 生酒 R3BY。
 と言うことで、今夜は隠し酒のお任せでお願いします。

 蝦夷鮑
 アワビはアワビでも、蝦夷鮑は特別に美味しい。
 身の上に乗せてある肝の美味しいこと、美味しいこと。

 高知の蔵元である司牡丹酒造か醸す「船中八策(せんちゅうはっさく)しぼりたて」純米酒 超辛口 生原酒 R3BY。
 船中八策とは、船の中で考えた八つの策のこと。
 考えたのは(高知だけに)坂本龍馬、何の策かは「明治新政府のあり方について」、ピンクなのはしぼりたて。

 トラフグの白子。
 店主さんはフグの調理師免許を持ってはいるが、コースには白子だけ取り入れたい。
 ので、白子だけ仕入れているそうです。

 青森の蔵元である八戸酒造が醸す「陸奥八仙 芳醇超辛(むつはっせん ほうじゅんちょうから)」 純米酒 生原酒 R3BY。
 こちらもピチピチの生原酒、いつ飲んでも陸奥八仙は心好い。

 馬糞雲丹の海苔巻き
 ここから握り、一品目は海苔巻き。

 目印のように少し高くしたテーブルに置いた、少し大きめのお皿に握りを出されます。
 ガリは好きなだけ食べて良くて、足りなかったら足して下さるけど、あんまり食べないな。

 赤身(ヅケ)
 赤酢は所謂『江戸前寿司』のネタに合うように、調整されています。
 こちらではネタに合う米酢を使っています。
 ヅケは代表的な江戸前寿司ですけど、逆に米酢に合うようにネタを調整されています。

 中トロ
 なんだかんだ言っても、マグロの握りはとても心好い。

 大磯産のどぐろ
 経緯は分かりませんが、大磯でものどぐろが水揚げされるんですね。
 一口で食べてしまうには勿体無いほどの心好さ。

 北海道産そい
 ソイの煮干しで出汁をとったラーメンなら食べたことはありますが。
 北の鯛と呼ばれるだけあって、繊細な味わい。
 寿司ネタも美味しいけど、刺身として食べてもみたい。

 新潟の蔵元である石本酒造が醸す「越乃寒梅 灑(こしのかんばい さい)」純米吟醸 R3BY。
 この銘柄は初めて味わいます。
 色々と楽しませていただきましたが、どれも行き過ぎない食中酒、素晴らしい。

 ヒラメこぶじめ
 昆布の利かせた加減は、シャリの暖かさに好相性。

 車海老
 一口では食べられないほどの大きさ。

 コハダ
 すっと引いた包丁が、店主さんの生き様を現しているかの様。

 帆立
 シャリが見えないくらいの握り。

 明太子
 「辛子」の付かない明太子、焼海苔で包んでいただきます。
 軍艦巻きも美味しいけど、手乗り手巻き寿司も美味しい。

 穴子
 江戸前ではないけど、今夜の締めは穴子。

 味噌汁
 アオサいっぱいの味噌汁、美味しいですなぁー

 だし巻き玉子
 しっとりと一口タイプ、程良く効いたお出汁が大変心好い。
 美味しいお寿司、美味しいお料理、美味しい日本酒をご馳走様でした。

2022/01/25 更新

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